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知事記者会見(平成30年10月30日)

記事ID:0018885 2018年11月2日更新 広報課 印刷ページ表示 大きな文字で印刷ページ表示

平成30年10月30日(火曜日)15時

司会

 それでは、これより知事定例記者会見をはじめさせていただきます。
 本日は、発表項目の1つ目としまして、「包括連携協定に基づく日本郵便株式会社東海支社『岐阜県オリジナル包装箱』の贈呈式」を行います。
 「岐阜県オリジナル包装箱」は、本年5月に締結した日本郵便株式会社と岐阜県との包括連携協定に基づき、日本郵便株式会社東海支社において製作され、11月15日から販売開始されることとなりました。
 そのため、日本郵便(株)執行役員東海支社長山崎雅明(「崎」は正しくは「立」を使用:以下同)様にご出席いただいております。また、県内各地域を統括する郵便局長の皆様にもご出席いただいております。
 どうぞよろしくお願いします。
 スケジュールについては、「岐阜県オリジナル包装箱」の贈呈、写真撮影、挨拶、質疑応答という形で進めさせていただきます。
 それでは、お立ちいただき、贈呈を行っていただきます。
 ありがとうございました。
 それでは、写真撮影に移らせていただきます。
 お手数ですが、知事、山崎支社長で「岐阜県オリジナル包装箱」をお持ちのうえ、中央にお寄りください。
 それでは撮影をお願いします。
 ありがとうございました。
 続きまして、郵便局長の皆さんも加わっていただき、撮影をお願いします。知事、山崎支社長はご着席ください。
 それでは撮影をお願いします。
 ありがとうございました。
 山崎支社長、ご挨拶をお願いします。

山崎支社長(「崎」は正しくは「立」を使用)

 皆さんこんにちは。ただ今、ご紹介いただきました、日本郵便株式会社東海支社長の山崎でございます。平素から、郵便局に対しましては、いろいろとご理解とご支援をいただきまして本当にありがとうございます。
 特に岐阜県様におかれましては、「半分、青い。」だとか、あるいは岐阜県をモチーフにしたフレーム切手の贈呈だとか、あるいは基本協定とか、いろいろと郵便局と連携をさせていただいて我々をご支援いただきまして、本当にありがたく心から感謝申し上げます。ありがとうございます。
 本日、古田知事に贈呈させていただきましたこの「岐阜県オリジナル包装箱」は、ご案内のとおり、11月15日から、本日出席の郵便局長を中心に、県内の全郵便局で販売を開始させていただきます。
 この年末年始に向けて、遠方の親戚・知人への「贈り物」を送る際、あるいは県内の商店・事業者の方々が「県産品」を発送する際などに、ご利用していただきたく願っております。
 また、この商品を通じて、県内の魅力的な観光地や、あるいは伝統行事を、多くの方にお伝えすることにより、この岐阜県内の各地域の活性化に貢献できたら素晴らしいことになると思っております。
 今後も「ぎふブランドの発信」に関するご支援をはじめ、地域に密着している郵便局の強みを活かした取組みを通じて、県民の皆さまが安全かつ安心して生活できる地域社会づくりに貢献してまいりたいと考えております。
 今回の「岐阜県オリジナル包装箱」の企画・製作にあたりまして、岐阜県様をはじめ、ご尽力いただいた関係者の皆さまに対しまして、深く感謝申し上げますとともに、今後も、変わらぬご支援、ご協力を賜りますよう心からお願いして、私のご挨拶とさせていただきます。本日は誠にありがとうございました。

