ページの先頭です。 メニューを飛ばして本文へ
トップページ > 分類でさがす > 県政情報 > 知事 > 知事記者会見 > 知事記者会見(平成24年7月11日)

本文

知事記者会見(平成24年7月11日)

記事ID:0009018 2015年9月11日更新 広報課 印刷ページ表示 大きな文字で印刷ページ表示

平成24年7月11日(水曜日)午後3時00分

知事 しばらく(県議会中で記者会見がなかった)でしたので、いくつか(項目があり)、急ぎ足でいたしますが、多くありますが、1つはぎふ清流国体・ぎふ清流大会の開会式・閉会式の一般入場者の募集でございます。

総合開会式まであと80日ということになりましたけれども、4月から6月にかけて3か月近く公募いたしまして、お手元の資料のように開会式はオーバーしておりますので、これは抽選いたしますが、閉会式のほうはまだ隙間がございます。それで再度募集するというよりは、色々なご希望のある方ですとか、両大会で色々骨を折っていただくボランティアの方々ですとか、あるいは岐阜メモリアルセンターの近くの学校の児童・生徒ですとか、ご縁のある方にちょっとお声がけをして、このスペースを差し上げようかなというふうに考えております。

いずれにしましても、抽選をするということになっております。さすがに、ぎふ清流国体の総合開会式も、ぎふ清流大会の開会式も、所定の数をかなり上回っておりますので、外れた人にはちょっと申し訳ないですけれども。

それから2番目が、炬火リレー、それから炬火の採火式ですが、大体固まってきましたので、今日現在のところでご報告させていただきます。7月16日、来週月曜日ですが、いよいよ採火式をやります。乗鞍岳の畳平でやります。ちょうどこれは、昭和40年(岐阜国体)の時も同じようにそこで採火をしておりまして、太陽光による採火ということで考えております。

採火者は、冬季国体で活躍してくれた若い方々、高校生の方々にお願いしようと思っております。採火した後、飛騨地区の高校生あるいは特別支援学校の生徒さんが、3区間リレーをして走ってもらいまして、それで乗鞍スカイラインを駆け下りていただいて、その後、高山市で高山市のリレー隊に引き継いで、あとは全県ずっと繋ぐと、こういうことになります。

正直申し上げてちょっと心配なのはお天気でして、お日様が照らないと太陽光からの採火というものはできないものですから。実はそれに備えて、同じ採火者にちょっとご無理を言って、既にお天気の良い時に、採火は予備的にはやっているのです。
火は採ってありますので、もし雨が降ったり、あるいは雨が降らなくても曇天で太陽光から採火できなくなりましたら、その予備的に採った時の模様を、ビデオになっておりますのでそれを映像で流して、そしてその時に採った火をトーチに繋いでいくということにさせていただこうと思っております。
やはり採火式も厳かにできればありがたいなと思っておりますが、何せちょっと梅雨が長引いているものですから、お天気を心配しております。

あと、各市町村がどのようなふうに(リレーを)やっていくかということで、基本的にはそれぞれの市町村のご要望に応じて、2日間回るところもあれば1日のところもあれば、距離も長短まちまちですし、資料を見ていただきますと分かりますように、小学生・中学生・高校生、あるいは障がいを持った方、福祉施設の方々、あるいは敢えて高齢者ですとか、あるいは47年前の岐阜国体の時に走った人ですとか、競技に出た人ですとか、あるいは首長自ら走られるとか。

その他、その地元のお祭り、イベントにトーチの火をそのまま活かそうということで、セレモニーをやるとか、あるいはボートで運ぶとか、あるいは第3セクターの電車で運んで第3セクターのPRも併せて行うとか、本当に様々な企画がありますので、是非、「昨日はどこを走った」、「今日はどこを走る」、「どういう趣向で、その地域は炬火を迎えるか」というようなことを、色々とまた取材をして、報道していただければ大変ありがたいと。これはまた、盛り上がりに繋がってくるのではないかと思います。

