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知事記者会見(令和3年3月24日)

記事ID:0141694 2021年3月27日更新 広報課 印刷ページ表示 大きな文字で印刷ページ表示

※知事及び記者の発言内容については、事実誤認や単純ミスと思われる字句、重複した言葉づかい等を整理の上、発言の趣旨を損なわない程度に整理して作成しています。

令和3年3月24日(水曜日)16時00分

司会
 それでは、今年度最後の知事定例記者会見を始めさせていただきます。
 知事、お願いいたします。

知事
 今日は人事異動の会見ということで、お手元に資料をお届けしております。
 内容的にはまず、今日議会であれ(任命同意)されましたけれども、特別職ということで教育長が今度交替いたします。現在の、安福教育長。平成30年4月から3年間、教育長を務めていただきましたけれども、任期満了ということで、ここで退任されることになりました。
 この間、第3次岐阜県教育ビジョンを平成31年3月に策定をして、特にふるさと教育の充実と、それからICT環境の整備、その利活用ということで積極的に取り組んでいただきました。特に、このICT環境の整備と、利活用の促進という点では、その後のコロナ禍の中で岐阜県が全国に先駆けて、全ての県立高校でオンライン教育を実現することができたといったようなことで、大変迅速に進めていただいたわけでありまして、改めてそのご功績に感謝申し上げたいと思っております。
 それから、後任は平成30年4月からこの安福教育長のもとで教育次長を務めておられます、堀貴雄氏にお願いすることにいたしました。堀氏は高等学校の教諭ということで、東濃高等学校の教頭、不破高等学校校長などを歴任されまして、現場にも大変精通しておられるということで、安福教育長からのスムーズなバトンタッチをし、かつ、教育現場という面で、いろいろとご尽力いただけるんではないかと思っております。
 それからお手元の人事異動の概要の資料がございますが、今回は2,031人ということで、全職員の41.3%が異動するということで、前年度とほぼあまり大きな変化はないということでありますが、部長級の異動がちょっと少ないのが、特徴と言えば特徴でございます。
 部長級につきましては8人異動がございますが、その中で秘書広報統括監兼デジタル政策統括監。このポストは秘書広報に加えて、デジタル政策の総合調整をやってもらおうということで、部長級ポストでございます。それから、健康福祉。これはコロナの問題でありますけれども、堀次長がそのまま健康福祉部長に昇任をするということで、引き続きお世話になると思います。今度は健康福祉部長ということで、毎日皆さんとお目にかかるということになろうかと思います。
 それから、(資料を)めくっていただきますと、次長級の新任の本庁次長に書いてありますけれども、健康福祉部は(新型コロナ対応は)2人次長体制ということで、健康福祉部の全体の問題全てに目配りをする次長と、それから、コロナ中心に様々な調整を行っていく次長と、2人体制ということであります。篭橋新次長は秘書広報総括監ということで、事実上このコロナ問題についての取りまとめをずっとやってきてもらってますし、兼松新次長も感染症対策調整課長から昇任ということでありますので、コロナ対策については、私どもとしては継続性と、それからできるだけ盤石の体制で臨みたいということで、堀新部長のもとでしっかりとした体制をつくっていこうということでございます。それから、農政部の次長に足立葉子さんが昇任されますが、農政部次長というポストとしては初めての女性登用ということでありまして、言わば、販路拡大、あるいは清流GAPでありますとか、農畜水産物のブランド戦略を主として担当していただく次長ということでお願いしようと思っております。
 それから、課長級は新任の主管課長4人並んでおりますけれども、特に秘書課長に女性の西千代美さんを起用するということで、これも私どもとしては2人目の、秘書課という言わば中枢のところに女性に来ていただいて、頑張っていただくということでございます。
 それから、政策課題に対応した新設ポストということで、ウィズコロナ。特にワクチン対策については、これまでのところタスクフォースでやっておりますけれども、チーム制でやっておりますけれども、しっかりとした対策室を設けて、恒常的な組織として運営していこうということでございます。それから、アフターコロナにつきましてはデジタル関係、SDGs、観光、関ケ原等々。それから、観光誘客推進課長というのは、これは今まで誘客をインバウンドと国内誘客と分けておりましたけれども、これを一体的に観光誘客推進課ということで、内外ともに目配りをして、束ねてやってもらおうということでございます。それから、障がい者就労推進監。それから、次のページで新設のポストについて3人。健やかで安らかな地域づくり。それから魅力づくりが今の観光とほぼ繰り返しになります。地球温暖化の関係で、温暖化・気候変動対策監。脱炭素社会の実現ということで、川口さんに頑張っていただこうということでございます。
 それから、やはり何と言ってもコロナウイルス感染症に対する人員配置ということで、感染症対策推進課のもとに、その推進課長のもとに3人の管理職が付くということで、感染症対策監、医療・検査対策室長、ワクチン接種対策室長ということで、しっかりとした体制で臨んでいこうということでございます。それから、感染症対策調整課も清流の国づくり(政策課)から後藤課長が横滑りということでございます。
 それから、人事交流・人材登用という面では、国との人事交流につきましては、11省庁18名を派遣しておりまして、これはこれまでと変更ありません。それから、新規派遣先として、総務省の自治行政局行政課というのが書いてありますけれども、これまでは都道府県税課に出していたものを、こちらに移行するということでございます。それから、国から県のほうに来てもらう、そちらのほうの派遣でありますが、これまでの10人から9人と1人減ります。これは農政部の次長が農水省にお帰りになって、その後は地元でということで、1人減っておるわけであります。
 それから、女性職員の登用につきましては、かねてから長期的に取り組んできているところでありますけれども、管理職161名。令和2年度の場合には147名でありましたので、14名の増。登用率が19%から20%ということで、かねてからの目標である20%を一応達成したということであります。それから、課長補佐・係長級については、295名配置ということで、これも令和2年度から19名の増ということでありまして、比率で言うと25%と。これもかねてからの目標を達成したということであります。ちなみに、令和8年度に向けて、管理職25%、課長補佐・係長30%というのを、次なる目標として掲げているところでございます。
 知事部局の中の昇任ということで言いますと、部長級が1名、それから次長級が2名ということでございまして、部長級は次めくっていただきますと、子ども・女性局長に安江さんに昇任いただくということでございます。それから、次長級はこれまでの環境生活部次長の青竹さん。それから、県民文化局副局長の高橋さんに加えて、次のページにありますが、先ほどご紹介した農政部の次長、足立さん。それから、人事委員会の事務局長に村田さんということで、知事部局としては、次長級が2名追加と、部長級が新規に1名ということでございます。それから、主要課長のところでは、先ほど秘書課長の西さんをご紹介したところであります。
 ざっとこんな感じでございますけれども、やはりコロナ対策、引き続き重要課題でありますので、この辺の体制をがっちり固めながら、デジタル化、DX戦略、あるいはSDGs、そういった面に、あるいは観光についてもさらに強化をしていくということで考えてきたところでございます。大体、来年度の、令和3年度の人事異動についてはそんなところでございます。
 私のほうからは、以上です。

