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知事記者会見録(令和3年9月2日)

※知事及び記者の発言内容については、事実誤認や単純ミスと思われる字句、重複した言葉づかい等を整理の上、発言の趣旨を損なわない程度に整理して作成しています。

令和3年9月2日(木曜日)16時00分

司会
 それではただいまより、知事記者会見を始めさせていただきます。知事、お願いいたします。

知事
 まず、お手元に資料をお配りしておりますが、この秋以降、予定されております3つの大規模イベントについて、開催の見直しをいろいろと検討してまいりましたが、その結果をご報告申し上げます。
 まず最初に、「第33回全国健康福祉祭ぎふ大会」、いわゆる「ねんりんピック」につきましては、厚生労働省、一般財団法人長寿社会開発センター、岐阜県とそれぞれ三者が主催者になるわけでありますが、先週、協議をいたしまして、本日付けで中止を正式に決定いたしました。この「ねんりんピック」でありますが、人と人との交流を旨とする大会であり、現下の深刻な感染状況を考えますと、やはり多くの人流を伴うこの大会については、見合わせるべきではないかという結論に達した次第でございます。
 この大会が決定したのは平成26年でございまして、以来長きにわたって各市町村、あるいは各競技団体が非常に丁寧に準備を重ねてきたわけであります。また、諸々の行事の中で地域の方々やら、児童・生徒の皆さんやら、いろんな方々がいろんな形で参加をする、協力をしていくということで、練習会とか、リハーサルとかいろんなことをやってきたわけであります。しかし、残念ながら全国から1万人の選手、関係者が集まり、また地域の参加者も入れて60万人の非常に大規模な人流を伴う大会ということでございますので、見合わせることにした次第であります。
 これまで準備に向けていろいろとご苦労、ご腐心をいただいた皆さんには大変申し訳なく思っておりますが、現下の状況についてご理解をいただきたいと思っております。ただ、これまでのそういう経験、準備の実績というものを、私どもとしても「無」にはしたくありませんので、むしろこれを活用して、少し落ち着いたところで、例えば県のレクリエーション大会について、様々な企画を実現していくとか、それから、岐阜県の後に3つの県が今並んでおりますので、その後の、早ければ令和7年度に、再度岐阜県での開催をしていただこうということで、手を挙げることも含めて、今考えております。今回のこの準備を無駄にしないように、むしろ、今後に生かすように考えていきたいと思っております。
 それから2番目の行事が「エンジン01 in 岐阜」であります。お手元の資料の関係者コメントを見ていただきますと、この主催者団体である、エンジン01文化戦略会議のいわば代表が作家の林真理子さんでありますし、それから岐阜での大会の実行委員長が県美術館館長の日比野克彦さんであります。
 お二人のコメントはここに出ておりますが、書いてあるとおりでありまして、これは各界で活躍される文化人、知識人、演劇、芸能関係の方々、学界の方々、いろんな方々150人ほどおいでいただいて、岐阜大学のキャンパスをフルに使って、様々な講座・交流を行うものとなります。それから夜は岐阜の街中で、様々なレストランあるいは会場を使って岐阜の食を楽しみながらいろんな交流をするというようなこと、あるいはコンサートその他かなり大規模なカンファレンスをやるとか、10月8日から10日までの3日間にわたって、いろいろと企画ができているわけであります。私どもはこれを「知の交流」と言っておりますが、これにつきましても現下の状況からやむを得ず年内はとてもできる状況にないということで、ひとまず10月開催を中止して、来年度以降の開催を目指して再びエンジン01文化戦略会議の皆さんと調整していきたいと考えております。
 この林真理子さんのコメントにありますように、既に1年延ばした中で、本当に残念ということで、「次の開催に向け、引き続きご協力いただきたく」ということは、つまり岐阜でやりたいということでありますし、日比野さんも、「『エンジン01 in 岐阜』はしっかりと現地で開催したい」というコメントでありますので、私どもも引き続き、来年度に向けてタイミング、チャンスを伺うということで進めていきたいと思っております。
 チケットの払い戻し等につきましては、後日またご案内をさせていただこうと思っております。
