本文
※知事及び記者の発言内容については、事実誤認や単純ミスと思われる字句、重複した言葉づかい等を整理の上、発言の趣旨を損なわない程度に整理して作成しています。
司会 |
ただいまより、知事記者会見をはじめさせていただきます。知事、よろしくお願いいたします。 |
---|---|
知事 |
今日の専門家会議は、前回に続いて、これから対応を緩和するにせよ、将来場合によっては第2波、第3波ということでやってきた時にまた強化するにせよ、一定の目安と言いますか、基準指標をある程度定めておいたほうがわかりやすいのではないかということで、いろいろな角度から議論をしていただきました。 |
記者 |
2つ質問させていただきます。まずこの基準指標なんですけれども、定量的指標を見ますと、今までの3月下旬から4月の経緯を見ますと、結構厳し目ではないかと思いますが、どういう議論がありましたか。 |
知事 |
3月下旬から4月の頃は、まさに休業要請し、私どもは最初、非常事態と申し上げましたけれども、その後、国の法律に則る緊急事態ということで特定警戒県になったわけでありますけれども、まさにそういう時期だったということが、この指標からも裏付けられるのではないかということでございます。 |
記者 |
対策の強化ですけれども、どれか一つが当てはまったら。それとも、これはあくまでも、こういう基準があって総合的に全体を見てということになるのでしょうか。 |
知事 |
例えば、非常事態宣言をするかどうかというのは総合的な判断ですね。数値的なものも見て、またここに書いてあるような要素も見て、非常事態宣言を発出して、オール岐阜県で、今回やったように一挙にあらゆる分野について要請をしていくか、どうかと。 |
記者 |
いくつかお伺いしたいのですが、先ほど知事がおっしゃったように、福祉施設などで大規模なクラスターが発生した場合に、数値的には感染経路不明者数以外は、例えば全部当てはまっていたりするかもしれませんけども、そういう時も、その総合判断というところで、場合によるとは思うんですけど、強化の方には至らないとか、あるいはそれも含めてそういう判断は、そういう時は本部員会議を設けて決められるのか、どういう形で判断されるのか。 |
知事 |
そうですね。クラスターの判明後、いきなり最初からまとまったものとして出てくる場合と、それから最初は一人と、それから家族であり、それからそれらの方々の行動様式を追いかけているうちにだんだん広がっていくと。だから、最初は感染経路不明の人が、ずっと追及していくと、実はこのクラスターに繋がっていた。というようなこともあり得るわけなので、クラスターで大きなものが来たといっても、その辺の動き、成り行きがありますので、成り行きに応じて、特定のクラスターの濃厚接触者を中心に解明し、クラスターの終息のために、そこにエネルギーを集中するやり方もありますし、そのクラスターの広がり具合によっては、いろんなところに目配りをして、広く対策を立てていくと。いずれもあり得るのではないでしょうか。 |
記者 |
そうしますと、この数値いずれに当てはまっていても、強化に至らないこともあるという理解でよろしいでしょうか。 |
知事 |
この数値とそれから、総合判断とかありますね。そのトレンドと、それから地域的な分布状況とか。それから検査体制とか。そういうのをトータルに考えて、その時点で最も相応しい対策を立てていくということかと思います。 |
記者 |
もう1点確認なのですが、重篤者のECMO管理の扱いだと思うのですが、人工呼吸器管理の人も一応含まれるという理解でよろしいですか。 |
知事 | 含まれません。これはECMO、人工肺ですね。人工肺を使って全身管理をしているという、極めて危機的な方々の状況ということです。 |
記者 |
今の質問に関係するのですけども、今まで基本的には重症者というカテゴリーで何名の方がいらっしゃるのかというような判断をされていたと思うのですが、重篤者というふうに基準を移された理由というのはどういったとこにあるのでしょうか。 |
知事 |
やはり、最優先で対応しなくてはいけない方。そのためには、相当な施設とマンパワーがいるわけですね。その部分がどこまで耐えられるかというところを早め早めに見ていこうという、いわばそういう指標として、この指標の方が切迫感と言いますか、そういうことではないかというふうに判断をしたところです。 |
記者 |
