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白山神社の懸仏[はくさんじんじゃのかけぼとけ]
分類 | 重要有形民俗文化財 |
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指定別 | 県 |
所在地 | 郡上市高鷲町大鷲 |
所有者 | 白山神社 |
指定年月日 | 昭和60年3月8日 |
これらの懸仏は、もともと郡上市高鷲町前田向鷲見にあった白山神社の所有であったが、明治年間(1868〜1912)の神社合併により、現在の大鷲の白山神社に移された。これらの懸仏は、銅製の円形板に半肉彫りの仏像や天蓋、水瓶などを取り付け、裏板を付けたものであるが、すでにそれらが脱落したものや破損したものが少なくない。円形板の直径は最大のもので23.0cm、最小のもので6.7cmである。また、質量は最大で345g、最小で10gである。像の種類は、阿弥陀如来8面、如来像2面などであるが、種類が特定できないものも多い。
これらの懸仏の作者は不明である。製作年代は、像のうちひとつについては円形板裏側の記述から「永仁癸巳年」(1293)とわかる。これは岐阜県内で見つかっている懸仏の中では最も古いもののひとつといえるだろう。いずれの像も鎌倉時代末から室町時代末までに制作されたと考えられ、中世における信仰の資料として価値がある。