ページの先頭です。 メニューを飛ばして本文へ
トップページ > 分類でさがす > 県政情報 > 知事 > 知事記者会見 > 知事記者会見(平成23年8月9日)

本文

知事記者会見(平成23年8月9日)

記事ID:0008313 2015年9月10日更新 広報課 印刷ページ表示 大きな文字で印刷ページ表示

平成23年8月9日(火曜日)午後3時

知事

3点ほどご報告したいと思います。

まず、お手元に資料をお配りしておりますけれども、「ぎふ清流国体」の冬季大会の開始式・表彰式の次第がある程度見当がつきましたので、ご報告させていただきます。

来年1月28日〜31日まで恵那市でスケート、2月14日〜17日まで高山市でスキーということで、冬季大会がいよいよ始まるわけでございます。一方、スケートにつきましては、ショートトラックとフィギュアを名古屋市で、アイスホッケーを愛知県の3か所でやるということになっておりまして、岐阜県のほうのスケートはスピードスケートを恵那のクリスタルパークでやると、こういうことでございます。お手元の資料に開始式・表彰式とございますけれども、スケートは今のようなことでございますので、(表彰式については)愛知県のほうでまとめてやるということであります。

いずれにいたしましても、あと172日、あと半年でいよいよ「ぎふ清流国体」の幕開けということでございます。この岐阜県内で行うスケート・スキー競技に、合わせてほぼ2,000人ほどの役員・選手の参加を見込んでいるわけでございます。

それから、今年の山口国体の予選会の東海ブロック大会が、この5月下旬から8月下旬にかけて、三重県を中心に愛知県、岐阜県も含めて、この地域で開催されてきております。これまでに13競技・49種目が終了しておりますけれども、この49種目終了時点で、岐阜県の国体出場枠でございますが、33種目について出場枠を確保しております。昨年のこの時点では26種目でございましたので、競技力向上の成果が一定程度出ているのではないかと思っておりますし、それから出場枠それぞれの中でも、出場選手の数についても増加をしているというわけでございます。

それから、ぎふ清流国体・ぎふ清流大会のボランティアについて少しご紹介をしたいと思います。3種類のボランティアを予定しておりまして、1つは国体・大会の諸々の運営をお手伝いいただくボランティアで、これは延べ15,000人を予定しておりますが、既に5,800人の応募があるということでございます。それから、ぎふ清流大会の選手団のサポートをするボランティア、これは1,100人という規模で予定をしております。

それからもう1つのカテゴリーといたしまして、情報支援ボランティアというものがございます。これは手話の通訳ですとか、それから要約筆記、筆談ですね、そういったことを行うボランティアでして、国体もそうでございますが、とりわけ、全国障害者スポーツ大会でありますところの「ぎふ清流大会」で多くのボランティアをお願いしようということであります。今、644名の方が応募いただいておりまして、7月18日から具体的な研修を開始したということでして、ボランティア募集のほうも着実に進んでいるということでございます。国体の準備状況については、以上でございます。

それから、資料をお配りしておりませんけれども、明日、長野県の松本市で阿部長野県知事との懇談会を予定しております。今年度に入りましてから、富山県、福井県に続いて3件目ということでして、お盆前としては一区切りということでございます。

7月7日の石井富山県知事との懇談会では、小水力発電の水利権の取得手続き等々、規制緩和について色々と連携して国に要望していこうというような話も出ましたし、それから、先週8月2日に開催しました西川福井県知事との懇談会では、両県の上海事務所の連携強化による観光PRの充実でありますとか、原発の安全対策につきまして福井県から色々と今後、情報を提供していただくというようなことについて議論をし、また合意もしたところでございます。

今回の長野県知事との懇談会では、4つテーマがございまして、(1番目が)「中部縦貫自動車道の整備促進」。2番目が、長野県内もJRの方で県内駅の候補地の発表がございましたので、いよいよこの「リニア中央新幹線を活かした地域づくり」ということで、岐阜県と長野県の連携といったことも議論になるのではないかと思います。それから、去年から色々進めておりますけれども、北アルプスで多発しております「山岳遭難の防止対策」でありますとか、あるいは、岐阜県は森林率82%で全国第2位、長野県が78%で全国第4位ということで、全国有数の森林県である両県で「豊かな森林づくり」を進めていくということで、そういったことを中心に意見交換をしていこうと思っているところでございます。

長野県知事との懇談会は、今回は松本へ行きますが、お互い交互に行っておりまして(私が知事に就任してからは)3回目でございますけれども、昨年就任されました阿部知事とは私としては初めてでございますので、率直な意見交換をしてきたいということでございます。

