ページの先頭です。 メニューを飛ばして本文へ

本文

嘉喜踊[かきおどり]

分類 重要無形民俗文化財
指定別
所在地 郡上市白鳥町中津屋
技芸団体 嘉喜踊保存会
指定年月日 昭和34年3月10日
昭和51年6月4日

嘉喜踊

 嘉喜踊は、郡上地区一般に伝えられている祭事芸能である。
村人総参加の華々しいもので、参加人員はときによって異動はあるが、全村民氏子が参加することが原則であろう。行列は、白玉、露払い、薙刀、奴、剣持、田楽、祢宜、おかめ、天狗、花笠、拍子打、笛吹、歌い手、素奴、太刀奴、踊り手の計150人という大がかりのものである。
揖斐川流域に伝わる鎌倉踊りと称する太鼓踊りの原型に、後世になって五穀豊穣、白山信仰、八幡信仰等が加味され、それに太神楽が混交したものであろう。
行列は、地区を練り歩いて、笛「小しずめ」調にあわせて白山神社境内に入る。露払いの道案内に導かれて境内広場で円陣を作る。円陣の中央には拍子打と称する太鼓を胸に抱き「しない」を背負った若者3人が位置し、一文字笠を被り紋付姿の音頭取りが音頭をとると踊り子が音頭を復唱、これに合わせて手拍子足拍子を揃えて踊る。奴が歌の合いの囃子を入れる。歌の文句が終わる頃になると、中央位置の拍子打が長い背中の「しない」を背負ったまま庭をはくような動作を続ける。音頭取りが引歌を唱って踊りは終わり、笛に合わせて元の行列に復して境内を出ていくのである。
起源についてははっきりしないが、関ヶ原の合戦で功をたてた遠藤慶隆が郡上一円を賜り、凱旋踊りとして領民に踊らせたものという。

<外部リンク>