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知事記者会見(令和2年10月13日)

記事ID:0104122 2020年10月15日更新 広報課 印刷ページ表示 大きな文字で印刷ページ表示

※知事及び記者の発言内容については、事実誤認や単純ミスと思われる字句、重複した言葉づかい等を整理の上、発言の趣旨を損なわない程度に整理して作成しています。

令和2年10月13日(火曜日)15時00分

司会
 お待たせいたしました。ただいまより、知事記者会見を始めさせていただきます。
 知事、よろしくお願いします。

知事
 久しぶりの記者会見ですけれども、また、よろしくお願いします。
 私の方から3点、ご報告したいと思います。お手元に資料をお届していると思いますが、まず最初に新型コロナウイルス感染症の新しい診療・検査体制ということであります。ご案内のように、これからインフルエンザの流行期に入りますので、コロナとの同時流行が懸念されるということでございます。これに対して、インフルエンザと新型コロナの両方の診察・検査を行う体制を整備しようということで、今、進めてきているところであります。「診療・検査医療機関」という名前で、県内各地の医療機関を指定をさせていただくということですが、本日時点で、412の医療機関を指定することが出来ました。当初、私ども何とか300から350いかないかということを言っていた訳でございますが、いち早くクリアをして、400を超えたということで、大変、各医療機関のご協力にありがたく思っているところでございます。今後、さらにコロナの拡大、インフルエンザの状況を見ながら、地域によってはさらに医療機関を追加して指定していくということも十分あり得ると思っております。
 今回の指定によりまして、明日14日(水曜日)から発熱患者の方々は、これまでのように「帰国者・接触者相談センター」に事前に相談することなく、かかりつけ医等の身近な医療機関に直接相談、受診ができるようになるということでございます。それから、かかりつけ医が無い方、あるいは夜間・休日に受診可能な医療機関を探す方、そういった方々の相談先として「帰国者・接触者相談センター」の名称を変更しまして、「受診・相談センター」と名称変更しまして、相談対応にあたらさせていただこうと思っております。
 いずれにしましても、そういうことでございますので、日頃からマスク、手洗い、それから予防接種等ですね、しっかりと対策をお願いしたいと思いますが、少しでも発熱等症状が出て、変だなと思われる場合には、まずはかかりつけ医等の身近な地域の医療機関にお電話いただいて、受診されるようにお願いしたいと思っております。これが最初の点でございます。
 それから、2番目が「ぎふブライダルフラワーキャンペーン」ということでございます。結婚式・披露宴といったことを予定されて、このコロナ禍で中止ないし延期を余儀なくされたカップルに、県産花きのフラワーバスケットをプレゼントするという「ぎふブライダルフラワーキャンペーン」をいよいよスタートするということでございます。
 ここにあります、こういった岐阜県産の花をこういうふうにアレンジしてお届けしようということでございます。コロナ禍にあっても、県全体で結婚生活をスタートする、新生活をスタートされる方々を応援していこうということでございます。
 対象となるのは、(令和2年)3月1日から10月31日までの間に、結婚式・披露宴を中止、延期、ないしは縮小ということをされた、県内在住のカップル。現在は県外であっても、今年3月以降に県内在住しておられれば、それも含むということでキャンペーンをやろうということでございます。今日から12月15日まで、先着1,000組に、こうした鉢花をプレゼントしようということでございます。
 結婚、新しい生活に対する応援、それからまた、それを通じて出産、子育てですね。そういったことに向かわれることに対する応援、広い意味での少子化対策にも繋がるのではないかと思いますし、また、岐阜県の県産の花きのイメージアップと言いますか、そういったことにも繋がるのではないかと思っております。全国的には佐賀県とか秋田県が、同様のことをやっておられると聞いております。
 それから、3番目がエンジン01でありますが、本来であれば今年の5月ですか、盛大にやろうということで予定していたわけでございますが、延期をしたということであります。このほど、(エンジン01文化戦略会議の)関係者が集まりまして、スケジュールを決定いたしました。来年の10月開催ということで、具体的には10月8日から10日までの3日間ということで、岐阜市内で開催するということでございます。
 多彩なプログラムを一旦用意しましたけれども、これは延期したことに伴って、全部が一回ご破算になりまして、改めて組み立てていくと。そして改めて文化人、あるいはいろんな才能を持った方々、いろんな分野で活躍の方々を改めて(エンジン01文化戦略会議の中で)募集をして、まさに知の交流としてのエンジン01を、岐阜で来年秋に展開しようということでございます。
 具体的な運営は、やはり新型コロナの感染状況を見極めながら準備を進めていくことになりますので、まだこれからということでありますが、イメージとしてはこの5月にやる予定だったものが原形でございますので、大筋はそういったやり方を踏襲しようということです。岐阜県、岐阜市、それから岐阜大学、岐阜大学のキャンパスをお借りしますし、それから(岐阜)商工会議所といった4つの機関が連携して共催で、このエンジン01文化戦略会議ですか、作家の林真理子さんが幹事長をやっておられますが、この文化(戦略)会議と相談しながら進めていくということでございます。
 今日の時点での私からのご報告は、以上の3点でございます。