司会

 ありがとうございました。
 次に、知事から挨拶をお願いします。

知事

 改めまして、「岐阜県オリジナル包装箱」ということで大変素晴らしい企画を考えていただきました日本郵便株式会社の東海支社長の山崎さん、大変ありがとうございます。また関係者の皆様に感謝申し上げる次第でございます。
 また、この機会にお礼を申し上げないといけないのは、7月の豪雨災害の際に、この郵便局の局長の皆さんを中心に、関市の災害ボランティアセンターの運営に大変ご協力いただきました。聞くところによりますと、県内の郵便局では200名あまりの方が防災士の資格を既に取っておられて、いざという時にそういったご活躍をいただけるということでありまして、大変心強く思っている次第でございます。
 この5月に、日本郵便さんとは、包括連携協定を結ばせていただきましたが、その後、今お話がありましたように、「半分、青い。」のキャンペーン、例えば、東京の丸の内にある「KITTE」という商業施設を使って、いろんなイベントをやらせていただいたり、「半分、青い。」のオリジナル切手も出していただいたり、いろいろとご支援をしていただきました。それから今月中旬には「空宙博」のオリジナル切手も出していただきまして、これが大変予想を上回る売れ行きだと聞いているところでございます。
 他にも、高齢者の交通事故被害の防止啓発事業でありますとか、「認知症サポーター」の養成事業でありますとか、地域住民に身近な所で、安全・安心といいますか、信頼の厚い拠点を活かしてやっていただいているということで、これまたありがたく思っているところであります。
 今回の「岐阜県オリジナル包装箱」は各地域の伝統文化が描かれておりまして、受け取った方々に岐阜をアピールする絶好のツールになるのではないかと期待をしておりますし、私も県外へ何か送ることがあれば100パーセントこれを使わせていただきたいと思いますので、よろしくお願いします。ありがとうございました。

司会

 ありがとうございました。
 それでは、記者の皆様からご質問をお受けします。

記者

 2点、お尋ねします。
 先ず1点目ですが、こちらのオリジナル包装箱は全国、若しくは東海などで何例目、何県目かを教えていただけますか。
 2点目は知事にお尋ねします。知事は個人的に使いたいとおっしゃっていましたけれども、岐阜県庁として何か郵送に使われる予定はありますでしょうか。

