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知事記者会見(令和3年4月20日)

記事ID:0148590 2021年4月22日更新 広報課 印刷ページ表示 大きな文字で印刷ページ表示

※知事及び記者の発言内容については、事実誤認や単純ミスと思われる字句、重複した言葉づかい等を整理の上、発言の趣旨を損なわない程度に整理して作成しています。

令和3年4月20日(火曜日)15時00分

司会
 それでは、ただいまから知事定例記者会見を始めさせていただきます。知事、お願いいたします。

知事
 まず、コロナ関係では、後ほど堀健康福祉部長から発表があると思いますが、今日の患者数は36人です。リンクがあるのが18人で半分ということになります。それから、医療関係では、入院患者数が185人ということで、昨日から9人増えております。結果、医療機関の病床使用率が26.7パーセントとなります。
 また、お手元の資料で全自動PCR検査装置の導入というものがありますが、これは1日で960件のPCR検査を行うことができるという、全自動PCR検査装置「cobas8800」であります。これの導入が正式に決まりました。5月5日に保健環境研究所に設置され、6日から試験運転をし、18日頃から本格稼働ということです。6日の試験運転スタートの日には、現地取材の機会を設けさせていただきますのでよろしくお願いします。
 1日あたりで1,000件近い処理能力をもつ、こうした機種の導入というのは、全国の自治体では初めてのこととなります。これまで県の保健環境研究所(と岐阜市)では、1日あたり300件の処理をしておりましたが、これが一挙に1,080件になるということであります。これまで保健環境研究所(と岐阜市)に持ち込まれた検体数の、1日あたりの最大は605件でして、その倍近くの検査をするだけのキャパシティがあるということです。将来、大規模クラスター、あるいは、同時多発的なクラスター、こういったものが発生しても迅速かつ大量にPCR検査の実施が可能になるということです。保健環境研究所では、感染拡大期には、職員が昼夜を分かたず検査業務を行っておりましたが、この検査装置によって自動化されるということで、検査結果の迅速な判明に加えて、職員の負担軽減という観点からも大きな効果を発揮するのではないかと考えております。これまで180件をPCR検査するのに、職員4人が付きっきりで12時間を要するということでしたが、これを導入すると同数の結果判明までに4時間要するわけですが、職員の実作業時間は職員2人で1時間程度で処理できることになります。
 それから、変異株についてもこの機種において対応可能ですので、より効率的な変異株の検査も実施できるということで、クラスターの発生を最大限封じ込めるとともに、変異株の拡がりについて早期に発見するということを期待しております。この結果、47都道府県の中でもPCR検査の能力として1,000件を超えるキャパシティを持っているのは、現状では愛知県と福岡県ですので、これと肩を並べて、全国トップクラスの処理能力をもつということになります。
 それから、高校生花いけバトルですが、高校生の生け花コンテストの全国選抜大会ということで、5月16日に開催予定です。香川県が全国大会を平成29年度から開催しておりますが、これが予選勝ち抜きの大会であるのに対し、私どもの方は選抜大会ということで、今後も花フェスタ記念公園等でこの春の時期にやっていきたいと思っています。全国から選抜された15の強豪校が集まって、3人1組で5分間という制限時間の中で即興で花を生けて、その出来栄えに加え、所作の美しさを競うということです。岐阜県は県立大垣養老高校が、この分野では大変秀でており、この香川県で実施した全国大会でも平成30年度に全国優勝しております。こうした大会を通じて、若い世代が花に親しむ機会を作りだすことによって、新しい花文化を発信していくという趣旨であります。
 それから3つ目が、岐阜関ケ原古戦場記念館の企画展ということで、開館以来、初めての本格的な企画展ということで、「物語る戦国合戦-美濃の刀剣-」というテーマで、今月27日から開催する予定です。関ケ原の戦いをはじめ、戦国時代の合戦ゆかりの美濃の刀剣類を一堂に紹介するということ、それから、刀をはじめとする武器の使い方について記した古文書の展示も行われるということです。特に刀剣類では「関の孫六」と呼ばれる美濃の刀工・二代目の「兼元(かねもと)」の作品、これは関市の重要文化財で、これをはじめとして、関ケ原の合戦の頃に作られた刀剣類を中心に関鍛冶伝承館から多くの収蔵品をお借りして展示する予定です。こうした美濃を代表する名刀に加えて、短刀、薙刀(なぎなた)、長巻(ながまき・刀に長い柄がついたもの)、槍といった形状の異なる刀剣類についても勢ぞろいするということで企画しております。
 また、これと同時並行で関市の関鍛冶伝承館においても、「慶長期と美濃刀」というテーマで、4月28日から6月20日まで企画展をやっており、刃物の町のPRに力を入れている関市との、いわば連携プロジェクトということです。
 別途ご案内いたしましたが、休館日の4月26日に報道機関の皆様をご招待して、一般公開に先駆けて内覧会を予定しております。学芸員からも直接ご説明させていただきますので、ご参加を頂ければと思っております。私のほうからは以上です。

