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知事記者会見(平成30年6月12日)

記事ID:0018152 2018年6月14日更新 広報課 印刷ページ表示 大きな文字で印刷ページ表示

平成30年6月12日(火曜日)15時

司会

 お待たせいたしました。道の駅「パレットピアおおの」の開駅に係る共同記者会見を行わせていただきます。
 この記者会見には、大野町長にご出席いただいております。どうぞよろしくお願いします。
 進行については、大野町長からのご発言、知事からのご発言、質疑応答という形で進めさせていただきます。それでは、大野町長、お願いいたします。

大野町長

 大野町長の宇佐美でございます。本日は、大野町の道の駅「パレットピアおおの」の開駅記念式典の発表に際しまして、このように古田知事と同席して記者会見をさせていただく機会を設けていただきまして、誠に感謝を申し上げたいと思います。
 大野町では、先般公表をさせていただきましたが、来月の11日に道の駅「パレットピアおおの」をグランドオープンさせていただきます。そして、今回は、それに先立ち、オープンの3日前になりますが、7月8日に「開駅記念式典」を開催することをここでお伝えをさせていただきたいと思います。
 ご承知のとおり、東海環状自動車道西回りルートの建設が着々と進んでおりますが、この中で平成31年度に「(仮称)大野・神戸インターチェンジ」が供用開始の運びとなっております。このインターチェンジの開通によりまして、ヒトやモノ、情報の流れが大きく変わると思います。
 大野町では、この機会を町の活性化や地域振興に最大限に活かしていくために、町の新たな玄関口となるインターチェンジ付近に、道の駅「パレットピアおおの」の整備を進めてまいりました。国土交通省からは「重点『道の駅』」にもご指定をいただいておりますし、県の方からは広域防災拠点としてもこの度認めていただけることになっております。
 人口減少や少子高齢化が進む中で大野町が今後も持続可能で未来に向かって生き残っていくために、不可欠な事業として今まで取り組んでまいりました。
 「パレットピアおおの」を少し紹介させていただきますと、県下で56番目の道の駅になりますし、総面積が2万7千平方メートルを少し超えていまして、駐車台数は253台など県下でも4番目となる有数の規模になります。
 特に、地元産の野菜等を販売するのはもちろんでございますが、地元産の食材にこだわった料理を提供するレストランやベーカリー、カフェ等が入る地域振興施設や、トイレ・情報館に加えまして、子育て支援施設である「子育てはうすぱすてる」を併設しているのが特徴でございますし、また直径60メートルのO(オー)リングを造っておりますが、これに囲まれた芝生広場「ふわふわ広場」や、その東側に雑木林となる「もくもく広場」も整備しているところでございます。
 多くの皆さんに愛される「道の駅」、人と笑顔が行き交う「道の駅」として育てていきたいと考えておりますので、今後とも古田知事をはじめ、関係者の皆様方にも引き続きご支援をよろしくお願いいたします。以上でございます。

司会

 ありがとうございました。続いて知事からお願いします。

知事

 いま、宇佐美大野町長からもお話がございましたけども、県内56番目の道の駅ということで、スタートするわけでございますが、特にこの「パレットピアおおの」でございますが、計画段階のうちから非常に地域活性化につながる内容だということで高い評価をいただいておりまして、国土交通省から早々と平成26年度に岐阜県内では第1号の「重点『道の駅』」ということで選定をされております。まさに地域活性化の拠点となる優れた機能を有しているのが国土交通省の評価の理由だということでございます。
 もう一つが、この記念式典の日に合わせまして、私ども県としては広域防災拠点に指定をさせていただくという予定でございまして、道の駅を広域防災拠点にするのは岐阜県下では初めてでございます。非常食、救助用資機材を備蓄する倉庫がありますし、耐震性の貯水槽がありますし、断水時でも使用できるトイレも整備されておりますし、緊急時にヘリコプターが離着陸できるスペースも確保されておりまして、大変高い防災機能を兼ね備えているということでございます。
 この道の駅は、(仮称)大野・神戸インターチェンジから約250メートルということで、大変アクセスのよい場所にもございますので、大規模災害の時に関係機関の受け入れ先としても大変大きな強みになるのではないかということで、警察、消防、自衛隊の活動拠点あるいは、外からのいろんな支援物資の受入拠点といろんな意味で活用させていただくことができるのではないかと思っております。
 また当然、広域観光を促進する役割も東海環状西回りの整備と相まって期待されるわけでありますが、県内の様々ある道の駅の中でもいわば「フラッグシップ」というんですかね、旗頭になるような道の駅として機能していかれることを私どもとしては大いに期待しているということでございます。以上でございます。