親子3代で、孫と息子、孫と祖父・祖母と一緒に走るとか繋ぐとか、本当に各地で多彩な、まだそれから検討中の方もおられますし、あるいは炬火の後ろに幼稚園児など400人のパレードが付くとかいうところもありましたし、あるいは炬火の火を分火して、その市町村の中を回るという方もいましたし、昭和40年岐阜国体で使用したトーチを使って引き継ぎをやりたいということをおっしゃっている方もおられます。
色々とこの資料を見ていますと、見ているだけでも本当に「ああ、皆さん一生懸命やってもらっているんだなあ」ということを実感するわけでありますが、これは日々、またもう少し詳細を情報提供させていただきますので、是非一緒になって、炬火リレーということで色々な思いが繋がっていけばいいのではないかと思っておりますので、よろしくお願いしたいと思います。

それから次に、文化面で(両大会に)協賛ということで、企画展が2つございます。
1つは、岐阜県美術館が開館30周年ということで、この夏、7月13日(金曜日)、明後日から8月26日まで、象徴派のコレクションを、他の美術館からもお預かりしたものもありますが、展示をするという企画展、「象徴派」展でございます。

それからもう1つは、多治見市の岐阜県現代陶芸美術館ですが、岐阜県ゆかりの(陶芸分野の)人間国宝の方が6名、それから県の重要無形文化財保持者8名、計14名の方の作品を一堂に集めるという、これはちょっと今までにない試みでございまして、大変壮観でございます。是非よろしくお願いしたいと思います。以上が、ぎふ清流国体・ぎふ清流大会についてでございます。

今月は「清流月間」ということで、全国豊かな海づくり大会以降、毎年7月を「清流月間」に定めるということで、県民挙げて色々なところで、森・川・海の繋がり、自然、文化、体験、色々なことをやるということでして、メインが、7月15日(日曜日)の高山市の飛騨・世界生活文化センターでの「清流の国ぎふづくり県民大会」です。その資料もお手元にお配りしておりますが、今回は上下流の連携ということもありまして、三重県あるいは富山県の団体の参加もあり、一緒にやろうということであります。

セミナー、トークセッション、ワークショップ、あるいはカジカの試食ですとか、あと「ぎふ清流環境大賞」、「ぎふ清流環境賞」、「ぎふ清流環境賞奨励賞」といった、NPOですとか学校での取組みに対する表彰ですとか、それから「2012乗鞍環境ウォーキング」、「清流サイクリングツアー」といったようなこともございます。そのようなことで「清流月間」を盛り上げていきたいと思っておりますので、よろしくお願いいたします。

それから次が防災教育ということで、色々と今、防災対策をやっておりますが、2つ、新しい試みを始めるということであります。
1つは「防災教育推進校」ということで指定をいたしまして、県内16校、小学校・中学校・高等学校・特別支援学校、それぞれ指定をして、これから2年間、「防災教育推進校」ということで、その学校ごとに、例えば地域の災害伝承の聞き取り、あるいはそれを教材にするですとか、地域の防災訓練への参加ですとか、避難所体験ですとか、それから緊急地震速報を活用した避難訓練ですとか、また、その地域で水害が起こりそうな所、土砂災害が起こりそうな所、あるいは東海地震を念頭においてですとか、あるいは災害弱者ですね、障がいを持った方がどう避難するかですとか、特色のある防災教育をやっていただいて、これを1つのモデルとして全県的に情報を共有して、「防災の手引」と申しますか、そんなものに繋いでいきたいと。

それからもう1つは、「防災教育研修会」というものを、今週7月13日(金曜日)に羽島市で開催させていただきます。ここでは、第1部は例の、群馬大学の片田敏孝(かただとしたか)教授、この方は岐阜県中津川市のご出身なのですけれども、東日本大震災で多くの子どもたちが彼の指導で助かったということで、ご講演をいただいた上で、(第2部の)パネルディスカッションでは、今の「防災教育推進校」の校長先生ですとか、宮城県に復興支援で出かけた派遣教員ですとか、色々な立場の方々が参加して、防災教育の研修をやろうということでございます。
それから4番目が濃飛横断自動車道なのですが、この濃飛横断自動車道は、郡上市を起点に、下呂市を経由して中津川市に至るという、全長80kmの地域高規格道路でありますけれども、このうち下呂市金山町から下呂市保井戸の間の全長5.1kmが今度完成いたしまして、7月24日(火曜日)に開通するということでございます。