記者
 コロナに関してお伺いいたします。愛知県でのまん延防止等重点措置のスタート、そして三重県の独自宣言というのもあります。岐阜県の目下の感染状況を踏まえたうえで、岐阜県の対策ということでは、どのような方針を持っていらっしゃいますでしょうか。

知事
 私どもは1週間ほど前、既に、第4波拡大阻止対策ということで、感染防止から医療体制その他の政策を発表しておりまして、これを着実に実行していくということであります。その一環として、今日ご紹介しました、PCR検査の「cobas8800」も予定通り導入されるということですし、また、昨日も調整本部を開きまして、病床数の増加ということで、各病院との調整を行っているところです。
 また、第10回記念高橋尚子杯ぎふ清流ハーフマラソンについては、慎重に検討した結果、今回(実走について)は見合わせようということで、いろんな角度から方針に従ってやっているところです。そのような中で日々、感染状況をご報告申し上げておりますが、じわじわと上がってきているというか、このところ30人台が常態化しております。このあたりをどう評価するのか、これまでの対策にどういう対策を上乗せしていくのかということで、また明日、夜になりますが、専門家会議を行い、今週末までを目途に、これまで用意したゴールデンウイーク明けまでの第4波拡大阻止対策に対する上乗せ措置を検討したいと思っておりまして、今週中にまとめて発表できればと思っております。

記者
 国に対するまん延防止等重点措置の要請ですとか、岐阜県独自の宣言の発出とか、どのあたりを視野に入れて専門家会議を開かれるのですか。

知事
 前回も議論しましたが、既に拡大阻止対策ということで体系的に出しておりますので、それの上乗せということで、対策の第2弾と言うのか、拡大バージョンと言うのか、そのような格好でお出しするのが一番自然だと思っております。
 ただ、前回もお尋ねがありましたが、まん延防止等重点措置についても選択肢としては排除していませんので、これも明日、現状で全国的な感染状況から見て、岐阜県の状況はまん延防止等重点措置の対応が必要な段階にあるかどうか議論したいと思います。また、まん延防止等重点措置というのは基本的には飲食中心の対策ですので、飲食の時短ゆえに、今、じわりと拡大しているのか、実態をざっと見渡したところ、外国人の関係とか、高齢者の施設の関係とか、あるいは、そういったところから端を発して、家族への感染とか、そういったところが目立つわけであります。もちろん飲食もないわけではないのですが、飲食についての時短対策というのをどの程度に位置づけるのか、まん延防止等重点措置を必要とするのかしないのか、その辺もひっくるめて、トータルに議論したいと思っております。

記者
 先ほど、医療の調整本部を昨日開いたということですが、病床の確保の見通しですとか、あともう一つ、ゴールデンウイークでの医療提供体制ですが、医師の方も看護師の方も休まれる方も多いと思いますが、その辺りの維持に関してはどのようにお考えですか。

知事
 じわじわと病床を拡大していくという方向で調整が進んでいますので、明日の夜の会議を経て、具体的にどの程度目途がついているか、数字も出せればとは思っています。ゴールデンウイーク時の医療体制は、前回の専門家会議でも話題に上ったところですので、いよいよ差し迫ってきたということで、少し突っ込んだ議論をしたいと思っております。