記者
 昨日もおっしゃられたことで、繰り返しで恐縮なんですけれども、昨日おっしゃった知事選への立候補の表明についてなんですけれども、確認なんですけれども、正式な立候補表明というふうに捉えてよろしいのか、あるいは、また後日、そういったことを表明されるのかお聞かせください。

知事
 私のほうは10月議会が終わった時点で、この来たるべき知事選についてどういうふうな考えで臨むかということについて、気持ちの整理をさせていただいて、私としての現時点での気持ちを述べさせていただいたということです。言葉の定義になるかもしれませんが、立候補を表明とか、あるいは出馬宣言とか、そういうことではなくて、まず私の現時点での気持ちを述べさせていただいて、その気持ちを県議会はじめ、各界の方々、それから後援会、これまでいろいろと16年間お世話になり支援していただいた方々にもその気持ちをお伝えをして、ご相談をして、そうした方々からご意見も伺って、そのうえで出馬、あるいは立候補ということについて、正式の表明をさせていただくということになるのではないかと思っております。ですから、私の気持ちを述べさせていただいたということで、そこから、昨日も自民党の幹部の方々がお出でになりまして、その辺の私の気持ちを率直にお伝えいたしましたけれども、これから順次、いろんな方々とご相談をしていくというプロセスに入ったということかと思います。

記者
 立候補に前向きであるというお気持ち、そういった旨をおっしゃっていたと思うんですけれども、改めてその理由、現在の思いをお願いします。

知事
 やはり何と言っても、このところ岐阜県にウイルスが次々と襲ってきて、かつ、その谷間谷間で集中豪雨もございますし、危機管理に非常にエネルギーを費やしてきているわけでありますが、とりわけこのコロナ問題というのは、人類初の経験をする課題で、世界中の人類が、今どうやってこれを乗り越えるか、悪戦苦闘しているところであります。
 そういう中で、岐阜県も第1波、第2波を何とか乗り越えて、今、第3波に備えているという状態でありまして、どうしてもこれは長期戦になっていくであろうということで、この問題について、やはり継続して取り組んでいく必要があるのではないかなということ。
 それから、同時に経済、社会、生活のいろいろな面でも、ウィズ・コロナからアフター・コロナへということで、恐らくコロナを仮に乗り越えたとしても、次に展望する経済、社会、生活の姿というのは、これまでに単に戻るのではなくて、違ったものになっていくのではないかと。そこにまた新しい構想なり政策なり、ビジョンを持って進めていく必要があるのではないかと。
 そういった、感染症としてのコロナ対策をどうしていくかということと、それからアフター・コロナをどう構想していくのかということは、ひとつ大きな人類史的な課題でもありますし、日本全体にとっても岐阜県にとっても大きな課題であるということです。これまで皆さんのご支援で、先ほどご紹介したように、今度の同時流行に備えての体制も、400を超える方々にご協力いただけるわけですから、この流れを引き続き継続して、しっかりと道筋をつけていきたいという思いで申し上げた次第であります。