知事

 「パレットピアおおの」の意味について教えていただけますか。

大野町長

 「パレットピアおおの」というネーミングについて説明をさせていただきます。
 先程、O(オー)リングのお話をさせていただきましたが、上から見ますとちょうど絵を描くパレットに似ているということから、これは名前を公募いたしましたが、絵の具を混ぜるパレットとユートピア、これを合わせた造語で「パレットピア」というネーミングにしたということで、名付けていただいた方からご説明がございました。非常に私たちもこの道の駅を使ってそれぞれの夢等を描いていただけるということで大変素晴らしいネーミングを付けていただいたと思っているところでございます。

司会

 以上をもちまして、道の駅「パレットピアおおの」の開駅に係る共同記者会見を終了いたします。
 大野町長は、ここで退席されます。ありがとうございました。
 それでは発表項目について、知事、お願いします。

知事

 お手元に資料をお配りしておりますが、私の方から4点申し上げます。
 ひとつは、7月21日から29日までの9日間、「関ケ原ナイト2018」を開催いたしますが、夜の関ケ原古戦場の魅力創出という試みでございます。
 特に初日の7月21日でございますが、19時40分頃から、女優の「竹下景子」さんと岐阜出身のオペラ歌手の「城宏憲」さん、そして、俳優の「関口まなと」さん、これは竹下景子さんのご子息、長男に当たる方にご出演いただきまして、「野外朗読音楽絵巻『夏の夜の関ケ原』」、サブタイトルが「兵どもが夢の跡」ということで、野外劇を開催するということでございます。
 笹尾山の麓をステージにしまして、お客様にそこに来ていただいて、馬防柵とか陣幕、森に投影する映像、鉄砲、大砲などの効果音などを使いまして往時の雰囲気、臨場感を出していこうと、そういう中で、竹下さんには、豊臣秀吉の妻である北政所に扮していただきまして、感情豊かな朗読で、戦いの経過と武将の揺れ動く気持ちを表現いただくと。
 その朗読の合間、合間に、城さんに力強い歌声で、武将の心情を表現するようなアリアを歌っていただくということでございます。
 そして、竹下さんのご子息の関口さんには、物語の案内役ということで務めていただくということでございまして、お聞きすると本邦初の竹下さんの親子共演だそうでございます。
 せっかくの古戦場でありますので、この空間の広がりを目一杯感じていただこうということで、進行の中で、例えば、開戦地、決戦地、家康が最初に陣を張った桃配山、各方面から花火やサーチライトを打上げて、この場所でこの物語、この出来事が起こったということを空間の広がりを夜の中で感じていただこうということでございます。
 このイベントで幕を開けて、9日間やっていきますが、去年1日限りで「ナイトウォーキング」をやりまして、非常に好評だったものですから、2日目以降は「ナイトウォーキング」を中心に行事をやっていこうということでございまして、詳細は追って発表させていただこうと思っておりますが、昼間とは違う夜の古戦場を体感していただくということで、関ケ原の魅力を見出していこうということでございます。
 それから、もう一つの取組みとして、絵画コンクール「『ぼくのわたしの関ケ原』写生コンテスト2018」ということで、子どもたちが自分の一番大好きな「関ケ原」の風景を自由に描いてもらうということで、先般、この記者会見で「『私の関ケ原』写真コンテスト」の事を申し上げましたが、大人がいわば「写真コンテスト」、子どもは「写生コンテスト」ということで、いろんな方の目線で関ケ原の魅力を発見してそれを作品にしていただこうという試みでございまして、いい作品は今後関ケ原のPRにいろいろ使わせていただこうと考えております。