記者
 コロナ対策に関してお伺いします。堀次長が部長になられるということで、堀さんは毎日、我々と顔を合わせているので、だいぶ馴染みがあるんですけれども、改めて継続性という意味で、新しい体制に、こういったところに期待するというようなことをお願いいたします。期待する内容ですね。

知事
 今の兼山部長が、いわば定年で退職になりますので、そういうことでなければ、今のままでももちろんよいわけでありますけれども、まずトップの部長が退任せざるを得ないということなものですから、その上で新体制をどう組むかということで、やはり堀次長に横滑りで部長になっていただくのが、一番素直な、継続性という観点からは、最も強力な布陣だろうと思います。それから、これまでの体制の中で、いろんな調整をやってきた、篭橋、兼松コンビもそのまま、2人の次長ということで横滑りして堀部長を支えていくという、このトロイカ体制が、最も継続性があり、かつ強力な布陣ではないかなと思っているところであります。

記者
 全体的に眺めると、規模としてもそこまで大きくないのかなと思うんですけれども、それはひとえに、コロナにおける、いろいろなところでの継続性が必要だというようなご判断ですか。

知事
 そうですね。特に、ドラスティックな大きな異動ということは、今年は考えておりません。今やっている政策を間違いなく進めていくということを重視したと言えば重視したんでしょうね。
 それから感染症対策調整課長ですが、兼松課長が次長に上がりますので、その後に、清流の国づくり政策課長の後藤課長が横滑りですけれど。この後藤課長は、清流の国づくり政策課長ということで、特に知事会とのやり取りの中で、コロナ問題の調整をしてもらっていましたので、後藤課長ももう、このコロナ対策については欠かせない人物でありますので、兼松課長の後に入ってもらうことにしたと。これもそういう意味では非常に強力かつ安全な運転をしていくということです。

記者
 もう一つ、教育委員会の教育長の件ですけれども、本当に久々の内部昇格というような形になると思うんですけれども、これもやはり現場をよく知る方ということで。

知事
 後任の堀さんの、力というか魅力というか、非常に現場をよくご存じであるということと、合わせて安福教育長のもとで、一緒に教育ビジョンを作り、またその実現に努力してきておられるということで、これも継続しつつ、かつ、視界を広げていくという意味で、教育界にさらに、現場に目配りをしていくという面で、強力な体制になるのではないかと思っております。そういう意味で、継続性と、教育現場への目配りという、この2つを考えて、堀さんが適任ではないかなと考えたところであります。
 おっしゃるように、県職員のOBあり、大学の先生あり、いろいろありましたし、とりわけ、松川前教育長が11年間やっていただきましたので、教育というのはいろんな側面がありますので、この現場からずっと携わっておられる方に教育長をやっていただくのも、この流れの中では非常に良い選択ではないかと思っておるんです。

