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知事記者会見(令和2年11月10日)

記事ID:0110828 2020年11月12日更新 広報課 印刷ページ表示 大きな文字で印刷ページ表示

※知事及び記者の発言内容については、事実誤認や単純ミスと思われる字句、重複した言葉づかい等を整理の上、発言の趣旨を損なわない程度に整理して作成しています。

令和2年11月10日(火曜日)15時00分

司会
 お待たせいたしました。ただいまより知事定例記者会見を始めさせていただきます。
 知事、お願いいたします。

知事
 私の方からは、2点、ご報告させていただきます。
 まず、お手元の資料にあると思いますが、「ぎふクリスタル国体2021」の総決起大会であります。
 来年1月下旬に、岐阜県はスピードスケートを担当することになっておりまして、関係者がこの際一同に会して、開催機運の醸成を図ろうということでございます。今月29日(日曜日)に、恵那の文化センターで総決起大会をやらせていただきます。
 応援大使の勅使川原郁恵さん、加藤拓三さん、それから恵那市出身の歌舞伎役者の中村いてうさん。それぞれ、機運を盛り上げていただくということであります。
 この大会は、コロナ禍の中で初めて開催される全国的なスポーツ大会ということで、感染防止対策を徹底しながら、おもてなしの心でやっていきたいということでございます。
 来年は、東京オリンピック・パラリンピックもございますし、ねんりんピックも岐阜県で予定しているわけですので、そういう意味では来年こそはスポーツのビッグイヤーになるのではないかということで、その幕開けに相応しい大会にしていきたいと思っております。
 これがまず一つです。
 それから、これは(会見場の)後ろに飾ってあると思いますが、岐阜県のオリジナルの稲の新品種の「こなゆきひめ」。これは、県の農業技術センターにおいて開発されたものであります。それからもう一つは、県の中山間農業研究所で開発しております、鉢花用の新しい品種の「『ミライ』シリーズ」3品種。これをご紹介したいと思っております。
 まずは、稲の新品種の方は「こなゆきひめ」ということで、岐阜県初の米粉の専用品種ということでございます。これまで「ハツシモ」とか「コシヒカリ」を米粉にもしていたわけでありますが、今回のこの新品種は専ら米粉に使うということです。デンプンの損傷度が低いとか、グルテンフリーの対応が可能になるとか、米粉特有の臭いが大変少なくて、加工品に使用する場合の素材本来の風味を生かせるとか、いろいろ利点があるということです。
 どらやき、クッキー、てんぷら粉、それからラーメン等々、いくつかの商品の開発にも繋がっているということでございます。
 今日は皆さんに、どらやきを試食していただこうということで用意しておりますので、1回食べてみて、米粉のどらやきというのはどういうものかというのを味わっていただきたいと思っております。
 それから、花の方は、鉢花の新品種ということです。市場に出回る品種が少ない秋に出荷できる鉢花をということで、「アキギリ」の新品種ということで、バイカラーと言いますか、花の色が2色になっている「アキギリ」の新品種ということであります。
 3種類。白地に薄紫の「ミライブルー」、白と紫が「ミライパープル」、それから桃色と白が「ミライピンク」ということです。「『ミライ』シリーズ」ということで、来年秋から本格的な出荷を目指すということであります。
 ブランド化と高付加価値化ということを実現しながら、農業の安定化に取り組んでいきたいということであります。
 それぞれの詳細につきましては、中山間(農業)研究所の職員の方がおられますので、そちらから、ご質問についてはお答えいただけるのではないかと思っておりますので、これもご参照ください。
 それから、特に資料はお配りしておりませんけれども、今日夜8時から、新型コロナウイルス感染症に関する専門家会議を予定しております。
 本日、総理も15ヶ月予算を組むにあたって、特に補正予算の指示をされるにあたって、コロナウイルスのこのところの感染状況について、最大限の警戒感を持って対応すべきではないかということをおっしゃっておられます。それから愛知県の大村知事は、1日当たりの感染者数が100名を超える日があるということで、「事実上の第三波が来た」と記者会見でおっしゃっておられます。
 私どもも、今月に入って9日間で2つのクラスターが発生しておりまして、かつ、県の基準指標につきましても、5つの内の3つが基準値を上回っているという状況でございます。第三波を警戒すべき時期になりつつあるのではないかと、そんなふうに思っております。そこら辺、専門家会議で、今日はじっくり議論をしたうえで、更なる対応策を打ち出していければと思っております。
 なお、大村(愛知県)知事、三重県の鈴木知事とも語らいまして、私のほうから提案させていただきましたけれども、ぜひまた、3県知事会議をオンラインでやって、それぞれの現状についての情報共有と、それからできれば共同メッセージを発出することも考えようではないかということで、木曜日(12日)の午後に、3県知事会議をオンラインで予定をしております。
 したがって、今晩の専門家会議とそれから木曜日の3県知事会議等を踏まえながら、岐阜県としての対策を更に強化をしていきたいという流れでございます。
 私の方からは以上です。

