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知事記者会見(平成24年10月18日)

記事ID:0009206 2015年9月11日更新 広報課 印刷ページ表示 大きな文字で印刷ページ表示

平成24年10月18日(木曜日)午後3時00分

知事 お手元に資料を2種類お届けしておりまして、1つはぎふ清流国体・ぎふ清流大会の結果概要と、もう1つは可児市の若葉台と言うのですか、そこで新しいモデルプロジェクトをやるものですから、そのご紹介ということであります。
この部屋での会見も久しぶりでありまして、国体・清流大会が一応終わったところで、今日も幹部会議をやりまして、色々こもごも感想が出たわけでございます。

お手元にありますように、既に、両大会後の記者会見でも申し上げたこともありますが、割と整理されておりますので、見ていただければと思います。
参加人員が先催県の平均78万人を上回って、100万人近くにまで達していると。これは暫定値でございますので、もう少し精査いたしますけれども。

それから冬季大会の成功、それからロンドンオリンピック、あるいはロンドンパラリンピックの選手の参加、そして水泳競技会における世界新記録というふうに、こう右肩上がりで、非常にいい循環の中で、この国体あるいは清流大会を迎えられたということで、非常にいい流れであったということがありがたかったわけでございます。ここに書いてありませんが、当然お天気にも恵まれたということでありますし、またボランティアが23,000人ということで、大変多くの方に活躍をしていただきました。数字はここに書いてございますので、眺めておいていただければと思います。

正直申し上げて、私も昨年、車椅子で山口(国体・大会)の、閉会式だけ行ったのですよね、旗の引継ぎということで。国体も大会も、閉会式は正直申しまして、選手・役員中心の閉会式でありまして、観客席は非常にまばらで、ああこんなふうにやっているのかなと思いましたが、岐阜県としては、開会式も閉会式もきちっとした形で、お出迎え・お見送りをやろうではないかということで、これを見ていただけますと分かりますように、閉会式それぞれ、2万人弱の方々が参加をしていただいたということでございます。

実は国体の閉会式の前に、体育協会の方々ですとか文部科学省の方々が「あれ、今日は開会式ですか?」と一瞬おっしゃったくらい、岐阜県らしくきちんと閉会式もやらせていただいたということで、大変よかったのではないかと思っております。

それから、県民の皆さんの総参加による取組みということで、この3ページにありますように、炬火リレー、それから「清流こよみぶね」、「ギフとフラッグ」のワークショップをやったわけでありますけれども、その他、のぼり旗、花飾り等々、大変多くの方々に参加をしていただいておりますし、それからそれぞれ障がい者の方々も、ワークショップや炬火リレーにも参加していただいております。文化プログラムも、これは県の催し物しか書いてありませんが、大変盛況であったと思います。

それから4ページの下半分に、のぼり旗、おもてなしメッセージボード、あるいは第1コーナーから第2コーナーにかけておりましたが、延べ7,500人の小中学生が大歓迎の声援を挙げていただいたと。これも非常に各県から好評でございましたし、また、メッセージカードを清流大会の全選手に、県内の小学生が差し上げたと。あるいは長良川もてなし隊も、提灯・マップ等々、工夫をしていただいたということであります。

それから宿泊は、これは配宿センターを通じた、いわば公式のものでありますが、18万7千人ということでございます。これとは別に、JTBですとか別のエージェントで来られた方々がおられますので、もう少し精査してみますが、公式ルートで申込みがあったものがこういった数字だということでございます。

それから成績はご案内のとおりでありまして、2回目の天皇杯・皇后杯を獲らせていただいたということでございます。
それから8ページをご覧いただきますと、種目別の天皇杯と申しますか、総得点の1位が、昨年ホッケーとフェンシングの2つだったものが、今回はこのずらっと1位が、確か13種目並んでおりますし、その他2位が6種目ですか、3位が1種目ということで、参加点だけに終わったのが、アイスホッケーの10点とクレー射撃の10点だけで、あとは幅広く点数を取っております。

それから総得点のところをご覧いただきますと、やはり団体競技を勝つということがいかに大きいかということで、ホッケーが246点ですとか、ボートが175点、カヌー149点等々、恐らく昨年の剣道24位というのは、本当に2桁の下のほうの点しかなかったと思いますが、今年は1位で126.5点ということで、やはり団体競技をどう獲っていくかということが、国体の点数の上では大きいと思います。

