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知事記者会見録(令和3年10月21日)

記事ID:0183811 2021年10月25日更新 広報課 印刷ページ表示 大きな文字で印刷ページ表示

※知事及び記者の発言内容については、事実誤認や単純ミスと思われる字句、重複した言葉づかい等を整理の上、発言の趣旨を損なわない程度に整理して作成しています。

令和3年10月21日(木曜日)14時30分

司会
 それでは、ただいまから知事定例記者会見を始めさせていただきます。知事、お願いいたします。

知事
 私の方からは5点ほどご報告させていただきます。
 まず、「リトアニアNOW2021」の開催でございます。岐阜県とリトアニアとの間では、様々な交流をやってきているわけでありまして、この「リトアニアNOW」は、今回で4回目になりますが、リトアニアという国をいろんな角度からご紹介するということであります。
 リトアニアサイドでは、(昨年)スギハラ・イヤーをやるとか、ジャパンフェスみたいなことをやって、その中で岐阜県を紹介するということがありました。このところ、オンラインでいくつか交流はやっておりますが、今回のフェアは、11月5日から約1か月間にわたって様々なイベントを開催いたします。ぜひ、この際にリトアニアに親しんでいただければと思っております。
 具体的には、5日のイベントでは、リトアニア人のソプラノ歌手のアナスタシーア・オーゼロヴァさんに、リトアニアの歌をご披露いただき、YouTubeでも同時配信するということであります。それからドキュメンタリー映画として「スギハラ:世界を繋いだ物語」の上映とか、あるいは美しいリトアニアの風景の写真展とか、あるいは物産フェアとか、リトアニアの文化・歴史講座とか、諸々そういったイベントを予定しておりますので、よろしくお願いしたいと思います。
 たしか前々回(コロナ禍前)は、1か月間くらいで、参加者が万のオーダーになったと思います。大変好評でございました。
 それから2番目が「ぎふ清流レクリエーションフェスティバル2021」であります。今月30日に岐阜メモリアルセンターで開催いたします。これは、平成28年度に全国レクリエーション大会というのを本県でやったわけでありますが、その成果を継承・発展させていくということで、その後、毎年、レクリエーションフェスティバルということでやってきているわけであります。
 特に今年は「ねんりんピック岐阜2021」が中止になりましたので、そのために準備してきた諸々の装飾物でありますとか、楽曲演奏でありますとか、そういった成果の一部をこの機会にご披露していただくということも含めて、「~ねんりんピック岐阜2021協力への感謝を込めて~の開催」というサブタイトルになっております。若干、ねんりんピックの要素も盛り込んだレクリエーションフェスティバルということでございます。レクリエーションフェスティバルですから、様々なレクリエーションを楽しんでいただく、体験していただくということで、楽しく体を動かして、健康づくりに取り組んでいただくという趣旨でございます。
 3番目が「岐阜県難聴児支援センター」の開設であります。来月11月1日に、岐阜県難聴児支援センターを岐阜大学医学部附属病院に開設いたします。
 これまで、難聴のお子さん方、あるいはその保護者の方々への対応については、いろんな機関がそれぞれの立場でやっておられたわけでありますが、何かあった時にどこに相談したらよいだろうかとか、それからお子さんが成長する過程で様々な悩み、課題も生じてくるわけであります。その相談に対し、一貫して支援していく、対応していくということの一つの入り口として支援センターを設置するということでございます。相談から始まる支援といいますか、0歳から18歳未満までのお子さんへの一貫した支援体制を作るということで、今回スタートするわけでございます。
 具体的には、耳鼻咽喉科の医師とか、言語聴覚士である支援員が、難聴と判明した段階から、補聴器や人工内耳の利用とか、お子さんとの接し方など保護者の方々が抱える悩みへの相談でありますとか、必要な医療あるいは療育へのつなぎでありますとか、そういったことを進めていくということでございます。また、飛騨地域、東濃地域の方々にも、出張相談という格好で対応するということも考えております。
 4番目が「めいほうトンネル」開通式典の開催でございますが、10月27日に開通式が行われる予定でございます。下呂市の金山町から、郡上市の明宝畑佐地区に至る(県道のうち)約2キロのバイパスでございますが、途中の小川峠というのは、県内でも屈指の難所でございまして、つづら折れ、急勾配の区間が連続するということでございます。大雨が降れば、たびたび通行止めになり、集落が孤立するということで、生活道路でありますので、様々な負担になっていたということでございます。
 今回の開通により、移動時間が30分から10分ということで、約20分短縮されるということでありますし、雨による集落孤立の解消、冬期交通の安全性向上といった観点からも効果が見込まれるということでございます。
 周辺地域の皆様をはじめ、多くの方々が、この開通にご尽力いただいたわけでありまして、改めて感謝申し上げる次第でございます。また、安全・安心、災害に強い道路ネットワークの整備ということの一環ということでございます。
 5番目が「第41回緑の都市賞の受賞」でございます。これは国土交通省が肝入りでやっておられるものですが、公益財団法人の都市緑化機構が、この賞をずっとやっておられまして、もうこれで第41回になるわけであります。その中で今回、岐阜県の県営都市公園の改革の取組みが国土交通大臣賞に値するということで、受賞いたしました。
 本県としては、平成28年度に「岐阜県都市公園活性化基本戦略」というものをまとめまして、それに沿って様々な取組みを展開し、さらに今年になって、その改訂版を出しているわけでありますが、この一連の基本戦略に基づく取組みといいますか、そういう流れを高く評価していただいたということであります。
 岐阜県都市公園ということで、対象になっております公園は、先だって名称を変えました「ぎふワールド・ローズガーデン」、それから今月になってリフォーム以降(来園者が)200万人を超えました「ぎふ清流里山公園」、あと「養老公園」、「世界淡水魚園」、「岐阜県百年公園」、「各務原公園」と、この6つの岐阜県の公園について、ハード、ソフト両面についての見直しをし、取り組んできたということでございます。何かはっきりとした成果物として、これ、あれということで表彰されるというのはあるわけでありますが、そういう一連の取組みの流れを評価していただいたというのは、私どもにとっては非常にありがたいことでございまして、さらに磨きをかけていきたいと思っているところでございます。
 私の方からは、ご報告事項は以上でございます。