記者
 コロナ問題に継続して取り組まれるというのが、一番主な理由だと思うんですけれども、一方で、県政史上初の5選となると、多選への批判という声も聞かれています。そういった声にはどう答えますか。

知事
 私自身としては、これが今2選目であろうが、3選目であろうが、4選目であろうがですね、こういう課題が目の前に横たわっているとしたら、恐らく同じことを申し上げているのではないかと思っております。従って、何選だからということではなしに、目の前の課題についての取り組む姿勢と言いますか、そういう立場を言わせていただいておりますので、その上で、今おっしゃった、これが何選目にあたるかということについて、いろんな各方面のご意見もあろうかと思いますし、そういったことについては、それぞれにご判断いただくなり、ご意見も伺いたいと思っております。

記者
 昨日、自民県連の幹部の方々ともお話にもなられたかと思うんですけれども、県連の正式な方針の決定を待たずに、続投したいという思いを表明したということに関してはいかがでしょうか。

知事
 決定があってから思いを言うのか、思いっていうのは思いですから、ご相談することを、私どもとしてはスタートとしてですね、自民党を含めていろんな方々にご相談するにあたって、私の気持ちを述べたということでありまして、「私どうしたらいいんでしょうか」というご相談ではなしに、「今こういう気持ちでおります」と、「そのことについていかがでしょうか」ということで、ご相談をしていくという流れかと思っております。

記者
 昨日も同じこと(質問)が出て恐縮なんですけれども、県議会の側から、知事との意思疎通の部分で課題があるという指摘がありまして、そこについては、知事としてはどういうふうにお答えになるか、あるいはそれについて何か取り組もうとして考えていらっしゃることはあるんでしょうか。

知事
 具体的にですね、どういう点をおっしゃっておられるのか、それぞれの議員、それぞれいろんな思いがあろうかと思いますので、よくその辺を伺いたいなと思っております。昨日、幹部がお出でになった時にも申し上げましたけれども、そういったことについて私自身はいろんなご批判やらご意見は、いつでもお聞きしたいと思っているので、いつでもどこへでも参上しますので、そういう場をつくってくださいということでお願いをしております。引き続きそういうことで、そういう場をつくっていただければと思っております。それでお話を聞きながら、至らぬところやら問題点があれば、率直にそれについての対応を考えていくということかと思っております。

記者
 議会中には、議会があることなので何かをすべきではないというおっしゃり方をして、終わったのでというお話をされたと思うんですが、もっと以前に、知事ご自身のお考えを自民党にお伝えされなかったのは、なぜだったんでしょうか。

知事
 やはり第1波、第2波とやってきて、その間、様々な総合対策を実行に移すということで、県庁の職員も総出でこの問題に取り組んできたわけでありまして、まずはそれをしっかりと目途を付けるということが最優先で、そこに選挙云々ということが、いろんなところに入り込んでくるのはどうかなという思いもありました。私自身もまず、この緊急事態をある程度乗り越えて、少し落ち着いたところでないと、とてもそういう判断をする気持ちにもなっておりませんでしたし、まずはこの目の前の緊急事態に取り組んでいくということを最優先で考えたということでございます。

記者
 一番の理由はコロナ対応とおっしゃっていたと思うんですが、出馬をされたいというお考えを決められた中で、仮に次があるとすれば4年間があると思うんですが、コロナ以外のことで、是非取り組みたいことが、現時点で何か思いがあれば教えてください。

