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知事記者会見(令和2年12月1日)

記事ID:0114880 2020年12月2日更新 広報課 印刷ページ表示 大きな文字で印刷ページ表示

※知事及び記者の発言内容については、事実誤認や単純ミスと思われる字句、重複した言葉づかい等を整理の上、発言の趣旨を損なわない程度に整理して作成しています。

令和2年12月1日(火曜日)11時05分

司会
 ただいまより、知事記者会見をはじめさせていただきます。
 知事、お願いいたします。

知事
 前にご報告してあると思いますが、この第3波の中にあって、具体的な感染状況を丁寧に分析して、対策をやっていこうと。そういう流れの中で、今日ご報告しますのは、いわゆる外国人県民への対応について、ご報告したいと思っております。
 明後日、関係者の意見交換会を予定しているわけでありますが、どんな方をお呼びしているかというと、留学生の関係で、大学、それから専門学校で外国人の方々に応対している人たち。それから、外国人の経営者、岐阜県内でショップを営んでおられる経営者。それから教会の牧師さんですね。私どもは、牧師さんのお話しというのは、外国人の方々には非常に響くということで、牧師さんにもこのコロナ対策について、周知徹底の一つのルートとしてお願いしているものですから、そういう方々。それから、外国人学校の方々。現実に、県内の外国人学校でクラスターが1つ発生しておりますし、その関係も含めて学校関係者。それから、外国人の支援団体、更には技能実習生の監理団体。
 ということで、かなり岐阜県内で外国人に関わる方々を、丁寧に選出させていただきまして、お出でいただいて、クラスター対策も含めて、この外国人県民への対応について議論しようということでございます。
 県内の感染状況は、ここ(資料)にありますように、(外国人県民は)人口的には、ざっと200万県民のうちの6万人ということでございますので、3%ということでございますが、実際の感染者でいきますと12%ということで、比率的には多くなっているということであります。
 それから、外国人関連の主なクラスターがここ(資料)にありますが、11月に入りまして4つ連続で出てきておりまして、このクラスターについて、一つひとつ分析し、既に終息したものもございますが、まだ継続中のものもございますので、確実にこれを終息させていくという課題があるわけであります。
 今申し上げましたように、この外国人の関係団体等の方々との意見交換会ということで、明後日、やらせていただくということであります。
 目的は、このクラスターの状況の共有と、それから施設、店舗の感染防止対策の徹底と、それから外国人県民に届く啓発についてどうやっていったら良いのかと。この感染防止対策は日本人であれ、外国人であれ、同じことでありますので、要は知ってもらって実践してもらうということが大事なわけですから、そういう意味で、私どもは既に牧師さんを通じてお話をしていただくということもありますし、14か国の外国語でアピールをしたり、そういった資料の配布も丁寧にやっているわけでありますが、現実にこうしたクラスターが発生しているということも含めて、現場の声を直接聴いてみようと。そして、更に効果的な対策を講じていこうと。こういう趣旨でございます。
 そういう意味で、私どもが期待しておりますのは、総じて言えば、今申し上げましたような、外国人の方々の多い現場における感染防止対策について、どう徹底していくかということと、そのための情報伝達の方法をどうするかということ。それから、それに関して私どもがやっている行政からの支援が十分行き届いているかどうかということについても、率直なご意見を伺いたいと思っております。
 特に、留学生の関係で言いますと、学生の生活様式から見て、感染防止ということについて、気になることがあるのかどうかとか。それから、外国人の経営者、あるいは牧師さんとの関係で言うと、外国人の生活の特色とか、あるいは信徒が集まる教会として、特にどんなことに気を付けておられるかとか。そんな話を聴いてみたいと思っております。それから、外国人の学校であれば、まさに児童・生徒の生活様式で、この感染防止対策上、気になる点があるのかないのかと。それから技能実習生の監理団体ということで言いますと、雇用企業との連携ということで、感染防止をどう進めていくかといった観点があろうかと思います。それから、支援団体の方々からは、日頃から、外国人の相談、日常のやりとりの中で、このコロナの問題がどんなふうに位置付けられているかということを詳しく聴いてみたいと。
 そんなことで、明後日はこの問題について、丁寧に意見を伺いながら、我々として対策を更に深堀していきたいということでございます。
 あと、先般申し上げましたように、この後、飲食関係とか、観光関係とか、テーマごとにこういった深堀をやっていきたいと思っているところであります。
 私のほうからは以上です。

記者
 感染者全体の約12%が外国人。これは県内で一人目の感染が確認されてからの累計の中の12%ですか。それともこの期間を区切ってのものですか。

知事
 この12%という計算は、これまで感染した外国人県民132人と、本県の感染者の累計が直近で1,072人と、1072分の132という計算をしています。
 ですから、クラスターに限らないということです。お示しした(資料の)中には、クラスターの人数が127人と書いてありますが、これはまた逆に言うと、クラスターの数字でありますので、全部が外国人ではなくて日本人にも感染しておりますので、83人が、127人のうちの、クラスターで言うと外国人ということです。これは外国人由来というか、あるいは外国人が多くおられる中でのクラスターということで拾っております。

