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知事記者会見(平成21年7月21日)

記事ID:0000086 2015年9月10日更新 広報課 印刷ページ表示 大きな文字で印刷ページ表示

平成21年7月21日(火曜日)午後3時30分

知事

知事会見の中身に入る前に、私の着ているこのワイシャツ、お気づきだと思いますが、いよいよ国体のマスコット入りシャツが売り出されることになりました。白、ピンク、黄色、青、グレーの5種類がありまして、この暑いときですから、ぜひ皆さんも大いにご利用いただきたいと思います。それから、デザインも、このミナモちゃんと車いすに乗ったミナモちゃんのものもあります。大いにPRさせていただきますのでよろしくお願いします。

いくつかご報告することがありますが、1つは、既にご案内しておりますとおり、明日、22日、第91回の中部圏知事会議が開催されます。6年ぶりの岐阜県での開催ということになりまして、前回は平成15年11月に多治見市のセラパークでやっております。今回は岐阜グランドホテルで開催することとなっております。その前に岐阜の魅力を知ってもらうということで、川原町を少し散歩していただこうかということも考えております。

議題ですけれども、この秋に日中韓観光大臣会合もございますし、それから、来年はAPECの中小企業担当大臣会合が岐阜であり、それからエネルギー担当大臣会合が福井で開催されます。また、愛知県、名古屋市でCOP10の会合も開催されますし、この中部地域を舞台に国際的な会議なり、観光交流の機会が増えてまいります。また、来年秋には、上海万博が行われます。中部地方の自治体もかなり出展することになっておりまして、それやこれやで海外戦略というテーマについて、各県知事さんと名古屋市長さんもおいでになりますので、議論をしたいと思います。

今のところ、全県の知事さん、市長さんご本人が出席と聞いております。ご案内のとおり私どもも「飛騨・美濃じまんプロジェクト」をやってきているわけですが、岐阜県の取り組みを紹介しながら中部圏全体で相乗効果が出るような議論ができればと思っております。

それから、2番目が、お手元に資料をお配りしておりますが、「エキサイト43ギフ」についてです。「エキサイト」は駅の場所という意味の「エキ−サイト」と「エキサイティング」をかけた言葉です。「43」は、岐阜シティタワー43の43です。あの界隈をにぎわい創出の拠点としてもう一度テコ入れをしようということでございまして、本格的なオープンがいよいよ24日ということでございます。

岐阜シティタワー43の1階アトリウムに朝昼はカフェ、夜はバーということで、時間帯によって態様を変える新しいコンセプトのショップ&カフェバー「MERgE(マージ)」が開店します。「MERgE」は融合する、混じるという意味です。それから、2階の空き店舗スペースを使って「Aji−site(アジサイト)」ということで、食品ですね、話題の味、あるいは隠れた名物を並べて期間限定ショップとしてやっていこうということでございます。

「MERgE(マージ)」ではこのカフェバーに加えて海外商品、国内商品、県内商品を3分の1ずつ、いわばすぐれものといいますか、特色のあるものを並べようということで、例えば60年から100年前のアンティークな金属製のボウルでありますとか、木製のスプーン、家具でありますとか、あるいはデザイン性、機能性に優れた日用雑貨品ですとか、あるいは飛騨の木々から原料を厳選したアロマオイルですとか、なかなか他では手に入らないようなものを買っていただいたらどうかということでございます。

一方、2階の「Aji−site(アジサイト)」ですが、ご案内かもしれませんが、「スイーツマジック」というお店で、陶器の中に入ったプリン、これはなかなか手に入らない今人気のスイーツですが、これは岐阜出身の所さんという方が考案された極上プリンのいわば専門店です。こういったものを提供させていただきます。

既にプレオープンということで、お昼の「ランチプラザ43」と夜の「サマーナイトガーデン」をオープンしておりますが、大変好評でして、お昼はだいたい毎日200食を超えるお弁当が売り上げられておりますし、夜の「サマーナイトガーデン」も毎日100人を超える方々においでいただいておりまして、逆に来られた方が全員座れないくらいのにぎわいぶりでして、このインパクトであの辺も人通りが増えたという話しも伺っております。この「サマーナイトガーデン」は今月いっぱいということで計画しておりましたが、とにかくぜひ続けてくれということで、8月末まで延長しようということでございます。