知事
 アフター・コロナと言いますか、コロナを経験して、乗り越えて、そしてどういう経済・雇用、生活、社会をつくっていくかというのは、これまた人類史的にも、あるいは国にとっても、県にとっても最大の課題だと思います。
 このコロナの問題というのは、単に感染症の治療とか、検査とか、予防とか、そういう問題だけではなしに、まさに人類の行動様式とか、生活様式とか、いろんなことを根本から見直す課題だと思っております。
 今は新型コロナというウイルスが来ていますが、このまま環境破壊を続けていけば、新たなウイルスが次々と襲ってくることが予想されるわけであります。そういった意味でも改めて、地球環境というものをどう考えるかという議論もあるでしょうし、それから、ひたすらに人が集まる、集中するということのいろんな面での負荷の大きさということが、いろんなところに影響してくるわけです。今現に、リモート、オンラインの会議とかいろんなことをやっておりますけれども、広い意味でのデジタル革命と言いますか、デジタルトランスフォーメーションと言いますか、そういったこともありますし、そしてデジタルトランスフォーメーションと、あるいはデジタル革命と環境革命の流れの中で、取り組んでいく中で、当然、東京一極集中をこうした観点から見直していくという動きも、新しい地方創生として出てくると思いますので、それに対して岐阜県としてどういうふうに対応していくか、受け皿をどう用意していくかというような課題も出てくると思います。
 そういう意味では、アフター・コロナという視覚で、県政を総ざらいしてみると。そしてアフター・コロナにおける岐阜県がどう在るべきか、どう在りたいのかということを、積極的に模索していくと言うか、こういう時期になるのではないかと思っております。これは、単に岐阜県だけではなしに、おそらく他の県も、日本全体にとっても、人類にとっても、そういうことではないかと思いますが、そこのところをきっちりやるということが、根幹の問題になるのではないかと思います。
 もう一つは、その一環にもなると思いますけれども、岐阜県の魅力発信ということで、観光を中心にいろいろとやってきたわけでありますけれども、典型的なのは、インバウンドがほぼゼロに近い状態になっておりまして、これまで積み上げてきた岐阜県の魅力発信の体系が、コロナでブレーキが掛かっているわけであります。こういったことの再構築もアフター・コロナのあり様を睨みながら、これは急いでやっていく必要があると思います。
 そういった意味で、丁度十数年前に人口減少と少子高齢化という観点から、県政を総ざらいしたことに次いで、大きな節目になる4年間かなというふうに思っておりますが、まだ私は気持ちを整理したくらいの段階でありますので、具体的に選挙でどういうふうに政策を打ち出していくというのは、まだこれからということであります。今、ざっと次の時代を考えると、そういうことかなという、そんな感じでおります。

記者
 来年の県知事選の件ですけれども、昨日、自民党の幹部の方々に出馬する意向を伝えられたと伺いましたが、古田知事ご自身の中で、次も出馬しようと決められたのはいつ頃でしょうか。

知事
 (議会が)終わってからですね。議会が終わって、それまでこれについては全部封印しておりました。お陰様で無事、予算も諸々の条例も含めてクリアしていただきましたので、ここで集中的に気持ちを整理する時期が来たと思って、いろいろと考えました。そういうことです。

記者
 今月の議会が終わった後ということですね。

知事
 はい。

記者
 先ほども質問があったのですが、古田知事の続投を望む声が聞こえてくる一方で、多選による県政の硬直化を懸念する声もあると思うんです。そういった不安を持つ方々には、どのように応えていきたいと思われますか。

知事
 私は、何期目かということではなしに、今何が課題で、その課題について私が取り組んでいくことについて、皆様がご理解なり、ご支援をいただけるかどうか。そういう課題に取り組むに相応しいかどうか、そういったことをご判断いただければありがたいと思っておりまして、何期目だからどう、というふうに私自身は考えておりません。ただ、いろんな声があることも事実でありますから、そういったことについては、また皆さんのお考えも伺いたいと思います。私自身、今回5期目をもう一回2期目に戻すわけにもいきませんし、6期目、7期目にすることもできませんので、5期目であることは紛れもない事実ですから、それをどう皆さんがご評価されるかということかと思います。

記者
 1月7日告示で、少し気が早い気もするんですけれども、選挙戦になった場合、どういったことを有権者に訴えていきたいと。

知事
 そこはまだ。今申し上げたようなざっくりした問題意識と言いますか、テーマ意識はありますけれども、そこはまだこれから練っていく必要があります。ただ、その前に、まずはそういう気持ちをお伝えしつつありますので、私のそういう気持ちに対して、自民党の県連の皆さんやら、各政党、それからいろんな関係者がどういうふうに見ておられるか、まずそれをざっくばらんに伺うことが先かなと思っております。

