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森茂獅子[もりもじし]

分類 重要無形民俗文化財
指定別
所在地 飛騨市神岡町森茂
技芸団体 森茂獅子保存会
指定年月日 昭和46年12月14日
昭和51年6月4日

森茂獅子

 森茂獅子は、毎年10月24日、飛騨市神岡町森茂の白山神社の例祭に奉納される神事芸能である。今から1300年程前の大宝年間(701〜704)に、隆寛という新羅の僧が、高麗の獅子舞を伝え、能登獅子、曲獅子といわれていたという。
曲獅子は、雌雄二頭の獅子とささら(おかめの面をかむる)とが舞う曲目である。二頭の獅子が、自由広大な天地に乱舞する姿は勇壮なもので、逆立ちあり、あるいは前転、後転し、また宙返り、竿立ちあり、空中横転するなど、二頭の獅子があたかも一頭のごとくに舞い踊っていく。その間をぬって、ささらが面白おかしく舞っていく。
金蔵獅子は、獅子にささら、金蔵(山男)、おかか(はらみ女)がからむ曲目である。金蔵が興に乗じて獅子にまたがり、獅子を怒らせるが、金蔵がかみつかれ振り落とされてしまう。そこでささらとおかかが金蔵を助け、ついに獅子を退治し終わる。これは農山村民と野獣の闘争を現し、農地荒らしを防いで豊作を祈り、あわせて子孫繁栄を願うものである。
囃子方は、笛、太鼓、摺鉦による十数名によって構成される。この太鼓は、獅子太鼓と称する筒胴型のもので、当地方獅子舞の特徴である。

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