山崎支社長

 東海エリアでは初めてでございます。他県では石川県、富山県、鳥取県、宮崎県、熊本県、沖縄県、この6県で現在販売させていただいております。

知事

 せっかくの企画でございますので、私個人もさることながら、県庁としても出来る限り活用させていただきたいと思っております。

記者

 普段、郵便局で販売している包装用の箱を、今回化粧という形で岐阜県版を作ったのだと思うのですけども、大きさとしては1種類ですか。

山崎支社長

 1種類です。

記者

 値段的には通常品と変わらないですか。

山崎支社長

 通常品は140円ですが、このオリジナル包装箱はデザインコストが掛かっておりますので、20円高い160円で販売させていただきたいと思っております。

記者  包装箱のデザインのうち、郡上おどりのデザインについては、どなたかの作家さんの絵が描かれているのですか。
東海支社社員

 郡上おどりのポスターを手掛けております水野政雄先生という著名な方がお見えになりまして、画家、切り絵の作家の方です。

司会

 以上をもちまして、贈呈式を終了いたします。
 山崎支社長は、ここで退席されます。
 ありがとうございました。

司会

では、2つめの発表項目について、知事、お願いします。

知事

 まず、3泊5日でパリに行ってきましたものですから、そのことに少しだけ触れたいと思います。駆け足ではございましたが、フランスのル・ブルジェ航空宇宙博物館との間での連携の署名を、空宙博の松井館長と、先方の館長との間でやらしていただいて、私どもは立会人ということで関わらせていただきました。
 いろいろ議論をして、向こうも大変期待が大きいというか、ル・ブルジェ航空宇宙博物館もいろいろな改革をしていく中で、積極的に国際化をしたいという路線を考えていた矢先に、去年、私どもがたまたま飛び込んでいったということで、岐阜県の空宙博との交流というのを、彼らにとっても国際化路線の一つの先駆けというかシンボリックなものとして大変高く評価して、理事会などでも積極的に評価してもらっているという話を伺いました。
 もう一つは、私も多少は意識していたんですが、あそこは博物館があるだけではなく、ル・ブルジェ空港というものがありまして、空港は2年に1回エア・ショーをやっているんですね。だからどちらかというと軍事的な色彩が強いのが、イギリスのファンボローのエア・ショーで、どちらかというとル・ブルジェは民間航空宇宙の色彩が強いところなので、私もかつてニューヨークに駐在していた時に、このル・ブルジェのエア・ショーを見に行ったことがあるのですが、あるいは日本の航空宇宙工業会が、毎年ブースをそこで一つ用意して、日本の航空宇宙産業をアピールしているんですが、そういうエア・ショーを2年に一回持っていると。それでその機会に世界の最先端の航空宇宙についての技術とか、プロジェクトとか、着想とかそういったものをアピールする場を持っているということで、そういう場で両博物館が協力してアピールしていくとか、あるいは日本がこの博物館を中心に何かアピールしたいときにそういう場を活用させてもらうとか、そういうことも面白いのではないかということで、向こうからもお誘いがあればこちらからも積極的に考えたいと思っています。
 それから、日本の航空の発展の一つのエポックは、1919年にフランスの航空教育団の60人くらいの方々がおいでになって、フランスの航空技術を日本に伝播するということで、陸軍の偵察機を数百機作った。それが日本の航空機産業の一つのテイクオフのきっかけだったと言われておりますが、ちょうど来年が100周年にあたるものですから、日本の中でもそうですし、これを積極的にもう一度きちんと評価して、移動展示とかをやっていこうという動きもあります。
 フランスの中でも一つの節目として、しっかり記憶・記録に残していこうではないかという動きがあって、それを来年お互いに、こういう協定ができたということも含めてシンクロナイズしてやっていこうという話もありまして、早速、来年秋には館長さん以下先方がこちらにおいでになって、それに伴う企画を何か考えたいと言っておりますし、こちらは、向こうのエア・ショーは6月なものですから、それに合わせてこちら側としてどういうふうに打って出るかというのも検討しましょうということで、結構話がいいタイミングでうまく弾んだという感じで、各務原市長もご一緒しましたが、行ってよかったなという感じですね。
 それから地歌舞伎ですが、行っていろんなお話を聞きましたが、9月に大歌舞伎をやって、これも非常に人気があったと伺っていますが、9月の下旬に私どもはこの企画についてスケジュールを含めてアナウンスをしたんですが、それからすぐに満員札止めということで、座席の1割増しまではOKをして返事をしたということで、あとはキャンセルがそれ以上に出ない限りは入れないという状態で、キャンセル待ちの方々も当日来て並ぶというくらいに非常に関心が高かったので、大変ありがたいなと思っております。
 併せてパリ市内でレセプションをやったり岐阜のフェアをやったり、並行していろいろやりましたが、それぞれに非常に岐阜への関心の高さを感じましたので、そういう意味ではいい雰囲気の中で公演ができたと思います。それから現地へ行ってから、手作りで板を集めて、それを揃えて舞台を作ったんですね。放っておけばリノリウムの舞台なんですが、これでは感じが出ないというので、板はないかということで、木の板を集めてつくったんですが、観客席から見たら完璧な歌舞伎の舞台になっているんですね、花道がないことを除けば非常によくできた舞台ができました。
 それから字幕も上の方に横に、黒字に明るい赤系統の色の字幕が出るんですが、非常に見やすくて、たぶんフランスの方にもわかりやすかったのではないかと思います。
 それから出し物が、思い切った悲劇的なドラマと、思い切った喜劇的な内容とを重ね合わせたものですから、グーッと緊張した後、今度はストンと肩の力を抜いて笑いこけるという組み合わせだったものですから、作品の選び方も非常に良かったと思いますが、大変反応が良かったですね。
 それからロビーの方で地歌舞伎の衣裳の着付けの体験みたいなことをやって写真をお撮りになったり、終わった後の役者の方々が並ばれて、一緒に写真を撮ったりとか、終わってから1時間は皆さん帰らないですね。そういう意味で、さて、どこまでどういうふうに伝わるのかなという思いではありましたが、非常に手ごたえを感じています。
 演じている皆さんも、初日が終わった後に楽屋へ行ったら、非常に興奮の極みみたいな感じで、達成感というか、やった!というか、そういうまさに岐阜を代表して、なんとしても岐阜の地歌舞伎の魅力を伝えるんだという意気込みが十二分に感じられて非常に良かったのではないかと思っております。
 スペインの方はさらに狭い舞台だったのですが、在マドリードの日本国大使をはじめとしていろんな方々が満席でおいでになって、もっといろんなところでやったらどうかとか、ある意味では大歌舞伎よりもわかりやすいと言っていただいたという連絡を今朝受けたところです。これは岐阜県の文化を真正面からアピールしたという一つの経験になると思うんですが、この経験をベースにさらに岐阜の地歌舞伎をどう磨いていくか、どう県の貴重な財産として大事にしてアピールしていくかということを、次のステップも考えたいと思っています。
 11月末には、凱旋公演をぎふ清流文化プラザでやりますので、多くの方々に改めて見ていただけたらいいのではないかと思いますし、それから私としてはフランスの専門家の方々が、演劇とかの専門の方々が、専門の立場でどうご覧になったかというのが非常に興味があるところで、記事が出ればフォローをするようにとお願いしておきました。
 ちょっと話は戻りますが、航空宇宙の方は向こうの新聞に写真入りで出まして、やはりル・ブルジェの国際交流という位置付けで出ておりました。その辺りもフォローしながらということですが、岐阜県としては非常に自信を得るいい機会を得たのかなと思っております。
 ちょうどテーマが「地方の魅力祭りと文化」ということで、そのシリーズの中で祭りをやったり、いろんな紹介をしていったのですが、岐阜の地歌舞伎がいわば大トリということで、そういう場所を与えられたのもまた演じる皆さんが意気に感じて、大トリなんだと、しっかり締めようということで頑張っていただいたのではと思います。そういう意味で非常に充実した3日間でした。