記者
 クリスタル国体からお願いします。コロナ禍でいろいろ制約がある中でだと思いますが、改めて県内で開催する意義、あと知事としてこの大会に期待していることをお聞かせください。

知事
 岐阜県としては、冬の国体は4回目になるわけでありますけれども、恵那のスケートリンクは、(国際規格の屋外スピードスケート場の中で)日本では一番西にあるスケートリンクでありまして、本格的な国際レースも可能な本格的な施設であります。
 先の岐阜国体の時にも大いに活用し、また評価もいただいたわけでありますが、今回はスピードスケートのみということで、2千人収容能力があるんですが、今のところ600席ぐらいに限定して、観覧者の方々、距離を空けて見ていただくというようなことで、(日本)スポーツ協会の感染拡大防止に対する基本方針をしっかりと遵守して、いいレースができるように。
 おそらくは全国から、今年の夏、国体は延期されているものですから、どんな形でできるかということで注目されているのではないかと思っておりまして、そういった大会運営の面でも、しっかりとした実績を挙げていきたいと思います。
 それから、本県の強化選手も何人もおられますので、そういった方々にも、この機会に、大いに活躍していただきたいということも合わせて、この大会に期待しております。以上です。

記者
 県内の感染者の関係ですが、先ほど、現状が警戒すべき時期ということでしたが、本日の専門家会議では、どういったところまで話が進む予定か、例えば知事メッセージとか、そういったところまで踏み込んだ話をするのかという部分を教えてください。

知事
 必ずしも決められたシナリオがあるわけではありませんけれども、改めて世界的な情勢の動き、それから日本全体の動き、特に、緊急提言が、政府の感染症対策の専門家の分科会から出ておりますけれども、この方々の認識は、特定の都市部ということではなくて、じわじわと全国的に広く広く広がっていっているということに対する危機感を非常にお持ちです。
 それから、北海道が特に急増しておりますけれども、これも寒いというだけではなしに、やはり人が密になっているということにも注目をして、いくつか緊急提言という格好で出ておりますので、そういった政府の専門家会議の見解といいますか、緊急提言についても、これを岐阜県にどういうふうに、どう受け止めていくかというようなこととか。
 それから岐阜県固有の現象ですね。ざっと見たところ、このところの感染は世代的にほぼ均等です。若い世代から高齢者まで、ほぼ均等にあまねく同じようなバランスで広がっていっているということと、それから、愛知県をはじめとした、県外由来と言いますか、隣県由来のものがやはり相当多いというのが特色として今ありますので、それらも含めて。
 それから、タレントの事務所ですか、ここが新しいクラスターとして出てきておりますので、これは私の個人的なあれなんですけれども、そういう大勢の方々を対象にする人たちが集まっている事務所というか、組織というか、そういうところについて、そのメンバーがさらに大勢の人のところへ出入りしているわけです。だからそういう組織について、従来のガイドラインで十分かどうか、今回のクラスターの特色に照らして、場合によってはさらに強化策を出すこともあり得るのではないかと。これはちょっと私の個人的なものですが、そういった点についてもいろいろと議論したいと思っておりまして、うまくまとまれば、まとまったところで発表したいと思いますし、少なくとも、11月12日(木曜日)の3県知事会議にも、その辺の私どもの見解をご紹介しながら、3県共通の問題意識をステートメントとして出すというようなやり方もあるかもしれません。そこら辺はこれから議論していこうということで、決め打ちではないですけどね。