記者
 難聴児支援センターの開設について、今年度の当初予算に組み入れられていたものだと思いますが、こういった支援センターの取組み自体は全国的に珍しいものなのでしょうか。

知事
 難聴について様々な角度から取り組んでいくということで、今回の試みは、いわば支援の拠点といいますか、様々な取組みを束ねていく入口であり、総合調整であり、そういう拠点を作っていくということです。全国でもいくつか例はありますが、私どもとしてはかなり踏み込んだ取組みとなっています。
 私どもが承知している限りでは、何らかの支援拠点を設けている都道府県は10県ほどございます。ただやっている内容が個別相談や保護者支援、関連の療育機関との連携、あるいは広報紙を出したり、出前講座をやったりというように、それぞれ役割があるのですが、私どもとしてはトータルに束ねていくというか、そこのところをしっかりとやっていきたいと思っているところです。

記者
 現在のコロナの感染状況について、昨日、新規感染者数が5人ということで、感染者数が減ってきているのですが、現在の知事の感染状況に対する分析などを教えてください。

知事
 まず、本日の新規感染者数は8人ということであります。この一週間をみてみますと、7人、7人、6人、10人、10人、5人、8人ということで、一桁の上の方ないし10人というところで、数字的にはなんとか一桁台に来たという状況でございます。そして大きな塊となるクラスターというよりは、各地域でパラパラと一人、二人というような格好で五月雨式に感染者が出てきております。「第5波」については、一歩ずつ終息に向かいつつあるというような認識であります。ここまできたら何としても、限りなく(新規感染者数を)ゼロに近づけたいということを今、思っております。
 それから医療提供体制でありますが、直近の数字では病床については使用率5.4%、宿泊療養施設の使用率は1.9%、両方合わせても3.1%ということでございます。用意している病床あるいは宿泊療養施設の3.1%を今使っている状態ということですから、ある意味、医療提供体制は非常に安定してきているわけであります。
 それからクラスターも順番に解消されてきておりまして、今日現在では9つで、このまま解消されていけばと思っております。
 今現在、私どもとして取り組んでいることの一つは、3回目のワクチン接種をどのように進めていくかということでございます。国の方からは、どういう方々を対象にどのように打っていくのか、どのようなワクチンで打っていくのかということについての明確な方針はまだ示されておらず、検討中ということであります。そういう中で、12月分、1月分ということで11月下旬に一定量のファイザー製のワクチンが提供されるということだけは明らかになっております。私どもとしては、来週の早い段階で県のワクチン供給調整本部を開きまして、接種体制や接種スケジュール、県と市町村との役割分担等、必要な事項についての確認あるいは準備といったことを「オール岐阜」で認識を共有しつつ進めていきたいと思っているところでございます。
 それから、1回目のワクチン接種を受けられる方々については今月中に打ち切るということでございます。そうしますと3あるいは4週間後に2回目を打つわけですから、来月の半ば過ぎには完全に打ち終わるということでございます。2回目までをしっかり打ち切ることと、3回目の準備をしっかりしていくという流れが一つあります。
