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知事記者会見(令和3年1月5日)

※知事及び記者の発言内容については、事実誤認や単純ミスと思われる字句、重複した言葉づかい等を整理の上、発言の趣旨を損なわない程度に整理して作成しています。

令和3年1月5日(火曜日)15時30分

司会
 ただいまより、知事の囲み取材をはじめさせていただきます。
 知事、お願いいたします。

知事
 急遽お願いしましたのは、二つありまして、一つはコロナでありますけれども、本日は98人ということでございます。100人をうかがう数字になりましたので、少し私どもとしては一段フェイズが変わりつつあるのではないかと、ある意味では衝撃を受けております。
 この内容なんですけれども、20代から50代までの現役層ということで、満遍なくこの98人、分布しております。20代16%、30代15%、40代17%、50代14%。大体15パーセント前後でそれぞれ並んでおると言う状況であります。
 感染経路の特色は、夜の街の関連が15人。家族感染23人。職場感染12人。若者、カラオケ4人と。夜の街関連で言うと、外国人パブ8人、スナック、バーが7人ということであります。
 それでこの98例の他に、既存の入院されている方で、お2人が亡くなられておるということでございます。
 それからもう一つ、ちょっと心配しておりますのは、県の総合医療センターでありますが、救急で運ばれた入院患者が、本日コロナ陽性ということが判明いたしました。それでこの関係で、病院関係者及び患者の検査を行っているところでありますが、まだ全部終わっておりませんけれども、さしあたり判明したところでは、医師、看護師合わせて職員2名が陽性ということでございました。
 同時に救命救急センターの職員に、これらの陽性の方との濃厚接触者と確認される方々がおられますので、本日からしばらくの間、県総合医療センターは救急患者の受け入れを停止するということでございます。今ちょっと事実関係もチェックしておりますが、詳細は夕方の定例の堀次長のブリーフィングで詳しくご説明をさせていただきます。
 医療機関の病床使用率でございますが、昨日時点で325床、625床中325床と、52%。それから宿泊療養施設、ホテルでありますが、466床中139床、29.8%ということで上昇してきております。全体としては1,091床中の464床、42.5%ということでございます。
 これまで、医療危機事態宣言を12月25日にお出ししましたし、大晦日の31日には在宅年末年始の徹底ということで呼びかけをさせていただきました。それから昨日の会見では時短要請、それから分散参拝、初詣についての状況はご説明した通りでありますが、一定の効果があったということでありました。いろいろとこうしてやってきたわけでありますけれども、感染者が高止まりというか、本日過去最多を再び更新し、100に迫るというレベルに来たということで、非常に危機感を持っておるところでございます。
 今週末にも専門家会議を開催いたしまして、詳細分析しつつ、県の対策を検討するということで臨みたいと思っております。改めて、県民の皆さんには引き続きお一人お一人が強い危機感を持って、感染防止対策の徹底をお願いしたいということでございます。これがコロナ関係でございます。
 次に、鳥インフルエンザのほうでございますが、1月2日に確認されました美濃加茂市内の養鶏場の件でありますが、本日15時10分に防疫措置が完了いたしました。
 殺処分は、既に本日午前2時15分に終了しておりまして、全体の防疫措置終了に75時間ということであります。殺処分総数が67,702羽、延べで1,036人の方々にお世話になっておりますが、このうち県の職員が延べで804人ということでございます。
 原則、72時間以内ということでございますが、少し時間オーバーしておりますが、やはり現地で私もちょっと見させていただきましたが、鶏舎が密集して建っておりまして、通路が非常に狭いということで、一方通行で(作業を)やっていかざるを得なかったということもありまして、当初想定よりは少し時間を要したというわけでありますが、概ね72時間からそう乖離しているわけではありませんので、頑張っていただいたんではないかと思っております。
 4年ぶりの発生で、かつ年始と。かつコロナ禍の中でといういろんな悪条件が重なった中でございました。大変厳しい環境の中で延べ1,036人の方々におかれましては、本当によくやっていただいたということで感謝を申し上げたいと思っております。
 農水省の葉梨副大臣にも駆けつけていただきましたので、とにかくこの1件で抑えこもうではないかと。他への波及を抑えようということで激励も受けたところでありまして、まずは防疫措置を完了したということであります。
 今後、正式な結果報告がなされますけれども、疫学調査チームの現地調査の中で、鶏舎ごとの長靴の履き替えが徹底されていなかったのではないかと。それから手指の消毒も不徹底な部分があったのではないかと。それから鶏舎の壁に、小さくはあっても穴があった等々、指摘されておりまして、改めて見てみると飼養衛生面について、必ずしも十分でなかったと聞いております。
 それらの指摘を踏まえて、お手元の資料に「高病原性鳥インフルエンザ再発防止対策」という数ページの(資料を)用意しておりますが、これをまとめさせていただきました。
 この詳細については、後ほど事務方のほうでご説明させていただきますが、基本中の基本であります農場の飼養衛生管理について、もう一度、確認して徹底していく必要があるのではないかと。また消毒も、今後継続的にやっていくということで、農場防疫の強化・徹底を図る必要があると。それから野鳥の監視強化、ため池対策といった点についても、徹底をして、ウイルスの拡散防止を図るということで、県内での再発を防ぎたいと思っておりまして、この再発防止対策は全ての関係者にお届けをします(1月6日通知)。
 それから、国のほうでも、支援については惜しまないということでございましたので、もう1つお手元の資料に緊急要望項目、5項目書いてございますが、これらについてとりまとめて、国のほうに、至急お出しをしたいと考えております。
 いずれにしましても、今日の(午後)3時10分をもって、防疫措置は終えることができましたけれども、県内での発生リスクは依然として高いと考えるべきでありまして、この再発防止対策の徹底を、各経営者にお願いしたいと考えております。
 私のほうからは以上でございます。