記者
 一方で、教育現場というのはデジタル化という大きな変革期にあると思うんですけれども、現場をご存じである、要するに外の血でないからこそ、改革が少し緩んでしまわないかなという懸念があると思うんですが、そこら辺はどのような期待をしてみえますか。

知事
 こういう仕事というのは、一人で全部やるわけではありませんので、それぞれの持ち味というか、強みを発揮していただくということと、副教育長は誰でしたか。

人事課長
 北川幹根さん。

知事
 そうそう、子ども・女性局長の北川局長を副教育長ということで、教育委員会のほうに来てもらいますけれども、逆に今おっしゃるような意味では、現場を熟知している堀さんを、総合教育会議にも表れていますように、私学と公立、それから県のいわゆる一般行政と教育行政と。そういうことの面でサポートしていく体制で、北川局長に副教育長ということで横滑りしてもらったということです。
 それから、このところ、もう一つは、残念ながら教育界でいろんな不祥事がありまして、これもある種の危機管理と言いますか、現場を大事にするということと同時に、トータルに、様々な形で出てくるアクシデントやら不祥事を、どういうふうにきちんと関係者が納得できるように解決していくかということも大事でありますので、そういう行政経験という意味でも、北川副教育長にも期待したいなと思っております。

記者
 一点お伺いしたいのですが、女性管理職の20%という、目標の一つに乗ったというお話でしたけれども、次の目標は、令和8年度までに25%とおっしゃいましたかね。

知事
 はい。

記者
 正確な数字を持ち合わせていなくて恐縮ですが、たぶん岐阜県は、全国的に見ても女性管理職の登用率が高かったかと思うんですけれども、その辺りに対して知事としての理由とか思いがあれば、改めてお聞かせください。

知事
 全国的に比較可能な数字は、本庁だけではなしに、教育委員会と警察ですね。これを合わせた数字が全国的に比較可能な数字で、これでいきますと、このところ鳥取、東京に次いで3番目ですかね。この計算でいくと、大体15%台になるんです。ただ今度、本庁ということで言うと、多分もう少し違うのではないかと思っているんですけれども、比較ができませんのであれですけれど、県警本部長なんかには、警察の女性登用が極端に低いものですから、とにかく頑張ってもらいたいと。
 ただこれは単なる数字の問題ではなしに、やはり採用から始まって、どう人を育てていくかという、どういうふうに人的構成を組み立てていくかということからきますから、そんな簡単な問題ではないんですけれども、警察も教育委員会も、また本庁も同じように、広く人材が活躍できるような環境を作っていくと。それで結果としての女性の登用をもっともっとやっていける余地があるのではないかと。こんなふうに思っているところでありまして、ただ、別に他県と比較して何番目というのはあんまり意味がありませんけれども、私自身は、端的に能力を持った人が、その能力を十全に発揮できる環境を作って、その中で、結果として、これまで非常に管理職に占めるウェイトが少なかった、例えば女性の方が、さらに地位を占めていかれるのがいいのではないかと。適材適所ということで人事をやった結果、そうなれば、それでいいのではないかということで、別にナンバーゲームをやっているわけではありませんけどもね。
 それから県庁自身も毎年の採用を見ていますと、女性の採用が全体の3割を超えているんです。ですから、同じように人を育てる、同じように活躍をしてもらうということでやっていけば。これ、スタートした時には5%台だったんです。10年ちょっと前がですね。それが管理職が今、20%まできたわけでありますけれども、やはり、主事とかそういう段階から、それから係長は係長の段階から、いろんな経験を積んでもらって、いろんな苦労をしてもらって、着実に上がっていってもらうということで、採用時の3割の方々が、そのまま能力を発揮していけば、おのずと収まるところに収まるだろうと思っておりまして、そういう意味で、女性の活躍ができる環境づくりをしていきたいと思っております。

記者
 今の質問に関連しますが、子ども・女性局長に、女性の部長級の方を当てられると。ここに対する狙いというか、求めることというんでしょうか、お考えを教えてください。