この5.1kmの開通を記念しまして、そのうちの、5.1kmのうちの4.9kmがトンネルでございまして、「ささゆりトンネル」と命名されておりますけれども、このトンネルの下呂側の入口付近で、開通式を7月24日(火曜日)に行います。私も参ろうと思っております。
このトンネルの開通によりまして、ぐるっと迂回していたルートが直線で繋がりますものですから、郡上八幡ICから下呂温泉までの距離が62kmから47kmに縮まって、所要時間が75分から55分に20分短縮されるということで、おそらく郡上から下呂に入る流れという意味では、観光客・宿泊客の増加に繋がるのではないかと期待をいたしております。この後も、この濃飛横断自動車道は順次やってまいりますけれども、そのようなことで、開通があるということでございます。私からは以上です。

記者 直接県政と関係ないことで申し訳ないのですが、今晩、小沢一郎さんが新たに新党を立ち上げることになりまして、脱原発、反消費増税といったことを前面に出した党だというふうに、今のところ言われております。

政権与党が2つに割れるような状況になりまして、非常に増税が先行している状況ではありますけれども、改めまして、この小沢さんの新党ができる動きについて、どのようなお考えがあるかお聞かせください。

知事 私自身は、特に今おっしゃったような動きについて、直接関わっているわけではありませんし、民主党内のある種、政治判断の結果だと思いますので、岐阜県知事という立場でコメントするということは、特にないと思います。

私自身が公務員時代、新生党ができ、新進党ができ、自由党ができと、色々な場面をずっと見てまいりましたけれども、それぞれの、その時期その時期の色々な政治的な合従連衡がなされてきたわけですので、そういうこととしては眺めてはおりますが、特に今回のことで、知事という立場でどうこうということはございません。あまりコメントになりませんか。

記者 炬火リレーがいよいよ始まるということになりますけれど、改めまして炬火リレーが始まることでこれまで、県民の盛り上がりが徐々に徐々に盛り上がっていくと、その意味では非常に重要なものだと思うのですけど、現段階でよく言われる、盛り上がっていないという指摘も、正直あることはあります。その意味で炬火リレーの意味合いを、改めてお願いします。
知事 私自身、今、選手の練習場に直接行きまして、練習ぶりを見せていただいたり、激励の声かけをさせていただいたりしていますし、それから、吹奏楽ですとか和太鼓ですとか、あるいはその他体操ですとか、色々な、開会式・閉会式にパフォーマンスをやっていただくということで練習しておられる方もお訪ねしております。

それから、民泊で色々と、食材も含めて、地域の方が苦労しておられたり、あるいは炬火リレーに併せて、ミナモの手作りの色々なものを地域で飾ろうですとか、それから例の「ギフとフラッグ」を手作りでやるですとか、あるいは大きな行灯ですね、「清流こよみぶね」の行灯づくりですとか、色々な所へお邪魔しておりますけれども、まず非常に熱気を感じております。

それぞれの地域で、「こんな食材を今度、作りました」、「こんなことをやってみたい」、「こんな工夫をしました」、あるいは「今、ここのところがどうもうまくいかないので頑張っています」とか、「炬火リレーもこんな工夫をしてやっています」とか、そういう話を随分、各地域へ行くと伺いますものですから。言ってみれば、そうやって自ら国体に関わっていこうというか、参加していこうというか、おもてなしであれ、沿道の応援であれ、あるいは競技会場の設えであれ何であれ、あるいは花飾りですとか色々な、そういうことに関わっておられる方1人1人は本当に生き生きと、「何とかしよう」というか、「47年ぶりの国体なんだ」という熱意は非常に伝わってまいります。
それから、リハーサルも、競技場でまとめて通しでやったりしていますけれども、これもおいでになっている方々と近くで話をしますと、「本当に一生懸命、毎日毎日、練習しているんだ」という話もされますし、そういう意味では、私自身は着実に盛り上がってきているのではないかと。

