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知事記者会見録(令和4年3月24日) (人事)

記事ID:0215244 2022年3月28日更新 広報課 印刷ページ表示 大きな文字で印刷ページ表示

※知事及び記者の発言内容については、事実誤認や単純ミスと思われる字句、重複した言葉づかい等を整理の上、発言の趣旨を損なわない程度に整理して作成しています。

令和4年3月24日(木曜日)15時00分

司会
 令和4年度春の人事異動について発表します。知事、お願いいたします。

知事
 恒例と言いますか、来年度の人事異動について報告したいと思います。お手元の資料を見ながら話をしたいと思います。
 今回の異動は、全体としては、規模は少し例年より多めでありますが、特に部長級の異動が昨年に比べると大きくなっております。全体として退職者が例年より多いということとか、それから組織の見直し、特にアフター・コロナに向けての見直しをしましたから、それやこれやで異動者の数も少し多くなっているということでございます。
 特に部長級がこの1ページの下にありますが、デジタル推進局長というポストを新たに設けまして、県庁を挙げてDXに取り組みたいということでございます。
 それからこのリストでいきますと、参与というのがありますが、尾鼻秘書広報統括監が参与、これは特命的な職務をやっていただくということで、特に来年の1月から庁舎も変わりますので、「新しい酒は新しい革袋に盛れ」ということで、どういう酒を盛るか、中長期的な構想も含めてブレーンワークをしていただこうということで、参与ということでございます。これは組織規則上は状況に応じて設けることができることとなっておりますので、部長級の参与を一人おくということにしました。
 それから、女性の秘書広報統括監、高橋さんですが、秘書広報統括監としては初めてでございます。
 それから、子ども・女性局長が村田さんということです。本庁の知事部局で部長級に女性が複数になるのは初めてでございます。
 それから、次のページが次長級でございます。デジタル推進局の副局長、それから、健康福祉部は引き続き、コロナについては盤石の体制で臨むということで、部長は留任ということです。次長は4人体制ということでございます。総括次長、福祉担当次長、調整担当、この調整はコロナ問題についての総合調整ですが、調整担当次長、それからワクチンの担当次長と4人体制ということでございます。それぞれ顔ぶれも、健康福祉部の総括担当次長の渡辺さんは、これまでもワクチンの問題について取り組んできてもらっていますし、松本新調整担当次長は、これまで教育委員会で教育分野のコロナ対策の取りまとめ責任者、桑田次長は、これまで商工労働部で経済分野のコロナ対策の取りまとめということで、これまで他分野でやっていた中心人物をずらり健康福祉部の次長に充てるということです。
 それから、下の方のウィズ・コロナのところになりますが、感染症対策推進課長、ワクチン接種対策室長、感染症対策調整課長、これは全部留任でございまして、全体としてこのコロナ問題について、一貫した方向で臨んでいこうということでございます。
 それから、課長級は、特に各部局のトップとなる筆頭課長、主管課長と言いますが、何人か異動がございます。このうち、既に秘書課長は西さんがいますが、この方は留任ということで、それ以外に、今回、林政課長、それから都市政策課長、それぞれ林政部、都市建築部の筆頭課長でありますが、小川さんと崎浦さんということで、女性を登用させていただく形で、筆頭課長が今、女性が3人になるということでございます。
 それから、ウィズ・コロナは、コロナ対策を中心にしっかりとした体制で臨むということでございます。
