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知事記者会見(平成22年10月27日)

記事ID:0007607 2015年9月10日更新 広報課 印刷ページ表示 大きな文字で印刷ページ表示

平成22年10月27日(水曜日)午後3時

知事

いくつかございますけれども、最初に中国出張についてご報告したいと思います。

遂次、現地での模様につきましてはご報告していたと思いますけれども、おかげさまで、岐阜県のPRといいますか、プレゼンテーションをホテルでやりましたところ、大体80人くらいの地元のメディア、それからツアーエージェントの方々がおいでになりました。しかもたくさんの質問をいただくなど、非常に反響も良かったように思います。既に新聞など14社のメディアで17件の記事、報道が現地で行われておりまして、「岐阜県は、壮観でたおやかな自然の景観を創り出していて、自然の息吹を満喫できる場所である」とか、「岐阜県の水は一度味わったら忘れられないほど素晴らしい」とか、「岐阜県の果てしない緑は人の心の故郷になる」とか、非常に高い評価の報道が目立ったわけでございます。ただしこれは、これまで岐阜県の知名度が低い分だけ驚きといいますか、日本にこんな素晴らしい所があるかという評価に繋がったということで、評価が高いといって喜んでいい面と、逆にこれまで十分に認知度が上がっていないことの裏返しということもありますので、これから積極的にやらなければならないと思った次第でございます。

それから、万博の「岐阜県の日」のオープニングセレモニーですけれども、上海市の旅游局長、これは観光局長ですが、おいでになりましたし、また私どもが友好提携をしております江西省からも幹部がおいでになりました。それぞれご挨拶もいただきましたけれども、やはり美濃和紙による巨大なスクリーンというものが非常に印象的でございましたし、それから中津川の地歌舞伎をはじめとして、関市、多治見市をはじめ各市それぞれの市長さんらがおいでになって積極的にPRをしていただきましたし、また、地域の自慢の品々を非常に巧みに展示していただきました。今回の万博に県単位で参加するのは岐阜県が25番目で最後ということでありますが、この最後というのは私自身がむしろ積極的に選んだといいますか、最後の週が一番万博に訪れる人も増えるし盛り上がるということで、一番盛り上がる日に「岐阜県の日」をやろうと、こういうことでやったわけでございます。大変ありがたいことに、4日間で3万8千5百人ということで、現地へおいでいただいたプレスの方は分かると思いますが、あの狭い所に、1日平均1万人がおいでになったというのは大変なことでして、立見席も含めて大変良かったそうであります。

特に中津川の地歌舞伎は、白波五人男を「岐阜自慢五人男」というふうにして、日本左衛門から弁天小僧までそれぞれ台詞をやるんですが、中国語で台詞をやって、しかも岐阜県自慢をそれぞれ5人がやるという、なかなか面白い仕掛けになっておりました。大変好評で、終わってから出演者が外へ出て手を振ると、写真を撮りたいという人で黒山の人だかりができておりました。そういったサービスも含めて大変好評でございました。

それから、日本政府代表の塚本さんが見においでになりまして、「25の道府県全部見たけれども、まさにフィナーレを飾るにふさわしい極めて魅力的なものだ」ということで、「岐阜県の真面目さ、誠実さ、熱意が表れたプログラムだ」と言って絶賛をしていただきました。

