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知事記者会見(平成25年1月4日)

記事ID:0009336 2015年9月11日更新 広報課 印刷ページ表示 大きな文字で印刷ページ表示

平成25年1月4日(金曜日)午前11時30分

知事

それでは改めまして、あけましておめでとうございます。旧年中は大変お世話になりましたけれども、また今年もよろしくお願いいたします。
と言いましても、まずは選挙が終わらないことには次の話もできないものですから、今年一年の話と言いましても、お手元に「平成25年の主要事業予定」というものがありますが、大部分は誰が知事になってもやるであろう予定でありますけれども、一部、考え方も色々あるだろうなというものもありますので、ざっと、今年何が起こるかというものを見ていただいたと思いますが。

まずは何とか1月末までには、例の東海・東南海・南海の3連動地震の想定調査を今、やっているわけでありますが、ちょうど放射性物質の(拡散)シミュレーション(結果)を前に発表しましたが、今度は地震のほうの被害想定ということで、お出しをしたいと思っております。これが出ますと、それを踏まえて、地域防災計画の見直しでありますとか、防災情報通信システムの見直しでありますとか、緊急避難道路の整備計画の見直しでありますとか、あるいは原子力防災訓練ですとか、色々、この危機管理、防災に関連したところに繋がっていくわけであります。

それから1月中に、道の駅「星のふる里ふじはし」ですね、ここを使った実証実験ということでございます。いざという時に道の駅が、言わば防災機能を発揮するということで、例えば太陽光発電が可能になっており、蓄電池も置いてあるということで、一定期間、この道の駅の防災機能で、予備電力を使って持ちこたえることができるというようなことを期待をした、実証実験をやろうということでございます。これ、次世代エネルギーの導入については、色々なタイプの実証実験を今、やっているところですから、その一コマということになるわけでございますが、私どもとしては、できるだけ効果を確認できたところで実用化を目指したいということではあるわけではあります。

それから2月は、これを福井・滋賀県、それから三重・岐阜県と、「日本まんなか共和国」というものをこの何年来、もうかれこれ10年くらいですか、やっておりますけれども、そこで、特に滋賀県の嘉田知事などにも大いにご賛同いただいて、岐阜県がやっております「ぎふ輝く女性ネットワーク」と申しますか、APECの中小企業大臣会合の時に「女性経営者サミット」というものをやりましたけれども、あの流れで岐阜版をずっとやってきているのですが、このところ愛知県・三重県、隣県からの参加希望が非常に多いものですから、これを「日本まんなか共和国」という舞台でも一度やってみようかということで、予定をしております。

それから「全国小水力発電サミットin岐阜」、これも2月に予定しております。
それから、ちょうど今、議論しております「岐阜県水源地域保全条例」、これを、先般の議会でも議論いただきましたけれども、3月には正式に案を提案したいと思っております。

それから放射性物質の放出を想定した、岐阜県として初の「原子力防災訓練」を3月にやる予定でおります。

それから、清流の国ぎふ森林・環境税、ちょうど1年になりますので、初年度のこの森林・環境税をどう活かすことができたかという評価も含めた、県民フォーラムをやってみたいと思っております。

それから5か年間の「岐阜県観光振興プラン」、25年度からまた第2次が始まりますので、これに向けて内容を今、詰めているところでありますが、「清流の国ぎふ観光回廊」と申しますか、滞在型の回廊観光と申しますか、そういうことを中心に、色々と案を練っているところでございまして、これを3月中には決めたいと思っております。

それから、リニア中央新幹線の活用戦略についての第1次案と申しますか、大きな方向付けもこの辺りでさせていただこうということでございます。
こういったことは、いずれにしましても、来年度予算案の中にも色々な形で盛り込んでいくように、今やっているところでございます。

それから、特別支援学校が4月から2つ開校いたしまして、1つが飛騨北部ですね、飛騨吉城特別支援学校。それから下呂につきましては、高等部だけ急いで平成21年に開校しましたけれども、それに小・中学部を設置して全面開校になるということでございます。これはいずれも、現地から大変要望の強いものでございまして、こぎ着けることができたということでございます。