 東海北陸自動車道が全線開通10周年記念ということでございます。まさに、飛騨トンネルが抜けまして、全線開通して10周年でございます。これを記念して、富山県、ネクスコ中日本、沿線市町村と連携しながら記念行事をやっていこうということでございます。
 ひとつは、シンポジウムということで、富山県と共催でございますが、高岡市で行います。私もちょっと、あいさつをさせていただこうと思っております。丁度、この日はシンポジウムの直前が恒例の富山県と岐阜県の知事の懇談会ということでございます。
 それから、10周年記念のドライブプランということで、3つのドライブプランを今月20日から発売することにしておりまして、「飛騨・富山ドライブプラン」、「飛騨牛ランチクーポン付きドライブプラン」、「長良川体験チケット付きドライブプラン」ということで、一定額で乗り降り自由というドライブプランと、食事とか、食品サンプル体験とか、そういうクーポン券をセットしたものでございます。
 加えて、10周年記念事業ということで、例えば、高山市の「飛騨高山まちの体験交流館オープニングイベント」でありますとか、関市「あじさいまつり」、各務原市の「河川環境楽園夏フェス」といったイベントを、10周年記念事業と位置付けて更に充実したものにしていきたいと思っております。
 今年度中に、念願でありました白鳥インターチェンジから飛騨清見インターチェンジまでの4車線化が完成する予定でございますので、この10周年を機に、さらに多くの方に、東海北陸自動車道を利用して、県内の魅力的な観光地を周遊していただこうということでございますので、よろしくお願いいたします。

 3番目が「岐阜県IoTコンソーシアム」の設立でございます。今月15日(金曜日)にこのコンソーシアムを設立することになっております。
 今年度の政策の柱の1つが「第4次産業革命の推進と生産性向上」ということでありますが、このため、ソフトピアジャパンを中核として、産学官連携のもとで、民間主導によるIoT、ビッグデータ、AI、ロボットといった先端技術の導入・活用を本格的に進めていく組織を立ち上げていこうということでございます。
 このコンソーシアムの活動の位置づけとしては、県内企業のノウハウの共有、取得、それから、企業同士の連携の推進といったことが挙げられます。
 このため、特に今年度は、先端技術の導入・活用に関するセミナー・講演会、先進事例調査、あるいは、複数の企業や研究機関が一緒にやりますワーキンググループを形成しまして、共同研究・実証事業を行っていくということで、その活動費用の助成も行ってまいります。
 県内外の企業が会費を出し合って運営をしていき、その活動を、先端の技術・知見を持ったソフトピアジャパンと、それから科学と芸術の融合分野の知見も持つIAMAS(情報科学芸術大学院大学)が支援するという、全国的にも珍しい取組みでございます。
 3月末から会員募集をしておりますが、先週末までの時点で170を超える申し込みがございまして、大変関心が高まっていると感じております。
 15日の設立総会では、民間企業における先駆的な実績を上げておられる方々をお招きして、記念講演会やパネルディスカッション等々をやっていきたいと思っておりますが、いわば、民間企業の活動と、ソフトピア、IAMASの知見をひとつにして、生産性向上、担い手不足解消、イノベーションの創出といったことを図っていきたいというのが狙いでございます。

