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知事記者会見録(令和4年3月24日)

記事ID:0215240 2022年3月28日更新 広報課 印刷ページ表示 大きな文字で印刷ページ表示

※知事、加藤氏及び記者の発言内容については、事実誤認や単純ミスと思われる字句、重複した言葉づかい等を整理の上、発言の趣旨を損なわない程度に整理して作成しています。

令和4年3月24日(木曜日)15時00分

司会
 お待たせいたしました。本日は、発表項目の1つ目としまして、「加藤拓三(たくみ)さんへの飛騨・美濃観光大使委嘱式」を行います。
 そのため、恵那市出身で、和太鼓奏者として、国内外で幅広くご活躍されている加藤 拓三さんにご出席いただいております。
 どうぞよろしくお願いします。
 進行については、「飛騨・美濃観光大使」への委嘱、写真撮影、知事の挨拶、加藤拓三さんのご挨拶、質疑応答という順で進めさせていただきます。
 それでは、委嘱式に入らせていただきます。最初に、知事から加藤さんに委嘱状を授与します。

知事
 委嘱状。飛騨・美濃観光大使 加藤拓三殿。ふるさと岐阜県の魅力を県内外に広く発信していただくことを願い「飛騨・美濃観光大使」に委嘱します。2022年3月24日、岐阜県知事古田肇。よろしくお願いします。

司会
 続きまして、「飛騨・美濃観光大使」のたすきと記念品を贈呈いたします。

知事
 よろしくお願いします。

司会
 それでは、その場で中央に寄っていただいて、マスクを外してお二人で委嘱状をお持ちください。写真撮影に移ります。それでは撮影をお願いします。

(写真撮影)

司会
 ありがとうございました。それではマスクをしてご着席ください。
 それでは知事から挨拶をいたします。

知事
 本日は加藤拓三さんに「飛騨・美濃観光大使」を委嘱させていただきました。この「飛騨・美濃観光大使」はこのところ少しご無沙汰でしたが、2007年度、平成19年度からスタートした制度でありまして、今回、加藤さんが10番目の観光大使ということでございます。その名のとおり、本県の認知度の向上とか、あるいは観光誘客の促進とか、そういったことを狙っているわけであります。加藤さんについてはお手元の資料にプロフィール、経歴・活動歴がございます。和太鼓奏者としては全国で圧倒的な実績と経歴を誇っておられる方でありまして、そういう方が岐阜県の恵那市出身ということで活躍していただいていることは本当にありがたい限りでございます。すでに「ぎふ清流国体・ぎふ清流大会」でありますとか、「育樹祭」でありますとか、「農業担い手サミット」でありますとか、天皇皇后両陛下あるいは皇太子、皇太子妃の前で演奏していただくなど、様々な県の大きな行事でも、まさに「清流の国ぎふ」を代表するアーティストとしてお世話になっているわけであります。
 今回、加藤さんご自身は活動拠点を日本からカリフォルニアの方に移されるということでありまして、カリフォルニアから世界に岐阜の魅力を発信していただこうということで通常、「たすき」は日本語で「飛騨・美濃観光大使」と書いてあるのですが、あえて横文字の英語で用意をさせていただいた次第でございます。
 また、近々の行事では4月末に、日本とリトアニアの交流100周年を記念して、「Japan Days in Kaunas WA」というイベントがありますが、そこのクロージングセレモニーでも加藤さんにパフォーマンスをしていただくということでございます。本来はリトアニアに渡っていただくのですが、今はコロナ禍でもありますので、今回は映像での出演ということになりますが、躍動感のある和太鼓の演奏によって、ますます岐阜県の魅力を国内外に発信していただくということを大いに期待しておりますのでよろしくお願いします。

司会
 それでは続きまして、加藤さんお願いします。

加藤氏
 初めまして。和太鼓奏者の加藤拓三です。恵那市出身です。今回、和太鼓を通して世界に発信していけるような取組みをしたいという思いと、岐阜が42市町村ありますので、アメリカに飛び立つ前まであと半年くらいしかありませんが、その間にできたら全ての市町村にご挨拶したり、演奏なり自分の思いを伝えて、魅力を発信しながら海外に飛び立っていきたいと思います。
 海外でも、1回、僕は2008年に世界大会で優勝したのですが、その翌年、1000件のお礼回り、1068軒の民家を回った時期がありまして、それをアメリカでも1000件のお宅とか、福祉関係とか医療関係とかそういったところを回って演奏活動ができたら良いなと思っています。

