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知事記者会見(令和2年11月27日)

記事ID:0113950 2020年11月27日更新 広報課 印刷ページ表示 大きな文字で印刷ページ表示

※知事及び記者の発言内容については、事実誤認や単純ミスと思われる字句、重複した言葉づかい等を整理の上、発言の趣旨を損なわない程度に整理して作成しています。

令和2年11月27日(金曜日)13時05分

司会
 ただいまより知事記者会見を始めさせていただきます。

知事
 一昨日の会見では、緊急対策のご説明をさせていただきましたが、その後の事態の変化もございますので、ちょっとご報告をしたいということでこの場を設けさせていただきました。
 なんと言っても、第3波に突入したということを申し上げましたけれども、今日の数字で1,000人を超えるということでございまして、累計の感染者が1,000人を超えるのは、47都道府県の中では17番目ということになります。まさに第3波拡大阻止に向けてさらに取組みをしっかりと進めていかなければならないと。こんな思いでございます。
 先般ご説明した直後に、新たな、9月以降では12番目になりますが、そもそもから言えば31番目のクラスターが発生いたしましたし、1日あたりの感染者数も、記者会見をやった日に30人ですか。過去最高タイ記録ということでございましたが。ということで刻々と事態が変化してまいりますので、状況に応じて、柔軟にこうした場を設けさせていただこうと思っておりますので、よろしくお願いしたいと思っております。
 先般はマクロ的な数字を申し上げましたけれども、改めて、この感染拡大のいろんなケースを、典型的なケースを拾ってみますと、例えばよく親族・友人との会食によって感染拡大と言いますが、例えば、あるクラスターをとってみますと、一人の方が感染して、これが仕事を通じてお客さんに感染し、そのお客さんがその親族との会食の中で広がっていくと。あるいは家庭内で広がり、さらにその友人宅で会食をしてまた広がると。さらにまた会食ということで、会食、会食、会食ということで広がっていくということでございまして、結果的にこのクラスターは1人からスタートしましたが、この1人から19人の方々に感染しておると。こういうことでございます。
 それから、またこれも典型的な例でございますが、体調不良時にはとにかく外出を遠慮していただきたいということを申し上げておりますけれども、このケースは名古屋にお勤めの方が、職場で感染をされまして、その方が体調不良だということを認識しながらも、友人と会食し、長時間お酒も伴った場であったと。あるいは、親族とも会食を続けたということで、結果的に1人から13人の方が感染するということになったと。こういうことでございます。
 それから、もう一つ典型的な例を申し上げますと、外国人の関連の感染が比較的本県は多いということを申し上げておりますが、この職場内感染とありますが、これは外国人パブでございます。まず外国人パブの職場で働く方々が12人感染したと。それで、そこからその方々の家庭、友人に感染したと。それから、そのパブにおいてお客さんに感染したということで、1人から25人に感染することになったと。こういったあたりが比較的わかりやすい典型例でございますが、こういったことで、感染が着々と広がってきておるということでございます。
 そういうことで見てみますと、やはり何と言っても、前々から申し上げておりますように、隣県由来と言いますか、愛知県由来がやはり本県は多いのですが、11月の感染状況の数字をチェックしてみますと、ここ(資料)にありますように、県外由来が38%、そのうち愛知県からが32%ということでございます。
 それから、外国人のクラスターも多いということを申し上げましたが、外国人の感染者が全体の11%。人口比3%に対して、外国人の感染者は、全体の感染者の中に占める割合が11%ということでございまして、やはり外国人の方々が集まる場で一挙に感染が広がるというケースがクラスターとして出てきております。
 それでこの外国人の11%と、先ほど見ていただいた愛知県由来の32%を足しますと、43%ですか。43%になりますが、このほとんどがダブっておりませんので、私ども岐阜県からしますと、この32%と11%を足すと43%。若干のダブりはあるかもしれませんが、4割以上は外国人と愛知県由来ということでございまして、こういったことについても警戒を高めていく必要があるということでございます。
 そこで、先般会見しました時には、札幌と大阪が拡大地域と言いますか、フェイズ3に該当するという話でございましたが、その後、中島座長もおっしゃっておられますが、島しょ部を除く東京都と名古屋市が拡大地域ということになりました。したがいまして、前回は拡大地域への往来については、不要不急の往来については慎重にということを申し上げましたが、今日の時点で申し上げますと、それに加えて、さらに感染拡大地域であるところの、東京、そして名古屋についても同様に不要不急の往来については慎重にお考えいただきたいということです。
 さらに敢えて申し上げたいんですけれども、愛知県由来の感染が私どもは非常に多いわけでありますので、愛知県、特に名古屋への不要不急の往来を慎重に考えてくださいということで、名古屋だけではなく、愛知県も含めて慎重に往来については考えてくださいと。こういうスタンスで皆さんにアピールをして行きたいと。対応をよろしくお願いしていきたいと。こんなことでございます。
 それから、もう一つ、先ほど具体例をいくつかお見せしましたが、やはり、それぞれの現場でどんなことが起こっているのかということを改めて。第1波の時に、お集まりいただいて、いろいろ意見も聞き、ガイドラインを作り、そしてそのガイドラインが守れる体制であるかどうかをチェックしながらマークをお渡ししてきたわけでありますけれども、ここまで来て1,000人を超えたという状況でもございますし、改めて現場をもう一回チェックしてみるというか、現場との意見交換、情報交換を密にしてみるということが必要ではないかと思っておりまして、来週以降、各種団体、あるいは業者の方々との情報交換、意見交換の場を設けたいと思っております。きめ細かく状況を伺いながら、課題を摘出したり、あるいはさらに業種別のガイドラインの徹底を図っていくといったようなことを考えております。
 特に、私ども注目しておりますのは、一つは観光業界です。観光業者の方々にお集まりいただきまして、GoToトラベル事業、本県の中でどういうことが起こっているか、あるいは国の見直しの中で混乱が生じる恐れはないか。あるいはどんなところに課題があるか。あるいはその他ガイドラインの順守に関して要望事項でありますとか、そういったことをお聞きしたいと思っております。
 2番目のカテゴリーが飲食業者でございまして、これは第1波の際にも意見交換の場を設けましたけれども、それらの方々に、相当いろんなご意見をいただいた。ご記憶かと思いますけれども、それらの方々に改めてお集まりいただいて、こちらはGoToイートです。GoToイートの状況、課題、あるいはこれについての見直しルールの問題、あるいは、いわゆる接待を伴う飲食店とか、夜の街も含めて、さらなる感染防止対策がどんなことがあり得るかといったようなことについても、積極的に意見を伺いたいと思っております。
 3番目の塊が外国人関係でございまして、外国人学校、あるいは留学生が在籍する教育機関、外国人支援団体、さらには外国人の在住都市の関係者の方々に新たにお集まりいただきまして、実際に発生したクラスターについて、さらに分析し、そして県における外国人対策の有効性について、議論もし、また様々な要望なりご相談も受けたいと。
 そんなことで、まずは観光、飲食業、そして外国人と。この3つについて、それぞれの実態の現場と言いますか、そういうところとの意見交換、情報交換をしながら、さらに感染防止対策の徹底を図っていきたいということでございます。
 1,000人を超えたということでございますので、改めて気を引き締めて、さらに対策の強化に取り組んでいきたいと。こういう思いでございます。
 私の方からは以上でございます。