それから、並行して伊勢丹で観光物産展をやりまして、県内23社が参加しましたが、店長さんのお話では、これまでにも各県がやっておられますけれども、岐阜県の売り上げが最高、人の入りも最高ということでございまして、まだ一日残っておりますけども、これまでのところ売上が約340万円、26万元と聞いております。りんごが1個400円で売っているのですが、飛ぶように売れるということです。それから高級タオル、浅野撚糸のタオルですが、これは香港で非常に売れたというものです。バスタオルではなく、お風呂で使う小さいタオルでして、これがまた飛ぶように売れるということでした。それからドライフルーツはあれよという間に完売でしたし、日本酒は、1本7,500円ぐらいするものがあっという間に完売して、安い方のものがちょっと残ったということでした。それから美濃焼も、こんな高い物が売れるかなあと思って持って来た物が真っ先に売れて、安い物が残っているといったことでした。やはり富裕層向けの商品をどう売っていったらいいのかということについて、出品された方たちも非常に参考になったというか勉強になったというお話でした。慌てて日本から追加で取り寄せられた方もおられますし、取り寄せようのないところもございましたけれども、いずれにせよ類似の物産展の中では過去最高の売り上げになるだろうと言われております。伊勢丹さんとはシンガポールでこの秋に物産展をやりますし、来年春から夏にかけてはマレーシアで物産展をやっていただけるので、この関係を維持していきたいと思っております。それから、今回のイベントの中で、出展企業と伊勢丹のバイヤーとの商談会も行われまして、いろいろとそういう意味で成果があったということでございます。

それから、併せて江西省との交流もということで、主任クラス、幹部クラスの人に来ていただきました。食事をしたり、色々な話をしたりする中で、ハ陽湖という中国最大の淡水湖がございますが、その周辺で開発と環境の両立をどうするかということが1つの課題だというお話がありました。岐阜県には世界淡水魚園水族館、そして河川環境研究所がございますので、こういったものが貢献できるのではないかということで、「水環境」を新しい協力のテーマとしてやっていこうじゃないかというお話もいたしました。来年4月にはこの主任以下、江西省のデリゲーション(派遣団)が、岐阜に来たいということでございましたので、大いに歓迎しますと申し上げました。

その他にも、上海では県人会が非常に盛んでございますし、それから岐阜大学に留学していた方が上海で同窓会をやっておられるということで非常に盛り上がりまして、そういった意味での岐阜県とのつながりということについて、いいきっかけになったのではないかと思います。

このように、総じて、この3本立てのプランはいずれも私どもとしては期待以上に良かったのではないかと思います。このやり方がそれぞれ相乗効果をこれから発揮して、次につながっていくということですが、フォローアップをどうするか、もう少し落ち着いたところで分析して考えてみたいと思っております。

また、上海万博の印象ですけれども、「ベターシティ、ベターライフ」というスローガンは、英語でいうとそういうことなんですが、中国語でいうとちょっとニュアンスが違っておりました。都市化をすると生活がよくなる、というような趣旨のスローガンになっておりまして、要するにこれから中国が積極的に都市化を進めていくんだと、それによって内需振興、あるいは質の高い生活、サービス経済、そういったことを盛り上げていくんだというメッセージです。都市化をすればするほど、快適で、安全で、素晴らしい環境で、新しいライフスタイルで、素晴らしい生活がそこに生まれるんだという、これでもかこれでもかと都市化の素晴らしさを、ありとあらゆる機会に訴えるんだという、そういうトーンです。

中国では「包容的成長」という言葉を最近よく使っておりますけれども、やはり背景には所得格差の問題、都市と農村の問題、若者の失業の問題、あるいは一方でインフレ、他方でこの万博後に、ひょっとしてバブルの崩壊ということでドスンと落ちるのではないかとかいろんな懸念があります。新しい成長といいますか、東から西へ、沿岸部から内陸部へということで、これまでは東の沿岸部に求心力があるという発展をしていたものが、これからはむしろ周辺内陸部、西の方に展開していくんだというようなこともあります。それからインフラ整備だけではなく、新しい消費をどう刺激していくかというようなこと、そのためにもサービス産業の振興が言われておりまして、今上海では新たな投資の76%がサービス業という状況でございます。そういう流れの中で、中国の方々のニーズは、サービス、あるいはモノの品質、安全、環境、省エネ、教育、そういったところにあるのではないかということで、岐阜県としてもそういうニーズにどうストーリーをつくって応えていくかということです。

もうひとつ、非常にスピードが速いということでございまして、例えば、上海は15年前に地下鉄は1路線しかなかったそうありますが、現在は13路線で全長が東京の全地下鉄を上回るということでございます。あっという間に状況が変わるということで、スピード感のある対応をしていかなければいけないと、いろんな方がおっしゃっておられました。