 それから3ページ目になりますが、アフター・コロナについては、デジタル関係、局長、副局長、課長ということで人選をいたしました。
 それから商工労働部の産業デジタル推進課長もまさにアフター・コロナのDX担当の要になる人でありまして、しっかりと人選をさせていただきました。
 その他にアフター・コロナとして、SDGs推進課長、これは新しいポストでございます。脱炭素社会推進課長、これも新しいポストです。
 それからエネルギー政策の面から脱炭素社会を実現していくということで、商工労働部の商工・エネルギー政策課長、それからエネルギー対策監、こういったところも脱炭素でありますし、森林吸収源対策室長、これも脱炭素です。この辺は脱炭素の関係の部局に精鋭を揃えたということで、アフター・コロナについても、デジタル、SDGs、脱炭素ということで固めております。
 それから、次の4ページです。国との人事交流でありますが、今回、都市公園整備局長と環境生活部次長がそれぞれ国土交通省、環境省に帰られます。それぞれ3年間勤めていただき頑張っていただきました。その後任として、それぞれ国土交通省、環境省から来ていただくということでございます。
 それから、県から国へということで、新たに農林水産省の都市農村交流課に1名出します。これは私自身が全国知事会の中で農福連携を担当しておりますので、その関係でいろいろと勉強させていただこうということです。もう一つは、これは初めてですが、国立感染症研究所に1名派遣しまして、感染症についての分析とか対応策とかこういったことについてしっかりと学んでいただくということで、専門家養成の一環としてやらせていただくということでございます。
 それから派遣交代があるということです。
 それから、女性職員の登用というのがございますが、管理職が169名、令和3年度の161名から8名増であります。部長級2名、次長級6名、課長級161名ということでございます。少し前の平成27年度、7年前になりますが、この当時は女性の管理職が 70人でございましたので、平成27年度から令和4年度までの間に70人から169人と2.4倍に、女性の管理職が増えてきているということでございます。この管理職の登用率が21%ということで、昨年度から1ポイント増えまして、過去最多ということです。私どもとしては令和8年度に25%ということを目標にしておりますので、それに向かって徐々に増やしていきたいと思っております。
 それから、課長補佐でいきますと、310名ということで、平成27年度でいくと  192名でございますので1.6倍ということであります。これも登用率26%ということで過去最高であります。目標は令和8年度に30%ということで、これも着実に進めていこうということでございます。内容的には先ほど申し上げましたように、本庁の部長級について女性が複数というのは初めてでございます。
 それから今、女性の採用が令和4年度でいきますと、50.4%ということで半分を超えましたので、ますます女性に活躍していただきたいと思っているところでございます。
 それから、次の5ページ、6ページが、留任する方も含めて令和4年度の体制ということで、それぞれ部長級、次長級、主管課長を中心に書いております。こういう体制でございます。
 私どもの来年度予算のタイトルが「~ウィズ・コロナからアフター・コロナへ~」というタイトルですが、まさにそのウィズ・コロナについての盤石な体制とアフター・コロナに向けての積極的な取組みということを目指して、それにふさわしい適材適所の人員配置ということを心掛けて今回、組ませていただいたということでございます。
 令和4年度の人事異動については以上でございます。