記者
 成人式についてですが、去年の医療危機(事態)宣言を出されたときに、県の方から自粛というか延期ということを求めていらっしゃったと思うのですが、今回、岐阜市の方がもう既に中止ということを発表されました。その件に関して知事としての受け止めと言いますか、県として今後どのように対応されていくとかはありますか。

知事
 柴橋市長は毎回、専門家会議にも参加しておられますし、積極的に議論に参加しておられます。今、じわじわと増えてきているということは岐阜市に特化しているわけではありませんが、特に美濃地域、岐阜県南部がかなり幅広く感染が拡がっております。日によっては岐阜市のウェイトの高い日もありますし、このじわり増えていく段階で、成人式について一旦延期したものの、やはり慎重に考えたいと決断されたものと私どもは理解をしております。特に私のほうから要請したとかそういうことではないのですが、議論に参加していく中でのご決断だと思っております。

記者
 この後、外国人の集住市の関係で、担当課長会議が開かれますが、特に外国人対策に関して、今後改めてどのような対策を打っていきたいとかはありますか。

知事
 今回の、増えている外国人の関係の特色を具体的に現場感覚で分析をしてもらい、その状況に応じた対策を検討してもらうということでお願いしております。

記者
 愛知県の名古屋市内で、今日からまん延防止等重点措置がスタートしておりますが、岐阜県は愛知県との往来が多い地域として、改めて岐阜県民に呼びかけること、注意を促すことがありましたら教えてください。

知事
 このことも含めて、明日きちんと議論しようと思っておりますが、やはりまん延防止等重点措置が適用されている地域との往来については、徹底して慎重であって欲しいと思っております。そういう趣旨のコメントをまとめる方向で明日議論したいと思っております。

記者
 笠松競馬の問題については、4月中に処分をまとめられればと聞いていましたが、そのあたりの進捗や県としての対応について教えていただけますでしょうか。

知事
 精力的に作業を進めておりまして、ご案内のように、すでに第三者の有識者の会議からはレポートが出てきているわけであり、それを下敷きにしながら、どういう処分をするか、競馬関係者の処分、組合職員の処分、私どもの責任もあるわけであります。そういった責任問題、それからこうしたことを二度と起こさないためのしっかりとした再発防止対策ということで、鋭意作業をしております。
 実は今日の午前中に三人の首長会議をやりました。今の時点で申し上げると、ほぼ大詰めにきており、かなりまとまってきております。いろんな関係方面との調整もしながら、最終的に、できれば一両日中にまとめたいと考えております。できれば、まとまったところで記者会見をさせていただいて、発表させていただきたいと思っております。
 記者会見で発表した後もやることはたくさんありまして、農林水産省ですとか、総務省ですとか、地方競馬全国協会とか、そういったところへの説明もしなくてはなりません。特に総務省からは、競馬を運営するための指定を再度してもらう必要がありますので、その手続きもあります。それから、責任を取ること、再発防止策との兼ね合いで競馬組合の規約ですとか、場合によっては県の条例改正にまで及ぶところがあります。5月7日に一日だけ県議会がありますが、それに向けて議会への説明も必要ですし、了解してもらう必要もありますし、そもそも競馬議会というものもあるわけなので、これも速やかに開催する必要もあります。一通り関係方面への了解と、指定とか、規約・条例の改正をしたうえで改めて新しい体制をしっかりと確立をして、新しい体制のもとで再開に向けて動き出すということです。再開に向けて準備を始めるということですから、まずは我々の結論が出ました、それを踏まえて新しい体制ができました、その新しい体制のもとで再開に向けて準備をしていきます、という流れになっていますので、それぞれできるだけ速やかにやってきたいと思っております。そういう流れとしての決断をする最終段階にきているということです。

記者
 一両日中にまとまるというのは、まとまって会見もできるということでしょうか。

知事
 各方面で一体どうなっているのかという声もありますので、できるだけ早く信頼関係を回復するうえでも、まとまれば直ちに会見をしてご報告したいと思っております。

記者
 再開の見通しですが、新体制が連休明けにできたとして、5月中に再開することを目指すことは可能だとお考えでしょうか。

知事
 先ほど申し上げたように、まだいろんな手続きがありますので、いまの段階で申し上げるのは難しいと思います。5月の後半から6月の上旬でうまくたどり着ければという感じではないかと思っております。

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