 最後に「岐阜県障がい者芸術文化支援センター」の開設でございます。これは、7月6日(金曜日)に、ぎふ清流文化プラザの中に、このセンターを開所したいと思っております。
 通称「tomoni(ともに)アートサポートセンター」と、かねてより、ぎふ清流文化プラザの中で「tomoni(ともに)プロジェクト」と称して、健常者も障がいのある方も共に文化芸術に親しんでいこうと、創作活動をやっていこうということでやってきておりますが、その延長線上で、「tomoni(ともに)アートサポートセンター」ということで、その頭の「tomoni」のTと「art」のAと「support」の「S」と「centor」の「C」とで、「TASC(たすく)ぎふ」という略称で、愛称で呼んでいただこうということでございます。
 ここでは、絵画・造形などの美術分野、演劇・音楽といった舞台芸術といったものを対象にしまして、障がい者アーティストへの支援、あるいは活動に関する相談・対応といったようなことをやっていこうということでございます。いわば、岐阜県における障がい者の芸術文化活動の中核的な支援拠点ということでございます。
 各分野ごとに、経験豊かなアドバイザーを任命いたしまして、そうした方々から「研修」、「相談」、「情報発信」、「展示会などの発表機会の創出」、「関係団体とのネットワークづくり」といったようなことを展開していきたいということでございますし、「オープンアトリエ」ということで、障がい者の創作活動のためのオープンスペースも用意をしたい、ということでございます。
 この地域は「ぎふ清流福祉エリア」ということで、就労から福祉から医療から学校・教育からスポーツから色んな施設が着々と整備されているわけでございまして、そのなかに、この芸術文化支援という拠点も今回誕生するということで、「ぎふ清流福祉エリア」が益々充実していくことになればと思っているところでございます。

記者

 現在、米朝の首脳会談が行われています。本国においても17人の政府認定の拉致被害者がいますが、知事が、今回の会談に期待するところと、今後、国に対して要望してきたいことがあれば教えてください。

知事

 まずは、既に会談が終わって合意文書にサインされておりますので、この後、記者会見も予定されているそうでございますので、もうある意味では、会談の結果が出ているわけなので、出ている状況の中で、会談の結果を知らずにコメントするというのは、ちょっと非常に、タイミングとしては何でございますけれども、私も多くの方と同様にですね、一つの歴史的な、史上初の出来事でございますので、これが実りある成果を得ることを大いに期待したいという立場でございます。特にアジアの安全保障の環境が大きく変わってくるということで、どういう合意が、どこまでなされたかわかりませんが、よく言われる完全非核化の道筋がきっちりと描かれて、しかも検証可能で不可逆的というんですか、そういうしっかりした内容のものができあがって、それとあわせて、日本人の拉致問題の解決の方向が見えてくるというか、前進するということが、今回の米朝首脳会談から見えてくることを期待して、この後、行われる記者会見に注目していきたいと思っております。

記者

 先日、県新庁舎の内装とか外構のということで、隈研吾さんを含めたアドバイザーチームというのを知ったわけですが、どういう経緯で各界の方に、隈さんに依頼することになったのかとか、知事としての狙いというか思いについてお願いします。

知事

 この新庁舎は日建設計ジョイントベンチャーが受託して、今、実施設計を進めていただいているところですが、それと並行して、県としても大事業でございますので、さらに、磨きをかけてと言いますかね、仕上がりの姿についてもう一回高いレベルの専門家の目を通して、評価をしていただこうと。最後に手を加えるところがあるのかどうか、直すべきところがあるのかどうか、そういったところの最終的なチェックを高いレベルでやっていただく必要があるのではないかと思っておりまして、全体の仕組みなり構造をどうこうするわけではありませんが、内外装、外構の、特にデザインですね、色とかそういったことも含めてですが、これを、実施設計が終われば工事にかかるわけですので、このぎりぎりのタイミングで専門的見地からの助言をいただいておくことで、最終的に我々としても安心して工事をお任せできるというところに持っていけるのではないかと。
 そんなような思いで、建築、あるいはランドスケープ、それからまちづくり、カラーデザイン、内装、こういった分野の専門の方に急遽お願いして、いわばアドバイザリーコミッティーといいますかね、足早にさっと見ていただいて、さっとどういう感想を持たれたか、どういう助言をいただけるかということでお願いしたということであります。ですから5月23日と6月4日と立て続けにやっておりますけれども、時間をかけていろいろあちらこちらからコメントをいただくということではなくて、今の実施設計中のものについて、専門家としてパッと見てどう見えるか、どこをどう気をつけたらいいのかということを率直におっしゃっていただいたということであります。