 それから、(第1回外国人県民感染症協力推進会議で)先般の外国人の方々の課題をいろいろと議論いたしました。多く出た意見は、かなり情報は行き渡ってきているということで、コロナを恐れる気持ちもあるし、課題を認識している方々も多いのですが、それがなかなか行動に結びつかないというところをどのように突破したらよいのかということが、現場でいろいろとご苦労されている方の声であります。情報を流すなり、いろいろなことを申し上げるにしてもそういったことを念頭においてメリハリをつけ、かつ、丁寧に、一人ひとりに届くようなやり方を、これまで以上に丁寧にやっていく必要があるということでございます。今までもかなりやってきていただいているわけですが、もう一段、踏み込む必要があるということで、今週、来週、再来週辺りに県内各地で、それぞれのテーマごとにミニサークルとかコミュニティとか雇用企業、派遣元企業といったところの方々と地域ごとに丁寧に議論をして、それを整理して第2回の会合に挙げてもらい、そこでまとめるという流れになっております。外国人の対策を丁寧にやっていこうということでございます。
 それから厚生労働省の方から、「第6波」に備えてどこまで病床あるいは宿泊療養施設のベッドを確保したらよいのかということについて試算の依頼がきております。私どももこの「第5波」の最中に700床近く増やしてきたわけですが、どのように、どこまでの懐で「第6波」を迎え撃つかということについての必要な病床数、ベッド数についての試算なり分析を今、厚生労働省の指示を含めて作業をしている状況です。このようなところがコロナについて今、取り組んでいる様々なテーマです。

記者
 3回目のワクチン接種については、まだ、いつから3回目の接種というよりは、供給調整本部を開催して、今後の接種体制やスケジュールを詰めていかれるという認識でよかったでしょうか。

知事
 そうです。12月分と1月分をまとめて、11月の下旬に提供するということを国からはいわれておりますので、それに今から備えていくということです。実際に打ち始めるのは12月に入ったところでということになると思います。

記者
 外国人対策ということで、今週の月曜日に会議を開かれましたが、一人ひとりの行動になかなか結び付かないというところが現状の課題として挙げられたということでよろしいでしょうか。

知事
 そういうことです。非常に難しいです。こういうふうに、ああしなさい、こうしなさいと具体的に行動をお願いするわけですが、そういうことがしやすいように環境づくりをしていくというか、雇用者と被雇用者の関係ですとか、そこで仕事を休んだ場合の対応とか、そういう環境づくりも丁寧にやっていかなければならないといった議論がありました。

記者
 衆議院議員選挙が始まりました。知事として今回の選挙はどういったところが争点で、どんな議論を期待されているかお聞かせください。

知事
 なんといっても、新型コロナ禍の中での初めての全国規模の国政選挙でありますので、やはり課題は、新型コロナ対策と経済の再生の二つが大きな議論になると思います。これらは、まさに我々が取り組む課題でもありますので、そういう観点から各党の主張とかいろんな議論をフォローしていきたいと思っております。今回の選挙の特色は現在の憲法下ではじめて任期満了後に行われる選挙ということで、そういう意味では衆議院議員の任期を超えて行う選挙ですから、久々の衆議院選挙ということになるわけで、その間の様々な出来事について、どのように国民が考え、投票につながっていくかというあたりも関心事であります。
 他方で選挙という行為自体が、内閣発足から解散までわずか10日間、解散から投票日まで17日間ということで、これも戦後最短ということであります。
 一方で任期満了後の4年強にわたる期間の評価であり、他方で選挙そのものは非常に短い時間で最短コースを走っていくということであります。候補者の方々にとってはいきなり短距離走だというようなことをおっしゃる方もおられますが、そういう環境のなかで、先ほどのコロナ対策なり経済再生なりが、どのように議論されていくかということについて見守っていきたいと思います。

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