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知事記者会見(令和2年4月29日)

※知事及び記者の発言内容については、事実誤認や単純ミスと思われる字句、重複した言葉づかい等を整理の上、発言の趣旨を損なわない程度に整理して作成しています。

令和2年4月29日(水曜日)16時15分

知事

 今日は、柴橋(岐阜)市長もご一緒していただいてお話をさせていただきます。
 今日、専門家会議をやりまして、いくつかの議題を議論したわけでありますけれども、まずは、感染状況についての議論としては、ここのところ5日連続(感染者はゼロ)ということですが、実は今日の数字も出まして、今日もゼロでした。従って、6日連続PCR検査の(結果)感染者はゼロということであります。そういうデータ自身はありますけれども、油断なくこの大型連休をしっかりと引き締めてやるべきだと。
 例えば、当初の段階でご記憶があるかと思いますけれども、最初に感染者が出た後、(およそ)20日間連続でゼロだった。そこからクラスターが発生し大量に出てきたということですから、かつてそういうこともあったわけでありますので、全く油断できない。それから、ひとたびクラスターが発生すれば、あっという間に広がりかねないということも経験済みでありますので、この大型連休についてはしっかりやろうではないかということであります。
 その際、岐阜市の3つのクラスターについてでありますけれども、要観察者が若干おりますので、大きな流れとしては、ほぼ(クラスターの)終結の目処が付きつつあるのではないかという評価ではあります。若干の要観察者がおられまして、これがこの連休中には終わりますので、この間何事もなければ、連休明けには(クラスターの)終結宣言ができるのではないかという評価でございました。
 それから、この感染に関連して、若干の例外的なケースなのですけれども、陽性ということで判断をされた後、どうしても病院に入りたくないということで、病院に入ることについて難色を示される方がおられまして、これについては岐阜市のほうでも大変苦労して説得をしておられるわけであります。本人の納得を得て、十分説得をして対応をしていただこうと、引き続き努力をしようということと、それからその間経過観察もしっかりやるようにという話がありました。この点については、柴橋市長のほうからちょっとコメントしていただきたいと思います。

岐阜市長

 この間クラスターの発生から解明、さらには孤発例という市中感染の方含め、多くの皆さんにご協力をいただいて、大変感謝をしております。
 一方で、今知事がお話しされましたように、本当に一部の例外でありますけれども、入院について拒否をされているという方がいらっしゃいます。
 この間、6日連続で陽性患者の方は発生しておりませんが、市内にはそういう方もいらっしゃるということで、市民の皆さま方には引き続き感染防止に向けて警戒を解くことなくやっていただきたいと思っております。
 岐阜市といたしましても、再三に渡りまして入院するように要請もしておりますし、また様々なご相談にも乗っております。そういったきめ細やかなコミュニケーションを重ねながら、入院していただけるように、今後ともしっかりとフォローアップをしていきたいと思います。
 これは、陽性患者の方の、ご本人の当然、健康にも関わることですし、また周りの大切な方に感染させるリスクもあることですので、そういったこともしっかりとこれからもお伝えをしながら、協力をいただけるように、岐阜市としても最大限の努力をしたいと思います。
 現場は大変こういった面で苦労をしておりまして、できれば本当にご理解いただいて、入院していただけるように、また要請もかけていきたいと思います。以上です。