 それから、帰ってきたばかりですが、中国、香港、ベトナムに行かせていただこうということで、11月7日(水曜日)から14日(水曜日)まで8日間、3か国を訪問させていただきます。
 中国は江西省が友好提携30周年ということで、かつ新しい省長さんが就任されまして、ぜひということでございますので、行こうと。実は先般、先方の方から、省長さんはまだ着任していなかったので、副省長さんをトップに芸術団と一緒においでになって、紹介展やコンサートなどいろいろやっていただきましたが、先に向こうにそうやってやっていただいたこともありますし、きちんとこちらも30周年について先方との交流を深めるような方向でやっていきたいということでございます。
 今回は新しい省長さんと、観光、花き、林業、環境、この4つの分野における交流の深化というか強化といいますか、そういったことについて覚書を締結しつつ、その関係者の皆さんも一緒に行っていただいて、アピールをしていこうということでございます。地歌舞伎の披露も行うつもりでおりますし、地場産品の展示とか、花きのアピールとか、そんなことを考えております。
 それから香港は、そもそも私どものトップセールスの走りのころに立て続けに行きまして、ある程度手ごたえを感じたものですから、そこから東南アジアに回り、ヨーロッパに回り、と来たのですが、ここで一回、原点に立ち返って香港のトップセールスを改めてやろうということでございまして、清流の国ぎふの観光・食・モノを三位一体でアピールしていこうということです。
 10年前のスタートラインと比較しますと、本県への宿泊客が14倍、飛騨牛の輸出量が57倍と、まあ最初が少なかったものですから、何倍といっても意味はないですが、観光客が14倍というのは相当なことでございまして、着実に来ておりますが、しばらくご無沙汰している間に他県も大変な勢いで香港に入っていっておりますので、私どもも負けずに頑張ろうということです。
 香港はアジアにおける流行の発信地という位置づけもありますので、そういう意味で大事にしていきたいと思っております。それから香港の観光客の9割が個人旅行ということですので、現地のブロガー・メディア関係者を対象に、個人旅行向けのセミナーや体験会などを丁寧にやっていきたいと思っております。
 それから、香港で開催中のワイン&スピリッツフェアというのがあるんですが、そこに県内の9つの酒蔵が出ていますので、岐阜のお酒のアピールとか、それから香港の高級花き小売店での花きフェアへの参加とか、高級百貨店での飛騨牛・農産物フェアとか、そういったところにも積極的に参加していこうということでございます。
 ここのところ岐阜のお酒はいろいろなところに積極的に出るようになりまして、ちょっと話は飛びますが、先ほどのパリでもメゾンドサケと、酒の家という日本のお酒を大量にいろんな種類揃えて売る、それを売りにしている店がありまして、そこで岐阜のフェアを今回やっていただいたんですが、そういう店がどんどんできてくるんですね、そういう時代だということかなと思います。
 それからベトナムですが、実は平成28年11月に、友好協力の覚書を先方とは結んでいるわけですが、その後、今年の7月に高山市がフエ市との友好協力を結んでおりますので、県と市の2階建てになっております。
 フエというのは日本で言えば京都・奈良にあたる、古い都があったところで、いろいろな歴史的なものがずいぶん残っているところですが、観光を中心に、あるいは文化を中心に交流をやっていこうということで、先に先方が来ておりますが、私自身まだ行っていないので、向こうからも強いお招きをいただいていまして、行って、さらに交流を深めようということです。
 また、これを機会に岐阜大学とフエ大学の包括協定を締結するということで、岐阜大学の森脇学長にも行っていただいて、大学間交流ということも進めていきたいと思っております。そうすると、県・市・大学と、3層交流になるということです。
 それから帰りにハノイにちょっと一泊してきますが、ハノイではベトナムのシェフにお集まりいただいて、鮎料理教室をやるものですから、それを激励してくるということでございます。そんなことで、7泊8日で行ってまいりますのでよろしくお願いします。

