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知事・岐阜市長合同記者会見(令和2年11月30日)

記事ID:0114526 2020年12月1日更新 広報課 印刷ページ表示 大きな文字で印刷ページ表示

※知事及び記者の発言内容については、事実誤認や単純ミスと思われる字句、重複した言葉づかい等を整理の上、発言の趣旨を損なわない程度に整理して作成しています。

令和2年11月30日(月曜日)13時35分

司会
 ただいまより、岐阜県知事、岐阜市長合同記者会見をはじめさせていただきます。
 最初に、岐阜市長、お願いいたします。

市長
 岐阜市長でございます。
 病院のクラスターに関する緊急会見ということで、ただ今から発表させていただきます。
 まず、岐阜市内の病院で、院内クラスターと疑われる事例が発生いたしました。既にご案内のとおり、昨日、5人の入院患者の方の陽性を発表いたしましたけれども、この患者の皆さんは、病院内の1病棟で発生しているという状況でございます。
 院内感染が疑われる事例ということもございまして、専門家ともご相談をし、昨日、当該病棟の入院患者の方50名と、5名の陽性入院患者と接触のあった職員38名、合わせて88名につきまして検査をいたしました。
 その結果、入院患者から5名、病院の職員から2名、合わせて新たに7名。合計で12名の陽性患者を確認したということでございます。
 職員から陽性が出たことを受けまして、本日、追加の検査を実施しているという状況でございます。
 以上です。

知事
 続いて、私のほうからご報告させていただきます。
 今お話がありましたように、入院患者10名、職員2名ということで、陽性が出ておりまして、病院内での院内感染が強く疑われるケースということで、このタイプのものとしては、岐阜県内でも初めての事例、クラスターでございます。
 まさに今、岐阜市のほうで調査中でございますけれども、専門家のアドバイスをいただきながら、まずは県と岐阜市でよく連携をして、徹底検査をしていくと。こういうふうに進めていきたいと思っております。
 本日の追加検査としては、約50人ほど、接触のあった患者、医療従事者等々の検査を徹底しておりますし、岐阜市のほうでは、今日、立入検査もやっていただいているということでございます。
 それから明日ですが、ここ(資料)にあります県の調整本部会議。この調整本部というのは、感染症の専門家の先生方、それから受入病院、これまで感染した方を受け入れていただいている病院の代表の方々、それから県、郡、市の医師会の代表の方々、それから行政ですね、保健所でありますとか、検査機関でありますとか。総勢でざっと(医療関係者)80人くらいの会議でございますが、医療にまつわる、コロナにまつわる様々な問題を調整する会議ということで、座長は村上先生にやっていただいておりますが、これを明日開催いたしまして、今回の事例について、十分情報共有をし、また注意喚起を徹底していくということで進めて参りたいと思っております。
 私どものほうからは、以上です。

記者
 柴橋市長に伺います。先ほどのお話で確認です。昨日発表の5人に加えて、患者5人プラス職員2人の計7人が新たに感染したということですね。

市長
 はい。

記者
 昨日の5人を含めて、感染ルートというのは現時点でわかっているんでしょうか。

市長
 感染ルートについては現在調査中でございまして、また本日午後、定時ブリーフィングがございますので、事務方より詳細はご説明させていただこうと思います。

記者
 今回、知事と市長揃って警戒を呼び掛けることに至った経緯というか、アピールに至った経緯を教えてください。

市長
 医療機関におけるクラスターというのは、県内では初ということでございますし、また、陽性になられた方は、大変ご高齢の方が多い。80代や90代の方が中心ということがございますので、当然、万が一、重症化することになりましたら、医療資源についても、医療提供体制がひっ迫するというリスクもございますので、これを機会に、感染症について改めて県民の皆さんへの注意喚起ということと、特に医療機関や高齢者の施設の皆さんには、これまでも十分対策はしていただいていますけれども、これからさらに寒くなる季節でもございますので、改めて感染症対策について、再度の確認と徹底をお願いしたいという、私どもからの一つのアラームということになります。

知事
 私のほうから言いますと、やはり、これから年末年始に向かっていく中で、医療体制の確保ということが大きな課題だと思います。そういう中で、この病院クラスター、院内感染クラスターというのは、そうしたしっかりとした医療体制に対する、ある意味では脅威でもありますので、今回のケースを私どもとしては大変重大に捉えて、かつ県・市連携をして、しっかり取り組んでいこうということで、こういう形でお願いしたということであります。

記者
 知事に伺います。これまでも医療従事者の方が仲間同士で感染したりしたケースはあったと思うんですけれども、県内初というのは、院内での感染が広がったというのが初めてということですか。

知事
 そういうことです。

記者
 今回のクラスターも含めて、絶え間なくクラスターが発生していますけれども、この現状、県内の現状について、ご見解をお願いします。

知事
 日本国全体として今、広がりつつある中で、何とかこの広がりを食い止めていきたいということで、いろんな形で手を打ったり、あるいは警戒の呼びかけをしたりしてきているわけでありますけれども、そういう中でも、やはり、いろんなケースがこのところ五月雨式に散見しておりますので、まず、最低限クラスター化したものはきっちりと終息させるということで徹底した検査ということでやっていこうということであります。それから、五月雨式に来たものも、その寄って来たるところはどこかということの追及も丁寧にやっていきたいと。そんな思いで今進めておるところでございます。

記者
 古田知事にお伺いしたいんですけれども、今回、院内感染は初めてということですけれども、今後も自宅待機者ゼロというのは堅持していく方針でよろしいんでしょうか。