司会
 ありがとうございました。
 それでは記者の皆様から今回の委嘱に関するご質問をお受けします。

記者
 恵那市のご出身ということで、地元の良さというのはどのように思っていらっしゃいますか。

加藤氏
 地元岐阜県で活動している中で、今、16年こちらで田んぼの作業をしていまして、和太鼓とともに田んぼの作業を地元の地域の方々と一緒に、子どもたちとやっています。山とか川とか、蛍もいたりとか、そういう中で稲刈りから稲架(はさ)掛けも唐箕(とうみ)掛けも脱穀も全部手作業でやっています。最後には収穫祭があります。本当におじいちゃん、おばあちゃんを大事にするという気持ちと物を大事にするという、この大自然の中でそれを学べるところがこの岐阜県には大いな魅力があると感じます。それをこの先も引き続き、その魅力を発信していけたら良いと思います。

記者
 カリフォルニアの方に行かれるということですが、どういった目的で行かれるのでしょうか。

加藤氏
 最初は21年前に語学研修でウエストバージニア州のベサニーという大学に交換留学していたのですが、それとは別に、修行時代にロサンゼルスに3年住んでいた時期がありました。そのきっかけもありまして、その後に世界大会で優勝できて、何回も渡米する間に各地でお世話になっている地域がたくさんあったのでそれに対してもありがとうという気持ちを伝えたいと思い、渡米を決行します。

記者
 加藤さんにお伺いします。岐阜の魅力ということでお話いただいたのですが、特に気に入っている場所とかございますでしょうか。

加藤氏
 全般的に僕は木が好きですので、ヒノキ材であったりとかケヤキ材であったりとか、今、高野槙ももの凄く好きで、木登りを地域の子どもたちにさせているのですが、本当に自然豊かなところをものすごく大事にしています。そういった木にまつわること、川も大好きで、地元の川で子どもたちと泳いだりもしますので、そういったところの自然を大切にしていきたいなと思っています。

記者
 岐阜の魅力を発信していくというところで、具体的な構想というか考えていらっしゃることはありますか。

加藤氏
 これが叶うかどうかは別にして、2028年にロサンゼルスオリンピックが控えております。そこのパラリンピックに出られたら、開会式に30秒でも出たくて、それを逆算していって2026年までに、出来たら1000件回ることに対してのドキュメンタリーみたいなのが撮れて、日本とアメリカを結ぶというか、音でつなぐ、そういったものがドキュメンタリー部門で、こんな話をしてよいか分からないですが、アカデミー賞とかそういうところに出展できるまでにたどり着けたら、良い魅力が、東京とかじゃなくて、大阪とかじゃなくて、岐阜から発信していけたら、こっちに帰ってきたときに、良いアイデンティティが生まれるのではないかと思います。それこそ観光にしても、東京、大阪、名古屋じゃなくて岐阜に、いろんな方々、福祉、医療関係もそうかもしれないですが、観光もそうかもしれない、団体じゃなくて中小企業から、そういうところも沢山回ってくると思うので、そういうところにも挨拶しながら岐阜の魅力を存分に発信したいと思っています。

司会
 それでは以上をもちまして、「飛騨・美濃観光大使」委嘱式を終了いたします。

記者
 リニア中央新幹線の工事のことについて、愛知県と長野県とでトンネルに絡む人身事故が起きておりますが、その後、JR東海とのお話合いですとか、進捗状況はいかがでしょうか。

知事
 最初の岐阜県の事故が起こったのが10月27日です。そこから約2か月経ったところで、JR東海から12月22日に報告書が出まして、その報告書を中心にいろんな角度から専門家の意見も伺って、そこから2か月経ったところの2月25日に知事意見書というものをお出ししました。知事意見書をお出ししてから、かれこれ1か月経とうとしているのですが、その知事意見書を、私どもとしては詳細に検討して出したつもりであります。内容的にいろんなことが書いてあるのですが、お出しした後、今月1日に愛知県で、8日に長野県で2度の事故が発生しているわけでありまして、知事意見書を出した後も相次いで事故が起きていることは大変残念に思っております。そういったことも含めて、今、私どもとしてはJR東海がどういう回答を持ってこられるかお待ちしている状態ということであります。JR東海の方から回答があれば、直ちに、その内容について、私どもとしては検討させていただいて、それからリニア沿線地域への説明もしていただいて、場合によってはさらにまた意見を申し上げるかもしれません。この内容で十分であるということであれば、再開に向けて具体的に動き出せるという感じになろうかと思います。
 その過程で、愛知県の事故、長野県の事故についても随時、JR東海からは報告をいただこうと思っています。

記者
 今後の新幹線の整備事業に向けて、環境面ですとか様々な課題が今、挙がっていると思いますが、交通渋滞ですとか、今、ご懸念されていることなどがありましたら教えてください。