この他にも、先だって中部9県1市の中部圏知事会議もございましたし、それから8月下旬には、日本まんなか共和国知事サミットという、日本のまんなかにある岐阜県、三重県、滋賀県、福井県の4知事で行う場もございますし、9月早々には、東海三県一市知事市長会議ということで、岐阜県の他に愛知県、三重県、そして名古屋市ということで予定されておりますし、石川県とは11月にまた懇談をしようというような予定もございます。全国知事会議という大きな場もございますが、隣県との連携も深めていきたいということで考えております。

それからもう1つ、資料をお配りしておりませんけれども、東日本復興支援事業が7月30日からスタートいたしまして、最初の9日間、8月7日までを集中キャンペーン期間ということで色々やってまいりましたが、まずまずの滑り出しということでございます。

7月30日に柳ヶ瀬でオープニングセレモニーをやりまして、宮城県多賀城市の市長さん、岩手県、宮城県、福島県の中部あるいは関西の事務所の所長さんをはじめとする関係者にもおいでいただき、盛大に実施しました。そしてまた「東日本応援ショップ&サロン」を開設いたしまして、このショップのスタッフには被災者で岐阜県に避難して来ておられる方にも入っていただいたということで、当日も色々と岐阜県に対する感謝のお話がございました。

それから柳ヶ瀬のシネックスで、東北を舞台にした「エクレール〜お菓子放浪記」という映画の無料上映会をやりましたが、2回とも満席でございました。13日から、さらにまた柳ヶ瀬の映画館で公演が行われます。

同じ7月30日の夜、線香花火大会を「鎮魂の大線香花火」ということで開催いたしました。線香花火の参加者が3,500名、その他観覧の方も入れまして、4,000名を超える方々に現地においでいただいたということですし、その直前には岐阜の護国神社での提灯奉納事業に避難者の方々にもご参加いただいております。

それから、マーサ21では、7月28日〜8月1日まで物産展をやっておりまして、これも目標の売上額を突破したと聞いております。同じくマーサ21で障がい者福祉施設の授産製品を集めた物産展をやっておりますが、これも目標額を突破したと聞いております。

それから先だっての土曜日・日曜日、8月6日・7日に、岐阜メモリアルセンター「で愛ドーム」で「東日本フードフェスタ」をやっておりますが、延べ5,600人の方々においでいただいて、東日本と岐阜県の名産品を楽しんでいただいたということでございます。

これからまだ色々と、岐阜駅界隈、柳ヶ瀬界隈を中心に行事がございますけれども、最終的には、8月28日(日曜日)に「3000人の第九」と実行委員会主催の打上げ花火で締めくくるということになっております。「3000人の第九」は、歌を歌う人が3,000人で、お客さんが2,000人ということで5,000人、「で愛ドーム」でやろうとしているわけでありますけれども、第九はそれはそれでいいのですが、その後「ふるさと」をまた大合唱するということで私に指揮棒を振れというものですから、これからリハーサルを何回か現地に行ってやらないといけません。何でも、オーケストラと合わせるのと合唱と合わせるのとを両方ひとりの人がやると、よほど腕に自信がないとばらばらになるのだそうでして、とにかく練習に来てくれと言われて、ずいぶんせっつかれておりますものですから、夏休み中にちょっと出かけようかなと思っております。

私からは以上でございます。

記者

2点お尋ねしたいのですが、1つは先頃示された平成22年度一般会計決算見込みについてです。経常収支比率がかなり改善したということですとか、色々な成果が上がっているかと思うのですが、知事として、この数字、結果についてどうご覧になっておられるかということがまず1つです。

それから肉用牛対策についてです。素早い対応といいますか、この前の「県内肉用牛等緊急対策本部員会議」ですとか、かなり素早い対応だったのではないかと思うのですが、それに対する反応について、もし何かあれば教えてください。それからもう1点は、今後、その対策についてどんなことを考えておられるのか教えてください。

知事

まず、最初の点でございますが、具体的な数字そのものは別途、財政課からご説明したかと思いますが、色々な要素がありますけれども、全体として、行財政改革アクションプランの初年度の仕上がりということもありますので、私どもといたしましては、当初意図していたラインで、アクションプランが順調に実施に移されていったというように言えるのではないかと思っております。

経常収支比率も良くなっているのですけれども、これは全国的に他県もおそらく良くなっているとみられますので、相対的に岐阜県がどの辺りの順位になるかというのは、最終的に全ての数字が明らかになって、蓋を開けてみないと分かりませんが、総じて行財政改革のベクトルとしては良い方向に進んでいると思っております。それから、それを踏まえまして、今年度も予算から始まりまして、今、執行中で、もちろんこういう震災絡みで色々と補正もやっておりますけれども、敷かれたレールを踏み外すことなく、しっかりと前後左右を見極めながら、堅実にやっていきたいと思っております。