記者
 まずコロナのほうですが、98人という数字ですが、クラスターの発生などはどれくらいあったんでしょうか。

知事
 夜の街関係のクラスターが一つ発生したことは確認されております。それから、多くは濃厚接触者の検査の中で出てきたということでありますけれども、詳細は、堀次長のほうでまた詳しくご説明させていただきます。

記者
 夜の街関連15人というお話でしたが、岐阜県内の夜の街なのか、それとも名古屋など他県由来のものが多いのか。

知事
 これは県内だと聞いています。はい。県内です。

記者
 それは時短が始まる前に感染された方が多いというか、そういったことですかね。

知事
 新たなクラスターの発生について言うと、時短後でしょうね。スタート後だと思います。

記者
 95%が応じている中でも、こうやって感染者がまた夜の街で出るという、この状況について、夜の街についてどうでしょうか。

知事
 そういう意味で、時短も単に時間通り閉めているからすべて良しということではありませんので、その辺もよく分析をしたいと思います。
 そもそも時短そのものについて、感染防止という観点から、どういうふうに効果を考えたらいいのか、あるいはさらに改善をするとすると、どういう手立てを講じたらいいのか考えたいと思っております。
 今回、東京をはじめ、関東は(午後)8時に閉めると。酒の提供は(午後)7時までですか。と言われておりますけれども、そういった措置についての考え方も含めて、今週末に議論しようと思っております。

記者
 昨日も出た質問ですが、非常事態宣言など、そういった対応について、今日の数字を受けてお考えが変わったりとか。それとも週末の会議を受けて、それまではまだ決断は。

知事
 一段と状況が深刻になったということは間違いないところでありますけれども、そういう特定のステップを、非常事態宣言というステップを踏むかどうかは週末の議論を受けてやりたいと思っております。

記者
 何点か確認したいんですけれど、まず今日の98人と出されたのは、岐阜市も込みということでよろしかったですか。

知事
 もちろんそうです。

記者
 途中でおっしゃっていたと思うんですが、死亡者はお2人ということでよろしかったですか。

知事
 はい。

記者
 あと先ほどの質問と被るんですが、非常事態宣言を出すかどうかを含めて、週末に議論をして、その後決めるということですが、今知事の所感としては、非常事態宣言をしたほうがいいというふうに思われているのか、いかがでしょうか。