団体競技が、往々にしてブロック単位で代表を決めますものですから、愛知県・三重県・静岡県が特に強い団体競技で、岐阜県がいくら頑張ってもなかなか出られない競技がございますので、そういうところが開催県として出て、必ずしも優勝しなくても、参加点から始まって、ベスト8、ベスト4に行きますとかなりの点がもらえますので、そういったこともあるのかなという感じであります。

それから、ここは総得点しか書いてありませんが、成年組も頑張りましたけれども、高校生ですね、少年組が11種目で優勝しておりまして、団体でですね、これが非常に、この頑張りが大きかったのではないかと。少し前のインターハイに比べますと、圧倒的に高校生が活躍してくれたということでございました。

それから清流大会は、昨年67個のメダルを獲ったと言って大変喜んでおられたのですが、今回それを遙かに上回る数字でございまして、東京都が180個でございますので、メダル数としても一番多かったということでございます。

それから復興支援・日本再生ということで、支援募金の寄付でありますとか、開会式・閉会式で、ここに書いてございますように色々と工夫をさせていただいたと。この(9ページの)(3)の(被災3県への)映像配信ですね、CATV、インターネットで被災地の東北3県の選手の活躍ぶりを報道しましたけれども、これは非常に好評でして、現地のほうからもしばしばお問い合わせがあったというふうに聞いております。
それから10ページは、色々なアクシデントや問題点があって、急遽対応したということで書いてありますが、ご参考までに見ておいていただければと思います。一番下の水泳などは、問い合わせが殺到してJR岐阜駅が悲鳴を上げてしまいまして、午前5時に案内所を開設することになったというぐらいの人気でありましたし、11ページは、障がい者に対して色々と配慮をしたけれども、なお障がい者の目線から足りなかった点等々、あるいは特に感じた点等々が書いてございます。

それから、一昨日ですか、JR岐阜羽島駅はもうお帰りになる清流大会の方々で殺到しておりまして、ボランティアの方々も駅で別れを惜しむということで、午前中は万歳三唱やら涙の別れやら、そんなことがずっとJRの駅で続いたという話も伺っております。
県民の多くの方々や色々な人から、メッセージやらお手紙やらメールをいただいておりますけれども、非常に良かったという声が大変多いものですから、私どもとしてはありがたいなと思っておりますし、県民挙げての、総力挙げての半世紀に1回の大会でございましたので、つつがなく、かついい結果で終われて、私自身もちょっとほっとしているところでございます。

もう少し、これだけの競技でございますので、きちっとした分析・整理をする必要もありますし、それから色々な所にお礼に参上しなければいけないということで、そんなことの段取り、それからぎふ清流国体・ぎふ清流大会の実行委員会の方々ですとか、ご協力いただいた全市町村の方々ですとか、これも総括のための集まりが必要でございますので、どういう形でどういうふうにやるか、今また検討を始めるところでございます。

それから、これをどういうふうに将来に活かしていくかということで、ソフト・ハード、それからこういう競技会、色々な角度から早急に検討しようと思っておりますし、それから議会のほうでもスポーツ振興条例という検討もなされておりますので、それと色々と議会の方々とも議論をしながら、未来にどう繋いでいくかということも考えていきたいと思っております。

さしずめ、その条例もありますけれども、全国豊かな海づくり大会でもそうですけれども、1年経ったところで1周年の行事をやりましたが、海づくり大会の場合には1年間で約1,500回の「緑と水の子ども会議」と申しますか、水教育ということを大切にして、その発表をしてもらったわけなのですが、さて1年経ったところで、このぎふ清流国体・ぎふ清流大会をどういうふうに総括をし、さらにその先どう考えるかですとか、そんなことも含めながら、まずは年内、どういうふうに整理していくか、色々と知恵を絞っていきたいと思っております。まとまったところで随時、ご報告したいと思っております。

それからもう1つの資料が、地域の絆づくりと申しますか、急速に住宅団地で高齢化が進んできておりまして、そういった高齢化が進む住宅団地における、住民同士の支え合いとか、それからそういう地域の問題・課題の解決を支援するとか、あるいはそういう地域の問題を解決するための担い手づくりとか、そんなことをパッケージにして、モデル事業をやってみようということで、まずはこの可児市の若葉台がその典型例だろうということで、スタートをいたします。

具体的にはこの資料に書いてございますけれども、例えば、高齢者の生活支援のための無料送迎サービスということで、高台にある団地から西可児駅前の商業施設との間を、無料送迎する車両を導入をして、買い物・通院・その他諸々支援サービスをしようではないかと。