記者
 知事選の関係ですが、告示まで2ヶ月を切りました。知事が意欲を示されてから1ヶ月ほど経ったと思いますが、その間、政党関係者を含めて、様々な方とお会いして、どのような意見があったか、賛成意見、反対意見含め、この1ヶ月で知事として感じたこと、変わったことがあれば教えてください。

知事
 いろんな意見を伺いました。政党に限らず、いろんな方ともお話をしておりますけれども、一方で5選というものについての考えとか、議会と行政との連携プレーと言いますか、コミュニケーションギャップの問題とかといったようなことの指摘があります。他方で、やはり何と言ってもコロナ問題というのが終わっていないというか、むしろ第三波という言葉がささやかれるような、こういう事態になりつつあるものですから、ぜひ、この緊急事態に、これまで以上にしっかりと取り組んでもらいたいということに対する期待というか注文というか、そういう意見もありました。
 それから、これまでインバウンドをはじめとして、岐阜の魅力発信にいろんな形でやってきたわけで、直近では関ケ原の記念館も大変好評で、もうすでに1万人を超えて、予約限定でやっているのですが、予約をされない方でも大勢来られて、シアターはちょっとお見せできないのですけれども、他は見ていただいたりしているものですから、非常に、そういう意味で岐阜の魅力発信ということについて、コロナ禍にあってもさらに頑張ってほしいというような意見もあったり、様々だと思います。まだ引き続き、いろんな方にご意見を伺っていこうというのが今の状況ですかね。

記者
 コロナの関係でお伺いします。今おっしゃられたように芸能事務所の関係で、特に愛知とか、行かれていたところが金沢とか東京とか他県にもまたがって活動されていたと。感染対策をそもそもしている、していないの違いがあって、大阪のライブハウスでかつてかなりの人数が出たというのがあって。そうすると、今回のものも感染対策はしていたというけれども、今後大規模に広がってくる可能性があるのではないかと思うんですが、この点について、特に愛知、名古屋とか、他県とどういうふうに連携するか、あるいはすでにやり取りがあれば、どういうやり取りをされていらっしゃるのかというところを教えてください。

知事
 今回起こった具体的な例で言うと、むしろこれまで以上に、とりあえずは、東海3県の連携をさらに丁寧に深めていくというか、そういうことが必要ではないかということを非常に感じております。そもそも事務所の方々の行動範囲が、最初から岐阜県に限るということではありませんので、さっきも申し上げましたように、そういう広域的にいろいろ動かれる、かつ大勢の人が集まる場所においでになる方々の入っておられる組織と言いますか、その組織の在り方ということで、岐阜県自身のガイドラインをどうするこうするという議論もあります。それについて、愛知県や三重県にもご紹介しながら共同行動が取れれば、それに越したことはないと思いますし、そこら辺は知事会議でよく議論したいと思っております。

記者
 まだ、県外での活動先での、県外の方のクラスターの中に入ってくるような方というのは、今のところは見えないかなと思うんですけれども。

知事
 そうですね。ただ、県外で感染して岐阜に戻ってこられるケースはいくらもあるわけでありまして、それはある種、五月雨的な、散発的なもので終わっていたり、クラスターであるにしても散発的なクラスターで終わっているわけですけれども、これだけ感染者の分母が大きくなってきますと、そういうものが連なってくると言いますか、そういうことになる恐れがあります。国の分科会の提言も、とにかく広がっているという、じわじわと広がっていくということに対する警鐘を促しておられるので、ここら辺の問題意識を、私どもの岐阜県の専門家会議の皆さんはどう思っておられるか、また我々がどういうふうにこれまで以上の取組みをしていくかという、そこがポイントだと思います。

