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燈籠まつり[とうろうまつり]

分類 重要無形民俗文化財
指定別
所在地 揖斐川町春日六合
技芸団体 下ヶ流燈籠祭り保存会
指定年月日 平成14年9月20日

燈籠まつり

 燈籠まつりは岐阜県春日村の六合地内の下ヶ流(しもがれ)地区にある薬師堂において行われる行事である。1月7日には燈籠上げとションガイナ踊りが行われる。本番である1月15日には各家庭で小豆粥が食された後、人々が集まり、ションガイナ踊りが行われる。約2時間の踊りの後、天井から吊るされた燈籠が落とされ、人々がそれを奪い合う。落とされた燈籠の落ちた方向や燈籠の破片によって豊凶が占われる。薬師堂に飾られる燈籠は堂内を荘厳にする装飾的な細工物として重要な要素を占めている。燈籠の様式には厳重に定まった方式があり、伝承がよく保たれている。ションガイナ踊りで、人々は左へ回りながら手を打ち飛び跳ねる。かつては下駄を履いて拍子を取っていたようであるが、現在は長靴を履き、足を踏みならして拍子を取る。特定の音頭取りは定められておらず、踊り手が交互に音頭取りの役割を果たしている。踊りに伴う歌詞は100種類近くが伝承されているという。「ションガイナ」という囃子を伴う踊りは京都北部、滋賀県などに分布する盆踊り歌として発達し、江戸時代には各地で流行したものである。

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