上海万博自体も7千万人という入場者目標を突破しましたので、かなり自信にあふれているという感じもいたしました。それから秩序とか忍耐力という言葉が使われておりましたが、5時間、7時間、10時間整然として待つ、雨が降っても静かに傘をさして延々と行列を作って待つということでありましたし、会場内の交通も整然としておりました。もうひとつはゴミが落ちていませんでした。私どもおりましたときには雨が降りましたけれども、1日あたり80万人前後の人たちが来場して、一番待ち時間が長いサウジアラビア館では10時間から11時間待ち、日本館も次いで5〜6時間待ちというような状況で、静かに粛々と我慢強く並んで待っているということでございました。日本館の人気は非常に高いと言われておりました。それからもうひとつは万博を通じて市民意識の向上といいますか、ボランティア活動というものが中国にも根付き始めたんではないかということを指摘する人もおられました。いずれにしても都市の品格とか、地域の品格ということを大事にしようということで、この大プロジェクトを整然とやり遂げるということを一生懸命やっておられるという印象を受けた次第でございます。

それから岐阜県としては、今回いくつかの市町村とタッグを組み、また企業とタッグを組んでやってきたわけですが、伺いましたら25の道府県の万博出演の中で、県と市町村が一緒になってやるのは岐阜県が最初で最後、唯一のケースだそうでございます。これは非常に良いことだということで、現地の、あるいは日本館の方々にも評価していただきました。各市長さんそれぞれ自らがパフォーマンスをやり、大変熱心に取り組んでおられましたし、また企業の方々も相当積極的な売り込みをおやりになりまして、みなさんいずれもこういう場面でどう対応していくかということについて、かなり自信と手応えを得られたのではないかと思っております。今後とも私ども、市町村、企業とも連携して、今回の一連の出来事について分析をしながら、また次のステップを考えていきたいと思っております。

次に、御嵩町の亜炭坑の問題でありますが、私も不在しておりましたが、ちょうど私が上海に到着するや否や連絡をもらいまして、現場の安全の確認でありますとか、御嵩町との連携でありますとか、それからできるだけ早い復旧のための予算措置とか、さらには、帰ったらできるだけ早い機会に経済産業大臣ともお目にかかって、課題について改めてきちんと話をしたいということを申し上げておりました。大臣も、明日の午後は東アジアサミットにお出掛けになるということで、なかなか日程が決まりませんでしたが、最終的には明日の8時、とにかく全てのスケジュールの一番頭に、私のアポイントを入れていただきまして、大変有難く思っております。一番早い時間に来てくれということでございますので、8時に行きまして、現状をご説明してまいります。今回は中部経済産業局・経済産業省は、わずか1日で特定被害の認定をしましたが、これはかつて無い最短のスピードで、スピーディーに動いていただきましたし、合同調査ということで、一緒に動いたことが良かったと思います。と同時に、今現在も町で避難指示を出ておりまして、5世帯、17人の人が避難をしておられますし、そこら辺の実情を話しながら、特定鉱害復旧事業等基金に基づく復旧工事を早急にやるということであります。ただこれは非常に堅い制度でございまして、元に戻す、それ以外の事は一切してはいけないということなものですから、今回こういう事故があったことを踏まえて、あそこをいじりたい、ここをいじりたい、ということがあっても一切認めないということです。非常に堅い制度なものですから、住民の方々の色々なニーズについて、もう少し柔軟にその基金を使わせていただくやり方が無いかということで、柔軟な制度運用ということがひとつ。それから、今、基金は5億円を少し下回る額ですので、今回過去最大の、これまでにない規模の事故があって、かなりの金額を使うことになるのではないかと思いますので、そうした場合、今後のことも考えて、この基金の拡充をどうするかいうこと。それから、事故が起こってから手を打つというのが、この制度の主旨でありますけれども、やはりその予防的な対策にこのお金をなんとか使えるようにしていただけないかということ。制度の運用、金額、予防対策への拡充といったことを中心にお話しさせていただいて、その後、資源エネルギー庁長官にも会いますけれども、どこまでこれから議論を進めていけるか、やってみたいと思っております。