記者
 大阪の時には、大阪府からの呼びかけで、例えばこういうライブハウスにいつ頃にいた人で症状がある人はというのを、岐阜県のホームページでも呼びかけられたかと思うんですけれども、今回の他県の活動状況について、それぞれの県に情報提供は既にされてらっしゃると思うんですが、改めてそこからの呼びかけをお願いしたりという動きはあるんでしょうか。

知事
 むしろ、そこのところを3県で具体的に議論したいと思っております。

記者
 大垣共立銀行の土屋さんがお亡くなりになられてから、知事のお話を聞ける最初のタイミングということで、どのように受け止めてみえるのかというのが一つ。
 もう一つは、12月議会の補正予算の編成方針ですけれども、国は15ヶ月だとかそういったような話も出てきておりますけれども、知事選も控えておりまして、どのような、絶え間ないコロナ対策という意味で、編成方針を今の段階でお持ちでいらっしゃるのか教えてください。

知事
 まず土屋会長の件につきましては本当に、岐阜県にとりましては、大変、偉大なと言いますか、中心的なリーダーを失った思いでありまして、岐阜県全体にとっても、私自身もいろんな場面でご指導いただいておりましたので、そういったことも含めて本当に残念に思っております。
 かなり入院期間が長期にわたっておられたので、ずっと私も心配しておりました。やはり、かなり頑張られたわけでありますけれども、ああいう結果になったということで、改めて残念であると同時に、このコロナの問題の怖さと言うか、重大さと言いますか、そんなことを痛感しております。
 また、非常にアイデア豊富な方で、地域の活性化のためにいろんなご提案やらご意見もいただいておりましたし、これまでいろいろとご活躍いただいたことを、私ども改めて、拳拳服膺(けんけんふくよう;人の教えや言葉などを、心にしっかりと留めて決して忘れないことの意)しながら、少しでも土屋さんの思いというか、志、地域に対する思いに私どもも沿えるように改めて頑張っていきたいなと、そんなような思いでおります。大変、地域全体と言いますか、岐阜県に対する貢献度の高い方でございましたので、改めて、感謝とご冥福をお祈りする次第であります。
 それから、今ちょうど議論しているところでありますけれども、国のように15ヶ月予算というような、最初からそういう組み立てをするということは、今のところまだ考えておりませんけれども、コロナ対策として何が必要かと。それから7月の風水害対策も、まだやり残している部分がありますし、おそらく補正予算としては3桁の億のオーダーに行くと思います。かなり大きな予算になるのではないかと。コロナ対策としては第7次補正予算ということになろうかと思いますが、当面の感染症対策として必要なことと、それから、デジタルトランスフォーメーションも含めたアフター・コロナのことも念頭において、少しでも新しいことを手掛けていくという、そういう頭出しと言いますか、そういうことも意識をした予算編成と言うか、そういったことも急いでやっていこうということで考えております。もうちょっと時間がかかりますけれども、おそらく3桁の億のオーダーは間違いない、かなり大きいものになると思います。

記者
 最初の質問で知事選についてあったかと思うんですが、今週の金曜日(13日)に東京に知事も行かれると伺っていますが、改めて一本化という形で党の方では言われておりますけれども、知事自身は、表明自体を取り下げるという可能性はもうゼロということでよろしいんでしょうか。

知事
 私自身としては、まさにこのコロナ問題、ますます深刻化している中で、何としてもこれをしっかりとやり遂げたいというか、そういう思いでおります。そういう意味で、いろんなところからお話があればどこにでも出かけて行って、私の思いをお伝えしたいと思っておりますし、いろんな人とのご相談も続けていきたいということで、私としては何としてもこの問題をしっかりやり遂げたいという思いでおります。