ただこの震災後、まだ国も今年度の1次補正をやって2次補正をやって、また3次補正の話も出ておりますけれども、なかなか来年度予算の話題が、8月半ばになろうとしていても出てこないわけでありまして、来年度の国家財政の全体がどういう枠組みになるか、それが私どもの地方財政にどう影響を及ぼしてくるか、色々な不確定要素があります。これから夏休みをくぐって、秋から来年度予算編成が本格化してまいりますので、これまでの路線を踏まえて、平成24年度は3年間の行財政改革アクションプランの最終年度でもありますので、このアクションプランも、終わってなんぼというところもございますので、その辺りをきちっとやっていきたいというふうに思っております。

それから、県内の肉用牛の対策でございますが、私どもとしては、スピードが大事であるということで、先だって「県内肉用牛等緊急対策本部員会議」をやらせていただいて方針を出させていただきました。あとはその方針に沿って、確実にと申しますか、できることなら、可能な限り前倒しでスタートしていきたいということでございます。8月12日からの検査は確実に確定しておりますけれども、もう1つ、12,000頭の県内の牛について、9月初旬から簡易検査を始めるということを申しておりますが、これもできるだけ検査機器の購入を急がせて、スタートを急がせようという思いでやっております。まだ確定はしておりませんので、確定し次第、またご報告したいと思っております。

県内各方面に、私どもの先般の本部員会議の決定をお伝えしておりますけれども、これまでのところよくご理解をいただいて、その方向に沿ってしっかりやってくれということでございます。それから全国的にみますと、各県、全頭検査の体制を整えようということで進んできておりまして、岐阜県の他に15県プラス横浜市1市が、全頭検査ということで今、具体的に動いておられるようでございますので、全国的にもそういう方向に進んでいくのではないかと思っております。

記者 (検査費用の)2分の1の補助を検討している件についてはいかがですか。
知事 その方向で今、考えておりますけれども、最終的に、特に12,000頭分ですね、具体的なコストを見極めながら、よくご相談していきたいと思っております。一応、2分の1を目途にはしておりますけれども、これももう少し、実施までの段階で、具体的な金額を含めたきちんとした話をしたいと思っております。ひとつの目安として2分の1ということを取りあえず申し上げておりますけれども、もう少しこれは検討してみたいと思っております。
記者 昨日、中部電力管内の電力需要が今年夏で最高になりましたけれども、中部電力から追加で何か県に要請があったのかという点と、これを踏まえて、県として県内の事業者や県民にさらなる節電を呼び掛けることがあるのかをお伺いしたいのですが。
知事 まさにこれから、夏のピーク中のピークにかかってくるところでございますので、日々の色々な状況についてよく見極めながらやっていかなくてはいけないと思いますけれども、今までのところ、中部電力につきましては昨日も確か88%ですし、今日あたり90%いくかどうかというような話も聞いておりますが、特に新しい話は中部電力からは来ておりません。私どもも、これまで申し上げてきた節電という方針を、県庁としても、それから県民生活の分野でも、引き続きこれまでのペースで継続をお願いしたいと考えております。
記者 原子力の関係なのですが、菅直人首相が、隣の福井県にある高速増殖原型炉「もんじゅ」について、廃止も含めて検討するというお考えを示されましたけれども、県としても隣にある施設ですが、「もんじゅ」の廃止という首相の方針について、知事としてどう受け止められたのかお聞かせください。
知事 これは、廃止という決定ですか?
記者 いえ、まだ、方針を示されたということです。
知事

お考えを述べられたわけでしょう。先だって、福井県知事との懇談会のお話をしましたけれども、「もんじゅ」についても非常に慎重に見ていこうということと受け止めました。もともと「もんじゅ」は、ナトリウムという大変制御の難しいものを扱うわけですので、安全対策には当初から、慎重の上にも慎重と申しますか、万全な上にも万全をということでやってきております。

ちょうど私が村山内閣の秘書官の時に、例のナトリウムの漏えい事故が起こりまして、これは1995年だったと思いますけれども、あれ以来停まっているわけでございます。あれ以来13〜14年かけて、色々な角度から、原因の究明ですとか、善後策ですとか、今後の中長期的な方針ですとか、ナトリウムの制御についての考え方の整理ですとか、色々なレベルで議論が行われ、また専門家の間も含めまして検証作業をずっと重ねてきて、これでいけるということでほぼゴーサインが出かかったところで、今度は燃料棒の出し入れの装置が故障して動かなくなってしまったということですから、今度これも今、外に取り出して、何がどう問題であったのか、何が起こったのかということも今、検証しておられるところであります。

そういう意味で、「もんじゅ」そのものについて、現場でもまだ検証することが残っておりますし、もう1つ、菅総理大臣がおっしゃったのはおそらく、核燃料サイクルというものについて、原子力政策、エネルギー政策全体の中でどう考えるかということについてのお考えを述べられたのではないかと思います。