それから、お手元の資料に、次世代エネルギーモデルハウス「GREENY(グリーニー)岐阜」というものがございますが、このGREENYというのは、ENERGY(エネルギー)という字を並び替えると、GREENYという、「緑がかった」という意味になりまして、次世代エネルギーをうまく組み合わせて使いますよ、という趣旨でございます。それから積極的な省エネ対策を施した住宅ということで、標準的な住宅の4割のエネルギー消費量が余分に生み出されるもので、1つのモデルとして見ていただこうということであります。

すでに、「花フェスタ記念公園」で「公共施設モデル」、それから、ひるがの高原サービスエリアの「クックラひるがの」に「商業施設モデル」を出しましたので、これは第3弾ということになります。今後とも、「都市モデル」、あるいは「中山間地モデル」、いろいろなタイプのモデルを発表してまいります。県民の皆さん、あるいはお子さんたちに次世代エネルギーに触れていただくということで、こういった所を巡るツアーも開催しながら進めていきたいということでございます。「GREENY(グリーニー)岐阜」については11月5日にオープニングセレモニーがございます。

それから、岐阜県民大文化祭「ギフレク」ということで、チラシをお配りしておりますが、これは元々、若手のデザイナーとかクリエイターと言われる人達が、岐阜の魅力を発信するとか、あるいは岐阜に新たな賑わいを作ろうということで、色々とこだわりのあるイベントを、ということで準備しておられまして、これに岐阜県も積極的に応援をしようということで共催しているものでございます。岐阜市も後援をしていただきまして、様々なイベント、異業種間のネットワーク作りとか、この週末、土、日とかけて、様々なプログラムを織り込んでおります。駅の北口広場が中心ですけれども、玉宮通り、柳ヶ瀬まで含めて、岐阜の、岐阜市の賑わいというものを、新しいタイプのものをやってみようということでございますので、これも是非、積極的に皆様方も眺めていただいて、PRしていただけると有難いと思っております。

それから、最後に、これは一昨日、既に発表されておりますけれども、トヨタ自動車が多治見市に進出されるということでございます。多治見市の市営の工業団地でございますが、県土地開発公社が事業を受託して造成をやっているわけでございまして、インターにも近い、国道19号にも隣接しているという大変条件のいい所でありますが、そこにトヨタが新しい投資をするということで、私どもとしては大歓迎でございます。詳しい事業計画はこれから明らかになってまいりますけれども、多治見市と連携をしながら最大限の支援をしていくということで考えております。リーマン・ショック以降、岐阜県に対する企業立地が少し停滞気味でございますので、今回の進出を弾みに、企業立地についても反転攻勢をかけていきたいと思っております。

あと特に資料をお配りしておりませんけれども、多分100%決まりなので申し上げていいのではないかと思いますが、民主党が地域主権の特別調査会というものを作りまして、今後の地域主権戦略のシナリオ、それから個別テーマとしては、一括交付金化をどう来年度予算に反映していくか、それから国の出先機関をどこまで地方に譲っていくか、この3つのテーマについて、これから年末までにまとめていって、政府の方に報告をし、予算の政府原案の中にこれを反映させていくということで、11月4日に地方6団体のヒアリングがございます。私自身が一括交付金のまとめ役になっているものですから、午前中早い時間ですけれども大事な問題ですので、行きたいと思っております。今のところまだ28億円という概算要求以外に大きな動きが出てきておりませんので、この調査会の中で各方面からヒアリングをやり、前に進めていこうということでございますので、強く主張をしていきたいなと思っております。