 3番目が、今年の「関ケ原ナイト」、それから「武将イベント」でありますが、10月21日、23日、24日とそれぞれ開催を予定しておりましたが、これにつきましても中止するということで決定をさせていただきました。
 それから、関ケ原町自身が主催する様々な関連行事もございますが、これについても関ケ原町としても慎重に検討していただいておりまして、近いうちにおそらく同様の方向で検討結果が発表されるのではないかと思っております。
 これまた2年連続の中止ということでありまして、関ケ原古戦場記念館のオープニング以来、さらに関ケ原の魅力を磨いていきたいということで、その一つのステップとして、これらの行事を考えていたわけでありますので、大変残念でありますが、改めて次回の開催に向けて調整を行っていきたいということでございます。
 なお、この他に3年に1回の「国際陶磁器フェスティバル」がございますが、これにつきましては、多治見市の古川市長が実行委員長ということでございますので、そちらの方で、(開催の有無等に関する)方向について今慎重に検討していただいておりますので、近いうちにまた報告があろうかと思います。
 コロナに関連して、残念でありますが、この3つの行事については、いずれも中止ということでございます。
 直近の感染状況を合わせてご報告申し上げます。お手元に資料をお配りしておりますが、今日の新規感染者数は229人ということでございまして、1週間の(10万人あたり)新規感染者数(7日間移動合計)は97.96人ということで、100人を切りました。そういう意味で、このところ少し下降に向かっておりますが、まだまだ大変高い水準にあるということでございます。それから229人という数字は、1週間前の木曜日が384人でございましたので、これで3日連続で1週間前の同じ曜日に比べて減少しつつあるということでございます。まだまだ非常に高い水準での高止まりということで私どもはまだ警戒をしているところでございまして、この後の推移も見極めたいと思っております。参考までに愛知県と三重県の数字もここに載せておきました。
 それから県の病床使用率でありますが、これも少し改善されまして、64.1%ということでございます。特に、圏域別に申し上げますと、高いのは岐阜圏域の73.4%でございます。次いで西濃圏域が64.2%。東濃圏域が61.5%、中濃圏域が58.9%、飛騨圏域が46.5%ということでございます。特に岐阜圏域が非常に厳しいということでございます。
 それから次のページをご覧いただきますと、重症者数の推移であります。9月1日が15人ということになっておりますが、今日の(午後)3時現在でさらに増えまして、19人ということです。このところ、重症者の数がじわじわと増え続けておりますので、これも要警戒ということでございます。
 それから次のページが療養者数の推移であります。黄緑色の線が宿泊療養者数ということで、このところぐっと減ってきましたが、9月に入って再度増え始めているということであります。その一方で、赤い線の自宅療養者数については、900人を超える水準までいきましたが、今日の午前0時の時点で872人ということで、減り始めました。
 新規感染者数の推移にもよりますが、これから、極力宿泊療養施設に入っていただいて、自宅療養者数は、自宅療養(されている方)の(療養)期間(の終了)とともに徐々に減っていくという方向で下方に向かっていけばと思っております。
 入院患者数は500人台で高止まりということでございます。
 自宅療養者数が、(「自宅療養者ゼロ」を)解除して急速に伸びておりますが、私どもとしては、9月の中旬から下旬を目途に「ゼロ」を目指したいということでございます。と言いますのは、昨日から新たに宿泊療養施設140床が加わりまして、現在、1,131床が140床加わって1,271床、これが宿泊療養施設の(入所可能)数であります。それから入院病床につきましても34床を増床いたしまして、783床から817床ということで、ここへきて、合わせて174床の増加ということでございます。
 それから、9月中旬を目途に、中濃から東濃にかけての宿泊療養施設約250床のオープンを現在、鋭意作業しているところでございます。こういった、特に宿泊療養施設、また病床も含めてですが、受け皿を増やしながら、自宅療養者数をなんとか9月の中旬から下旬にかけて「ゼロ」にもっていきたいということで考えております。