要はこの場にしかないもの、あるいはこの場でしか体験できないものということをキーコンセプトにして、にぎわい創出の起爆剤にしていきたいということでございます。

24日から3日間、オープンスペシャルイベントも予定しておりまして、24日は私自身もトークショーにお邪魔することになっておりますし、そんなことで賑わいづくりをやっておりますのでよろしくお願いします。

それから3番目、これは報告ですが、この3連休あるいは今後の夏休みに合わせて、白鳥インターチェンジまで4車線化がこのほど完成したわけでございます。大変タイミングよく工事を進めていただいたというふうに感謝しておるわけでございますが、早速効果が表れておりまして、この3連休と昨年の3連休の美並インターチェンジと白鳥インターチェンジ付近の状況を比較しますと、昨年は3日間とも大体10キロから20キロの渋滞が発生しておりましたけれども、今年はこの間では、全く渋滞が発生しなかったということでございまして、その意味では早速効果が表れているということでございます。

ただ、一方で白鳥インターチェンジから北の方がいわばまだ暫定2車線区間でございまして、むしろそちらの方に渋滞が移行していると、渋滞のボトルネックが移行しているということでして、この3連休で言いますと、18日、19日にはそれぞれ18キロ、20日には24キロの渋滞が発生してきております。それから今年のゴールデンウィークには岐阜から飛騨方面へ向かう下り車線で、高鷲インターチェンジから美濃関ジャンクションにかけて、43キロの大渋滞が発生しております。今度の景気対策、経済危機対策の一環ということで飛騨清見インターチェンジまでの4車線化が既に決定しておりますが、これも完成までには何年もかかるわけでございまして、できるだけ早期に対応していただくことを期待しているということでございます。

また、道路ができまして沿線の魅力づくりをしなければいけないと、つとに申し上げておりますけれども、郡上市としてはこの9月下旬に「食の祭典inぎふ郡上」という、食の紹介、展示、あるいは販売のかなり大がかりなイベントを用意しておられまして、郡上市内の食は勿論でございますが、高山市、各務原市、あるいは富山県の氷見市、高岡市といったようなところから様々なショップが参加して、大変充実した食の祭典をやろうということで、今準備をされておられます。こういった沿線の魅力を高めながら、この南北の大動脈を生かしていくということも心掛けていきたいと思っております。

私の方からは以上でございます。

記者 本日、衆院が解散しまして、いよいよ総選挙に入るわけですけれども、知事から見られて、今回の総選挙の争点は何か。また、岐阜県のトップとして国政に求めるところはどんなところでしょうか。
知事

まだそれぞれに明確なマニフェストが出てきておりませんので、それぞれの党が何を目指して、何をマニフェストとしてかざしてこの選挙戦を戦っていかれるのか、そこを十分私としては注目していきたいと思っております。

そういう中で先週、全国知事会議が開かれたわけでありまして、地方分権について各党のマニフェストを知事会として評価してはどうかという議論がありました。これを採点する仕組みについては合意をしましたし、希望する知事がこの採点に参加をするということになりました。私自身は、この国のあり方を問う大変重要な総選挙だろうというふうに思っております。そういう中で地方を預かる身としましては、やはり国のあり方との一環で、地方分権について、この総選挙を通じて議論が大いに深まっていくことを期待したいと思っておりますし、知事会が合意した採点には、私も積極的に参加したいと思っております。

