ページの先頭です。 メニューを飛ばして本文へ

本文

飼料作物の生産・利用の推進

岐阜県飼料作物奨励品種栽培の手引について

 令和6年3月に岐阜県の飼料作物奨励品種の見直しを行い、17草種39品種を選定し、飼料作物を栽培する上で参考となる技術や情報を盛り込み、営農技術指導者のみならず、畜産農家が利用できる「手引書」を作成しました。

詳しくは、こちらから
岐阜県飼料作物奨励品種栽培の手引(令和6年3月版) [PDFファイル/1.47MB]

飼料用稲とは

 飼料用稲とは、家畜に給餌する用途で生産される水稲で、一般的に稲発酵粗飼料(稲WCS)や飼料用米を指します。
 食用米の収穫を目的としていないため、水稲を作りながら”生産調整”ができます。排水不良田など水稲以外の作物が作りにくい所でも取り組みやすい”転作作物”です。

飼料用稲推進の意義

 戦後、畜産技術が国内に導入されて以来、畜産業の発展は家畜遺伝資源からその飼料に至るまで、多くを国外に頼らなければならない仕組みを保ち続けています。
 家畜飼料の自給率は25%程度にとどまり、家畜のエサの主原料であるトウモロコシは国外に依存した状態です。
 日本は水稲作が盛んで、岐阜県においても耕地面積の4分の3を水田が占めています。また、機械化した水稲栽培技術の中で高い生産量を上げることに成功しています。
 しかしながら欧米型の食生活様式が増えた上に、高齢化人口減が進み、米の需要は減少しつつあります。売れる米作りが一層重要になっている反面、余った水田の有効活用が農業経営を考える上で大切になっています。
 水稲の生産調整は昭和45年に始まり、以降、野菜や果実など全国各地で様々な特産物を生み出してきました。また国内自給率の低い麦や大豆も水田を利用して大規模に生産されるようになりました。しかし、排水不良田など稲作にしか利用できない水田もあります。
 これまでは生産調整のため不作付地として農業生産をあきらめなければならないこともありました。また、一部の水田では不作付地のまま管理する農業者を失い、そのまま耕作放棄地になってしまうケースもあります。
 水稲を生産しながら"生産調整"ができる飼料用稲の生産とその利用の取り組みには、(1)飼料自給率、引いては食料自給率の向上、(2)自給的飼料利用による畜産経営の安定、(3)水田の有効活用など、幅広い効用があると考えています。

岐阜県の取り組み

稲発酵粗飼料の生産利用拡大

  • 稲発酵粗飼料専用収穫機の有効活用を目的とした、地域外の大家畜(牛)飼養農家等とのマッチング支援
  • 稲発酵粗飼料専用収穫機を新たに導入するときに活用できる補助事業等について情報提供

飼料用米の生産利用拡大

  • 飼料用米専用品種の導入推進
  • 飼料用米給餌事例の収集と情報提供
  • 飼料用米の生産利用に関する研修会の開催
  • 県内畜産農家を対象にした需要意向調査の実施と、この結果に基づくマッチング支援

飼料用米の情報(外部リンク)

Adobe Reader<外部リンク>

PDF形式のファイルをご覧いただく場合には、Adobe社が提供するAdobe Readerが必要です。
Adobe Readerをお持ちでない方は、バナーのリンク先からダウンロードしてください。(無料)