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塑造仏頭及び残欠[そぞうぶっとうおよびざんけつ]

分類 重要文化財
指定別
所在地 岐阜市長良雄総
所有者 護国之寺
指定年月日 昭和57年5月14日

塑造仏頭及び残欠

(この画像を使用される場合は、護国之寺の許可も必要になります。)

 いつの頃か不明であるが、火災にあって大破した塑造仏の断片である。近世になってつなぎ合わせ、一応形を整えた仏頭残欠である。両耳から後ろの大半を欠落し、現存する面部は面長23.0cm、面幅14.5cm、面奥13.0cmで、厚さは2.0cm程である。芯木や荒土を失うが中土と仕上げ土の二層が残る。
木彫仏と異なり接合面が風化していることや、材質が脆弱なため形状を整えるには困難があったろう。
大小八片からなる断片をつなぐには、裏側から和紙を貼り、補強を行う方法がとられていた。しかし、当初の彫刻面を保持することができずに変形している。全体に風化が進行し彫刻面も摩滅しているが、各所に胡粉や群青彩の痕跡を残す。断片はこの外には毛筋彫りのある頭部片や、耳上方部、花飾、衣部など16片が保存されており、さらに長さ2.0cm程の指先だけが無数に残存する。頭部や耳部などの16片は面部と一体をなすものであろうが、その他の残欠は不明である。
以上の様に全体からみると、極一部の断片であるが、塑造技法や面部の張のあるモデリング等、他の塑像例と比較して奈良時代に制作された塑像にまちがいなく、数少ない遺例として貴重な資料といえよう。