知事

 ありがとうございます。
 それから大型連休についての私どもの取組みについては、概ねそういう方向でということであります。特に、「大型在宅連休」というスローガンは非常に分かり易くて良いのではないかということでありました。
実際、その過程でもう少し強調してもいい点として、例えば、心のケアと言いますか、特にお子さんたちの心のケアということについて、もう少し強調してもいいのではないかと。
 それから、3密というイメージが非常に皆さんに強く浸透して、3つ揃わなければいいんだ、という思い込みがあるのではないかと。今回、登山とか公園とか河川敷とか、それからゴルフ場についても対策をということでやっているわけでありますけれども、連休の中で、多くの人が、気が付いて見たらそこに集中して、感染しやすい環境ができてしまうということについて、なんとなく3密でなければ、空間が広ければ大丈夫だろうと、単純に考えられてはいけないということを、よくよく説明をするというか、強調をしてもいいのではないかと。
 それから、ショッピングセンターと言いますか、スーパーとかドラッグストアとか、ああいうところへのいろんな要請がありますけれども、お店側、事業者に対する要請ももちろん重要ではありますけれども、そこにお出でになるお客さんに対する問題提起と言いますか、ウォーニング(警告)をしっかりしたほうがいいのではないかと。だから、事業者に対して要請のための公文書は出しておりますけれども、逆に店頭で、もしくは知事の言葉で、県の言葉で、県の方からお客様にアピールをするということもしっかりやったらいいのではないかというようなアドバイスをいただきました。
 それから、後方施設、例のホテルですね、ホテルの整備とか、それから検査体制ということで、新たなPCRセンターをつくろうということで、それぞれ5圏域でやっていこうということであります。まずは、岐阜(圏域)のホテルコーヨーですか、順調に動いているということでご評価をいただきました。それからPCR検査の検査センターですけれども、後でまた平木副知事のほうから詳細をブリーフィングさせてもらいますけれど、明日から東濃(圏域)でまずスタートすると。それに加えて、岐阜圏域でも概ね目途が立ってきたということで、最終的には5圏域でやるということであります。これは、ここ数日間のこの検査の流れではなくて、いざという時に大量に発生をすると、陽性の方が発生するとか、ピーク時と言いますか、そういったところにも備えていけるように、今からしっかりと懐を広くしておくということで、この後方施設とか検査の体制の充実ということは、むしろ積極的にやっていくということで、今の5圏域にしっかりつくっていくという岐阜県の流れは、結構ではないかというご評価をいただきました。
 あとは、避難所運営について、出水期に備えて(新型)コロナを念頭に置いた避難所運営ということで、ご提案をさせていただきました。一つのスタンダードとしては大変結構だけれども、いざ風水害が起こって、いざ逃げるということになりますと、いろんなケースが想定されるので、そういったことも含めて、応用動作についてもう少しこれから議論を深めていきましょうということになりました。
 いずれにしましても、大型連休が始まった段階での今日の専門家会議でございますので、そういう意味では、とにかくこの連休を油断なくしっかりと乗り切ろうではないかということ。それからもう一つ、今の緊急事態宣言が5月6日までになっておりますけれども、先生方のお考えでは、5月6日になってパタッと全てが良くなるということはなかなか想定しにくいので、むしろ7日以降も含めて、何か5月6日で終わると、大型連休さえ終わればという思い込みがあってもいけないので、そういった5月7日以降も容易ならぬ事態が続くのではないかということで、そういったことの少し先を見た、あまり期待感が先走りし過ぎないようなアピールの仕方も工夫したらいいのではないかという話もありました。
 私からは以上です。とりあえずはそんなことでありました。

記者

 柴橋市長にお聞きした方がいいと思うのですが、岐阜市の入院していただけない方のケース、少しちょっとある程度、何十代の性別の方で、どういう事情で入っていただけなかったのか、その辺ちょっとご説明いただけないでしょうか。

岐阜市長

 個別のことはプライバシーに関わりますので控えますけれども、それぞれに陽性患者の方の考え方なりいろんなご主張がある中で、私どもとしては感染拡大防止とご本人の健康のために、入院ということが、当然これは求められていることでありますから、そのことを再三に渡って要請しているというとことであります。
 ただ、その方が市中を自由に動き回っておられるということではなくて、私どもからも感染拡大防止の観点から他の方との接触を避けるということであったり、当然、私どもも再三連絡をして、健康状態がどうであるかとか、こういったことは当然フォローアップさせていただいております。入院していただけることが最も必要なことでありますけれども、そのことを要請しながら、それが感染拡大に繋がらないように、最大限の努力をさせていただいているということであります。

記者

 古田知事にお伺いします。
5月7日以降、外出自粛の要請だとか、休業協力の要請というのも5月6日(まで)とされてますが、これを結局、それ以降も今のところ続けるべきだというお考えになるのでしょうか。

知事

 今私どもがやっておりますのは、特措法の緊急事態ということで全国に網が張られたと。そしてその中で、特に岐阜県は特定警戒県だということになっておりますので、これを前提に諸々の要請をさせていただいています。いくつかのアクションはまさに法律に基づいたアクションということにもなっているわけなので、私どもはまず真っ先にと言うよりは、政府の方も5月7日以降どうされるのかというのは、まさに今、議論の俎上に上っていると思いますし、それを見ながら、また近隣県の状況も見ながら、私どもなりにじっくり考えていくと言うか、状況をフォローしていくということです。