それから「地域の絆づくり重点推進モデル地域」ということで、現在可児市でスタートしておりますけれども、地域での、例えば高齢者の見守りですとか、色々な地域の絆づくり活動をモデル的にやってみようということで、2か所目を指定する予定でおります。まだ具体的に場所は申し上げられる状況ではないのですが。

それから5月に、第3回の「高橋尚子杯ぎふ清流ハーフマラソン」、それから7月に県立希望が丘学園の再整備工事着手、それから9月に、これは岐阜市にとっては非常に待望久しい名鉄高架事業を、いよいよ事業計画の変更から始まって進めていきたいと思っております。

それから10月には、ちょうど「ぎふ清流国体・ぎふ清流大会」1周年を迎えますので、何らかの記念行事を掲げようと思っております。単なる記念行事にするのか、県挙げてのスポーツ行事を新たに考えるのか、この辺りはまた追々、構想を詰めていきたいと思っております。
それから県病院ですね、岐阜県総合医療センターの新しい棟、これは小児医療センター、小児医療の拠点にしようということで整備するわけでございますが、これが始まると。

それから「全国女性消防団員活性化ぎふ大会」ということで、岐阜にこの大会を誘致しております。

それから、隔年で「ものづくり岐阜テクノフェア」をやってきておりますけれども、11月、今年は多治見市の番でございます。

それから「中部地方治水大会」、それから12月には美濃加茂市の県有地で既に決まりましたけれども、大規模太陽光発電施設がこの時に完成をするということでございます。

それから、下呂市内から、新しく建てております下呂温泉病院、あるいは下呂交流会館につながる農道、「湯けむり下呂地区」と言うのですか、これが完成をすると。

それから(配布資料の)秋以降、未定の行に入ってまいりますが、リニア中央新幹線の具体的なルート、それから駅位置のきっちりとしたものを、秋以降に公表になると思いますが、それに向けてこれから色々な議論を進めていくのですね。

それからタイミングが、ちょっとまだあれでございますけれども、バイパス道路が2か所(国道41号高山国府バイパス、国道156号岐阜東バイパスの一部供用)、これも地元からは要望が非常に強いものでございますし、それから先程申し上げました防災情報通信システムですね、年度内に方針を決めて、実際の更新作業に来年度着手をしたいと思っております。

それから国際的には、ブラジル移住、岐阜県人としては100周年にあたるということで記念行事が行われますし、それから中国の江西省との友好提携25周年ということで、これらの記念事業も予定されております。

あとここに書いてありませんけれども、私どもとしましては、選挙が終わって、私もここに戻ってこられるようなことになりましたら、4月1日から機構改革の一環として、「清流の国ぎふ推進局」とでも、これは仮の名前でありますが、このスポーツ振興の条例の実施でありますとか、それから1市町村1スポーツ1イベントと申しますか、国体の成果を受けて各市町村に取り組んでいただく、これを支援するとか、あるいは「清流文化の創造」ということで色々と政策を考えていく、そういう横断的な「清流の国ぎふ推進局」とでも言うべきものを、4月1日からスタートさせて政策を練っていきたいというふうに思っております。

それから、長期構想の中間見直しが予定されていますけれども、できれば3月に、現在の10年計画の見直しの骨格案を議会に提出をして、夏ぐらいまでには中間見直し案をお出しをしたいと思っております。
ちょうど長期構想を作った時点以降の事情変更という意味では、人口減少、少子高齢化は大体予想したとおり、着実に進んできているわけでございますが、そういう中で、東日本大震災の経験でありますとか、リーマン・ショックの経験でありますとか、あるいはこのぎふ清流国体・ぎふ清流大会の経験でありますとか、そういったことを踏まえた、安全・安心面での政策ですとか、次世代産業の育成政策でありますとか、あるいは清流の国づくりですとか、あるいは人材育成、人づくり計画ですとか、そういった辺りを中心に見直していくことになるのではないかと思いますが、これも予定をしております。