記者
 1,000人突破いたしまして、拡大が止まらないんですが、今の状況は岐阜県としては注意喚起を促すという状況だと思います。それで次のステップになるんですが、名古屋市なんかは時短とか営業を短くするように要請されているんですけれども、次のステップは、岐阜県の5つの指標は今もう4つ埋まっていますね。あの5つの指標がある程度基準になってくるんでしょうか。

知事
 私どもの5つの指標は、定量的なものとしてはわかりやすい、かつ比較的早めに警告を発するようなレベルの定量的な目標になっておりますので、これに注目するのと合わせて、やはり、その他定性的なことも含めて総合判断ということで、これまで同様、頻繁に専門家会議も開きながら詰めていきたいと思っております。
 今後、さらに進めるべき手法として、第1波、第2波の例に倣えば、非常事態宣言というようなこともあるかもしれません。それから、あの場合には、県全体として非常事態宣言を出したわけでありますけれども、現在、全国的にもそうであるように、もう少しきめ細かに地域とか業種とかテーマを、きちっと狙いを定めて、そこのところに一定期間、集中的に対策をやっていくというやり方もあろうかと思います。そういったことを考えていくうえでも、来週以降行う各論ですね、この議論も大事にしていきたいと思っております。

記者
 1,000人を超えたということで、500人を超えたのが、確か8月14日だったと思います。500人までだと、およそ5ヶ月くらい。今回、500人から1,000人までが、3ヶ月余り。ペースが早まっていると思いますけれども、この理由について、知事としてどうお考えになりますでしょうか。

知事
 これも専門家の間でいろんな説がありますけれども、PCR検査自身が、かなり早め早めに、幅広に行われるようになってきているということもあります。それから、そもそも感染症自身が日本に入ってきてから感染のペースが、一方で無症状的なものが多くなり、他方でそれだけに感染のスピードが上がっているという議論も専門家の間であるわけです。そういった要素も含めて、この辺は様々な専門家の意見を伺いながらということでありますが、そういったことが全体としてペースアップになっているのだろうと。
 ただ、岐阜県として見ますと、PCR検査は当初から、できるだけ弾力的、機動的にやるということでございますし、第2波の時には、1日当たり確か450件くらいやったこともあります。昨日も総合教育会議で、県岐商の例をケーススタディとして、県岐商クラスターを総合教育会議でやりましたが、県岐商の校長先生に来ていただいて、どんなふうに対処して、どんなふうに苦労したかということですけれども、今、思い起こしますと7月の下旬時点で、県岐商クラスターの場合には1,300人の全校の生徒、いろんな方々、一斉に検査をしました。ああいうやり方は、今はあり得ると思いますけれども、あの頃ではあまり他の地域ではない状態の中で思い切ってやってきたわけなので、検査の分母が増えたこと自身が増えた原因というのは、岐阜県の場合には、それほどそこは大きな要因ではないのではないかと。
 むしろ、近隣都市での広がりと、先ほど申し上げましたウイルスそのものの変化と、それからこれから寒さに向かう中での変化とか、その辺かなと思いますけれども、よくその辺は絶えず専門家の先生方と議論していきたいと思っております。

記者
 医療現場の病床確保などの切迫感は今、どういう状況なのでしょうか。

知事
 病院のベッドと、それからホテル等の宿泊施設で確保するベッドと、それを足し合わせてみますと、今、私どもはまだ13~14%くらいですかね。占有率が。ということでございますし、軽症の人とか無症状者をできる限りホテルのほうにシフトするようにして、さらに病院のベッドはより空けていくような工夫もしながら、懐を深くしていきたいと思っております。この数字がさらにどんどん上がってこれば、さらにまた先手、先手で、パイを広げていきたいと思っております。

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