私の方からは以上です。

記者 御嵩町の陥没の件なんですが、国に要望・要請する以外に県として対応、対策を考えておられることはありますでしょうか。
知事 陥没という一つの災害といいますか、そういうものが起きたということで、この災害をどう復旧するかということと、再発防止をどうするかという話ですが、その根っこの原因は過去において、国策として亜炭を一生懸命掘ってきたということですから、基本的には国の責任ということで何ができるかということです。それで今、基金の話を先程しましたけれども、この基金は9割が国、1割が県ということで積まれております。いろんな対策をする中で、国、県、そして御嵩町、それから厳密に言えば御嵩町だけでなく、その周辺の市町にも延びている部分があるわけですので、今回過去最大級の陥没が起こって、これを踏まえて当面どこまでやるのか、中長期的にはどこまで視野に入れてやっていくかということです。これまでにも、国も財政的に厳しいということもありまして、多少運用を緩めてきてもらってきた経緯はありますけども、さっき申し上げましたような3点をまずは訴え、答えを出していく中で、国、県、町がどう協力していくかということも出てくると思います。
記者 御嵩町の陥没の話なんですが、毎年同じ陳情に行かれていると思うんですが、今回改めてするということで、これだけ大きな陥没を放っておくとこうなるという、それなりに契機と捉えているということですか。
知事 年々、地盤が劣化しつつあるのではないかということを私は危惧しておりますので、そういうことも含めて特に予防的な対策としてどういった形で手がつけられるのか。これまでは事後的に起こってきたことについて対応してきたわけですが、当然、それに見合って資金も必要になってきますから、そこら辺、国とどう話が進められるか、ここがポイントだと思います。仰るように、特に今回大きな事故が起きましたので、強くアピールするタイミングだと思っております。やはり、町民の方々も不安を抱えておられますので、そういう思いに少しでも答えられるように展開を期待したいと思いますが、なかなか国もこれまでのところは多少の運用の緩和で止まっておりますので、何とかもう少し動かしたいと思っております。
記者 要望するとなると、埋めるということになると思うんですが、全部埋めるのは正直現実的ではないですよね。公共施設だけについて埋めるという案もあるんですか。
知事 どこからどう手をつけていくかということですね。もうひとつ、この話は御嵩町だけではなく周辺にもあると申し上げましたが、全国的にもありまして、御嵩町だけの問題ではなく、この基金というのは各々、炭坑跡の都道府県はみんな持っているわけです。ですから、経産省、エネルギー庁からしますと、岐阜県に何を認めるかということは、よその県もどうぞということになるわけなので、そういう意味で岐阜県だけ特別に例外的にはなかなかしづらいということもあって今まで動いてきてないのですけれども、ただ、これだけ大きなことが起こったわけですので、私どもとしては強く予防的な措置に手をかけるべきではないかということを申し上げたいと思っております。
記者 御嵩町の陥没の件で2件お聞きしたいんですが、予防的な措置というところで、少なくとも御嵩のあの地区では3年前にも陥没が起こっているわけで、あの地区だけでも予防的措置がとれないのかということが1点と、住民の方々のいろいろなニーズに応えていくためと言われましたが、原状復旧以外にどういったことを要望されるのか。例えば現地で話を聞いていると、引越ししたいという人もいるんですけれども、そういったことに基金で対応できるようなことを要望されるのでしょうか。
知事 ですから、運用の弾力化と申し上げたとおり、元に戻すためにしか使えませんよという、かなり堅くできた制度ですので、そこを住民の方々のニーズに沿って弾力化できないかというのが一つの論点になろうかと思います。それから、あの地域でもと言われましたが、あの地域とはどこのことですか。
記者 今回陥没が起こった半径2m〜300m以内の地区です。
知事 あの地区の中でどういう手順で手をつけていくか、それからその財源をどうするかという話になりますので、これまで議論してきてもなかなか進まなかった話ですけれども、今回のこうした大きな事故を契機に強く申し上げたいということです。
記者 トヨタの多治見市への進出の件なんですが、最大限の支援をしていきたいということですけども、具体的に想定されているようなものがあれば教えていただきたいのですが。
知事 企業立地促進事業補助金というものがありますので、例えば具体的な計画が煮詰まってくる中で、県の補助金制度をどう使えるかということもあります。
記者 新しい補助金を作るということでなくて、今ある補助金の中でということですね。
知事 まだ、詳細なプランがこれからでございますので、それに合わせて制度がどこまでマッチするかということはありますけども、支援できるのではないかと思っております。
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