記者
 ウィズ・コロナに関しては盤石の体制ということでお話しいただきましたが、継続性というのはどういった観点から重要だとお考えでしょうか。

知事
 まだ、コロナとの闘いは終わっておりませんし、終わっていないどころか第6波も出口が見えていない状況で、ずっと2年間走り続けてきました。昨年の部長級の異動が少ないのは、コロナを意識して極力変えないということで据え置く人が多かったわけです。ずっと一貫して走ってきておりますし、まだ今、フルスピードで走っておりますので、特急列車に飛び乗って、かつ、手探りの部分もありますし、ピッチを上げないといけない部分もあります。そういう意味で盤石の体制でないともたないのではないかという思いで、経験者や他の部局で中心的にコロナに関わった人を今度はコロナ対策のど真ん中に持ってくるということです。それから、留任していただく方は留任していただくということで組み立てたということです。

記者
 平成27年度当時は女性の管理職が70人で、今は169人ということで2倍以上になっていますが、組織の風土ですとか、そういったところで、女性の管理職がこれだけ増え、変わってきたという手ごたえをどのように感じておられますか。

知事
 どんな施策をやるにしても、様々な角度から、いろんな目線で取り組んでいくというか、見つめていく必要がありますので、そういったときに女性の目線というのは、あらゆる分野で必要とされるわけであります。
 東日本大震災の時に、現地に出した応援隊の最初のグループの中に女性も入っていたわけですが、現地でいろいろと聞きますと、被災地での女性ならではの、女性にしかできないこと、女性にならお願いできることがたくさんありました。岐阜県が女性を送ってくれたということで、非常に現地から高い評価を得られまして、以来、女性の目線というものをいろんな政策の中に取り入れていく必要があるということを痛感いたしました。
 それから観光もそうです。だいたい、買い物は女性が中心になってやります。
 最近「アダム・スミスの夕食を作ったのは誰か?」という本が非常に評判になっています。アダム・スミスが、いかに自由競争とか、経済人というコンセプトで世の中を分析しようが、肝心要のアダム・スミス自身は、女性に食事を作ってもらっているということで、女性に食事を作ってもらわずして、彼自身の生活は成り立たないということです。どんな分析をしようが、女性の目線で経済をしっかりと見つめないといけないのではないかという面白い本です。というような議論に相通ずる意識をずっと持ってきましたので、そういうことで進めさせていただきます。ただ、登用といっても、突然あるポストにつければよいというわけではありませんので、県庁に入ってから、どういう部局でどのような経験を積んできたかということも含めて、最初の入庁時からの育成ということなしには進めないわけです。そういったことを含めて、女性研修を随分やってきましたが、そういう積み重ねの中で女性スタッフの層がどんどん厚くなっており、抜擢、登用していくということが確実にできるようになってきたということで、これも積み重ねの結果だと思っております。突然何か思い立ってやるというわけではありませんので、そういう思いでやっております。

記者
 女性職員登用の話について、先ほど令和8年度の目標をおっしゃいましたが、その目標に対して現段階での達成具合というのはどのように見ておられますか。

知事
 予定通りというか、順調に増えていっているのではないかと思っております。部長級の人材を登用しようと思ったら、次長級の人材が分厚くなければいけないですし、次長級の人材を登用しようと思ったら課長級を厚くしておかないといけないです。課長級を登用しようと思ったら、課長補佐、係長級を厚くしておかなければいけない。課長補佐、係長級を厚くしようと思ったら、係員を厚くしておかないといけないので、きちんと下からぐっと、先ほど申し上げましたように、入庁から始まって、ずっときちんと積み重ねていって初めて、女性の登用というのは可能になるので、その準備というか積み重ねをずっと一貫してやってきたということです。その流れがほぼ軌道に今乗っておりますので、この目標は十分達成しうる射程に入ってきていると思っております。ただ、数字ありきではありませんので、それが1年早く実現されるのか、1年遅れるのか、多少の幅は、当然、人事ですからあり得るわけですが、一つの節目として目標を掲げながら女性の活躍を期待していくというスタンスで臨んでいく所存です。

記者
 コロナ対策の体制の話かもしれないですが、例えば、保健所業務がひっ迫した時に、市町村から職員の方を応援でいただいたりとかあったと思います。このオミクロン株とかの経験を踏まえて、課題に感じていることや対応についてどのように考えておられますか。

知事
 この問題は「第1波」から始まって、ずっと振り返ってみれば、皆さん方もそうでしょうが、あらかじめ何かこういうものだと想定して、その通りにことが運ぶのではなく、状況の変化をとにかく早め早めに掴みながら、どうやって先回りして先手を打っていくかというなかで、悪戦苦闘をしてきているわけです。そういう意味で、一定の余裕幅を持ちながら最悪に備えていくということではあるのですが、想定した最悪よりもっと状況が悪化することは当然あり得るわけで、何かこう固定的に考えるというよりは、より柔軟に先手先手でやっていけるという、その度に人的な配置をどうするかとか、県庁としてのBCP、応援体制をどうしていくかとか、柔軟な、人の登用というか流用というか、絶えず考えながらやっていくということです。固定的に見てもそんなものはすぐ裏切られてしまいますので、ある種の柔軟さをもって考えていこうというのが、これまでやってきた中での感想であります。さはさりながら、非常に、見えない相手でしかも動きが早いものですから、そこに負けないようにやるためには、我々も相当懐深く考えていかないといけないということは感じております。

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