知事
 そもそもプロジェクトをスタートする時に一定の環境アセスメントをやっています。ところが、プロジェクトがスタートする段階であらゆる環境への影響を予測するということは不可能ですし、工事計画もまだ詳細が出来ていない段階で決定版としての環境アセスメントが終えられるとは思わなかったものですから、その時点での大まかな環境上の課題項目については、意見を申し上げて、そしてこれから計画が具体化するにつれてさらに環境問題についても内容が具体化していくであろうということです。従って、その具体化してくるところに応じて随時意見を申し上げるということを一番最初の環境アセスメントでやっています。そういう意味で今、我々がやっていることはまさにそのことをやっているわけです。具体的には、今、事故が生じたということで、事故に焦点を当ててやってますが、事故が生じなくても工事計画というのはいろんなことが具体化されるにつれて、私どもとしては報告をいただき、アセスメントをして評価をし、地域の意見も聞きながらということはずっとやってきているわけです。ということで、その都度、丁寧に問題提起をしたり評価をしたりしていますので、何か今、特定のことというよりは、これまでにない、今までに経験のない工事ですから、地盤の問題ですとか、活断層の問題とか、こういった工事現場での安全性の問題とか、残土の問題とか、盛り土の問題とか、工事中の交通に与える影響とか、水質への影響とか、これは一通り環境問題は丁寧に目を通していく必要があるということで、どれか何か特別にというよりは、一つひとつ掘っていく状況に応じて丁寧に見ていくということかと思っております。

記者
 ロシアがウクライナに軍事進攻して1か月以上経っており、支援の動きというのも国内でちらほら出ているという状況だと思いますが、岐阜県として今、何か検討されていることなどあれば教えていただきたいです。

知事
 まず、支援をするということになると、一つの体制というか構えがあると思います。岐阜県におられるウクライナの方とか、あるいはそのご縁で入って来られる方とか、そういう人の動きがどうなるであろうかということで、具体的な動きが出てこれば、そのことについて、岐阜県在住外国人相談センターにおいて、ウクライナ避難民の受入れに関する相談に対応できるようにしており、ウクライナ語での相談もできますので、そこでの相談業務があります。それから、具体的に動くとなると、それぞれの方の言葉についての支援、物資の支援、住宅の支援、医療の支援、いろんな形の支援があります。少し滞在が長くなれば、就労支援とか、お子さん方の教育支援とか、いろんなフェーズがありますので、それぞれにおいて対応できるように体制作りをしていくという状況です。県としては、外国人活躍・共生社会推進課という課がありますので、そこがヘッドクウォーターになって市町村とも連携を取りながら、情報共有しながら、今の相談から始まって、様々な支援をスムーズに行えるような体制作りということでございます。とりあえずは、私どもが承知している中では、在留外国人統計でいきますと、県内にはウクライナ人が20名おられますので、それらの方々に市町村からアプローチをしていただいて、それぞれの方々の状況とか必要な支援とか、そういったニーズを伺っているという状態です。そういったものが出てきたところで、それぞれ、今申し上げました状況に応じて対応していくということでございます。
 それから、そのうち今、ご縁があるということで2家族の方がすでにウクライナから岐阜に避難してきておられまして、その方々に対するケアというのは、すでに始まっているということです。これらはそれぞれ岐阜におられる方を頼って2家族が来ておられるという状況であります。それから、その他に今後、原油高とか原材料高とか経済的な問題も起こり得るわけでありますが、岐阜県の県内製造業のロシアへの輸出額が全体の0.4%ということで、ロシアへのウェイトは高くないということです。また、ロシアとかウクライナに県内の進出企業は私どもが知っている限りではないということでございます。むしろ一般的にエネルギー価格とか原材料価格の高騰とか、そういった形からいろんな経済変動といいますか、問題が起こってくる可能性があるということで、融資の相談窓口を設けたり、それから制度融資を創設したりということもすでにやってきております。今のところ、若干の件数の相談が寄せられておりますが、まだ特に大きな動きになっていません。いずれにせよ、そもそもウクライナ情勢そのものは刻々と変わってきておりますので、そういった情勢の変化を見ながら、それらが、具体的な人の動きとしてどのように関わってくるのか、それから経済の流れとしてどのように関わってくるのか、きちんと見ていきたいと思っています。

記者 
 2家族の人数は何人になりますか。

知事
 2家族合わせて6人となります。

記者
 ニーズという意味では、何か具体的に支援に移っている部分はありますでしょうか。

知事
 今、ご縁のある方の実家で生活しておられるということでして、そこにおられる市町の方からアプローチをして様子を伺っているということです。

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