知事
 これは今年に限ったわけではなしに、数年前から部長級でありますけれども、それこそ岐阜県として少子高齢社会と言いますかね、そういう中で、誰もが活躍できる環境づくりをしていくと。また、子どもを産み育てやすい地域を作っていくということが、長期構想として大きくクローズアップされてきたところで、子ども・女性局長というのをクローズアップしてきたということです。実は、最初の頃は、高校の先生に外から来ていただいたこともありますけれども、間違いなく県庁のスタッフの皆さん、この分野でもいろんな経験を積んで、知見も積んできておられますので、今回のような形になったということであります。

記者
 もう一点、デジタルの政策統括監という、部長級に上げられたということですけれども、これを上げる必要性というか、狙いというか、その辺はいかがでしょうか。

知事
 まずはこのデジタル化については、しばしば申し上げておりますように、ポストコロナというか、アフターコロナを展望する中で、不可欠の課題だと思っておりますし、かつ、大きな国際競争の中で、DXの在り方も問われてきているということでありますので、国もデジタル庁という話がありますように、自治体としても積極的に取り組まなきゃいけないということで、とっつきやすいのはまずは行政そのものの、隗より始めよで、自らのデジタル化をどこまで徹底できるかということでありますので、県行政のデジタル化を徹底すると。
 次いで、つながりの深い市町村ですね。市町村の自治体行政のデジタル化も、それと合わせてどういうふうに進めていくかと。ここら辺は総務部が、まさに組織運営ということの要でありますので、総務部を中心にやってもらったらいいと思うんですけれども、そこからさらに当然、農業、林業、あるいは製造業、あるいは教育、あらゆる分野でのデジタル化を進めていく上で、全体をまとめていくというか、総合調整していく部署が要るのではないかということで、まずはこの統括監という形でスタートしようと。
 この下で、デジタル総合戦略を作りながら、さらにデジタルに特化した組織をつくるかどうか、これはまた次の課題だと思っておりますが、今年はまずは部長級の統括監、その下に若干名のスタッフを置いて、そして、総務部は総務部で行政のデジタル化ということをやりながら、全体を引っ張っていくというか。ということでやってみようという趣旨で、部長級ということであります。

記者
 これは確認ですけれども、健康福祉部の次長は合計3人になられることになるんですね。

知事
 そうです。はい。

記者
 全体を見ながらコロナをするのが篭橋さんになる。

知事
 篭橋次長が首席次長というふうに考えていただいていいでしょうかね。だから健康福祉部全体に目配りをするのが首席次長ということで、兼松次長がコロナを中心に。もう一人は今度は福祉を中心にという、そういう分担です。ただ、物事がいろいろ動いてきますと、そんなきれいにはいきませんので、お互いに協力し合いながらやっていくということは当然あると思います。

記者
 部長の下に次長が3人いるということ自体は、結構珍しいものなんでしょうか。

知事
 これは、別に何人いてはいけないということはありませんし、農政部も3人ですよ。足立さんになっていただいて、農畜水産物のブランド戦略とか、そこにオリ・パラももちろん。オリ・パラというのは、オリ・パラの機会に、岐阜の農畜水産物を今、一生懸命売り込みをやっていますから。そういうことの要なんですけれど、そこに力を、女性らしい目線で、新しい風を吹かせてもらえればということで。ここも3人ですから。

記者
 ちょっと漠然とした質問になるかもしれないんですが、去年、コロナが始まる前とかだと、観光ビッグイヤーにしたいとかいろいろお話がありましたが、コロナを経て、次の4月からこの新体制になって、改めて県としてどういうことに主に力を入れるとか、そういったところ、もちろんコロナもあると思うんですけれども、改めてお伺いできますか。

知事
 予算に基づく来年度の政策の大まかなA3のあれ(資料)をお出ししたと思いますけれども、コロナ対策というのを、まず最重要課題として据えながら、コロナ対策にも、ウィズコロナとアフターコロナがあると。
 安全・安心という観点からのコロナ対策と、それから新しい日常というか、未来への切り口と言いますか、新しい社会を展望する上でのコロナ対策もあるということで、コロナ対策も整理をした上で、清流の国づくり全体としては、やはり、人口減少、少子高齢化というのは着々と進んできているわけでありますから、人づくりという観点からの政策体系というのは不可欠であると。これが一つあって、それから安全・安心の体系の中にウィズコロナの問題があり、そして近頃の風水害その他ですね。さまざまな危機管理事案、そのためのいろんなインフラも含めた対策があり、それからアフターコロナも含めた魅力づくりというところに、観光のV字回復のための準備でありますとか、産業振興とか、農業、林業、畜産業、そういったものの将来をにらんだ戦略とかですね、そういったものがあるというような、人づくり、安全・安心、魅力づくりという縦の柱の中に、安全・安心のコロナと、新しい日常に向けてのコロナ対策というのが重ねられているというか、あんなイメージなんですけれども。

司会
 では以上をもちまして、知事の会見を終了いたします。

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