それから、防災も含めた専門家、あるいは県・市町村の職員を含めたサポートチームを作りまして、例えば「7月15日豪雨災害」にもありましたように、災害時の高齢者などの避難支援、こういったことをどういうふうに予め準備しておくかということで、「地域防災サポートチーム」を派遣して、具体的に現地で、例えば自主防災組織づくりのお手伝いをするとか、ご近所相互で安否確認をやる訓練をやるとか、それから自宅周辺の危険度はどの程度かという災害図上訓練をやるとか、色々なことを進めていきたいと思っております。

加えて、人材育成ということで、企業への出前講座ですとか、地域住民に対する研修会ですとか、そんなようなこともやっていきたいと思っております。いよいよスタートするということでございます。

まあちょっと、国体一色でずっとやってきましたものですから、今日も鳥獣被害の問題も(本部員会議を)やりましたし、それから県議会で議論のありました防災対策推進会議も動き出しましたので、国体の総括と共に、そういった仕掛かり品、宿題がたくさん残っておりますので、これを早急に1つ1つこなしていきたいと、こんなところでございます。私からは以上です。

記者 国体お疲れ様でした。先程、国体の総括をされた中でおっしゃられた、今後どういうふうに活かしていくかというところで、ソフト・ハード、色々な競技会を検討していきたいというお話でしたけれども、これ現段階で具体的に何か、こういったことをというようなものが知事の中で構想があれば、教えていただきたいのが1点と、それから1年後のどうするかというお話、これは何か1年後の記念イベントを開くという理解でよろしいのでしょうか。その2点を教えてください。
知事 最後の点は、別にまだ決めたわけではありませんけれども、1年後が1つの節目として、記念行事的なものもあり得るのではないかと。その際に、単なるスポーツの記念行事だけではなしに、例えば、「清流こよみぶね」をどうするのかとか、「ギフとフラッグ」をどうしていくのかとか、「ミナモ運動」をどうしていくのかとか、そんなことも睨みながら、1年の節目のところで何か考えたらどうかという声が今、出ているという程度で、まだ具体的には決まっておりません。

それから、ソフト・ハードと申し上げましたのは、例えばソフトという意味で言えば、民泊で盛り上がった池田町ですとか、ああいう所に行きますと、皆さんが、こういう地域を挙げて盛り上がるような、あるいは地域の絆を、お互いに汗をかきながら作っていけるような、こういう行事、競技会を毎年でもいいからやってくれと、地域のそういう絆づくりのきっかけとなるようなことを考えてくれないかというようなご要望もありましたし、それから国体を1つのきっかけに、何か岐阜らしいイベントなり競技会なり、国体に因んだものはできないだろうかという声もあります。

ソフトというのはそういう意味で、どういうふうにこの盛り上がったモードを、あるいはそのモチベーションを、どう活かしていくかという意味でのソフトのアイデアということと、ハードのほうは、これから色々、各競技会ごとにご意見があると思いますけれども、ここまで高められた競技力というものを、どういうふうに岐阜県として、それぞれの競技で維持・発展をさせていくかという中で、今申し上げましたようなソフトの面もありますけれども、あるいは練習環境ですとか競技施設ですとか、色々とご要望もあるのではないかと思いますし、そのような意見も、今回この快進撃のもたらしたものは何であったかと。

それで、そのもたらしたものに照らして、これを更に伸ばしていくためにはどうしていったらいいのかと、行政がやれることは何か、地域がやれることは何か、あるいは企業とか、あるいは地域クラブとしてのスポーツ団体がやれることは何かとか、あるいは大学・高等学校、あるいは中学校、学校教育の果たす役割は何かとか、そんなことを大いに議論をしながら、見定めていきたいと思っております。

記者 国体の点でもう1点。従来からやはり、国体にかける費用というものが議論されていますけれども、今回、従前では165億円という費用をかけたということで、その費用と今回の成果というものを比べた時に、知事の中で十分な効果と言いますか、今おっしゃられたのですけれども、そこは十分にかけただけのものはあったということで考えておられますでしょうか。
知事 先催県の実績を見ながら、私どもとしてはできる限り新規の施設はやめて、ある物を上手に使っていこうと、それから水泳競技も、本大会ではなしに、まだ暑さが残っている時に屋外でやって、とても屋内プールの施設は難しいということやら、色々と工夫をしてやってきましたので、先催県に比べますと、少し控えめな金額の中で工夫をしてきたということで、まだ最終的に締めてみないと分かりませんけれども、予定した枠の中で終えられたのではないかと思っております。