それからもう1点。今回、基準指標、今のところ全て満たしていると言うことですけども、14日の政府の会議も踏まえてということになると思うのですが、現時点で、こういう状況が中旬ぐらいまで続けば緩和して良いのではという意見が、専門家の方から出たということ、例えば、知事ご自身として、こういう状況が続けば今のところ、緩和する方向で考えていくお考えなのか、その点について教えてください。 |
知事 |
今は、一つひとつすれすれではなしに、明らかにクリアしているわけですが、仮にこういう状態が大型連休の状況が反映されたようなデータの中でも、こういう状態が続けば、相当進んだという判断はし得ると思いますが、その時点で専門家の先生方にご相談したいと思いますけれども、現時点で言えば、このところそういう意味では安定した状況だと思っています。 |
記者 |
強化と緩和を同じ指標で判断するということですけど、知事のご所感として、強化しやすくしているのか、緩和しやすくしているのかというところでは、いかがですか。 |
知事 |
あまりしやすい、しにくいという意識はないです。やはりここに掲げた5つの指標というのは、専門家の先生から見ても、それから岐阜県の現状から見ても、やはり一線を画するとしたらどの辺かということで、全体としては厳し目の方に線を引いてあると思います。 |
記者 |
緩和するにも強化するにも、緊急事態宣言は国が解除するとかいうわけですから、これによって、強化したり緩和したりするというのは、外出制限、それと休業要請がメインになるのでしょうか。 |
知事 |
そうですね。法律上、緊急事態であろうが無かろうが、行政指導として協力をお願いすることができるという規定もあるのです。だからいろんな要請もそういう一般的な協力要請でやっている部分と、それから緊急事態ということを前提に要請をしている部分と、その要請している部分も、要請で終わる部分と、公表・指示が付いてくる部分とあるわけです。というふうに法律上書き分けられていて、そもそも緊急事態でなくても要請することはできるというくだりはありますので、法律との整合性はあると思います。 |
記者 |
判断する際は、県庁の中でこの指標を基に完結するのか、その都度専門家の方にお諮りするのかというところはいかがですか。 |
知事 |
今、専門家の先生方とはかなりの頻度で、何と言ってもこの(新型)コロナウイルスというのは、人類未知のウイルスですから、やはり手探りで状況を見ながら、確かめながらやっていくというのは、どうしてもあるのですね。そういう意味では、この一旦指標を作りました。あとは普通の許認可行政みたいな調子で、行政が一人で判断すれば良いというふうには |
記者 |
それと、今この定量的指標は全てクリアしているということでしたが、4月の第1週、1番厳しかった時期というのは、それぞれの指標というのは、どれくらいピークの段階であったかと言うのは手元にありますか。 |
知事 |
新規感染者数は、後で整理してお答えしますが、できるところで言うと、PCRの陽性率は2ケタのパーセントまで行ったことはあります。 |
記者 |
あと細かいことですみません。ECMOですけれども、今現在の岐阜県の保有台数と、オペレートできる方々によって、実際使える台数というのは何台になりますか。 |
知事 |
だいたい、さっき申し上げましたように10人の重篤者に対応する程度というふうに、先生方はおっしゃっておられます。 |
記者 |
対策の緩和は指標、2週間程度ということで、今の段階ではクリアしていますけど、今の段階というのはいつから考えれば良いですか。 |
知事 |
今の段階と申し上げたのは、今日現在、我々が持っている数字で言うと、この指標はこうなりますよと。これが2週間続いているかというのはもうひとつ、それぞれもう1回チェックしないといけないと思います。 |
記者 |
(5月)半ばでも段階的に開けましょうということもあり得ると。 |
知事 |
今議論しているのは、次回に持ち越した宿題で、開けるといっても、どういう開け方をするのかと。議論としてありますのは、単純に元に戻るということには、なかなかならないのではないかと。例えばびっしり入れば3000人入るホールがあるとすると、緩和しますと言って、明日から3000人入れてくださいということには、多分ならないのではないかと。すでに緩和しているところも、座席を1つずつ空けるとか1列ずつ空けるとか。いろんな工夫をして、徐々に、かつマスクをしてああして、こうしてという、いろんな工夫をしながら、警戒をしながら、他の県などは既に緩めながらやっておられますけど、ああいうことになります。その辺もどういうふうにやっていくのかということに関しては、来週末なり再来週前半になるかもしれませんけども、判断をしていくわけですけども、そのためにも今からどういうふうに整理していったらいいのか、今日とそれから12日ですか、専門家会議でまとめたいと思っています。 |