大体、以上のようなことでございまして、清流国体が、そうですね、100万人を超える大交流だったわけでありますが、ああいった大規模な行事、イベントというものは当分無いわけでありまして、イベントを通じて岐阜県のあり様を模索していくという流れから、ここ(配布資料)にも書いてあります、色々な分野の政策展開をですね。根っこは長期構想にありますけれども、政策展開を図っていくという、そういう県政の時期に差し掛かるのではないかというふうに思っております。

いずれにしましてもまずは、1月の選挙が終わりませんと、その先のことは確たることが言えませんので、私の思いとしてはそんなことでございます。以上です。今年も、今年もというか、まずは1月、2月5日までですかね、私の任期は。そこまでは確定しておりますので、よろしくお願いしたいと思います。

記者 もうそろそろ知事選があるということで、なかなか何を話そうかというのもあるのですけれども。
知事 私も何を話そうか、あれもこれも言うわけにはいかないなと思っております。
記者 先程の(仕事始め式の)訓示の時に、しばらくの間、旅に出るので、知恵を絞って予算編成などを行ってほしいということだったのですが、骨格予算にするということを前からおっしゃったと思うのですけれど、それはある程度固まったのですか。
知事

県議会で、代表質問でありましたけれども、非常に国政も、とにかく大型補正を組もうということでもありますし、平成25年度予算も大きくギアチェンジがなされようとしている中で、県が骨格などという大まかなことでいいのかと、こういうご質問もありまして。

思い起こしますと前回の2期目の時も、骨格予算をということで指示をして旅に出たわけでありますけれども、帰って来てから、ほとんどご挨拶もそこそこに、予算編成の中に私自身が没頭しましたものですから、限られた時間ではありましたが、骨格編成のつもりではおりましたけれども、最終的には本予算を組むことができましたので、ひょっとしたらそういうこともできるかもしれないということで。建て前としては骨格編成ということになるのですけれども、終わった後、限られた時間の中でどこまでやれるかという、かつそういう国の色々な動きというのも睨みながらということで。

直接、この間、東京へ行って政権と話をするということができませんものですから、そこは同僚の他の知事さんにも色々とお願いをしたりしていますし、情報は入るようにしながら、特に大型の補正がありますので、我々のニーズをきちっと申し上げていかないといけないと思っておりますけれども。そのようなことで、ちょっとそういう意味で、筋論としては骨格ですけれども、状況によって変わるかもしれません。

記者 昨年から似たような質問が続くのですけれども、今日の新聞で、嘉田滋賀県知事が日本未来の党の代表を辞任して、県政1本に絞ろうという話が出ているのですけれども、古田知事として、やはり国政との兼務は難しいと考えるか、その辺りいかがでしょうか。
知事

私もその流れの中に身を置いておりませんので。嘉田知事は嘉田知事として、色々とお考えなのだろうというふうに思いますし。
私自身はまずは、当面1月の選挙がまずはありますし、それを経た上で、予算編成の中で、次の県政のフェーズ(段階)をどういうふうに組み立てていくかということがありますし。それから自民党政権に変わる中で、しかし一方で参議院のねじれがある中で、国政がどう展開していくのか、その国政と、私どもの県政とどういうふうに関わっていくか、この辺りはむしろこれから始まりますので。

民主党政権とは3年強に渡って、私なりに色々な対応をさせていただきましたし、色々な提言を申し上げたり、時には厳しいことを申し上げたり、率直な意見交換をさせていただきました。一時は、何と言うのでしょうか、陳情とか色々、省庁へ行く時に手続きがどうのこうのというのがありましたけれども、現実には私、ほとんど不自由を感じておりませんで、アポイントを申し込むとさっと入って、すっといくらでも議論をさせていただきましたので。

民主党政権とは民主党政権とのやり取りがありましたけれども、今度また、自民党政権になってシステムも変わるでしょうし、プレーヤーも変わりますし。ただ今回の閣僚の方々は、ずっと一緒に仕事をしてきた方々が非常に多いものですから、そういう意味では、選挙が終わって無事に戻って来られましたら、できるだけ早い機会に、むしろ国政の新しい体制の皆さんと、まずは意見交換をしたいなと思っております。私としては、それ以上でも以下でもないですね。