それから結果として、特に開会式・閉会式はワークショップを随分採用しましたものですから、手づくり感のある開会式もできましたので、もちろん大きなお金ではありますけれども、できる限り有意義に有効に使わせていただいて、この国体をやってきたわけです。

さて、この国体ということで色々やってきた予算を、来年度以降、スポーツ振興条例にも関連しますし、先程申し上げましたことにも関連しますが、どういうふうにスポーツ振興とかいうことで、あるいは地域の絆づくりでもいいのですが、この国体、ここで得た財産をどう活かしていくかということで、どのような予算をどう使っていくかということは、また引き続き考えていかなくてはいけないと思います。

金額的には、国体と同じというわけにはもちろん参りませんので、この額をこれから続けていくということではありませんけれども、どう財産を盛り上げていくかという上で、またこれは来年度予算編成の中で、また精査をしていくということになろうかと思います。

記者 費用に見合った成果というのは、十分得られたというふうに。
知事 私どもは、絶対的な判断基準というものはなかなかないものですから、先催県がおやりになってきたこととの対比の中で言えば、控えめな予算の中で手づくり感を出しながら頑張ってきたというふうに言えるのではないかと思います。
記者 分かりました。それからもう1点。来年、知事選挙がありますけれども、先日、1月27日に投開票ということで、あと3か月余りということになったのですが、知事ご自身の3選出馬に対する考えですね、国体の後に考えて決めるというふうに、従前からおっしゃっておられましたけれども、現段階でどのようにお考えになっているのでしょうか、お聞かせください。
知事 これは一言で、もう少し時間をくださいということですね。国体が終わりました、さあ次は、という、ちょっとモードではありませんので。むしろ、国体の総括やら整理をしながら、それから各方面にお礼やら、またこの財産をどう活かしていくのかということやら、色々と総括をしていく中で、いずれ判断をしなくてはいけないと思っていますけれども、今日の時点で言うと、もう少しお時間をいただきたいということですね。
記者 知事の中ではどういったことが、やはり3選出馬を考えられる時の、判断される、何と言うのでしょう、どういったことを考慮されて決めようというふうに、今、お考えになっておられますでしょうか。
知事 ということよりも、まずは、この平成17年に内々定をいただいた時から、ほぼ半世紀に1回のこれだけの大きな事業を、総力戦としてどういうふうに岐阜県全体が盛り上がって、皆がやってよかったと、成功したと言っていただけるようなものにしていくかということに、ほぼ全精力を使ってきたようなところもありまして。

とりわけ今年に入りましてから、もちろん、色々な危機管理ですとか、色々な問題ももちろんやってはおりますけれども、何としてもこの国体をどうするかと、どう成功裏に終えられるかということで、ある意味では目一杯、エネルギーを使い切ってきましたものですから。
ちょっと、いずれにせよ、そういうおっしゃるようなご質問も含めて、次のことについてもう少し頭を整理をすると申しますか、考え方を整理する時間をいただいた上で、判断をしたいということであります。

記者 国体の開会式で、知事が炬火リレーを走られたのはかなり異例だと思うのですけれども、この辺りの経緯をちょっと確認させていただければと。
知事 ああ、そうですか。国体の開会式をどうするかというのは、特に開会式の色々なパフォーマンスについては、式典懇談会ということで、有識者の方々におやりいただいて、もちろんそこに総合プロデューサーの日比野克彦さんも入っておられますし、これを春頃から何回かやってきて、例の式典前演技ですとか、オープニングプログラムですとか、色々なことをやってきたわけですけれども、その議論の中で炬火リレーをどうしていくかと。

最初は、それこそ乗鞍山頂からどのように岐阜まで運ぶかというところから始まったわけでございますが、これがまず目途が立ったところで、さて今度は開会式、国体だけではなく清流大会も含めて、どういうふうにやっていくかというところで議論していただいて、いわば議論はそこにお任せしていたというのが状況でありまして。

そこでの皆さんのお考えは、「ロンドンから岐阜へ」という流れと、それから昭和40年から未来へと、未来へというか「昭和40年から平成24年を経て未来へ」と、こういう流れを色々なところで考えていこうということで、炬火リレーもそういう流れの中で組み立てたらどうかと、こういう議論でありまして、私自身としては、そこでの結論に沿ってやらせていただいたということです。