 このところ、自宅療養者数について急増したわけでありますが、自宅療養者支援チームが非常に精力的にきめ細かく支援をしていただいておりまして、救急搬送事例も出ておりますので、引き続き緊張感をもってあたっていきたいと思っておりますが、しっかりと対応していただいているということでございます。いずれにしましても、この自宅療養というのはあくまでも緊急避難的な措置であるということですから、できるだけ早く元の「自宅療養者ゼロ」に戻したいという思いでおります。
 この辺につきましては、今週土曜日に、また夜になりますが、専門家会議を開きまして、この療養体制のあり方、それから現在の感染状況、その先の見通し等、またじっくりと議論したいと思っております。
 それから、いわゆる臨時の医療施設の設置についても新たに検討を行っているところでございます。よく、俗に野戦病院とかいろいろ言われておりますが、要するに、病院の病床に極めて近いものから、一時的な待機場所であったり、酸素ステーションであったり、あるいは宿泊療養施設に代わるものであったり、さらには自宅待機の代替であったり、いろんな機能があると思います。既に候補となる会場については、専門家の先生方にも見ていただいておりまして、その施設をどう位置付けて、どう活用していくかとか、例えばトイレの増設をするとか、様々なアドバイスもいただいております。
 したがって、明後日の会議も含めて、どういう方を対象にどんな機能を持った施設にするのか、稼働開始時期をいつからどの程度の規模でスタートするのか、またこれに伴う人員、資機材の確保といったことについて、早急に結論を出して具体化していきたいという構えでおります。
 それからもう一つ、ワクチンについて申し上げますと、まず、ワクチンの接種状況でありますが、現在、高齢者への優先接種はほぼ終了ということで、すでに65歳以上の高齢者の方の93%が(1回目を)打ち終えたという状況でございます。現在、それに続いて、(一般の方の)接種が続いてきているわけでありますが、各市町村でその状況に応じて優先順位をいろいろと工夫してやってきておられるということでございます。例えば、優先順位といってもいろいろあるわけですが、医療従事者でまだ打てていない方とか、教職員、幼稚園の教諭、消防職員、消防団員、市町村職員、外国人県民、妊婦の方々、未成年、障がい児通所支援事業所の方々、交通事業者、ごみ収集業務の従事者、給食調理員、介護・障がい者施設従事者、社会福祉施設従事者等、火葬事業所、葬祭事業所、上下水道事業所、LPガス配送事務所等、それぞれの市町村の状況に応じて優先順位を見定めながら、その後ずっと、今も接種していただいているという状況であります。
 お手元の資料の一番後ろに、岐阜県の年代別の接種率と全国平均が書いてありますが、これをご覧いただきますと、総じて40代以上については、岐阜県の方が接種率が(全国平均よりも)高い一方で、30代以下は、逆に全国平均よりもやや接種率が低いということでございます。これは諸々の優先順位で打っていった結果でありますが、ざっとしたところはこういう状況で、年代が若い方が接種率が低くなっているのが現状ということであります。
 8月29日時点で予約率を調べますと、岐阜県では12歳以上の人口の7割を超える方々が既に予約をしておられまして、県民のワクチン接種のニーズが非常に高いということであります。例えば、つい先ごろ、岐阜市でありますが、9月分のワクチン3千人分の予約を募集しましたところ、わずか10分で埋まったというような状況でございまして、非常に積極的に接種したいという方の声が寄せられているということで、接種に対する需要、希望見込みは非常に高いものがあるということでございます。
 一方、供給サイドですが、国は10月10日までに、接種対象の8割に相当する量を供給するという方針でありまして、本県には、先週金曜日の通知で、12歳以上の方々のうちの約82%分を供給するということで数字をいただいております。そうすると、65歳以上の高齢者が既に93%打っているわけでありまして、多少その80%から少し考慮はされているとは思いますが、市町村のほうから聴取しますと、県全体でだいたい12歳以上の84%の方がもう接種するという計画になっているということでありますので、既に国から頂いている分では2%分不足するわけであります。それから、このところ感染が拡大しつつあり、むしろ積極的に接種したいということで、手を挙げる方がじわじわと増えてきておりますので、なんやかんやで5%ないしはそれ以上不足するのではないかという懸念があります。大雑把に10万人分くらいは不足することになりはしないかということで、国に対しては確実なワクチンの供給をその都度、強くお願いしているというのが現状でございます。
 私の方からは以上でございます。