 それから、11月16日(金曜日)、17日(土曜日)の2日間で、県下最大規模のプレ就活イベント「オール岐阜・企業フェス」を開こうということであります。
 県内の有効求人倍率は、直近では2.02倍、全国4位と引き続き高水準でして、人手不足は深刻であり続けています。
 そうした中でこのフェスを実施して、県内外の学生の県内企業への就職促進を図っていくということで、就職活動をする前の学生に、早い時期から県内企業への理解を深めてもらおうということで、県と「産学金官連携人材育成・定着プロジェクト推進協議会」が共同で開催するということでございます。
 今回3回目になりますが、昨年は、出展企業247社、2,200人余りの来場者ということで、大変盛り上がりました。
 今回は出展企業数が約400社に大幅に拡大して、まさにオール岐阜ということで、特に前回からの大きな変化は、福祉・建設・建築といった分野の企業にも参加していただくということです。ちょうど私どもは、「岐阜県福祉人材総合支援センター」、「建設ICT人材育成センター」、「ぎふ建築担い手育成支援センター」と、こういった分野での人材育成の拠点を作りましたので、それとの兼ね合いで、そういった分野の企業にも多数出ていただくということになっております。
 諸々、オープニングセレモニーとかステージイベントとか、あるいはワークライフバランス推進エクセレント企業とか、移住定住情報とか、幅広くアピールしていこうということでございます。

 それから最後が、ぎふ食べきり運動ということです。循環型社会の形成のため、廃棄物の排出を極力抑制していくという観点から、食品の廃棄物の抑制というテーマで、ぎふ食べきり運動を推進していこうということでございます。
売れ残り、食べ残し、そういったものを見ますと、国内で年間646万トンと、国民一人当たり毎日140グラム、茶碗一杯ずつの売れ残り、食べ残しがあるということでございます。79の事業所から協力店・協力企業の登録に申請をいただいておりますので、こうしたところを中心に様々な啓蒙活動をやっていこうということでございます。