記者

 もう1点すみません。知事にお伺いします。
 今日はちょっと同時になるかもしれませんが、全国知事会があったと思うのですが、9月入学というのはひとつ議題にあったかと思うのですが、岐阜県としてはどういう意見をそこで出されたか、あるいは県としてのスタンスはどういうものなのかを教えてください。

知事

 私どもは、入学式はすでにやっているのです。1日だけ、入学式、始業式は、4月にやっているのですけれども、敢えてやりましたのは、まずはこの学校に入ったとか、新しい学年に進んだとか、それから担任の先生はこういう先生であるとか、とにかく1日だけ登校していただいた。もちろん集まってのセレモニーは出来ませんけれども、映像とか放送とかそういうことで校長先生の話も聞いてもらって、そして担任の先生から休みの心得ということで、いろんなガイダンスを受けてもらって、そういったことは一度やっておいた方がいいだろうということで、敢えて1日、やってもらったわけであります。ただ、その後ずっと自宅学習というのが続いているわけでありまして、まずは5月6日までということにしたのですが、先般ご案内のように5月末までということです。
 その先も必ずしもまだどういうことになるのか見えていないということで、9月入学式とか9月からという議論は、その頃になれば(終息)という思いもあるのだと思いますが、それまでの間、どういうふうにこのお子さんたちの教育を考えたらいいのか、そして、学校が再開された時に、今年のお子さんたちの例えば受験とか、進学とか、あるいは就職とか、そういったことについて、地域として、社会として、国としてどういうふうに整理していくのかという課題だと思いますので、これは岐阜県に限らず国全体として、とにかく早急に方向付けをしていくべき課題だと思っています。今日の安倍総理の答弁を見ておりましても、前広に検討しましょうということでありましたので、国の検討も始まると思いますが、私どもも県内の市町村によって、それから小学校、中学校、高等学校それぞれいろいろと状況の違いもあるでしょうし、家庭学習と言っても濃淡あると思うんです。これまでにできていることが。
 ということで、こういう議論が具体的に浮上していることから、あくまでもお子さん方の立場に立って、お子さん方に寄り添う形で、これからまずどうするのか。例えば仮に9月という議論があるにしても、9月までどうするのかとか、一度、関係者に集まっていただいて、この問題をあらゆる観点から議論をしたいと思っておりまして、早急に県内の教育関係者の協議会と言いますか、名前はまだ特に考えていませんけれども、形成をして、現状と課題のまず洗い出しをして、そういう中で地域としてどういう取組みをしていくか、そしてまた国の議論にどういうふうに向かっていくかということを、早速検討に入りたいという、そんな思いでいます。

記者

 知事会ではそういうところを説明はされたのでしょうか。

知事

 今日はちょっと、私は出られませんでしたので、そういう趣旨のところは事務局を通じてお伝えしてあります。

記者

 柴橋市長にお伺いしたいのですが、先ほど入院拒否されている患者さんの話なんですけれども、1名でよろしいですか。

岐阜市長  予断を挟むといけませんので、若干名と申し上げたいと思いますが、例外ということで、圧倒的多数の方はしっかりと協力をいただいていますけれども、例外として若干名そういう方がおられると。
記者

 数人いらっしゃるということですか。

岐阜市長

 若干名ということで申し上げたいと思います。

記者  1人ではないということでしょうか。
岐阜市長  若干名と書いておいてください。
記者

 入院に難色を示されているということでしたけれども、具体的にどういった理由で入院しないと言っているのか。

岐阜市長

 それもそれぞれの方のいろんな理由がありますので控えますけれども、私どもとしては、感染拡大防止とご本人の健康のために入院をしてもらいたいということを再三申し上げ、それについては断るということで、拒否をされているということです。

記者

 患者さんによるのかもしれないですけれども、入院されて出て行かれたのか、それとも1度も入院されていないとか。

岐阜市長

 入院をされていない。入院を拒否されているということは、入院をされていないということです。

記者  柴橋市長にお尋ねします。朝日新聞さんの質問に関連するんですけれども、入院を拒否していらっしゃる方の中には、もしかしたら、著名人でもあったように、子どもの面倒を見る人がいない。なので、入院はできないという事情があるかもしれません。そのあたり、実際そういうのがあるかどうかも含めて、市としてはどのような対応をすべきなのかとお考えでしょうか。
岐阜市長