記者 その採点ですが、特に採点するポイントをもうちょっと具体的に教えてください。
知事

いろいろな議論の中で、政権公約の評価基準を決めまして、まず国家像の中で地方分権というものをどこまで明確に位置づけているかというポイントが1つ。それから国の地方分権改革推進委員会が既に国の義務付け、枠付けを見直すということで具体的な項目を4,000項目を超えて発表しておりますが、そうした項目についてどのように実施していくのかという点が2番目。3番目が国と地方の税源配分。現在、仕事の配分は地方が6、国が4に対して、税源配分はその逆になっていますので、せめて5対5、まず1対1の税源配分を実現しようとかねてから知事会側としては言ってきておりますので、この点についてどのような対応をされるのかということ、これが3番目。4番目が特に象徴的話題になっておりますが、国庫補助負担金。この国庫補助負担金の総件数の半減を知事会としては求めておりまして、半減ないしそれ以上の数値目標が表明されるかどうかという点。それから、5番目が地方交付税。三位一体改革の中で大幅にカットされたわけでありますので、その復元、増額、あるいは地方共有税化ということについて明確にしていただきたいということをお願いしております。それから6番目が直轄事業負担金の抜本的な改革。それから7番目が国の出先機関の廃止・縮小。

これらの点が10点ずつの配点になっておりまして、満点であれば70点になります。加えて、この分権改革を実現する仕組みの構築という点が30点の配点になっておりますが、国と地方との協議の場を法制化してもらいたいということ。これはずっと言い続けてきて、なかなか実現しないものでございますが、さらに単に法制化するだけではなく、地方の同意権等、協議の場における地方側の権限を明確にしてもらいたいということで、全体として30点という配点になっております。

この他に、私も申し上げたことでもあるのですが、こうしたことを進めていく上で地方財源が全体として、担保されることが必要であり、財源の確保に不安がある場合には10点減点というようなことになっています。

記者 採点するにあたって県民の意見は聞かれるのでしょうか。時間がちょっとないのでしょうけれど。
知事 今の項目は、いずれもすでに長い間、知事会でも議論されてきたテーマでもありますし、県内でもいろいろな機会に議論をしてきていることでもありますので、個別に何か意見を聞くというよりは、むしろ、各党のマニフェストがどの程度具体的に、明確になるかを見極めて、私なりに判断をさせて頂きたいと思っております。
記者 そうした採点になるわけですが、知事としてはこういうことを行うことの、良いことだとか悪いことだとかいろいろあるとは思いますけれども、意義はどうお考えですか。
知事

知事会に限らず、これまでの地方分権論議の中でいろいろ指摘されてきた主な点でありますので、こういった採点ということを具体的に打ち出すことによって、これから各政党がマニフェストを出すにあたって、こういったことを意識して、どこまでやれるかということを真剣に議論していだたくことを期待しているということでございます。

一方でこの採点結果に沿って、知事会として政党支持を明らかにするべきだという議論も一部にはございましたけれども、政党支持ということと、それから各党の地方分権のマニフェストをどう評価するかということは同一ではありませんので、政党支持というのはもっといろいろな要素がありますし、知事会という組織がそもそもそういう特定の政党支持をすることに馴染むかとかいろいろな議論がございまして、この政党支持という点については今回知事会としてはしないという結論になっております。

記者 政党支持への話の関連になるのですが、先週から今週にかけて各小選挙区候補の事務所開きが相次ぎました。3区の園田さんは知事が民主党の小選挙区の事務所開きに来られるということは初めてではないかと、エポックメイキングなことなんだよという話を民主の陣営が仰ったのですけれども、必ずしも政党支持というわけではないと思うのですが、それは何らかの意図があったのかどうかお聞かせ下さい。
知事

過去に例がない話だとは私は聞いていないのですが、私自身としては今日解散されましたので、特に特定の候補に対して何かをするということは、今日以降はもうないと思います。県民党という立場で私自身この県政をやらせて頂いておりますので、今日以降は特に動くことはないと思います。

ただ、私自身の選挙なり県政なり、これまでに応援していただいた現職の方々が事務所開きをするとか国政の報告会をするとかいうことに対しては、お邪魔してご挨拶するということで、これまでのところはやらせて頂いておりますけれども、もうこれで解散になって本格的に選挙選に入りますので、今日以降は特に動くことはないということでございます。

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