知事
 はい。岐阜県としては、当初から自宅待機ゼロという原則を掲げて、それをずっと守ってきたわけでありますし、これからもしっかり守っていきたいと思っております。
 ただ、感染者が急増いたしますと、お一人お一人が隔離病棟に10日間から2週間おられるわけですから、毎日、毎日、例えば三桁で発生するようなことになりますと、相当な数のベッドがあっても足りなくなるということでありますので、懐をどう広げていくかということについては、絶えず、病床の確保とか、あるいはホテルのさらなる活用といったことも、可能性を十分、絶えずチェックしながら、懐を広く持っていきたいという思いで眺めておりますが、差し当たりの分母対分子の関係では、十分やっていけるという数字だと思っております。

記者
 まだ感染経路は、詳しいところは分からないというところではあるんですが、何らか外部との接触があると、こうしたケースになってきてしまうというところが今後懸念されるところかなとは思うんですけれども、改めて医療従事者の方であったりですとか、医療機関を訪れられる方であったりですとかに、メッセージを呼び掛けるとしたらどういったことになりますでしょうか。それぞれに伺えればと思います。

市長
 まずは、何と言っても日ごろ皆さんにお願いしておりますように、体調の悪い方は、やはり医療機関や介護施設等、それが家族であってもですね、出入りは控えていただくというのは基本中の基本だろうと思います。
 そうしたことを広く一般の県民、市民の皆様方に徹底をしていただくうえで、もちろん医療従事者や高齢者の施設で働いておられる皆さんは、それを日ごろから努力をしていただいておりますので、そうした皆さんの努力を広くオール岐阜ということで支えていただきたいと思っております。
 ご協力をお願いしたいと思います。

知事
 同様でありますけれども、今回のケースで言うと、患者さんが先なのか、職員の方が先なのかということで、また感染経路も変わってくるわけでありますので、そこら辺をしっかりと検査をして、追及をして、判断をして、そして今回の事例に照らしてどうであるべきかということも丁寧にアピールして、情報共有してもらうということで進めていきたいと思っております。

記者
 柴橋市長に伺いたいんですけれども、今回、岐阜市内の医療機関でクラスターが発生したということで、昨日の会見では、医療機関のお名前を公表していなかったと思うんですけれども、公表しなかった理由というのを教えていただいてもよろしいでしょうか。

市長
 私どもの保健所長が、ということだと思いますが、これは本来、その当該の、今回であれば医療機関自らが公表されるものでございますし、現に公表されていますので、そこに委ねているということで、私どもとしてはそういったものを促していく立場でございますので、ご協力いただいたことに感謝をしております。

記者
 今回、ホームページで当該病院さんは公表されておりますけれども、それについては岐阜市さんの方から公表するようにお願いされていたということなんでしょうか。

市長
 私どもは常日ごろから、感染拡大防止や様々な関係者に向けての周知啓発ということで、ご公表頂けるところにはご公表という、そういう基本スタンスでございますので、病院についても、そういった中でしっかりと、自ら早期に公表されたということで、ご協力有難いと思っております。

記者
 何回も申し訳ないんですけれども、市の方で、そういう今回の医療機関の場合だと、結構関係する方が多いと思うんですけれども、そのお名前を公表する、しないという何か基準というものはあるんでしょうか。
 

市長
 私どもは、自ら公表していただくのが一番ベストだと思っておりますので、そうしていただけるのならば、そのようにして、それで皆さんの知るところになるというところでありますから、まずは自らがというふうに考えております。
 

記者
 柴橋市長にお伺いします。今日、立入検査をされるというお話ですけれども、それは何を、通常の感染経路以外に何か調べているものがあればお聞かせください。
 

市長
 立入については昨日、やっていますし、本日もいろんな聞き取り等、当然ございますので、丁寧に対応していこうということで、調査を続けているというところでございます。当然、どのような感染経路であったか、あるいは感染症対策がどのように行われていたか等、必要なことをしっかりとお聞きした上で、今後の教訓にもなるものだと考えております。

記者
 現時点で、感染防止対策に不備があったとか、そういうようなことが確認されているということはないでしょうか。

市長
 私自身は報告を受けておりませんけれども、この後、定時のブリーフィングで、私どもの保健所長が会見させていただきますので、もし何か、皆さんにお伝えすることがあれば、その時に保健所長が適切にお話しすると思います。

記者
 市長に一つ伺わせていただきます。先ほど、病院の中で高齢者の方の感染が中心だとお話しされていて、昨日は60代から90代の方々だったんですけれども、今日の5名の方も、例えば全員60代以上ですとか、全員高齢者の方だとかということで、何か言えるものがあれば伺いたいです。

市長
 後ほど定時の(ブリーフィングの)時に発表しますが、ご利用の方は当然高齢者の方が中心の施設でございますので、80代、90代といった方が、利用の方では陽性になっているということでございます。

記者
 市長にお尋ねしたいんですが、県内初の医療機関クラスターですけれども、これは入院できる医療機関では初のクラスターという意味ですね。

市長
 医療機関クラスターというのは、患者の方と、医療のスタッフの方というのが定義だということでございますが、今回はまさに入院しておられる患者の方が陽性になったということでございますので、医療機関としての院内感染が疑われるということで、初のクラスターというふうに私どもは捉えております。

記者
 確か、これまでも診療所でのクラスターがあったと思うんですけれども、それは入院できない医療機関であって、今回みたいに入院できる病院での感染者の拡大というのは初めてという理解でよろしいですか。

市長
 これまでは、一つのクリニック、診療所も事業所という扱いでございますので、その事業所の中の職員の方が陽性になったということで、事業所内クラスターという位置づけでありまして、今回は入院しておられる患者の方も、そして医療機関のスタッフも陽性になったということですので、医療機関クラスターというふうに。今は疑われるという段階ですが、院内感染が。医療機関クラスターという言い方をさせていただいているというわけです。

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