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知事記者会見(令和2年4月28日)

※知事及び記者の発言内容については、事実誤認や単純ミスと思われる字句、重複した言葉づかい等を整理の上、発言の趣旨を損なわない程度に整理して作成しています。

令和2年4月28日(火曜日)16時15分

知事

 (東海)三県一市で折に触れて、協調してやっていこうという話をずっとしてきたわけですけれども、ゴールデンウイークを前に共通の問題意識で取り組んでいこうということで、(3県知事共同メッセージを)提案させていただきました。
 特に、ここへ来てパチンコ店が本社とそのチェーン店ということで、県の中だけで説得してもなかなか思うようにいかないようなケースもありまして。今日この(3県知事によるテレビ)会議をやる前に、三重県さんとはうまくいきました。三重県に本社のあるパチンコ店は閉めていただきましたので、愛知県についても議論しまして、連携取ってやっていこうということで話をさせていただきました。
 それから、現実にあえて申し上げたのですけれども、愛知県に起因するであろうケースも、結構、岐阜県でもありますし、そういったことから、不要不急の外出、とりわけ県境を超える外出について、お互いに理解をし合いながら、自粛を求めていこうということで、そういったことについて、概ね了解をできたのは良かったと思います。
 それから、医療関係者への感謝とか、それからいわれのない誹謗中傷みたいなことについて釘を刺しておくということも、この際確認をできましたので、いろんな折り合いのもとに、そういったことについても3県で一緒になって目配りしていこうということが良かったと思います。
 ただ、岐阜県は川を中心にキャンピングとか、釣りとか、いろんな行動について密になりかねないところについて、警告を今、この連休について発しているわけでありますけれども、三重県さんも、特に海辺の様々な活動について、同じように警告を発しております。山と川と海と同じような問題意識で、連携を取ってこういった活動についても大型連休であるだけに、そういったところに行きたいと、そういう計画を持っておられる方もおありだったと思いますけれども、この際、慎重に引き締めて大型連休を乗り切ろうということからしましても、ご遠慮いただいたほうがいいということで、これも共通の問題意識で足並みを揃えさせていただいたのは良かったかなと。
 ということで、短時間ではありましたけれども、有意義な会議ができたかと思っております。
私のほうからは以上です。

記者

 1点目の質問です。釣りとかキャンプとか登山の自粛を求められましたが、特に、釣りとか登山とか、3密の状態にならないんじゃないかと思って行かれる方っていうのがいらっしゃるのかと思うのですが、改めてこれを自粛する狙いは。

知事

 ものすごく端的な例は、(神奈川県藤沢市)鵠(くげ)沼(ぬま)(海岸)の映像が1つの典型的な例ですけれども、やはり大型連休だけに滞在型でご家族で多くの方が、この際ということで、どっとお出でになるという懸念が非常に強いものですから、そういう意味で、敢えて今回言わせていただいたということです。
 おっしゃるように、これまで必ずしもそういうところにフォーカスを当てて言ってきたわけではありませんけれども、大型連休だけに、そこについて注意深くやっていこうと思っております。
 それから、この際ゴルフ場についても同じように青空の下でプレーするわけですから、密ではないのではないかという議論があるのですが、クラブハウスとかロッカールームとか浴場とか、いろんなところで密になる、あるいは感染する恐れもあるわけなので、ゴルフ場についても徹底した対策をお願いしたとか。その辺、大型連休ならではということで、幅広く要請をさせていただいているということだと思います。

記者

 パチンコ店のことなんですけれども、知事がおっしゃった確認ですけれども、事前の通告を今日される。

知事

 そうですね。はい。

記者

 30日の午前10時までということ。

知事  はい。
記者

 それ以降に名前を公表というのは、その日のうち。

知事  その日のうちに公表します。
記者

 その日のうちに公表されるということですね。わかりました。

知事

 もうすでにこれまで丁寧にお願いに行っておりますし、昨日(27日)もまわっているんです。ですから、言わば最終確認的なお願いであり、またこの先々の私どもの手続きについてもお伝えをするということで、今日まわっております。その上で、30日の10時までに決断をしていただきたいと思っております。

