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知事記者会見録(令和4年1月5日)

※知事及び記者の発言内容については、事実誤認や単純ミスと思われる字句、重複した言葉づかい等を整理の上、発言の趣旨を損なわない程度に整理して作成しています。

令和4年1月5日(水曜日)17時30分

司会
 それでは、ただいまから知事記者会見を始めさせていただきます。知事、お願いいたします。

知事
 新年早々、3日連続の記者会見になってしまったのですが、本日の感染者は40人ということでございます。急増しておりますので、この40人の内訳や私どもの認識、それから当面これからどう考えていくか、申し上げる必要があろうかということで、この会見を開かせていただきました。
 まず、40人以上というのが、昨年の9月30日以来でございまして、この9月30日というのは「緊急事態宣言」の最終日で、翌日から「緊急事態宣言」が解除されたということでございますが、実に97日ぶりということでございます。
 この40人のうちの約8割の31人はリンクが判明している方々でございます。内訳はまた後で申し上げますが、感染者は、県内42市町村のうちの11市町で確認されております。圏域で言いますと、岐阜、西濃、中濃、東濃、飛騨と、5圏域全てで確認されているということでございますので、県内全域での感染拡大が大いに懸念される状態だと思っております。
 それから、本日そういう中で、新たにクラスターを2つ認定いたしました。複数のクラスターの同時認定も10月18日以来ということでございます。1つ目は既に何人かご報告しておりますが、多治見の高齢者施設におけるクラスターでありまして、本日(公表分)だけで 18人、これまでの4人と合わせまして22人のクラスターということでございます。これはデルタ株による感染が疑われる事例だと思っております。
 2つ目のクラスターが、関市において複数の友人、家族で会食したことを介して拡がったケースでございます。本日(公表により)4人追加になりまして、合計8人のクラスターが確認されているということでございます。この8人の方々については、本日の4人も含めてでありますが、変異株スクリーニング検査でデルタ株ではないということでございますので、オミクロン株による感染が疑われるケースでございます。
 また、31人の内訳を申し上げますと、今申し上げましたように、高齢者施設関係が 18人で、これはおそらくデルタ株であろうということでございます。関市のクラスター関係で4人。これはオミクロン株による感染の疑いのある方々でございます。他県の陽性者に接触し陽性となった方が1人。これはまだこれから検査をしてみないとわかりません。それから、陽性者の家族で感染が拡がったケースで6人。そのうちの3人がオミクロン株の感染者ではなかろうかと疑われております。残る3人は、別のルートでございますので検査をしてみる必要があるということでございます。それから、友人関係で感染した人が2人。これも今、検査中ということでございます。以上がリンクが判明している31人でありまして、デルタ株系が18人、オミクロン株系が7人、今後の分析を待つのが6人ということで31人。それに感染経路不明の方が9人で合計40人ということでございます。
 既に、各県ごとに発表も出ておりますが、全国的に新規感染者数が急激に拡大しております。そうした中でありますので、改めて、県民の皆様におかれましては、マスクの着用、手指衛生、密の回避、こまめな換気、体調不良時は行動ストップといった基本的な感染防止対策を徹底していただきたいと改めてお願いする次第であります。
 それから、医療提供体制につきましては見直し、ないしは確認をしていきたいと思っておりまして、昨日、岸田総理の方から自治体の判断で症状に応じて宿泊、自宅療養を活用し、医療のひっ迫を招かないようにするという方針が表明されました。
 本県といたしましては、まず、現状について「第6波」の入り口にいるという認識に立っております。その認識に則って、本県といたしましては「自宅療養者ゼロ」を堅持する方針は変わらないわけでありますが、その上で、県内の感染者急増を踏まえて、医療機関、保健所の負担軽減も考えながら、バランスよく対処していく必要があるということでございます。これまでは(原則、オミクロン株の)感染者は全員入院させ、濃厚接触者は宿泊療養施設で健康観察するということでやってまいりましたが、この急増に備えて、感染者のうち基礎疾患のない軽症者は宿泊療養施設で療養し、濃厚接触者は自宅での健康観察を行うということにさせていただきたいと思っております。
 それから、合わせて医療提供体制については、今後の急増に備えて再確認、再検討していきたいと思っております。一つは病院の病床、それから宿泊療養施設それぞれについて、今後の急増に対してしっかりと対応できる体制にあるかどうか、再確認をしたいと思っております。
 それから、臨時医療施設ということで、岐阜メモリアルセンターの武道館に40床の施設を設置しておりますが、これも事態の急変の中で稼働できるように再チェックをしていきたいと思っております。
 それから旧木沢記念病院につきましては、臨時医療施設及び宿泊療養施設を合わせて 156床のベッドを確保しておりまして、今月末を目途に、対応できるような体制づくりを考えておりましたが、この作業を加速させるということで、できるだけ早くこの156床を収容可能な状態にもっていくということをお願いしていきたいと思っております。
 それから、昨年、「第5波」の中で議論してまいりましたが、本当の非常時になった時の入院調整を一定の司令塔の下でやっていくという調整システムを構築してきたわけであります。これについても実行可能な状態にしておけるように再度徹底していきたいと思いますし、私どもとしては何としても「自宅療養者ゼロ」を堅持したいと思っています。万が一、どうしてもあふれかえって自宅療養をせざるを得ないときのケアの体制についても、前回の状況を踏まえて、しっかりと確認をしていきたいということで、医療提供体制の再確認なり、加速化をしていきたいと思っております。
 なお、病床については、今日から12床増床が可能になりまして、これまでの882床から、894床の病床が確保されるということになりました。あと、宿泊療養施設も含めて、今月末には最大2,722床までもっていく予定でございます。
 それから、もう一つは検査体制の方でありますが、感染の不安がある方々に対して、無料検査を身近な薬局等で受けていただくということで、既にスタートしております。今、29カ所で対応していただいておりますが、来週中に41カ所まで増やすということで進めていきたいと思っております。
 さらに明日、午前中に市町村長会議を開きまして、今申し上げたことについての徹底に加えて、この3連休に県内42のうちの40の市町村において成人式が行われるということでありますので、改めてこの状況の中での十分な感染防止対策をお願いするということであります。
 市町村においては、例えば抗原検査を実施するとか、健康チェックシートを出していただくとか、いろいろと独自の工夫をしておられるところもありますが、そういった諸々の対策を十分徹底していただきたいということで、明日、会議を開かせていただきます。また特に2次会について、そうした対策の徹底に加えて、式典後の2次会については、中止も含めて極力慎重に対応していただくように、これも市町村にお願いしたいと思っております。
 そうした諸々のことも踏まえて、今週土曜日に専門家会議を開かせていただきまして、明日、明後日のデータも含めてしっかりとした状況認識、分析をしたうえで、総合的に対策を整理したいと思っております。
 私の方からは以上でございます。