記者 ちょっと、知事選を前になかなか具体的には答えられないかもしれませんが、今年1年の抱負というか、決意を教えていただきたいと思います。
知事

まずは知事選をしっかりと戦って、何とかいい結果を出せればというのが、まずはありまして。それが終わって初めて、私にとってはお正月がやってくるということでありますので、まずはそこから始まると思います。

それから、1期目の時は本当に手探りの選挙選でしたし。それから2期目の時には、やはり各地回らせていただいて、それぞれ、岐阜県というのは非常に広くて多様ですから、地域ごとに抱えておられる問題も多様ですから。そういう意味で、一方的にこちらが話すだけではなしに、色々な機会に色々とご意見やらご注文やらご要望をお聞きしたり、色々お叱りを受けたりですとか。この17日間の選挙戦自身が、私にとっては大変重要な、県民の皆さんとの重要な接点でもありましたので。そういう意味では、色々なことを直に学ぶ旅でもありますし。

そういう意味で、今回皆さんがどんな目線で、どんなふうに私の話を聞いていただけるか、そこは虚心坦懐に取り組んでいきたいと思っております。前回などもそうですけれども、思いがけない所で思いがけないことについて、感謝を述べられたり苦情を述べられたりですとかありますので、選挙とはそういう意味でも非常に重要だと思っておりますので、まずはそれをくぐったところでということではないでしょうか。

記者 3月のこの、県の原子力防災訓練なんですが、これは具体的にどんな訓練内容をイメージされているのかなというのをお伺いしたいのですが。
知事 まだこれから詰めていくところもあると思いますけれども。(放射線物質拡散)シミュレーションの結果を出しましたよね。あのシミュレーションと、それからあれに基づいて色々な、何と言うのでしょう、(放射線の)観測機器も導入しましたよね。ですから、一定のどういう事態を想定するか、その想定された事態の中で、どういうふうに情報収集・データ収集をして、どういうふうに流して、それからどういうふうに、避難も含めて振る舞っていくかというようなことが、ポイントになるのではないかと思います。これ、まだこれから詰めていきますけれども。
記者 これは、いわゆる住民の避難訓練のようなものというのも、行う考えでいらっしゃるのでしょうか。
知事

そこは、どこまで幅広くやるかということだと思います。通常は、こういう防災訓練というと行政の訓練がメインで、住民まで動員するというのは少ないのですけれども。ただ一昨年の、今となっては一昨々年になるのですか、「7.15」の集中豪雨で亡くなられた方がおられましたよね。あの経験を踏まえまして、あの後やりました訓練では、やはり避難勧告の出し方とか、それを受けて、どういうふうにどこにどう逃げていくかという訓練もやりましたので、そういう要素もどう入れていくか。かなり広域にわたるものですから。

そこはちょっとまだ、私自身は、スタッフとまだ議論できておりませんので、規模はちょっとまだ、そういう意味では、住民まで巻き込むかどうかは、もう少し検討させていただきたいと思います。

記者 予算編成の件なんですけれども、政権交代や知事選で流動的な部分があると思うのですが、スケジュール的には例年どおりの時期でやられるというふうにお考えですか。
知事

そのつもりでおります。既に各党やら各界から色々なご要望もいただいておりますし、それに対してある程度の大まかなご返事を差し上げた部分もありますし、いつもどおりの作業をやっておりますので。選挙があったから、例えばその、予算編成のプレス発表が遅れるとかいうことは、あまりないのではないかと思います。

ただ4年前は、作業の中に給与カットが含まれておりましたでしょう。それで、これにつきましては、かなり職員組合とインテンシブ(集中的)な議論をしましたので。確か2月の第1週はほとんど毎日のように、一方で組合交渉をやりながら、予算編成作業をしておりましたので、その分で確か、プレス発表が当初の予定よりも2〜3日遅らさせていただいたと記憶しております。

それにしても、2月下旬にはもう県議会が始まりますし、議会運営委員会にはもう出さなければいけないわけですので、期限は切られておりますので、その中での作業ということですから、そう大きな変更はないと思います。
それではしばらく旅に出ますので、またよろしくお願いいたします。ありがとうございました。

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