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七本サワラ
七本サワラ[ななほんさわら]
分類 | 天然記念物 |
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指定別 | 県 |
所在地 | 高山市朝日町甲 |
所有者 | 甲区自治会 |
指定年月日 | 昭和37年2月12日 |
国道361号線を高山市朝日町甲地区に入ると旧国道沿いにこのサワラがある。根元の幹周囲9.1m、根元から数mのところで6幹に分かれ、それぞれの幹周囲約1.2m、樹高36mの巨樹である。この木は、縦9m、横5mの塚の上にある。
伝えでは、伏見天皇のころ甲村に文作という者(現永瀬氏の祖先)があった。剣道に志し諸国修行をし永仁元年(1293)2月2日家を出たまま行方不明になっていたが、仏道に入り高野山で髪をそり釈常栄の法号をうけ66ヶ国を遍歴した後、郷に帰り乾元元年(1302)3月2日に大往生を遂げた。彼に七男あって長男が父の遺骸と経書をここに埋め、7人兄弟であったので6本のサワラの苗とサクラ1本をここに植えたのが今日の七本サワラであり、このうち、サクラは枯れてサワラの6幹となったといわれている。