記者
 本日発表がありました、クラスター2件のうち高齢者施設でのクラスターのお話がありましたが、こちらでのワクチン接種の状況は把握されておられますか。

知事
 2回目まで接種済みということです。

記者
 今後、3回目接種の加速化に向けて、何か方針を出される予定はありますか。

知事
 これは国の方がどれだけのワクチンを用意できるかということもありますし、全国的に急拡大しておりますので、これを踏まえて国の方の方針に合わせて、できる限り前倒しの方向で対処したいと思っております。

記者
 1月11日から“ほっと一息、ぎふの旅”が隣県7県に拡大する予定がありますが、こちらはどういったご予定でしょうか。

知事
 これについて私どもは、もう「第6波」の入口に立っているという認識でおりますので、隣県への適用はやめたいと思っております。

記者
 県民向けについては存続ということでしょうか。

知事
 これは残したいと思います。

記者
 今日の感染者が一気に増えたことに関して、休み明けということよりも「第6波」の入口に入っているということで感染者が増えてきているというご認識でよろしいでしょうか。

知事
 この結果は、だいだい10日前後前の状況を反映しているわけですから、クリスマス休暇以降の流れの中で生じたことだと思っております。そういう意味で、この先に年末年始のデータもどんどん出てきますが、こういう流れで急拡大していくことを非常に懸念しております。

記者
 沖縄県の感染者が数百人おりまして、「まん延防止等重点措置」の話が出ておりますが、岐阜県としてはどうされるのでしょうか。また、まだ時期尚早というのであれば、どのような状況になれば要請に至るのでしょうか。

知事
 前に、私どもの新しい基準についてお話したと思います。それに照らしますと、現状はまだ「レベル1」の段階でございます。例えば、10万人あたりの新規陽性者数(7日間移動合計)ですと、県の指標が15人に対して、まだ3.39人ということでございますので「レベル1」です。
 それから病床使用率は、県の指標が15%に対して、現在2.4%。重症者数は県の指標が3人ですが、現状は0でございます。
 それから陽性率(7日間移動平均)は県の指標が5%に対して、現状が2.8%ということで、今の段階で「レベル1」ということでございますので、直ちに「まん延防止等重点措置」云々ということではありません。沖縄県も含めて他県の例を見ますと、急速に増えてまいりますので、タイミングを失しないようにやっていく必要があるということでございます。日々、このデータをフォローしながら、タイミングを失しないように、どういう対策を立てていくのか、やっていく中で検討したいと思います。

記者
 具体的に、県の基準でどれくらいまでいけば視野に入るのでしょうか。

知事
 私どもは「レベル1からレベル2」になってくると、行動制限が必要ではないかということです。それから「レベル2からレベル3」になってくると、まさに緊急事態ということになるのではないかということですから、その辺の幅の中でどういう対応をしていくか、あるいは国の制度のどれを適用していくかということを考えていくことになると思います。
 ただ、出来るだけ早め早めにデータをとり、対応していくということにしたいと思っております。

記者
 専門家会議を終えてからの話かもしれませんが、感染が急拡大していく中で、オミクロン株の影響というのは、現在どのようにあるとお考えでしょうか。

知事
 今の岐阜県の状況でみますと、先ほど今回の40人の内訳を申し上げましたが、今は混在している状態です。混在している中でどちらがどのようにどうなっていくかというのは、まだ申し上げるだけのデータがありません。ここ2,3日のデータも含めて専門家の意見をよく伺いたいと思っております。それから、岐阜県だけでなく、他県の状況についてもよくよく見極めながら状況認識を深めていきたいと思っております。

記者
 Go Toイートの受付がまだ続いていると思いますが、こちらの方は何か販売を中止にするといったようなことはお考えでしょうか。

知事
 これも土曜日までに考えたいと思います。

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