記者
 選挙の話題が続いてすみません。そもそもの話なんですけれども、知事の進退の表明ということに向かって、周辺の関係者もそうですし、緊張感が高まってるというような雰囲気はお感じになっていらっしゃったと思うんですけれども、ようやくお気持ちを公に話したというのが昨日だったと思うんですが、一夜明けて、いろいろと事が動き始めているとは思いますけれども、そもそもの今日のお気持ちとしてはいかがですか。

知事
 そうですね。私自身としては、率直に自分の気持ちを述べさせていただきましたので、自民党の幹部の方々へもそうですし、昨日、皆様方にもぶら下がりでお話をさせていただきましたし、こうやって出てきますと、問い合わせとかもありますので、同じことを申し上げているんですけれども。
 ということで、現時点で申し上げたいことは、申し上げたということで、あとはそれぞれの方々がどういうふうにご判断されるかという、そこら辺を見届けていくと言うか、そういうことではないかと思っております。
 従って、一応、現時点で申し上げることは、全て申し上げて、そうした皆さんのご判断にお預けしたというか、そういう思いでおります。
 

記者
 コロナの件でお伺いいたします。診療ですとか検査のスキームが、明日(10月14日(水曜日))から変わるということになりますが、岐阜県がベースに敷いていた「自宅療養ゼロ」というところは、今後、10月14日以降、どのようになっていくのでしょうか。

知事
 実は、今予定しておりますのは、今週の金曜日の夜になりますけれども、県の専門家会議を開こうと思っております。ちょっと久しぶりになりましたので、非常事態宣言を9月1日に解除して、解除したあとの第3波に備えた体制とか、必要な予算とか、いろいろな考え方を、ひと通り議論していただいたわけです。
 その上で、議会も終わったと。予算も用意されたと。それから、国も新しい内閣で、新しい方針も次々と出してきておられます。それから、小康状態とは言え、岐阜県は岐阜県なりの、数は少ないんですけれども、発症者もおられます。それから、今1つクラスターも出ましたし、国全体として見れば、やはり東京は相変わらずということでありますので、現在の感染状況をどう評価をして、日本国全体、さらには世界の感染状況、そしてその中における岐阜県の感染状況というのを一回総ざらいして、それからこの1ヶ月間のいろんな動きをご紹介をして、そして次のフェーズに臨むということで、たぶん長い会議になると思いますが、全部テーブルの上に乗っけようということで、今準備をさせていただいております。
 そういう中で、自宅待機ゼロは、現時点で言えば、入院されている方が20人を切っておりますので、用意している病床とか、ホテルの部屋の数を考えますと、十分対応できるということでございますので、自宅待機ゼロという考え方はしっかりと堅持していきたいということで、その方針も金曜日に(県の専門家会議に)申し上げて、いろいろご意見をいただきたいと思っております。
 

記者
 その辺りは、都道府県に裁量があるということは確認できたということですか。

知事
 そうですね。それもお諮りしたいと思っておりますけれども、この間、国から出た通知と言いますか、方針では。あれは政令を改正するんですね。この中に都道府県知事の裁量というところがあります。これは私もずっと知事会でも言っておりますし、この議論は受け止めていただいたと。国においてですね。と思っておりますので、そこはよかったのではないかなと。
 ですから、県によっては、なかなか自宅待機ゼロというのは、現実にやりづらいところもあろうかと思いますが、それぞれの県の事情もあろうかと思いますから、それはそれとして、私どもとして、今の体制を堅持するということは、ルール上もできることになっておりますので、堅持したいと思っております。

記者
 コロナ関連で最後ですが、それぞれなんですが、これまでの「帰国者・接触者相談センター」が、「受診・相談センター」と名前を衣替えしたりですとか、かかりつけ医の役割とかが変わって、医療全体に関わってくる話なので、医師会ですとか、病院業界とかとの協議というのが不可欠だと思うんですけれども、今回のスキームを岐阜県の中に乗せるにあたって、どのようにそういった機関と連携してきたのかということを、もう少し話していただけますでしょうか。