ただその盛り上がり方が、それぞれの地域の方々が、やはり工夫をするということで盛り上がっていくので、ただ何となく眺めていてどうのこうのという、そういうコメントの世界ではありませんので、自ら、何か関わっていこうというかですね。

この炬火リレーも、少し発表の時間が遅れましたのは、市町村によって2日どうしても周りたいとか、それから、最初は5〜6kmと思っていたけれども距離を伸ばしたいと、一方、警察との調整にちょっと県も手伝ってくれとか、あるいは炬火リレーの中でこういう工夫を入れたいけれどもこれはやっていいかどうかとか、人数をこういうふうにしたいけれどもいいかとか、色々なお尋ねがあるのですね。

そういうものに対してできるだけ、そういうご要望と申しますか、せっかくのそうした創意工夫を活かせるように、私どもとしてもお手伝いをさせていただいておりますので、そういう仕掛けを1つ1つを通じて、私は徐々に間違いなく盛り上がってきているのではないかなという感じがいたしますし、そういう意味でも、皆さんが汗をかいている現場を私もできるだけ見せていただいて、そして激励をさせていただくと。
あるいは練習場に行くと、この間のウェイトリフティングもそうなのですが、実は、下からこう持ち上げますよね。ところが、トレーニングというのは下から持ち上げるだけではなくて、例えば膝の高さからいきなり持ち上げるトレーニング、胸の高さからいきなり持ち上げるトレーニングというのをやるのだそうですけれども、その時に木の台が要るのです。その台が全く足りなくて、そういう練習ができないと。ですから、下から持ち上げる練習は一生懸命やっておられるのです。けれども、そういう練習ができないので、そういう台は調達できないのだろうかというご提案があったり。

それから、どこそこの会場では、どこからどう見てもトイレがいくら何でも古いし、和式トイレしかないし、いいのでしょうかというようなことですとか、色々とそういうご提案やお尋ねがありまして、そういうことに対しましても、1つ1つ丁寧に、できるだけお考えに沿うようにやろうとしております。
そういったことを丁寧にやっていくということを通じて、現場の皆さんの思いと、私どもがそれを応援していくという流れが、うまく繋がっていくのではないかと思っておりまして、むしろそういうことを、これからも丹念にやっていきたいと思っております。

記者 先月27日に徳山ダムに関する裁判がありまして、旧徳山村の方が移転する時に道路を作るという約束があったけれどということで、5年間裁判で訴えていたのですけれども、結果的には、法的には問題ないということで却下となりましたけれども、その裁判についてどのようにご覧になられましたでしょうか。
知事 方針を途中で転換したということは事実でありますし、これは私自身が着任する前の話ではありますけれども、色々と伺っておりますが、方針を変えざるを得なかった事情ですとか、そういうことも含めまして、地主さんにも随分お話をさせていただいて、公有地化という道を歩んでおるわけですし。

それから、船での輸送というものをどうするかですとか、色々なことをやってきて努力はしてきているということで、ただ、公有地化自身もこのところペースがスローダウンしておりまして、まだ一気に100%まではいっていないわけで、引き続き粘り強い努力をしていこうということなのですが。

そういう意味で、色々な意味でご不満なり、色々とお考えもあろうかと思いますけれども、大きな流れとしましては、行政サイドとしても、県だけではなくて揖斐川町もそうですし、水資源機構もそうですが、できるだけしっかりと向き合いながら努力をしていくということで、これまでもやってはきておりますし、また引き続きそういう努力は続けていかなくてはいけないというふうに思っております。