知事
 これは、この前ちょっと申し上げたかもしれませんけれど、宣言をすること自体ではなくて、宣言をして何をするのかと。具体的な、その宣言に基づく措置も含めて考えないといけないと思いますので、そこら辺はトータルに、週末に議論したいと思っております。

記者
 今の発言だと対策をどういうふうに取るかという、措置の具体的なものが決まりさえすれば宣言は出す方向ということでよろしいんでしょうか。

知事
 何か誘導的なご質問ですけれども、とにかく宣言というのは、岐阜県の場合には常にそうですけれど、対策をきちんと整理をして、今、何が問題かと。どこが急所になっているかというところを見届けて、その急所に対してどういう対策を取るかということを整理した上で宣言なら宣言を出すとか、解除するとかいうふうにやってきておりますので、やるとすれば同じような手法になるということです。

記者
 最初のほうでおっしゃっていたフェイズが変わっている。さらに深刻にということですけれど、どういうフェイズから今どういうフェイズに。

知事
 やっぱり100をうかがうというのは、非常に、私どもとしては衝撃的に受け止めておりますし、人口比で言うと、愛知県で(換算すると)300人から400人近くのオーダーになるんじゃないでしょうか。人口比で単純比較すれば。そのくらいの岐阜県にとってはシリアスな話だと思っております。

記者
 鳥インフルエンザに関してお伺いいたします。11月に香川県などで発生した後に、緊急点検というのをやっていたと思うんですが、ここは7項目中5項目に不備があったということなんですが、当時の緊急点検ですとか、その後の県からの石灰の配布だとか、呼び掛けるタイミングはいくつもあったと思うんですけれども、その時この農場はどういう対応と言いますか。

知事
 緊急対策ということで、対策を提示して、それぞれの農場に取っていただいたわけです。それがおっしゃるようにこの2ページ目にあります、緊急点検項目の3番から7番について疑義があるということでありますので、この農水省の調査チームの調査結果の書き方というか、どこまで断定されたものかというのはちょっと確認しないといけませんが、仮に、この5つに全て該当するとすると、緊急対策の受け止め方なり、それを踏まえての実際行われた予防対策については、相当甘いものがあったのではないかと言わざるを得ないと思います。
 そういう意味では、対策は出したと。申し上げたと。しかし、それをどこまで厳しく対策を取っていただいたかについては、それまたこの調査報告をきちんと踏まえた上で、個別指導の中でしっかりと点検かつ申し上げていかないといかんと思います。

記者
 確か飼養衛生管理でたくさんの項目がある中で、緊急点検ということでこの7項目に凝縮されて、当時出てたと思うんですが。となると、他の農場は一体、大丈夫なのかという疑義が出てきますけれども、県として再調査というか、そういったことは考えていらっしゃいますか。

知事
 この1ページの一番下にありますように、管理獣医師と連携をして、立入またはリモートによる再点検を実施するということにしたいと思っております。
 それから、そのためにも、その次の行にありますが、手順書を作成して、これに沿ってきちんとやってくださいと。それで点検しますよということで進めたいと思っております。

記者
 これはもう再点検を速やかにスタートするということですか。

知事
 そうです。はい。

記者
 最後の緊急要望項目にある、手当金を早期に交付というところですけれども、こちらは交付の目途等は。あるいはスケジュールについて決まっていることがあれば。

知事
 これですか。とりあえずはまず、とりあえずはと言うとちょっと語弊がありますが、まずは要望を出して、可及的速やかにということを申し上げておくということかと思います。それでその上で、今これは岐阜県だけではなくて、全国的なものになっておりますし、知事会でも先般の取りまとめの中でも触れておりますので、重ねて岐阜県として可及的速やかにという趣旨で要望を出すと。こういうことでございます。

司会
 では以上を持ちまして、囲み取材を終了させていただきます。

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