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知事記者会見録(令和3年11月5日)

記事ID:0186430 2021年11月9日更新 広報課 印刷ページ表示 大きな文字で印刷ページ表示

※知事及び記者の発言内容については、事実誤認や単純ミスと思われる字句、重複した言葉づかい等を整理の上、発言の趣旨を損なわない程度に整理して作成しています。

令和3年11月5日(金曜日)16時45分

司会
 ただいまから知事記者会見を始めさせていただきます。知事、お願いいたします。

知事
 本日は臨時で会見を開かせていただきました。
 このところ、新型コロナウイルス感染症の新規感染者についてでありますが、なかなか「第5波」(の新規感染者数)が完全にゼロまで至らず、ずるずると一桁ないしは二桁にかかるかどうかというところで推移してきているわけであります。今後、これが再拡大に繋がってはいけないということで、改めて「最大限の警戒」をお願いしたいということで、発表させていただく次第でございます。
 お手元の資料にありますように、一日あたり千件程度の積極的なPCR検査などをやっているところでありますが、結果として、直近では、人口10万人あたりの新規感染者数(7日間移動合計)が3.62人(11月4日時点)ということでございます。この数字は全国でも3位ということで、相対的に高い水準にございます。ちなみに1位が島根県の4.9人、次いで岡山県の3.97人、あと沖縄、大阪と、だいたい3人前後ということでございます。ずっと、だいたい3人台、2人台でずらっと各県続いているわけでありますので、大きな差があるわけではありません。
 もう一つは陽性率でございます。私どもは一日あたりの検査数が多いものですから、陽性率としては1.9%ということで、警戒水準を7%と置いているわけでありますので、そこからみれば、まだもちろん低位ではありますが、やはり何としても「第5波」をしっかりと終息させたいということでございます。相対的に全国で高い水準にあるということについては、十分な警戒が必要であるのではないかと思っております。
 お手元のデータを見ていただきますと、この直近一週間の傾向としては、「リンク有り」が70.7%ということで、「第5波」全体を通しては64%でございますので、一応、感染の経路を7割まではしっかりと追えているということで、孤発例が3割程度ということでございます。
 それから、そのうち東濃地域が非常に多いということでありまして、次のグラフを見ていただきますと、「第5波」全体のうちで東濃地域が15.3%であることに比べまして、この1週間では半分を占めているということでございます。岐阜市も若干シェアが増えておりますが、何と言っても東濃地域のウェイトが非常に高くなっているということでございます。この38人のうちの約7割が恵那市の接待を伴う飲食店クラスターの関連ということで、大きなクラスターが恵那市で一つ発生したことによるものであります。
 このクラスターにつきましては、飲食店の利用者、従業員ともに、マスク未着用のままカラオケを利用するなど、感染防止対策が徹底されていなかったということでございまして、私どもとしては誠に残念であるわけであります。こうしたことから、一昨日、恵那市の方で「非常事態宣言」を出していただきまして、こうしたことの徹底を、改めて見回りをしながら進めていただいているということでございます。
 それから次のページのグラフを見ていただきますと、一番左ですが、この1週間の感染者の中で、(ワクチンの)接種対象64人中35人、55%が2回目の接種を終えた人たちであるということでございます。それから22人、34%が未接種ということでございます。このうち、10代、20代、30代を取ってみますと、半分が未接種の人ということで、まだまだ接種をしていただく必要があると考えております。一方、40代以降でみますと、 74%が2回目接種済みということで、いわゆるブレイクスルー感染とみられるわけでございます。
 (新たな)重症患者は、この直近1週間では出ておりません。そういう意味では、ワクチン接種には重症化予防効果はあるわけでありますが、一方で、ワクチン接種を済ませても感染防止対策を徹底する必要があるということも分かるわけであります。
 現時点では、先ほども申し上げましたように、特定の地域、場所を中心とした局地的な感染拡大ということでありますが、このまま放置しておきますと、さらにこれが他の飲食店、家族等に拡大し、「市中感染の再拡大」にもつながりかねないということを危惧している次第でございます。
 現在の病床使用率は4.5%、重症者は1名ということで、医療現場が直ちにひっ迫ということではございませんが、この「第5波」のウイルスの感染力の強さ、スピード、そういったことを考えますと、油断できない状態だと認識すべきだと思っております。
 それから、このところ夜間の歓楽街の人出が、7月1日と比較しまして、6割程度増加しておりまして、そういう意味で、感染しやすい状況になってきているのではないかということで、こういった面でも警戒が必要ではないかと思っております。
 以上のことを踏まえて、この資料にありますように、まず基本的な感染防止対策の再徹底と、それから、特に飲食店を利用する際のマスク会食をはじめとして、利用者、店舗双方が協力して対策を徹底するということをさらに申し上げたいと思っております。
 それから、具体的には、県と市町村が連携して、繁華街における飲食店の感染防止対策の実施状況の見回りとして、特に岐阜市と恵那市については徹底してやっていきたいということで、既に恵那市の方はかなり調査が進んできております。
 それから、やはり2回目のワクチン接種の早期完了、未接種者の接種促進、そして3回目の接種の準備ということで、これも着実に進めていきたいと思っているところでございます。この資料の冒頭にありますように、「感染再拡大に最大限の警戒を」ということで、このタイミングで県民の皆さんにお願いしたいと思っております。私の方からは以上でございます。