記者 知事ご自身も走りたかったのですか。
知事 私自身はむしろ、そもそも知事としては開会式のマネジメントもありますし、開会宣言もありますし、そこの壇上で国旗掲揚もあり、県旗掲揚もあり、選手宣誓もあり、役割がありますから、私自身としては、むしろ若い人に走ってもらうというのがいいのではないかということを、一貫して申し上げております。
記者 一部の県議から批判の声も上がっていますが、その辺りは。
知事 ご意見として承らせていただいているということです。
記者 今の炬火リレーについてですけれども、関係者の方に、知事が走りたがったということを聞いているのですけれども。その辺りは違いますか。
知事 全然違います。逆です。それは物理的にも、その台に座っているわけですから難しいですよと、それから炬火リレーというのは若い人がいいですよということは、ずっと一貫して申し上げていたのですけれどね。もう昭和40年に十分やらせていただきましたので。それを無理して、しかも役割もあるわけですから、知事としての。

その前に、開会式になりますと、ずっと朝から天皇皇后両陛下に御随従をし、それから昼食も御一緒ですし、それから会場に入ればすぐ式典前演技ですから、見ておられたと思いますけれども、後ろに座って、式典前演技というのはどういう考え方で、今どういう演技が展開されているのかということを御説明申し上げるということですから、それが終わるや否や壇上に入るわけですから。
やりたいとか何とかというよりも、むしろ私自身としてはやるべき仕事が山ほどありますから、それで十分ですということをずっと申し上げてきたのですけれども。

記者 それだけ知事としてのお仕事を重視される中でも、さらに走られる結果になったという決め手は、どういうふうに考えたらよろしいですか。
知事 式典懇談会の方々の議論は、別に知事に走ってくれと言っているのではないと、昭和40年の最終ランナーに走ってくれと言っているのだと。だから昭和40年に大役をやらせていただいたと。昭和40年の岐阜国体から平成24年の岐阜国体へと、国体から国体へということで、岐阜県がこの流れを大事にしているという、そういうメッセージというか、それを炬火リレーの中で作っていきたいということで、知事に頼んでいるのではないと。

だから「あなたが例えば別の、あなたがというのは彼らが言うのですよ、僕が仮に別の職業で別のところにいたとして、依頼を受けたら断るかと。たまたま今、知事にいるということであって、むしろ昭和40年の炬火ランナーとして、それで未来の若者に繋ぐという、こういう流れの中で役割を果たしてもらいたい」と、こういうご議論でございましたので。

あとは出入りの物理的な時間も、これものすごく制約があるものですから、それも何とか工夫したらどうでしょうかとおっしゃるものですから、そういう流れの中で、そういう議論の中で、私も、かなりもう開会式も近付く間際ですけれども、お引き受けしましょうということにしたのですけれども。

記者 質問変わりますが、先程ちょっと知事選のことでもお話がありましたが、来年1月ということで、そろそろ年末にかけて新年度予算の編成をされていくと思いますが、骨格予算にするかどうかというのは、もう方針として、県全体として決まっていますでしょうか。
知事 ちょうど4年前もそうでしたけれども、選挙の年には、基本的には骨格予算を作りながらやっていくというのがこれまでもやってきましたし、恐らくそうなるのではないかと思います。全てを12月、1月の流れの中で全部決めてしまうということにはなりませんので、骨格予算ということになると思いますし、それから、その骨格予算をどの程度のものにするかということと、それから難しいのは、行財政改革アクションプランが今年度終わるものですから、向こう3年間のまた新たな財政プランをどう考えるかなどもありますものですから。

一方で、来年度予算は骨格予算としながらも、中期的な考え方の整理の作業もしなくてはいけないということで、なかなか微妙なところはあると思いますけれども、基本的には、来年度予算について言えば、骨格予算という組み立ての中でやっていくことになるのではないかと思います。
それからその場合に、足らざるところはまた補正で補うというやり方もありますし、その後の話はその後の話として、色々な工夫をしていくということではないでしょうか。

記者 先程の関連で1点だけ。炬火リレーの件なのですけれども、知事、先程まだこれから、選挙についてはこれから考えられるということだったのですが、仮にもし出馬をするということになった場合に、走るということが、結果的にですけれども、知事がそのように思われなくても、いわゆる政治的なパフォーマンスではないけれども、そういったことに結果的に繋がってしまうのではないかという、そういった危惧と言いますか、そういったことは、判断される時に考えられたかどうかというところなのですけれども。
知事 私としては、国体は国体。その先のことは一切考えておりませんので、まずは国体に全力投球という中で、式典懇談会の議論に沿って対応したということに尽きるわけですので、それはそれでピリオドということですけれども。
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