記者
 数字の確認ですが、人口10万人あたり新規感染者数(7日間移動合計)ですが、97.96人は今日の(感染者)数を含んでの数字でよろしいでしょうか。

知事
 今日の(感染者数である)229人を入れての数字です。

記者
 宿泊療養施設は140床増えて、1,271床となるのでしょうか。

知事
 そうです。9月1日からスタートしておりますので、140床を入れた数字です。

記者
 さらに250床、宿泊療養施設を増やして、9月下旬までには「自宅療養者ゼロ」に戻したいということでしょうか。

知事 
 そうです。

記者
 国の「緊急事態宣言」について、期日が12日までで、そろそろ延長なのか解除か、「まん延防止等重点措置」になるのかといった議論が出てくると思いますが、その辺りはどのようにみていらっしゃいますか。

知事
 国の方でも少しずつ先をにらんだ議論も出始めておりますが、総じて慎重な意見が多いように理解しております。岐阜県も今見ていただいたような大変高い数字での動きでありますので、とても解除云々できるような状況にはないと思っております。もちろんこれから、まだあと10日程あるわけですから、いろんなデータの動きを見ながら、よくよく考えていきたいと思います。

記者
 このままの推移で200人、300人と(感染者の発生が)続けば、(緊急事態宣言の)延長を国へ要請するということでしょうか。

知事
 その時の状況によりますし、今や岐阜県だけの問題ではなく、「オールジャパン」で多くの県が「緊急事態宣言」なり「まん延防止等重点措置」の対象になっているわけですから、大きな流れの中で判断するということになります。もちろん岐阜県としての立場も、タイミングを見て明らかにしていきたいと思います。

記者
 「ねんりんピック」の中止に関して、開催は10月から11月ですが、開催の時期の感染状況を見通しての判断なのか、あるいは今、「緊急事態宣言」が出ている中で、それぞれの県で予選などもあるかもしれませんが、直近のところでもう既に厳しいという判断なのか、その辺はいかがでしょうか。

知事
 予選など具体的なことはこれから始まろうとしているのではないかと思います。それから、大変大規模なイベントでありますので、例えば、県内をとりましても155の宿泊施設が相当数の宿泊客を予定しているわけですし、それから、バスその他輸送関係も60に及ぶ事業者の方々に準備をしていただいているということで、相当大掛かりな準備が必要になります。直近になって急速な決断というのは非常に混乱を生じますので、いろいろ相談した結果、今の高止まりの状況をみて、ここは10月末にどうなるかということは厳密に申し上げることは難しいのですが、準備そのものも人流の増加につながることでもありますし、思い切って、残念ながら決断をさせていただいたということであります。

記者
 中止によって、いろんな面のキャンセル料だとか、損失はどれくらいの規模になるのでしょうか。

知事
 大雑把に申し上げて、宿泊施設とかバスとか、その辺の諸々の準備については10月に入ってからと承知しておりますので、そこら辺の主なところは、今判断しておけばキャンセル料はあまり生じないのではないかと、大丈夫じゃないかなという見通しです。

記者
 県に関わる大規模イベントは、いずれも基本的には中止あるいは来年度以降という形になるのですが、県内で、例えば民間のイベントなどもそれなりの影響が出るのかなと思います。改めて、県から呼びかける部分として、そういったイベントの今後の開催の有無あるいは方向性について、どういう方針で進めていくのでしょうか。

知事
 早めに判断をしないといけない大規模なイベントについては、このタイミングで止めさせていただいておりますが、今現在でいえば、「緊急事態下」におけるイベントのあり方ということで、県としては方針も出させていただいておりますし、一つひとつ判断してきております。おっしゃることについては、まさに今「緊急事態」にあるということで、それから市町村が独自の「緊急事態宣言」なり「非常事態宣言」をして、そういった官民のイベントについて判断しているところもあるわけですので、その流れの中でご判断いただきたいということになるかと思います。
 それから今後、この「緊急事態宣言」がどのように取り扱われていくのか、状況の変化とともに考え方が変わってくると思いますが、今はとにかく、9月12日までについては方針をお出ししているつもりですので、それに沿ってやっていただきたいということです。