記者 |
本当に基準となるのはこれですか。 |
知事 |
まずは、マクロ的なと言いますか、全体としての情勢を判断するための基準。 それから緩めるなら緩めるで、仮にそれで緩めることになったとして、今度は例えば、夜の街はどうするのですかとか、観光はどうするのですかとか、県の施設はどうするのですかとか、スポーツはどうするのですかとか、いろんな分野ごとに対応は変わってくると思いますので、それはそれで各論的にやっていかなくてはいけませんので、そういう作業が次に不可欠ということですね。 |
記者 |
大阪などでは、指標が一つひとつクリアしているかどうかをホームページで知らせたりということがありますけれども、この指標の数字を超えてしまっているかどうかというのを、細かく県民の方に何か知らせるような手段は。 |
知事 |
わかりやすい数字をお出ししたと思いますので、いろいろ工夫して、皆さんにコンスタントに、今どういう状態にあるかというのをお伝えしたいと思っております。やり方は工夫したいと思っておりますけれども、その場で、岐阜市長さんがおられましたので、専門委員の先生のある方から、岐阜城はどうですかというお話があって、岐阜市長さんは、あそこは自動的にいろんな色ができるようなそういう装置が置いてあるわけではなくて、いちいち工事をしてやっているらしいんですね。だから、ちょっと考えてみましょうということは言っていましたけれども、これは雑談的な話題としてはありましたが、いずれにしてもわかりやすい形でお伝えしたいと思います。 |
記者 |
地理的に、往来の激しい愛知県、三重県の感染状況というのが重要な要素になるかなと思うんですが、知事として、愛知県、三重県の感染状況というのは、岐阜県が緩和するにあたって、どの程度考慮されるというふうにお考えでしょうか。 |
知事 |
愛知県、三重県とは、東海3県、足並みを揃えてということで、不要不急の外出はとにかく自粛しましょうということについては、現在も一致しているわけですね。そして愛知県は愛知県、三重県は三重県で、外から人が訪れないようにというキャンペーンをやっておられます。そういう、お互いに連携をしてやっていくというところは引き続き残ると思いますし、この総合判断の中で、県内及び近隣の地理的分布状況という、この近隣の、というのはまさにおっしゃるような、近隣県の状況も、総合判断する際に念頭に置いてやりましょうという趣旨であります。 |
記者 |
仮に岐阜県の状況が安定していたとしても、愛知県に再び感染者数が増えるようなことがあれば、岐阜県内の緩和につながらないということもあり得るというふうに考えてよろしいでしょうか。 |
知事 |
愛知県のどこで何が起こっているかによりますね、これは。ですから、そこはまさに総合判断の材料として、よくよく考えたいと思います。 |
記者 |
細かいところなんですが、このPCR検査陽性率7パーセント以上というのは、直近1週間の移動平均ということですか。 |
知事 |
そう、直近1週間の移動平均です。 |
記者 |
毎日毎日の平均がずっと7パーセント以下が続いているということではなくて、例えば一日だけすごい高いような。 |
知事 |
例えば今日現在が0.9(%)ということで、7%より低いと捉えて判断するわけですね。 |
記者 |
直近1週間の数字ですか、0.9%というのは。0.9という数字は昨日までの数字ということですかね。 |
知事 | 昨日まで? |
職員 | はい。 |
知事 | 昨日までだそうです。 |
職員 |
すみません。最新数値は5月7日の時点ですね。 |
記者 |
(5月)1日から7日ということですね。 |
知事 |
そういうことですね。1日から7日までの平均が。 |
記者 |
例えば一日だけ10%みたいな日があっても、1週間で均して7%未満であれば、一応基準としては。 |
知事 | いいということです。 |
記者 |
先ほど厳しい方に線引きをしたという話があったかと思うんですが、専門家の方からは、逆にこれは緩すぎる、あるいは厳しすぎるというご意見はありましたか。 |
知事 |
いろいろな議論が出た幅の中では、厳し目の方を取ったという印象です。 |
記者 |
いろいろ案がある中で厳しい方を取ったと。改めてその厳しい方を取った理由というのを知事の言葉で。 |
知事 |