記者

 もう1点すみません。医療従事者と外国人の方のいわれのない中傷、差別的行為というのは、私ども、例えば岐阜大学の病院の従事者の方で保育所に入るところの話をちらっと聞いているんですが、知事として何か具体的なケースとしてご存じの部分はあるんでしょうか。

知事

 私のところに毎日、知事あてのメールとか、県政に関するご意見のメールとか、そういうのをいただいておりまして、できるだけ私も読むようにしているのですけれども、そういう中にもいくつかございます。
 親御さんが医師であって、そこの病院で感染した患者さんを扱っていると。そういうことで、いわれのないことをお子さんが言われるというようなケースについての訴えがあります。

記者

 今の会議のことではないのですが、先ほど知事が検査センター設置のことについてお話をしていたと思うのですが、改めて、開所の時期というか目途を教えていただけますか。

知事

 毎日1回は必ず(県庁)2階の(新型コロナウイルス感染症対策)チームの責任者全員が私のところに集まって、その前24時間のおさらいと、この後どうするかということについて丁寧に議論しております。そういう中で、関係者の具体的な企画と言うんですか、そういうものがまとまったということで、あとはそれを実現するための物理的な手順ですね、そういったことをこれから順次やっていきますという話でしたので、まだ何月何日とかそういうターゲットはありませんが、そんなに遠からず出来上がるということで承知をしております。

記者

 ゴールデンウイーク中とかゴールデンウイーク明けにもという。

知事

 そこはちょっとわかりません。そこまで詳しく聞いておりませんけれども、私どもとしては各圏域ごとに1つずつつくりたいと。非常に医師会の皆さんも協力的でありますので、この際つくれるところにつくってしまおうというつもりでおります。
 ただ、実態的に急速にPCR検査のキャパシティを上げてきましたので、現実にいろんな(検査の)要請に対しては、十分今のあれ(体制)で応えられる状態になっていますので、何か一刻を焦るということはないので。
 やっぱり関係者の協力がいりますので、場所をどうするか。どういう施設をつくるか。そこにどういう方がお出でになって検体を採るか。採った検体はどういうふうにして運ぶのか。そこのスケジュールはどうなるのかとか、その辺の流れを一つひとつ詰めていかないといけないものですから、何か一刻を争うというか、1日を争うようなことで、無理をすることはないので、しっかりとしたスキームを作りたいと思っております。

記者

 パチンコ店に対する特措法45条に基づく要請についてお尋ねしたいんですけれども、この前の会見の時に、大阪府さんの様子を見ながら判断するということをおっしゃっていたかと思うんですが、今回、特措法45条に基づく要請に踏み込まれた理由と、今後さらに応じられない場合、それよりさらに強い指示とかについても、今のところお考えなんでしょうか。この2点についてお聞かせください。

知事

 今、様々な要請をしている中で、ある意味ではシンボリックなと言うか、かつ、全国的に若干難航している分野でもありますし、ルール上、使えるルールは使わせていただくということでやっていきたいと思っております。そのことにぜひ、お店の方も速やかに理解をしていただけるとありがたいということです。
 大阪府さんもすでに踏み切られましたし、大阪府さんに限らず、今、全国的にはその流れにあると思いますので、一斉にやることの効果と言うんですか、そういうのに期待したいと思っております。

記者

 指示まで踏み切られる可能性があるということでしょうか。

知事

 これもツールとしてあるわけですから、状況によってはと思っております。

記者

 検査センターのことで、もう1点だけ聞かせてください。
 PCRの検査数の、今、キャパシティは増えていることで、検査数をすぐに増やさなければいけないような状況ではないのかなということを考えると、検体採取を専門に行うセンターになるようなイメージなのか、もしくは、そのセンターで検査も同時に行えるような、どういったようなイメージなのか整理をされていますか。

