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多治見土木事務所管内の状況
多治見土木事務所管内の状況(令和7年6月1日現在)
岐阜県の東南部に位置する当管内は、多治見市、瑞浪市及び土岐市の3市からなり、西、南は愛知県、北は可児市、可児郡及び加茂郡、東は恵那市に接している。総面積は382.13平方kmで県全体の3.6%、人口は約18.8万人で県全体の約1割を占めている。管内の中央部を土岐川が流れ、これに沿ってJR中央本線が東西に走り、この沿線に都市が形成されている。
南部、北部とも大部分が丘陵地帯で耕作面積は極めて少なく、窯業原料となる陶土、珪砂等が埋蔵されているため、古くからこれを使用する陶磁器産業が発達し、「美濃焼生産地」として全国にその名が知られ、今日では新しいセラミックの開発・実用化が進められている。
管内の交通網は、JR中央本線を中心として南北にバス路線が走り、道路は管内中央部を東西に中央自動車道、これに併走して国道19号、南北に東海環状自動車道、国道21号及び国道248号が、地域南部を国道363号、国道419号が走り、これを県・市道が補完している。このような交通上の優位性と丘陵地帯が多いことから、名古屋市のベッドタウンとしての宅地開発をはじめ、大型商業施設や工場など種々の開発工事が行われてきたため、市街地では慢性的な交通渋滞が発生している。
また、当管内は、県内に29箇所ある「地すべり防止区域」のうち20箇所が存在するなど、固結度の低い脆弱な地質となっており、土砂災害の予防や道路の斜面対策などが必要であるほか、3市共に市街地中心部を流れる土岐川やその支川では、これまで幾度となく浸水被害を繰り返してきており、治水対策も必要である。