 今回はお子様の関係ではありませんので、そのことは直接的には影響ないと思います。ただ、今後もそういった方が出てくる可能性もありますので、我々の持てる様々な行政の英知を結集して、そこは丁寧に対応したいと思います。

記者

 入院拒否の方は、法律的には入院しなくてもいいのですか。

知事

 法律で入院を強制するという制度は、この今の感染症法なり特措法なりどちらもない。感染症法は、例えば建物をとか、医療資材とか、そういったことについては強制力を持って行政が介入することができるのですが、人間の動きについて直接的な強制力を持った介入は、そういう規定はないです。

記者

 柴橋市長はより透明性を高めないと、その他大勢の市民、県民が非常に不安になると思うんです。若干名と言われると、何人なんだろうという。どこら辺にいるんだろうとか、男女どちらなんだろうという。できる限りちょっと開示していただきたいと思うのですけれども、そこはいかがですか。

岐阜市長

 これはまさにプライバシーの保護という観点と、我々はそういった強制力を持ち得ていないということ。さらには、仮に性別等申し上げても、それはきちっと明示されるわけではありませんので、市民の皆さんには、そういった方も市中には若干名いらっしゃるということを、十分ご理解いただいて、感染予防に努めていただきたいと。申し上げられるのはそこまでだと思います。

記者

 市中にはみえるということは、歩き回っているということになっちゃいますけれども。それでいいのですか。市としては。

岐阜市長

 私どもとしては、ご本人にきちっと入院してもらわなければ困りますよということを、再三、要請しているわけですけれども、それは法体系上強制力はないというひとつの限界というのがございます。一方で、当然日頃の行動については、再三ご連絡をして、他者との接触はないということもしつこいぐらい確認をしながらやっておりますので、我々として打てる手はすべて打っていると、それで現場が大変苦労しているということを申し上げたところです。

記者

 防災担当大臣の方が、(新型)コロナの状況の中で災害が起きた場合に、避難所を体育館等ではなくて、ホテルや旅館に入れるように準備をしてくださいという通知を出したと、各自治体に通知を出したという発表をされたのですけれども、それを受けて県としてはどのように対策をされていきますでしょうか。教えてください。

知事

 災害もいろんなケースがありますし、避難も何処へどう避難していくかということについて、あらかじめ避難所と決めておく場所がそのまま有効である場合もありますし、そうでない場合もあります。まさに命の危険を感じながら逃げて行く場合もあれば、とにかく家屋を失ったと、一旦とにかく何処かに収まりましょうという場合もいろいろありますので、いろんな事態に備えていかなければいけないということ。
 今日の議論の中では、例えば(新型)コロナを意識した避難所の在り方というのを議論したのですけれども、今のおっしゃったことで言えば、後方施設としてホテルを我々は確保しているわけですから、そういったところを活用する手もありますし、その時点その時点で隔離しやすい空いたスペースがあれば、それを使っていく。例えば、今ですと大学が休んでいます。ですから、大学も本当にいるような場合には使えなくもないですし、いろんな使える場所を最大限追及していきましょうと。ただし、(新型)コロナということを意識すると、さらなる感染防止対策をそこにさらに上乗せしていくということで、避難所の在り方ということで今日議論したということです。おっしゃるようなことも含めて視野に入れながら議論をさせていただいたところです。
 それから、さっきの議論ですけれども、今日の専門家の先生方も、岐阜市のほうで丁寧にどういうふうに説得をしてきたか、どういうふうにチェックをしてきたか、今、どういう状態になっているかというようなことを、丁寧に説明を岐阜市の方からしていただいて、それについて最大限の努力をしているということと、今おっしゃるように歩き回ってどうのこうのという、そういう心配にはなっていないということは確認したうえで、もちろん病院に入っていただくのが最優先でありますけれども、なかなかご同意が得られないとすると、その最大限のことは引き続き丁寧にやるようにという話です。私の承知している中でも、これまでの中には、説得に応じて病院に入られた方もいますし、それから、改めてPCR検査をして、やはり陽性なら入りますということで納得された方もいますし、いろんなケースが、たくさんではないのですけれども、それぞれのケースに応じて最大限の努力をしてもらっています。そういうこともご説明した上での議論だということで、ご理解いただきたいと思います。

司会

 以上をもちまして、会見を終了させていただきます。ありがとうございました。

知事

 ありがとうございました。

岐阜市長

 ありがとうございました。

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