司会

 記者の方は、ご質問があればお願いします。

記者

 中国・香港・ベトナムとの交流についてお尋ねします。知事としては今後もアジアを中心に海外誘客を図っていきたいというお考えでしょうか。

知事

 アジアは世界の成長センターでして、急速に所得水準も伸びていますし、伸びているところに積極的に出ていくのは一つの王道だと思います。
 また、前回ワンラウンドやった感想で言いますと、まずは所得水準が上がると日本食を食べたいと。そうなると日本食のレストランが結構各地にできるようになって、それに親しんでくると今度は本場で食べたくなってくるということで、ぜひ飛騨へ行って飛騨牛を食べたいというようなことで、どんどん生活水準の向上とともに、そういった本物志向が強まってくると。その中で岐阜県の魅力とか、観光誘客とか交流とかですね、そういうことを進めていく一つの成長センターですから、これは重視しないといけないと思っています。
 それからヨーロッパは逆にグレードの高いものをそういうものとして評価をして、そして世界全体の高水準の中での魅力とか、そういったものを評価してくれるところなので、そこにどこまで入っていけるかということで飛騨牛などでやらせていただいています。お酒もそうですが、これにも結構手ごたえを感じていますので、これはこれでヨーロッパのマーケットも大事にしていきたい。特にぎふブランドづくりという意味では大事なところだと思っております。
 それからアメリカはワシントン・ニューヨークではワンラウンドやりましたが、西海岸が手薄になっていますので、これも日本には新規性が高いところなので、いずれはと思っています。
 それからオーストラリアが肉の輸入規制を解除して、それで岐阜県の飛騨の施設が豪州向けの輸出用の肉の処理施設として認可されたので、先般からすでに行っているわけですし、オーストラリアで飛騨牛の調理についてのアピールをしたり、実際メニューに出したりということで動き出しております。まあwagyuというブランドで、オーストラリアがアジアの、ある意味ではあるレベルの牛肉のマーケットを押さえているわけですが、それよりもレベルの高い高級牛肉としての飛騨牛がオーストラリアにどこまで入っていけるかということも、挑戦してみたいと思っておりますので、いずれ、そちらにも手を伸ばしたいと思っています。
 どこか一点突破ということではないですが、それぞれのマーケットに応じて、工夫をしていくというか、そんなことかなと思っております。

記者

 海外誘客にあたって、先日発表になりましたミシュランガイド東海3県版もひとつのツールになると思いますが、知事として期待されるところはありますか。

知事

 先般発表になったのは、食のほうですよね。まず、私の印象では、今から何年か前に、ミシュランの観光とか宿泊とかのグリーンガイドブックが出て、飛騨高山に三つ星がついたんですね。全国で数少ない三つ星の中で、飛騨高山に三つ星が付いたということで、私の印象としては、それをきっかけに、高山本線のお客さんのヨーロッパ人が急速に増えたと、皆さん手に手に、ミシュランのグリーンガイドブックをもって高山本線に乗って飛騨高山を訪れるといったことが一つの火付け役になって、そこからいろんな形でいい方に魅力が伝えられて、今日に至っているんではないかとも思っております。
 今般話題になっているのは、食の方でして、これまで東京中心にあり、関東外円にちょっと広げ、それから関西についてやり、一足先に北陸でもやってますね。ということで、今回は東海バージョンですよね。すでに内々にも相談を受けておりましたので、積極的にその対象に岐阜県も参加をしたいということで、東海バージョンをどういうふうにお出しになるかわかりませんが、楽しみにしています。
 今回パリに行っていろんな人に会いましたけれども、ミシュランに限らずいろんな方々が、世界、アジアという枠組みの中で、ベスト50とか世界中のベスト1000とか、その中に日本が何ケ所あり、岐阜のレストランがどこにありということでいろいろな評価をしてるんです。今回ある評価で岐阜のあるレストランがとんでもない評価を受けているということも伺いましたから、いずれ、浮上してくると思いますけれども、そういう、いろんな食ということで、世界全体を見渡して評価をするということがあちこちでありますが、そういう意味でミシュランはいわば老舗の位置づけですから、老舗が東海地方に出てきちっと評価してもらえるというのはありがたいことですので、あとは内容を楽しみにしております。

