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荘厳講執事帳[そうごんこうしつじちょう]
分類 | 重要文化財 |
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指定別 | 県 |
所在地 | 郡上市 |
所有者 | 寺社等 |
指定年月日 | 昭和41年9月14日 |
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霊峰白山の南登拝口である白山中宮長滝寺に残る「荘厳講執事帳」は、宝冶2年(1248)から慶応4年(1868)に至るまでの約600年間にわたる荘厳講の執事当番名を記載したものである。
荘厳講は毎月4,5日間にわたって朝夕の2度法華経を講読するものであり、加賀馬場(現白山比め(口に羊)神社)、越前馬場(現平泉寺白山神社)及びこの長滝寺の美濃馬場を含む白山三馬場における重要な行事であった。この荘厳講執事帳は現在本堂南側の経蔵の中に納められている。全体仮綴で11冊のうち表紙が後から添付したものも一部ある。
なお、内容は初期は名実ともに「執事帳」であったのが応永年間以降には美濃国内及び近隣各地の出来事が記載されており、その当時における社会活動の一端を伺うことができる史料である。