記者 4年前にダムが完成して、その4年間の間、ダム湖周辺にある山を持っている方がずっと行けない、通行の侵害のような状況が起きてきているわけですけれども、中には山仕事に行けないという方もいて、道路が作られるということは今後、あり得るのでしょうか。どのようにお考えでしょうか。

旧徳山の人というのは、ダムの公共事業で(村を)離れて、さらに約束だった道路が作られないと追い討ちをかけられて、大変、今も苦しんでいる方もいらっしゃると思うのですけれども、その点については、知事はどのようにお考えでしょうか。

知事 改めて、何と申しますか予算を組んで、道路予算を組むということは、少なくとも現時点では視界には入っておりませんので。むしろそういうご要望に対して、船をどうするかですとか、どのような対応が可能かということを少しずつ考えていくという、これも水資源機構なり、国土交通省にももちろん相談しなくてはいけませんけれども、そういう丁寧なやり方の中でどこまでできるかということではないでしょうか。
記者 FC岐阜の支援の問題なのですが、今月初めにチケットスポンサー制度ができたということですけれども、その他の支援がどうなっているのかということと、あと6月14日に知事が上京された際に、Jリーグのチェアマンとも会談されているみたいです。そこで何か支援の要請なりがあったのか、どんな内容が話し合われたのかということをお伺いしたいのですが。
知事 Jリーグにお邪魔しましたのは、今、岐阜県で何が起こっているかと、我々がどういう問題意識でどのような対応をしようとしているのかということを、直接お伝えするのが一番いいだろうということで、お話をさせていただきました。

それから、Jリーグから、3か月、3か月、前倒し的にお金をいただいて、それで4月・5月と、あるいは6月と、資金繰りの危機をかつかつ越えてきているものですから、7月・8月・9月と、この3か月前倒し路線はいつまでできるものなのか、できないものなのかですとか、そういったやり取りもさせていただきました。

基本的には、Jリーグの一定のルールと申しますか、ルールの中で、FC岐阜がどのように、あるいは岐阜県がどのようにサポートしていくのかをまずは見守るということで、意思疎通をしておくということが中心でありましたので、そこで何か具体的な結論ですとか報告ですとか支援ですとか、そういう話はありませんけれども、我々の問題意識なり、考え方をお伝えしたということでございます。

それから、この間2回目の(県内の経済団体等との)会合をここでやりましたけれども、あの後は民間を中心に、今年の不足分が1億5,000万円だと、これ以上はないと、これ以上に悪くなることはないと、FC岐阜からはこういうお話でしたから、1億5,000万円をどうやってまず、どういうタイミングでどう埋め合わせていくかということと、それから、来年度以降、どういうチームづくりをしていくかということを、まずは民間ベースで色々と相談をしていただいております。各団体の幹部の方々に出てきていただいておりますので、この間のチケットの話も、その流れの中の1つかと思います。

7月も今、中旬に入ったところですか、7月下旬に資金ショートの恐れがあるということで今、動いておりますので、7月末までのどこかで、またそうした努力が、今、現状でどこまで来ているのか、7月末の資金ショートはどう乗り越えられるのかという辺りを、どこかで、7月下旬にはまたやりたいと思っております。という状況でございます。

記者 下旬にはやりたいというのは、3回目の支援会議をやって、そこで何らかの、いくらか集めるということを決めたいということでしょうか。
知事 そういうことになるかもしれませんし、あるいは既に7月末までにそういう支援の枠組みができれば、むしろそれを報告していただくということになるかもしれませんし。その時にどこまで話が具体的に進んでいるかということだと思います。

この間、何人かの方がおっしゃっていましたけれども、こうやって会議をやって同じことを述べ合っていても仕方がないので、ここから先は具体的に、どこがいくら、全体でいくらという、こういう世界だと、皆さんおっしゃっていましたから、まさにそのことを、今やっていただいているということです。
それが今月末までに、とにかく資金ショートの問題がありますから、これをどう乗り越えていけるかということ、それだけではまだ先々不安ですから、併せて今、精力的にやっていただいているところであります。