記者
 傾向として、どういった国の方が多いとか、そういった傾向はあるんでしょうか。

知事
 やはり、分母の関係もあると思いますけれども、フィリピン関係、それからブラジル関係ですね。

記者
 県内でこうした外国人の感染が多い理由について、知事はどのように現時点で分析されますか。

知事
 比率的に、(人口比率)3%が(感染者全体に占める比率)12%になっているということですから、さっき冒頭申し上げましたように、対策としてやるべきことは同じなわけで、これについてどこまで徹底できるか、どこまで効果的に周知させることができるかと。それから関係者の協力をどういうふうに仰げるかというようなことが大事ではないかと思います。
 それから、外国人の方々は、割と仲間意識と言いますか、ある程度集まりやすい部分があると思うんですが、そういう集まったところで広がっていくというケースが多いのではないかと思います。ですから、集まりやすいところで、どうやっていったら良いかということで、一つの切り口が先ほどの教会というのは、これは教会に集まると。そこで牧師さんから話をしていただくというようなことをやっておるわけですね。

記者
 知事は、これまでも外国人関係ということで、対策はいろいろ取られてきたと思うんですけれども、今回改めて、こういう会見を持たれた理由としてはどんなところにありますか。

知事
 まさに第3波に入ったところで、各論にどんどん降りていって、丁寧に対策を講じていく必要があるということを非常に痛感しておりまして、これから年末年始という中で、一般的なアナウンスメントはさせていただいたわけでありますが、そういう岐阜県にとって特徴的なテーマについて、丁寧にやっていくと。それを丁寧にアピールしていくということが大事だと思っておりますので、こういう機会はまさにその一つとして、お願いしておるということです。

記者
 これまでも外国人感染者が出ていますけれども、これまでどのような手を打ってきて、なぜそれが今の結果になっているのか、分析していただければ。

知事
 まさにそこの分析を、具体的に現場の声を聴くというのが今回の会合なんですけれども、私どもとしては、岐阜県は全国的に見ても外国人の比率の多い県ですから、当初から外国人向けの相談センター、これも14か国語で対応できる体制を整えて、そして特に、コロナについてのお問い合わせなんかについては丁寧にお答えするとか。それから記者会見でこうやって皆さん方に知事メッセージとか、いろんなアピールをしますが、これはいちいちポルトガル語とか、英語はもちろんでありますけれども、主要5か国語に翻訳をして、それぞれの要となるような場所に配布をするということもやっております。
 私どもとしては、できる限りの努力をしてきているつもりでありますけれども、結果的にどなたかが感染して、そしてさっき申し上げましたように、集まりやすい性格の中で、一気に1つの彼らのサークルの中で感染が広がっていってクラスター化するというケースが相次いでおりますので、まだまだ私どものそういう周知徹底の努力が足りないところもあるかもしれませんし、もっと効果的なやり方があるかもしれないということで、この年末年始を控えて、先ほどの、まさに現場で外国人に接しておられる方々の率直な意見を聞こうと。こういうことでございます。

記者
 いろいろこれまでも、県として、ポスターとか、多言語化で啓発してきたと思うんですけれども、更にどういった対策が今、考えられますか。

知事
 先ほどちょっと申し上げましたように、今度は現場からいこうということで、外国人の方々の生活様式から、今までのようなアピールの仕方とはもっと違ったやり方があるのかどうかとか、先ほど申し上げましたように、技能実習生であれば、企業との連携が本当に取れているのかどうかとか。それから、我々のいろんな支援とか情報伝達が、本当に隅々まで行き渡っているのかどうかとか。そこをむしろ現場からアプローチをして、煮詰めていくということをやろうと思っておりまして、おそらくそういうあたりで、更に対策として深掘りをする糸口がつかめればという思いでおります。

記者
 今日、こういう形で、いわゆる外国人の比率が高いという発信をされることが、ある種、県民に対して、外国人は感染者が多いんじゃないかという偏見を与えるきっかけにもなりかねないかなと思うんですけれども、その点も踏まえて、どういう配慮が必要かというのを、知事からのメッセージを発していただければ。

知事
 私は、このコロナの問題は、価値判断ではなしに、客観的な事実をきちっと明らかにすると。情報をきちんと発信するということが大事だと思っておりまして、今日は外国人の話なんですが、次は飲食、観光と、一つひとつ岐阜県で発生の多いテーマについて、深掘りをして行きたいと思っております。外国人の話は、そのいわば皮切りだというふうにご理解をいただきたいと思います。かねてから、第3波に備えてという段階から、岐阜県は外国人のケースが多いですよということは、ずっと申し上げてきておりますし、その他にも飲食であるとか、愛知県、とりわけ名古屋との行き来の問題とか、いろんなことを申し上げてきております。今日、何か取り立てて特別なことではなしに、これから一つひとつ詰めていくという、その第一弾がスケジュール的に、この会合が先に来たものですから、まずそこからお話をしようということで、今日お話をさせていただいておるわけで、そういう事実として申し上げているだけです。

記者
 別件で申し訳ないんですが、情報発信という点で、知事はツイッターを始められましたかという質問なんですが、お名前が同じアカウントが最近動き出されて、情報発信を結構、毎日適切にされているかと思うんですが、あれは知事ご本人のアカウントでよろしいでしょうか。

知事
 そうです。

記者
 ちなみに、どういった理由でツイッターを始められたのか教えていただけますか。

知事
 コミュニケーションを高めていこうということで、いろいろ私自身のコミュニケーション不足についてもいろんなご意見もいただきましたし、積極的にやっていこうという趣旨であります。

記者
 そのコミュニケーションなんですが、どなたとコミュニケーションしていきたいというものはありますか。

知事
 特定するというよりは、広くやり取りができればという思いでおります。

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