記者

 その中で、まだ最終的なものは固まっていないかとは思うんですが、どういった成果があったかというか、どういう考え方を活かせそうか、見えているものはあるんでしょうか。

知事

 そうですね、ひとつは、外観ということでは100メートルを超える高さでありますので、非常にランドマーク的な存在の建物になるということで、縦の線を大切にするようにというアドバイスをいただいたり、それからエントランスとか1階のパブリックスペースに県産木材を積極的に活用すべきであるとかですね。
 それからここは庁舎の前に広いスペースがあるわけで、駐車スペースであったり公園スペースであったりするんですが、この庁舎そのものと庁舎前の広い空間のつながりをよく考えた外構計画を作るべきであると。特に正面の直線の流れがわかりやすいというか見やすいというか、そういうことを心掛けたほうがいいんではないかとか。
 それから車で入ってくるとして、どういう動線で来庁者が入ってこられるのか、そして駐車場に車を置いて来庁する、あるいは玄関に乗り付けるというのがあるわけですが、スムーズに、迷わずに車両動線が流れていけるような配慮をしてはどうかとか、それからやはり清流の国ぎふをイメージできるような色遣いを積極的に考えたらどうかとか、そういったような助言をいただいております。

記者

 先日、東京都目黒区で5歳の女児が父親に虐待されて亡くなった事件があったのですが、知事としてのご意見と、行政機関が一般家庭の中に入って虐待事案について取り組むというのはなかなか難しいところがあると思うんですが、県独自で特に何かやられていることがあれば教えていただきたいのと、今後、この事案があって、さらにどうしていきたいのかというご意見があれば教えてください。

知事

 大変痛ましい事案で、特にノートのメモですね。あれを見ると本当に胸が詰まりますよね。
 私どもとしては、おっしゃるように家庭と行政ということもありますが、児童相談所という見守り機関があるわけなので、それから今回は虐待ということでもありますので、警察にも関わるわけですので、なんといっても警察と児童相談所の情報連携というのは行政としてはきちんとやっておくべきだろうということで、実は平成28年度に、東海北陸6県では初めて、児童虐待事案に関わる岐阜県と岐阜県警察の連携協定というのを既に締結しておりまして、各子ども相談センターと、各警察署とが現場レベルの連携を図るということで、いわば情報交換ですね、これを密にしていこうということでございまして、厚労省の通知よりもより密度の高い情報連携をするということを心掛けてやってきております。
 そういう中で、現実には、重大な案件だけではなくて、子ども相談センターが必要とあらば、泣き声が聞こえてきて虐待の可能性があるとか、ちょっとしたことも含めて、警察の協力があるいは必要になるかもしれないと思ったら、随時情報提供をどんどんやっていくと、こういう運用をさせていただいておりますが、今回の事案を踏まえて、私どもとしては、事の重大性とか可能性とかだけではなしに、虐待に少しでもかかわるような情報についてはすべて即座に警察に提供するということにしようではないかということで、今、警察の方とも話をしておりまして、大筋で合意しております。詳細については、今、調整しておりますので、調整が整い次第また発表したいと思っております。
 実態的に申し上げますと、昨年度、県から県警への情報提供が29件、これに対して警察からの情報が347件ということで、かなりの数に上っております。
 既に私どもは合同訓練も、警察と相談センターとでやっておりますし、平成28年度からすべての子ども相談センターに警察OB職員を配置するということもやっておりまして、人事交流もやっておるということでして、圏域ごとに、警察・子ども相談センター連携会議というのも一定の頻度で開催しております。
 幸い、死亡事案等の重篤な案件は昨年度はありませんでしたが、県内の子ども相談センターが対応した案件は、この3年連続で1000件を超えているということであります。
 そういうことで、早期の発見、重篤化の防止という観点から、とにかく即座の情報共有ということを心掛けております。
 それからご家族が転居した時の、転居先の児童相談所との間でも情報共有、引き継ぎ、こういったことについては丁寧にやっていこうと考えておりますし、転居が近隣であれば、移転後もしばらくの間は前の児童相談センターも一緒に家庭訪問をやるとか、継続性を保つということもやるべきではないかということで考えておりまして、できるだけの手を打っていきたいと考えています。

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