この3月下旬から4月にかけての岐阜県の状況を振り返って、やはり現実に対して、より厳しく対応できるように考えたというのが、基本的なスタンスだと思います。 |
記者 |
先ほど世界的なスタンダードであるとか、一つひとつの基準に対して理由は述べられたかと思うんですけれども、岐阜県独自の、病床であるとか重篤者に関しては病床の実際の数であるとか、ECMOが対応できる数ということだと思うんですが、例えば7パーセントは世界基準なのかと思うんですが、7人以上であるとか、不明者5人以上というのは、具体的にどういう理由でというのは。 |
知事 |
要するに、一言で言えば、週に7人以上ということは、平均して毎日毎日新規が出てくるということで7(人)なんですね。それで5(人)は、7分の5,6割を超えると、そういうイメージです。7分の4では少なすぎると。やっぱり5だろうと、こういうことでした。 |
記者 |
先ほど、東海3県で足並みを揃えてというお話がありました。昨日、愛知県の大村知事が14日に行われる国の判断を待たずに緩和する可能性があるという考えを示しているんですけれども、その中で3県の知事間での考えのすり合わせというのはどのようにされていますか。 |
知事 |
それぞれの県の置かれた状況を、それぞれの県がどのように判断されるかというのはそれぞれだと思うんですよね。 ですから、大村さんがいつおやりになるかは、13日になるのか14日になるのか15日になるのかわかりませんが、しかし概ね14日に国が方針を示すということですから、それをにらみながら、それぞれの県下の状況を見て、いろんな方と相談をしたり、様々な検討をしたりして、だいたい同じような頃に、ベクトルとしては同じ方向を向いて、結論を今までも出してきています。 |
記者 |
国の判断を待たれて判断されたいというようなお話を、今日、古田知事はそういうふうにおっしゃってたかと思うんですが、できれば愛知県にも待ってほしいという思いはあるんでしょうか。 |
知事 |
こういうことなんですよね、国の判断というのは、西村大臣のおっしゃっておられるのは、緊急事態というものをどう考えるかと。それで現時点で緊急事態に該当する地域と、該当しない地域をどうするか、それから特定警戒都道府県というのがあるわけですね。これもどうするか。といったようなことについて国として判断をしたいと。 |
記者 |
この基準を、該当するものというのは、県として判断するあらゆるものに、対応するというか、その基準で考える。例えば学校の再開にしても、まずはこの基準として照らし合わせたうえで、具体的な対応に入っていく、そういうような理解でいいんでしょうか。 |
知事 |
これはマクロ判断ですよね。分野ということを抜きにして、岐阜県全体として今どういう状態にあるかということを判断する指標ですから、その指標の中で、例えば今回の経緯で言えば、2週間作戦の時の具体的な政策と、それから非常事態宣言をした後の政策とは、当然内容的に変わってきていますから、濃淡はどうしても出てくるわけですね。 |
記者 |
この基準なんですけれども、PCRのパーセンテージというのは、一つ世界基準があるというお話ですけれども、残りはたぶん岐阜県の事情に合わせて設定されたものかなと思うんですが、何か参考にしたものがあったりだとかいうのはあるんでしょうか。 |
知事 |
まさに(新型)コロナウイルスは人類初の経験ですから、我々も2月、3月、4月、5月とずっとやってきて、そしてまた専門家の先生方ともいろいろ議論をしてきて、そういう様々な経験なり、分かってきたこととか、いろんなことを現時点でトータルに考えて、かつ岐阜県の状況、岐阜県の経験に照らして、現時点ではここらあたりの数字が最もわかりやすくお示しできるのではないかということで出させていただいたわけであります。また、ここから先、何が起こるかわかりませんから、絶えず、この基準自体も、もっと別の基準がもしかしたらあるかもしれないし、いろんな議論も出てくると思いますよ。 |
記者 |
理解不足で、確認も含めてもう一回伺いたいのですが、この5つの数字というのは、この5つがすべてクリアしていなければいけない、あるいは5つ全部がアウトだったら強化するという絶対条件でなく、全部はクリアしているというわけではなく、一部分赤信号が出ていれば強化に移るという可能性もあるということでいいんですよね。 |
知事 |
これは算術の式を解くわけではありませんので、また、許認可基準とかそういったものとも違いますので、総合判断するときの定量的な部分はこういうこと、定性的な部分はこういうこと、それでそういうことで総合判断しますよという、そういう立て付けになっているんですけれども。例えば、他がどんどん増えているのに、重篤者の数が増えるのを待っているということはないですよね。 |