記者
 臨時の医療施設については、細かいことは専門家会議で協議して決まってくるかと思いますが、規模とか、いつぐらいから設置予定かを教えていただけませんか。

知事
 まさに、そこを議論しようというところです。もちろん場所の制約もありますから、どういう機能を持たせて、一定の限られたスペースにどのぐらいの人を収容したらよいか、何をやるのか、それに関わる医療関係者の数をどうするのか、そういったことをトータルに考えていくわけです。目的をきちんと見定めて、それに合わせて最も合理的、効果的な体制をつくっていけば、そこから自ずとそういう数字も出てくると思います。

記者
 そういったものを設置するというのは、今の医療体制がひっ迫してきているからということなのでしょうか。

知事
 最悪の事態に備えるというか、先手を打って体制を整えていくということが大事でありますし、岐阜県にとっては、今300人前後などという数字が毎日続くというのはまさに緊急事態でありますので、どう懐を深くしていくかということは、喫緊の課題だと思っております。

記者
 臨時の医療施設の関連ですが、これは複数候補を設けておられるのでしょうか。

知事
 複数考えております。

記者
 対象については、重症よりも中等症あるいは軽症の方を想定しておられるのでしょうか。

知事
 場所とか、組み入れる体制とか、それから感染の状況とか、そういうことを考えて、岐阜県にとって、どこをどうカバーする施設が最も効果的かということをきちっと詰めようということです。そのうえで答えが出てくると思います。

記者
 病床確保数の積み増しについての時期はいつ頃を目途になされますか。

知事
 過去の状況をみていただきましても、これは絶えず、こつこつとやってきております。岐阜県はそもそもトータル病床数は全国で真ん中ぐらいです。一方、コロナ対応の病床数は全国でもベスト10に入ろうかという水準です。そうしますと総病床数に占めるコロナ対応病床数の比率は全国ではベスト5に入ります。ということですから、既に今日に至るまで「自宅療養者ゼロ」を掲げて、医療関係者の方々には相当努力をしていただいておりますが、それを更にもうひと声ということで、過去をたどっていただければわかると思いますが、じわじわと可能な病床数を増やしてきておりまして、今回も34病床足したわけでありますが、そういう努力は状況をみながら、不断に続けていくということです。

記者
 臨時の医療施設について、今後の感染者の推移についてはわからないと思いますが、仮に「第5波」が収束していくような流れになったとしても、感染状況にかかわらず、臨時の医療施設の準備を進めていくということでしょうか。

知事
 私は、今このタイミングでとても収束を云々するような生易しい状態ではないと思っておりますので、あらん限りのことを急いでやるということが、今求められているのだろうという思いでおります。

記者
 若者のワクチン接種について、都道府県によっては若者向けの接種会場が設置されております。今後のワクチンの供給量によっては難しいのかもしれませんが、その辺りの知事のお考えを教えてください。

知事
 各市町村ごとに年齢構成も違いますし、感染の状況も違いますし、クラスターの発生状況も違いますし、いろんな施設の状況も違いますし、民間活動の盛んなところ、公務的なウエイトの高いところといったいろんなところがあると思いますので一律にはなかなか難しいです。
 先ほどあえてこと細かく申し上げましたのは、いわゆる「エッセンシャルワーカー」と一言でいってもいろんな方々がおられて、それぞれ一つひとつとってみると、確かに、人と接したりする場面が多いので、急いで接種した方がよいとかそのように考えてくると、この方も急がなければいけない、このジャンルも急がなければいけないということで、若者も今こういう数字ですから、若者に対しても急がなければいけないウエイトが高くなっていますから、やる必要があるというのはわかります。しかし、これを岐阜県で一律にこうしましょう、ああしましょうと決めつけるのは難しいので、むしろ市町村にお任せして、できるだけ市町村の計画がスムーズにいくように配分を考えるというようなことでございます。ほんの数日前には、妊婦さんが最優先だというようなことがありましたが、いろんなケースが出てくるたびに、こういう方も大事だ、これも大事だということになってくるわけです。しかし、できるだけそういうことについて前広に丁寧に見定めながら、計画的に、各市町村ごとに、地域の特性に合わせてやっていだだくというのが、一番効果的ではないかと思っております。ただあえてこのグラフをお示ししたのは、岐阜県としては、かなり高齢者のところはスムーズにいったということで、このグラフを見ながらどのように年代別に各市町村で考えていただくか、各市町村ごとに、またこういうグラフを作って判断していただければよいのではないかと思っております。

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