記者
 「第5波」についてですが、「第5波」はまだ終息していないというご認識でしょうか。

知事
 ここは専門家の先生方ともいろいろ議論しているのですが、終息の方向に向かってきているということは間違いないです。しかし、終息し切ったと言えるかどうかは、必ずしも断定しにくい状況ではないかと思います。ずるずると低い数字ではありますが、(新規感染者の発生が)続いてきておりますので、そういう意味で断定するのはどうかというのが専門家の先生方のご意見ですし、私どももそのように考えるものだと思っております。かといってこれが「第6波」の前触れかというと、これもまたそのように断定するような要素はないと思います。要は、局地局所的に特定の場所で比較的大型のクラスターが発生しているということで、これをしっかりと終わらせると同時に、どこの場所でもどこの地域でも油断すると起こり得るということを、「オール岐阜」で改めて再認識し、再警戒していくことが必要だと思っております。

記者
 10月12日に決定されました感染症対策(「新たな波に備えて」)で、11月初旬に対策の評価を行うとのことでしたが、今後の専門家会議の開催はいかがでしょうか。

知事
 今、タイミングを計っているところです。いろんなデータを整理する中で、なかなかクリアカットに断定しにくい状況が続いているため、もう少しデータをよく分析し、検討しようということで、できれば来週辺りにはと思っています。ただ、ここで少し心配な事例が出てきたということもありますので、遠からず、専門家会議をやりながら中間的なチェックをしたいと思っております。

記者
 そのチェックの中で、感染状況の変化に応じて対応を見直していかれるというご方針でしたが、今後、飲食店への営業時間短縮要請等、視野にありますでしょうか。

知事
 まずは見回りを強化して、実態がどうかというところを見極めたうえで判断したいと思っております。

記者
 本日の資料の「夜間の歓楽街の人出」の数字ですが、いつ時点のどこの数字になるのでしょうか。

知事
 11月4日の夜における岐阜市の柳ケ瀬通りの数字となります。

記者
 対策の中で見回りの強化というところに、恵那市に加えて岐阜市も入っているというのは、どういった理由なのでしょうか。

知事
 先ほどグラフを見ていただきましたように、岐阜市のシェアも増えておりますし、やはり岐阜市は繁華街が広くかつ多いところでありますので、恵那市のケースにかんがみて、やはり警戒を高めていく必要があるという判断です。

記者
 ワクチンの2回目の接種が進んできて、3回目が視野に入っていますが、2回目の目途というのはついてきたのでしょうか。

知事
 直近の数字をみますと、12歳以上の要接種者では82.3%が打ち終えているわけです。各市町村の接種計画からしますと88.3%までは打ち終えるという見通しとなっています。さらに今回のようなケースも踏まえて、特に若い人に接種を呼びかけながら接種率を高めていきたいと思っております。国から来るワクチンも90%を超えるところまでは、確保できておりますので、鋭意促進していきたいと思います。

記者
 秋の行楽シーズンに入っていく関係で、旅行に行かれることもあるかと思います。改めて、そういうところで感染拡大にならないような注意点等があればお願いします。

知事
 今回のケースからみますと、基本的な感染防止対策がどこかで緩んでいるということがあります。行楽シーズンで移動する、移動しないということもありますが、行楽シーズンだからということで気が緩むといいますか、その結果として、一連のマスク着用から始まる基本的な所作について緩むことがないように徹底していただきたいと思っております。 

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