記者
 県知事選の件なんですけれども、県議会の最大会派の県政自民クラブの方々が、まだ態度を決めかねていると。告示までもう2ヶ月を切りましたけれども、態度を決めかねている状況についての受け止めはいかがでしょうか。

知事
 いろんなご意見もおありだということだと思いますし、私自身も先般、31人の方々と直接いろんなやり取りをしまして様々な意見がありました。それから、各期別にもう少しスモールミーティングもやりつつありますし、今週も複数回やる予定になっておりますので、県議会の自民党の先生方と意見交換をさらに密にして、率直なご意見を広く伺って、私なりに私の思いもしっかりお伝えするというプロセスを、丁寧にやっていきたいと思っております。

記者
 まだどうなるかわかりませんけれども、仮に自民党の方々が古田知事に対して支援しないと、仮にそうなった場合、知事はどうされる予定でしょうか。

知事
 先ほど申し上げましたように、コロナ問題の重大性に鑑みて、私の現時点での思いからすると、仮にとか何とかという、こういう場合はどう、こういう場合はどうという、そういうことではなしに、この問題の重要性からして、何としても私としては今の仕事をしっかりとやり遂げたいと、そういう思いでおります。

記者
 次の議会に向けた補正予算の件ですが、3桁の億になるだろうという話でしたけれども、新規のものであるとか、目玉となるような事業はもう決まっているんでしょうか。

知事
 まだ今、各部局から提案をもらって、総務部の方で査定作業をしているところですから、ある程度整理がついたところで私のところに上がってきて、またそこで議論をして、さらにメリハリをつけていくということになりますので、ちょっとまだ、具体的に申し上げる状況にはないんですけれども、もう少し見えてきたらまたご報告したいと思います。

記者
 知事選の件で、11月13日(金曜日)に東京へ行かれる時には、知事としては、どういう会だというご認識でいらっしゃるんですか。

知事
 集まろうということで、お招きいただいているものですから、参上して、私の考えなり思いを率直にお伝えしたいと思います。また、それぞれのお立場で皆様方、いろんなご意見もあろうかと思いますから、そういう意味では直接、関係の方々、国会議員の先生方、県会議員の先生方、しかも私も入った形で議論するということですから、率直な意見交換をする意味で、いい機会をいただいているのではないかと思っております。

記者
 昨日の東京の新型コロナの会見(※国の「新型コロナウイルス感染症対策分科会」の会見)の中で、感染が明らかに増えている県として、いくつかの県が挙げられた中で、岐阜県が入っていたかと思うのですが、このあたりというのは今後の判断ですとか、今日の(県の専門家)会議の中で、影響が何か出てくることはあるのでしょうか。

知事
 どういう指標をとるかによるんですけれども、数字的に見て岐阜県がものすごい勢いで増えているのかどうかというのは、いろんな見方があると思います。ただ、そういうことよりも、岐阜という名前が出てきたのは、やはり愛知との連動ということで、かつての第一波、第二波もそうですけれども、愛知、岐阜というのが一つの大きなゾーンとして、多分、専門家の方々は見ておられるのではないかと。そういう流れの中での愛知や岐阜も大変だよとおしゃっておられるのかなと思っております。
 私どもは、ですから、岐阜だけの数字を小さく眺めるのではなしに、愛知県の動向、あるいは三重県の動向、そういう中で他県由来の感染者の動向というもの全体を見ながら警戒をしていくということになります。
 それから、先ほども申し上げましたけれども、岐阜県としては5つの指標、判断材料を持っているわけですけど、その内3つは既に超えてきておりますので、そういう意味でも、あと2つがどうなっていくかということも注意深く見ながら、そのタイミング、タイミングで、適切な判断をしていくということかと思います。