記者 |
今までの知事メッセージだったり、独自の非常事態だったり、段階的なものに関して、この5つのうち、例えば3つアウトだったら云々とか、そういうのはなくて、全てトータルで考えていくという、そういうことですか。 |
知事 |
やっぱりこれは未知のウイルスに対する、どういうふうに捕まえて、どういう対策をやっていくかということですから、一つの目安としての指標ですから、何かがんじがらめに5つのうちの3つだとか、過半数だとか、1つだとか2つだとかっていう、そういうふうには私どもは考えていないです。 |
記者 |
もう一点、緩和の方針について確認したいんですが、昨日、教育推進協議会もありましたけれども、学校に関しては、6月再開で、今回の緩和とかの判断、来週半ばでする判断には全く関係ないということでいいんですかね。 |
知事 |
あの前提は、現状の感染の状況が特段変更なく、順調にいけばという前提なんですよ。 |
記者 |
県民として、この指標をどのように受け止めればいいかということにもつながるかと思うんですが、さっき知事がおっしゃったように、総合的な判断だとは思うんですが、じゃあこう判断した上で、結構指標もどれも当てはまっていて、強化しようとなった場合に、さっき段階的にとおっしゃって、さっき知事メッセージ出すのか、1週間(作戦)とか2週間(作戦)も可能だとおっしゃいましたけれど、基本的に共通するのは、大きいものとしては不要不急の外出自粛要請とかあると思うんですね。仮に今後2週間後くらいに、一回緩和されて不要不急の自粛、県民としてもうそれはしなくてよいとなったところから、基本的にはこの指標が当てはまって、対策を強化するとなれば、不要不急の外出自粛などがまた要請されるという理解でよいのでしょうか。 |
知事 |
状態が悪化すれば、その悪化した状態に即して対策を立てるということです。 |
記者 |
やっぱりこの指標が満たされるというか。 |
知事 |
ですから、指標だけではないですよ。指標もありますし、定性的な判断もあるわけですけれど、いずれにしてもこういう、今日お見せしたようなことで、水準を超えるようなことがあれば、それをなくすための対策を立てないといけないと。 |
記者 |
基本的には、受け止めとしては、この指標が満たされて、強化となったら、また不要不急の(外出の)自粛とかになるぐらいの理解でいいですか。 |
知事 |
ですから、突然パンデミックになったら、それに対してガっと攻めるしかないでしょう。当然それは、状況に応じて。だから状況が今何であるかということについて、この指標に照らして今、我々の岐阜県はこういう状態ですよと。重篤者は何人ですよとか、それから新規の感染者はどうなっていますよと。それでこの基準に照らせばまだ随分下の方ですよとか、すれすれなんですよとか、そういうことを分かりやすく県民の皆さんに見ていただこうと。 |
記者 |
基準指標の医療提供体制の部分でお尋ねしたいんですけれども、今の岐阜県の感染症病床の数などに基づいて算出された数字だと思うんですが、これらの数字については、今後、県として確保できた病床が増えれば、それに応じて数値も更新していくというような形になるのでしょうか。 |
知事 | どの数値ですか。 |
記者 |
入院患者数60人以上というのは、今の県の感染症病床30人の倍という数字で出されていると思うんですけれども。 |
知事 |
というよりも、私どもは(新型)コロナ対策としては、既に感染症病床30に加えて、空床が260ですね。それで290もう確保しているわけですよ。 |
記者 | 入院患者数は、一般病床の確保できる数がもう少し増えたとしても基本的にはこの数字は変わらずという。 |
知事 |
はい、この数字は変わらないですね。 |
記者 |
聞き漏らしていたら恐縮なんですけれども、PCR検査の陽性率なんですが、全ての検査を含めると考えてよろしいんでしょうか。行政検査のみではなくて。 |
知事 |
これは行政検査にしようということにしています。というのは、出てくる数字のテンポが違うものですから、どこかで割り切った方がいいということで、行政検査でやろうということにしました。 |
記者 |
今、医療機関での検査数が増えていると思うんですけれども、そのスタンスは今後も同じだというふうに捉えてよろしいんでしょうか。 |
知事 |
今、これを増やす方向にありますから、そこは変わりません。 |