とか何とか言っているうちに、19位まで行きましたので、ただ18位とはちょっと今、距離がありますよね。2つ、3つ勝たないと超せませんので、もうひと頑張りしていただきたいと思います。

記者 今日午前中に、リニア中央新幹線の活用戦略研究会の産業振興部会が開かれました。知事がご覧になられているかどうかは分かりませんけれども、一応試算結果ということで、中間駅の最大利用者数ということで3,200人、あとそれから経済効果ということで、観光客とかが218億円等々出ているのですけれども、この数値について、知事はどのようにご覧になられているのかお伺いしたいのですが。
知事 ちょっと実は、私はまだ報告を聞いていないのです。従って申し訳ないのですけれども、つまりどういう試算値かということと、それからこういうものは、あまり早い段階で金科玉条のごとく数字だけが一人歩きするというのも、むしろその数字というのは戦略を考えるための1つの切り口になるものだと思いますので。まだ数字が一人歩きするには、ちょっとタイミングとしては早いなという気もしますけれども、ただ、戦略を考える上では色々な分析をやったらいいと思います。

そういうまだプロセスだと思いますので、ちょっとまだ私のところには、実は上がってきておりません。ですから、部会ベースでの、かなり自由な議論の中で出ている話だと思いますが、せっかくですから早速、聞いてみます。

記者 関連なのですけれども、その産業振興部会の席でこういうものが出て、全市町村揃っている中で、質問をしていたのはほとんど中津川市だけで、あとは全く、ほとんど何も聞かないというような状況だったのですが。

それなりのちゃんと予算をかけてやった数値なので、それなりに質問が出るかと思ったのですが、中津川市以外はほとんど何も聞かなかったという状況で、県内の盛り上がりという点で、先程の国体の話ではないのですけれども、リニアについてもやはりなかなか、県内でやっていこうという、そういう盛り上がりという点で、オール岐阜という意味ではなかなか盛り上がっていないのかなという気がするのですけれども、この点は知事はどうお考えですか。

知事 リニア中央新幹線は別にイベントではないですから。それこそ、最終的にはみんな成功した、成功したと言っているあの愛知万博でも、スタートの3年前などは死んだようになっていましたから。ですからそれと同じで、要は戦略がきちっとしないといけない、そのためにもその会議をやっているわけですので。

私もこの間、美乃坂本駅を、どのような場所にあって、周辺がどのような地形で、既存の路線とリニアとどういう関係になるのかならないのか、我々としては極力、美乃坂本駅にくっつけてくれというお願いをしているわけであります。既存駅からすぐに移動できないと、それこそ利用しづらいですから。

それから車両工場をお願いしていますよね。これはかなり広大な土地を必要する、逆にそれだけに効果の高い、雇用効果ですとか技術開発ですとか色々な意味で、岐阜県にとっては非常にありがたいことなのですけれども、この車両工場も中津川市(に)と言っていますから、どういうところがあり得るかですとか色々な意味で、別に私は素人ですから、ぱっと地形を見て、ここだとかそこだとか、そんなことを言うのではないのですが、これから順番に積み上げていくのではないでしょうか。

ただ、駅はJR東海が全額負担をしてくれるということになりましたけれども、アクセス道路ですとか、駅前の、それこそどういう駅前にするのか、1つのまちづくりですよね、その辺りはむしろ地元に委ねられているわけですので、駅はできましたと、あとは知りませんということには到底できないわけですし。従って、アクセス道路ということでのご要望も結構、私のところへは来ていますけれども、近隣からは。

逆に言うと、何をどうするためのアクセス道路かと、どう活かしたいのかと、それから駅周辺、場所が決まりませんから何とも言えませんけれども、美乃坂本駅の近くということで、あそこをどう活かし得るのかですとか、まだちょっと皆さん方も具体的なイメージがつきかねているものですから、まだまだ、侃々諤々(かんかんがくがく)な議論には至っていないのかもしれませんけれども、これは私は時間の問題と思います。そう思っておりますので、私も徐々に議論の中に、輪の中に入っていこうと思っております。

<外部リンク>