知事
 こういう指定機関を設けることについては、9月の非常事態宣言を解除した後の、次の対策ということの中でご提示をして、そして、市町村も含めた関係者の協議会の場とか、専門家会議の場でも方針を申し上げて、むしろこれにご理解をいただいて、各地域、市町村も含めて、積極的に応じていただけるようにご支援・ご協力をお願いしてきたということで、むしろ、そういうご支援・ご協力があって、412ですか、これにたどり着いたということであります。今回、これも今週金曜日に(県の専門家会議に)ご報告をして、とりあえずこれで良しとするか、さらに地域的に若干ばらつきもありますものですから、その辺もどう考えるかとか、この辺はご相談したいと思っております。

記者
 昨日、ご意欲を示された知事選のことについてなんですが、支持者の方、いろいろな方からご意見を伺うということを言われていたんですけれども、昨日のあの後の段階、今日ここに到るまでで、意欲を直接伝えた方ですとか、ご連絡された方というのはどのくらいいらっしゃるんでしょうか。

知事
 今できるのは、とりあえず電話で、こういう話をしておりますよという状況報告を申し上げたんですけれども、こちらから言う前に電話がかかってくるケースもありますし、昨日の夜から今日にかけては、ひっきりなしにお尋ねの電話がありますので、状況をご報告させていただいたということです。
 中には、即わかったと、しっかりやれという方もおられますし、政党間の調整とか議会運営もありますから、そういったことも大事だねとおっしゃる方もおられますし、いろんなご意見がございます。それから、推薦状を出したいという団体もありますし、様々ですけれども、おっしゃるように、県内、各界が知事選にいわば焦点を当てて、それぞれの団体なり、組織なり、チームなり、どういうふうにこれに臨むかということについて、具体的に検討を始められたという感じでしょうかね。そんな印象を受けております。

記者
 今、どういうご意見があったか少しお話しいただいたかと思うんですけれど、どういう意見が多かったかみたいなことは、知事の中でございますか。
 

知事
 私自身、受け取っているものでは激励が圧倒的に多いです。
 

記者
 自民党の県連の方で、どういう方針を決めるかというのも、今週中なのか、動きがあるかと思うんですけれど、四期されているところもあって、知事に対してどういうご意見があるのかということとかは、ある意味、出馬を具体的に表明される以前の段階でも、いろいろとご意見としては知事のところに入っているかと思うんですけれど、そういった点も踏まえて、どのタイミングで、正式に知事として表明するのかというのは、何がそこの分水嶺になるかというか、きっかけになるかというのは何かお考えのところはありますか。
 

知事
 これは、これからどんなスケジュールで、どんなふうに物事が進むか、まだ定かではありませんので、私としては気持ちは明確に申し上げたつもりでありますので、それに対していろんな形でこれから反応が出てきますから、それを見守らせていただいて、どこかのタイミングで、総合判断ということになるんじゃないでしょうか。
 いつ頃とか、その辺はちょっとまだどうなるか、これから、状況如何ですから、それは今ここで勝手に決めつけるわけにはいかないと思います。
 それから、私自身としては、例えば、これまで既に6次にわたるコロナ対策の補正予算を組んできているわけでありますけれども、そのコロナ対策一つひとつについては、自由民主党さんをはじめとして、各政党から、非常に細かなご要望もいただいておりますし、できる限りというか、ほぼ全面的にそうしたご要望なりご意見を政策に入れて、予算要求もし、実行に移してきております。そういった政策面でのご要望とか、それに対する受け止めとか、そういったことは、私自身もそうですけれども、県庁の各部局も頻繁に接触してやっているのではないかと思いますが、ただ、前広にざっくばらんにいろんな意見交換をするという時間が、このところどうしても、緊急対応に追われて少なかったのかもしれません。
 いずれにせよ、どういうことにどういうご意見なりご批判があるかというのは、むしろこれからよく聞いてみたいと思っております。
 

記者
 新型コロナの、今日発表になった、新たな診療・検査体制のことでお伺いします。今回、検査体制について、希望されたところは公表するというような仕組みになっていると思います。
 これまで検査体制については、基本的に非公表という原則を貫かれていたと思いますが、今回、国のスキームとしても公表するということは明らかになっているわけですが、県として、この検査する医療機関を公表する決断をされた理由、その辺りをお伺いしたいのと、公表するにあたって、一つの医療機関に患者さんが集中して、少ない人員でやられている診療所さんがパンクするということはあってはならないと思うんですが、そのあたり、患者さんに対してのメッセージであるとか、県としての立場をお聞かせください。