いずれにいたしましても、国として中長期的な観点から、しっかりとしたエネルギー政策、その中での原子力の位置付け、原子力の位置付けの中に、核燃料サイクルを日本としてどうするのかということが当然、論点としてあるわけでございます。こういったことにつきまして、全体的な議論をしっかりと、分かりやすい形で進めていただいて、そういう中で、国としての方針を明らかにしてもらう必要があるのではないかというこの政策論が、今、出てきているということでございます。

ですから、現場の10何年来やってきている安全性のチェックの議論とは別に、エネルギー政策、原子力政策の議論が出てきているわけですので、そういったことについて、今申し上げましたように、国としてきちっとしたトータルな議論をする中で、核燃料サイクルの位置付けということでございます。

記者 肉の全頭検査の件でお尋ねしたいのですが、県で対象とされている12,000頭以外に、県外から県内の食肉処理場に来て処理されて、県内の消費者に流通する肉があると思うのですが、その牛肉の検査については、県としてはどういう方針を考えておられるのでしょうか。
知事

1つは、各県が順次、全頭検査体制に今、入ろうとしてきておりますので、私どもとしましては、岐阜県だけではなくて、他県で飼育された牛について各県とも全頭検査の体制を取れば、各県それぞれは、それぞれの県の県内の肉用牛の全頭検査をすれば足りることになるわけでございます。

まずは検査機器の状況ですとか、牛の数ですとか、検査体制、色々なことを考えますと、県内の肉用牛の全頭検査というものを軌道に乗せるのが精一杯で、今申し上げました岐阜県を含めた16の県、それから横浜市、考え方として横浜市はちょっとこれは別ですが、他の県は、当該県の肉用牛の全頭検査の体制をまず早急に確立するというところから入ってきておりますので、私どもといたしましても、それをまずやるということであります。

そして検査をしましたら、そこで問題がなければ検査済みというシールを貼るということを考えておりますので、消費者からすれば、少なくとも県内産の肉用牛は安心であると見極めることができると。そして、他の15の県も同じようなことをおやりになると。そうすると、それ以外の県もできれば同じようにやってもらいたいと、こういうことになるわけでございます。最後は、シールの貼ってあるものを消費者がお選びになるかどうかということになるわけですので、全頭検査をおやりにならないところは、多分そうしたシールを貼られないでしょうから、その辺りの最後は消費者がお選びになるということです。

まずはそこでやっていくのが、岐阜県のみならず各県とも精一杯ですので、要するに、(全頭検査を)やる県が増えれば増えるほど分母が広がっていくということでございますので、それを期待したいと思っております。

記者 今のお話ですと、やらない県があると、どうしても、検査をされていない牛が流通されることになってしまうと思いますけれども、県は自分の分しかできないということですが、国が音頭を取るべきだとか、そういうことは知事はどうお考えでしょうか。
知事

そういう意味では、国としてのシステムをどうするかということについて、国が考えていただくのも大事だと思います。今、各県がそれぞれに懸命に体制整備をしようとしているわけですから、それをオールジャパンでどう考えるかということは、国としてやはりしっかり考えてもらいたいと。

私どもとしてはまず、県内の肉用牛をきっちり、全頭検査の体制に一刻も早く持っていくということが、まず当面は精一杯ですし、おそらく他の15の県も同じことを考えて同じようにやろうとしているわけですので、やはり、オールジャパンの問題としてその辺りをどう埋め合わせをしていくかということを、国としても考えていただけるとありがたいと思います。

記者 知事ご自身、まとまって夏休みは取られるご予定ですか。色々、県としては東日本大震災の被災地を応援する意味でキャンペーンとかお出かけしようとか、そういうことを踏まえて、あるいは節電しようとか、知事としてはどのように夏休みを過ごそうとお考えでしょうか。
知事

そう難しくは考えておりません。明日の長野県知事との懇談会を開催した後、休みに入ろうと思っております。私の場合、孫が来ますものですから、孫をあちらこちら近隣に連れて行って少しのんびりしながら、一方で色々なことがありますから、連絡を取れる体制と申しますか、ほとんど近場でございます。近場を少し、孫と一緒に、ということでしょうか。

特に何か、大がかりなというのは変ですが、大きな旅行をするということは全く考えておりません。それでいいのかどうか知りませんが。

記者 本なども読まれるのでしょうか。
知事 そうですね、少し時間ができると思いますので。知事になってからは、本は昔と同じペースで買いますけれども、同じペースで読めないものですから、読んでない本がたまる一方ですので、本棚を眺めながら、できたら少しでも、そういう意味で読書もしたいと思います。
<外部リンク>