記者

 先ほどの「オール岐阜・企業フェス」の中でもありましたが、岐阜県の有効求人倍率が4か月連続で2倍超えになりました。人手不足感が定着・広がっている中で、近隣の愛知や福井でも同じく人手不足感があります。そういう中で、人材が流出しないために県としてできる人材不足対策についてお伺いしたい。

知事

 岐阜県の場合には、高等学校を出て、大学に進学するという段階で、8割が一旦、県外に出ているんです。2割が岐阜県の大学に行くということです。逆に県外からも岐阜県の大学に随分来ていただいていますから、岐阜県の大学の内容で考えると、県外からが6割、県内が4割というバランスになっておりまして、外からも来ていただいているわけです。
 いずれにせよ、学業を修めて、就職するということになると、そこで生活をする、職の魅力もありますし、生活する場所としての魅力もありますし、特に岐阜で生まれ育って、岐阜の良さを知っている人がこれだけ外に出ているわけですから、そういう人たちに改めて岐阜の良さを評価して戻ってきてもらえるような、そういう魅力ある岐阜にするということで、企業も努力しますし、私どもも努力しますし、地域の方々も努力するということで、オール岐阜で魅力発信をして評価をしてもらうと。
 中には帰ってきて5年間働いてもらえるなら返済は要りませんよという奨学金もすでに出しているわけで、どういうふうに岐阜に戻ってきてもらうか、あの手この手で努力をしているということです。
 その大切さをまさにオール岐阜で皆さんが感じているからこそ、先程のフェアも産業界、学会、金融界、みんな一緒になってこれを盛り立てていこうということで、1年目から2年目、2年目から3年目と急速に企業数も増えておりますし、ああいうのをやってみますと、学生さんがどの企業に、あるいは、どういう分野に今、関心があって、話を聞きたいかというのが行ってみるとわかるんです。非常に多くの学生さんがのぞかれるブースと、なかなかのぞいてもらえないブースもありますし、なぜのぞいてもらえないのか、どういうことをしたらいいのか、それぞれ考える重要なきっかけも提供しますし、そうなると、ますます磨きに力も入ってくるということで、今のところ、このプロジェクトは良い循環で流れているんではないかと思います。
 また、流れとしては、最初は大卒に向けて就職活動をする前の段階でやりましょうということだったんですけれども、そうじゃない、高校だとか、そのうちに中学だとか、段々さかのぼっていって、早いうちから岐阜の魅力をアピールしようという流れも自然と出てきています。これもそういうことの結果ではないかと思っております。いろいろと皆さん工夫をしていただくきっかけをこれを通じて提供するということです。

記者

 26日に安倍首相が中国を訪問しまして、中国の首相が東京電力福島第一原発の事故以降、日本の農産品の輸入を規制していたものを緩和するといったリアクションがあったそうですが、それについて、知事の期待されるところはありますか。

知事

 私どもは、今回江西省との交流を進めていこうということなもんですから、今回の出張の準備とか、現地に行ってからもそうですけれども、その辺りの臨場感というか、現状を確かめたいと思っています。とくに今、意図的に中国のこの地域の、このマーケットということでやっているわけではありませんので、総論的にいろんな流れは見ておりますけれども、まずは私どもとしては江西省との交流の中でそういう問題を各論的にみていくということです。少し流れは変わってきたようにも思いますので、先方からも新しい省長さんが是非会いたいということで言ってきておられますし、その辺りのことが岐阜県対江西省という構図の中でどういうことになっているのか、ちょっと肌で感ずるところがあればと思っております。