知事

 これも、コラボレーションのやり方次第です。例えば、保健所で我々の今のキャパシティの中であれば、6時間で検査するわけです。それから、新しい方法のやり方も今導入しようとしていますから、それだと1時間ぐらいです。民間の検査センターというのは全国チェーンですから、ジュラルミンの箱にきちっと密閉して、郵送するわけです。そしてまた返ってくるというのが数日というタームになります。そういう選択肢もある。それから、医療機関が自分で自らそういう装置を持ってやるという選択肢もあるし、そこら辺、どういうふうに組み合わせるかということで、その周囲の状況の中で、それぞれの選択肢をどう組み合わせるのかということで、そういうことからセンターの位置づけも決まってくると思いますので、そこら辺もよく詰めた上でスタートしたいと思っております。

記者

 知事は県境を越えた外出の自粛を県民の皆さんにお願いしていらっしゃいますけれども、他県の例ですと、県外ナンバーの車に対してあおり運転ですとか、投石があったというような報道もされています。そういうことも当然ながらあってはいけないかなと思うですけれども、知事からそういうことへのメッセージをいただけますか。

知事

 隣接する県民同士の争いというか、争点になるというのも好ましくないので、やはり隣接する県が同じ方向を向いて協力していく、努力していくということも、日本的なモデルの中で乗り切っていく上では大事なことなので、お互いのそういう理解、信頼を高める形で物事が進んでいくように、ぜひやっていただきたいと思います。ですから、そういう投石だとか罵詈雑言だとか、そういうことはもうおよそあってはならないことだと思います。
 何も県境に何かこうとんでもないバリアを作るためにやっているわけではないので、それを言い出すと今度は、ここの町には来ないでくれとか、ここの村には来ないでくれとか、どんどんどんどんバリアがあちらこちらにできていくという、対策をすればするほどバリアができていくというのは決して好ましいことではないので、むしろこういう難局にあたってはどういうふうに連携を取っていくか、協力をしていくか、国際間でもそうです。今一応、国境は閉じてますけど、しかし、協力できるところはしっかり協力しようということで、やっぱり動いていかなきゃいけないのだろうと思います。そういう意味でちらほらそういう報道を見ますけども、非常に残念に思っております。

記者

 パチンコ店の件でお聞きしたいんですけれども、大阪とか兵庫とか、公表するやいなや(客が)殺到したような例が、新聞、ニュースで流れていますけれども、その辺の懸念についてはどう思われますか。

知事

 これはもう何度も申し上げているように、今回の(新型)コロナ作戦というのは、一人ひとりの自己規律と、そして忍耐を信頼して、要請と自粛という形で乗り越えていこうということを、日本全体で仕組みを組み立ててやってきているわけですから、それにぜひ、そういう信頼と言いますか、それを裏切らないでいただきたいと。さもないと、やはり欧米の強制力、強権的にやることのほうがいいんだと、日本型のソフトな手法では、こういったウイルスとの戦いは乗り切れないんだということになってしまって、そのこと自身が将来日本にとっていいかどうかと。大袈裟に言うと、そういうところにもつながりかねないということであります。
 これは日本モデルが今、世界に問われているのだと、それも一人ひとりのそういう行動にかかっているんだということを、ぜひご理解いただきたいと思っております。

記者

 8店舗に全部事前通告を出したということでよろしいでしょうか。

知事

 今まわっていますから。昨日もまわっていますから。昨日以来、こういう流れになるであろうということもご案内だと思いますので、そういうことも踏まえて、今日現在判断されておられるか、まだちょっと報告は聞いておりません。夕方また話は聞きますけれども。それから明後日(30日)ですか、10時までに期限を切ってありますから、それまでの間、8店舗のうち岐阜県に本社があるお店は2店舗だけなんです。あとは他県が本社ですから、本社の方に伺いを立てるというか、たぶん本社のあちらこちらの店で、あちらこちら同じようなプレッシャーがかかっているのではないかと思いますから、それを本社のほうでどういうふうに受け止めておられるかということかと思います。

司会

 以上をもちまして終了します。

知事

 ありがとうございました。

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