知事
 今回はかかりつけのお医者さんに診ていただこうということなものですから、そのかかりつけのお医者さんを持っている方は、そこが指定されているかどうかを聞けばすぐわかるわけですね。
 別に、そのお医者さんに差はないわけでありますので、かかりつけのお医者さんはそこで聞いていただければ、自分のところは指定されていないよというのだったら、じゃあどこが指定されているかと、この近辺でどこがあるかというのをお尋ねになればすぐわかるようになっていますし、かかりつけの医者が指定されていればそこでやっていただければいいということで、そんなに複雑になっているとは思いません。
 ただ全県的に広がっていますし、ちょっとまだ精粗まちまちでありますものですから、公表できるところは公表する、公表して差支えのないところは公表するということで、医療機関の希望を伺いましたら、今の412のうちの91の医療機関が公表を希望するということでございましたので、これは公表させていただきます。
 県のホームページにおいても公開、今日からさせていただきますけれども、それ以外の方々、やはり公表によって患者が殺到するということを懸念すると言いますか、自分のところの病院のキャパシティとして、もう既にかかりつけの患者さんで手一杯だということで、かかりつけの患者さんには自分のところが指定されていることはお伝えすればわかる話なので、それで一つのまとまりができるので、これ以上公表する意味はないというか、かえって難しくなるというご意見があるものですから、じゃあそこは閉じておきましょうと。
 ただ、ご相談されれば保健所であれ、行政であれ、医師会であれ、どこであれ情報はシェアしていますので、この地域でどこがやってもらえるかというのをお尋ねいただければ、すぐ答えは出ます。そこはそれぞれの方に、ご不便のないように、そういうことを心掛けて、今仕組みを作っております。

記者
 コロナ感染症に伴う差別的な風潮ですとか、そういうところを医療機関の方々、懸念されているところもあると思うんですが、今回の公表をきっかけにそのあたりの啓発といいますか、知事からのメッセージは何かございますでしょうか。
 

知事
 私どもは、ストップ「コロナ・ハラスメント」ということで、全市町村長の署名も含めて、メッセージを出させていただいておりまして、今、注意深く、いろいろなご意見とか、苦情とか、相談とか、そういうものを洗いながら丁寧に対応していくという体制を取っておりますので、引き続き、それはしっかりやりたいと思っております。
 各市町村長さんたちも、相当な注意で、この問題には取り組んでいただいていると思っておりますので、ここは揺るぎなくやっていきたいということであります。

記者
 引き続き、新たな診療・検査体制のことについてです。412件ということで、この指定される医療機関は全て、明日から抗原検査もやっていくということになるのでしょうか。

知事
 例の抗原迅速診断キットを活用してやっていくという体制です。

記者
 当初、350くらいを予定していた中で、大幅に多い医療機関になりますけれども、そのキットの確保と資材なんかは過不足なくというか、できているんでしょうか。

知事
 現時点ではその面では問題ありません。キットでやるところもあるんですが、一部の病院ではPCR検査そのものをやるというところもございます。ちょっと補足しますとね。
 そういう私どもの今のキャパシティです。それぞれの指定機関の検査のキャパシティで見ますと、1日あたり、最大8000件の検査ができるという体制が現時点でとられております。ということでございますので、それもお伝えしておきたいと思います。
 それから、別途、PCR検査能力そのものは今1000件あって、これを今、1800件目指してやっていますから、それはそれでまた増えていくということで、それは別枠として増えていくということです。できる限り、とにかく体制を強化していきたいとやっております。

記者
 念のため確認ですが、県の体制としてPCRはおよそ1000件、1日あたりあって、今おっしゃった8000件というのは、抗原簡易検査キット、今回412の機関でやるものの合計が8000というような理解でよいですか。

知事
 そうです。PCR検査を除いた、外数が8000件ということです。

司会
 以上を持ちまして知事定例記者会見を終了いたします。

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