記者

 障がい者雇用について、中央省庁の方でも障がい者雇用の採用案内の文言に自力通勤といった記載がありましたが、県内の自治体や岐阜県でもそういった文言があったことについての知事の受け止めをお聞かせ願えますか。

知事

 私も、出張中に新聞で読みまして、どうなってるのかということで、いろいろと話を聞きましたけれども、平成元年の時代に身体障害者対象職員採用試験制度というのを岐阜県として作ったときに、なんとなく横並びで、そういう基準を掲げたということで、それが出発点となってそのまま来てしまったというのが現状で、現時点でこれだけ議論がすすんでいることを考えますと、かつ私どもも、次の社会を展望する中で、高齢者とか女性とか障がい者とか外国人労働者とかそれぞれの人がそれぞれ、活躍できる環境づくりをといっている中では、明らかに不適当な基準でありますので、いろいろと話をして速やかに削除するということでやっておりまして、来年度募集分からは削除されたものでやっていこうという方針は固めたところです。

記者

 豚コレラですが、昨日も39頭目の陽性のイノシシが出たわけですが、狩猟の本解禁が11月15日に迫る中で、15日以降どうするか、いつぐらいが判断の時期か、今の段階で方向性があれば教えてください。

知事

 実は、それとは本来別の話なんですけれども、11月7日から14日まで、私はいないもんですから、非常に時間は限られておりますが、できれば出かける前にある程度の評価を見定めて、そこで明確な結論が出れば出してから行きたいと思いますし、あと1週間あるということで時期尚早ということであれば、ある程度選択肢を煮詰めたところで出かけて、あとは現地と電話連絡をとりながら、最終的な指示をするということになるんではないかと思っています。

記者

 現時点では、調査捕獲による陽性のイノシシの出方を見ている段階だということですか。

知事

 毎日パリの方にも子細に連絡はもらっておりましたけれども、今のところ基本的な構図は変わっていないですよね。陽性のイノシシが、これまでも出てきたところで出てきておるということで、獲り切るつもりでやっているわけですから、そこに限定されて出てくるということは、それはむしろ獲り切りつつあるとも考えられるわけなので、考え方の枠組みの判断を変えることには至っていないということですけれども、11月15日という時間軸という中で、この状態がどこまで続くのか、正直ギリギリ見極めたいところではありますけれども、関係者の方々もいろいろな準備とかがおありでしょうから、その辺りも含めて、11月15日についてはご理解をいただいていると思いますけれども、ご理解をいただける形で次の一手を考えているところです。
 改めて現場の皆さんの意見を聞きながらということですけれども、スケジュール感としては、ちょっとまだ今すぐ決められませんけれどもね。

記者

 先ほどの質問と関連して、猟友会への説明会の時に、猟友会と県との間で11月15日に猟ができるように全力を尽くすというところで意見が合致したという話があったんですが、現状として15日に解禁をするということを目指していることに変わりはありませんか。

知事

 一般論で理想を言えば、全てが皆さんが安心して平時の状態でものごとができれば、これに越したことはないんですけれども、何日置きかで、陽性の野生のイノシシがでるという状態は平時ではありませんので、この状態をどう評価するかと、どこにどう出てきたかということについて評価の問題があるんですよね。
 その評価にしたがって、異常な部分に対して、消費者の心配もありますし、住民の方の心配もありますし、最悪のシナリオというのは、今度陽性の豚が登場したら振り出しに戻るわけなので、これは何としてもあってはならないということもありますし、完全に平時ではありませんので、もちろん平時を目指すという意味では、一般論としては、これを目指すんでしょうけれども、毎日毎日、じわじわと捕獲の範囲を絞ってきているわけで、かつ集中的に2カ所を中心にやっているわけで、手法としては、多分適切な手法でやっているんではないかと思いますけれども、この両面作戦が、どの辺でどうなってくるかという、その辺りを見たうえでの判断ということで、そういうことを抜きにして一般論を言っても今は、かえって混乱するんではないかという気がします。

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