記者
 岐阜県として、第三波というところを宣言されるかどうかという判断に際しては、5つの指標というのは大きいのですか。

知事
 5つの指標の数字だけではなしに、岐阜県の判断というのは、5つの指標があって、それを参考にしながら総合判断でやっていくということでありますので、その時、その時の状況をよく見極めて。トレンドですね。トレンドを見極めながら、これまでもそうでしたけれども、やはり対応が後追いになってはいけないと。やはり先手先手で対応していくという姿勢で、状況判断をしていくということかと思います。
 今出てきている数字は、感染者の数字だけ見ますと、多分全国的にハロウィーンですよね。ハロウィーンから丁度10日でしょ。ですから、ハロウィーンの数字が出てきているのかなという感じで眺めているんですけれども、いろんな角度から、いろんなことを検討して、全体として一つの大きな波が来ているかどうかと。それが、岐阜県というエリアに来ているのか、あるいは全国のある特定の場所に来ているのか、あるいはもっと広く来ているのか、あるいは中部地方全体に来ているのか。波と言ってもいろんな波がありますので、そこら辺も含めて丁寧に見極めて、判断していきたいと思っております。

記者
 アメリカ大統領選で、トランプ大統領が敗北宣言をしていないので、まだうまくまとまりきっていない状況だと思うんですけれども、バイデン氏が勝利宣言をしているという状況を受けて、知事のお考えと言いますか、受け止めを伺えますか。

知事
 かつて私が霞が関におりました時には、ブッシュさんとゴアさんのかなり長期間に渡る、訴訟にまで持ち込まれたやり取りがありまして、最終的にはゴアさんが引いたわけでありますけれども、パンチの穴がしっかり開いているかとか、半分しか開いていないのはどっちに入れるのかとか、随分細かい議論を、当時、フロリダのやり直しを随分やっていました。
 アメリカの一つの民主主義のシステムと、勝利宣言、あるいは敗北宣言と言いますか、長年の慣行とか、全体としてアメリカの民主主義というのはどういうふうに表現されていくのかとか、あるいは変化してきているのかとか、そういった観点から興味深くフォローしております。
 今現在は、それぞれが、それぞれの言い分を強く主張しておられる段階ですから、ここから先、どういうふうに、どこまでいくのかというのは、制度的にもいろいろありますけれど、制度論だけではなしに、別のいろんな要素も加わってきますから、そこら辺全体がアメリカの今の民主主義のあり様だろうと思って、興味深く見ております。

記者
 バイデンさんにもしなったとした場合の、岐阜県への影響と言いますか、大統領、もしくは共和党、民主党が変わるということに対する影響はいかがですか。

知事
 岐阜県に、共和党か民主党かで、直接影響があるかどうかはよくわかりませんけれども、岐阜県として言うと、アメリカとの関係で言いますと、積極的な観光キャンペーンでありますとか、飛騨牛とかそういったものの売り込みとか、名産品の岐阜フェアを東海岸でやり、西海岸でやりですね、いろいろと積み重ねてきているところです。そういう努力と、それからシアトルを中心とするアメリカの航空宇宙産業ですね。岐阜県のかかみがはら航空宇宙博物館を一つのシンボルとして、シアトルにも博物館がありますので。実は、本来でしたら今頃は、既にシアトルとの間で協定を結んで、岐阜県の航空宇宙産業とアメリカのシアトル近郊の航空宇宙産業との交流を、プレイアップ(大きく扱う)していくと言うか、促進していくという作業をしている。本来ならですよ。コロナがなければそういう時期なものですから、延期になっていますけれども、いろんな形で関係者とは連携をとっています。
 それから、カリフォルニア、なかんずくロスアンゼルスの方でも、岐阜県のフェアをやりたいということで向こうも待ち構えておりますし、一段落したら、また積極的に掛かっていきたいと思っております。
 そうした諸々のことと、民主党、共和党というのは、ちょっと私自身は直接繋がってくるようには思われないんですけれども、岐阜県は岐阜県らしいローカル外交と言いますか、ローカルtoローカルの外交と言いますか、コミュニケーションを積極的にやっていきたいということだと思います。

司会
 以上をもちまして、知事定例記者会見を終了させていただきます。ありがとうございました。

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