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本文

紙本墨書本願相応集[しほんぼくしょ・ほんがんそうおうしゅう]

分類 重要文化財
指定別
所在地 郡上市八幡町柳町
所有者 安養寺
指定年月日 昭和41年9月14日

本願相応集は、9か条の問答により、浄土宗の開祖法然が説いた阿弥陀如来の本願相応の機(お慈悲をこうむるべき相手)を説明した書である。
安養寺に伝来する本願相応集はは巻末に、
南無阿弥陀仏悦阿弥陀仏之書本
本奥伝
建長七歳乙卯四月十一日
愚禿親鸞八十三歳書写之
の識語があるので、建長7年(1255)4月11日阿弥陀仏書写本を親鸞が写したものをさらに書き写したものであることがわかる。本願相応集の古写本はきわめて数が限られている。
本書の胡蝶綴[こちょうつづり]の桝形本で、料紙は厚手の鳥の子を用い、表裏に濃墨をもって書いている。初頁の初行には「本願相応集源空聖人作」と書名と著者名を書き、次の行から「夫アオヒテ本願ノオコリ」云々と、一面7行にして、漢字まじりの片仮名をもって本文を書き続けている。漢字の右側には片仮名の読み仮名がつけてある。
墨付は39枚。文字にはよく親鸞の筆意がうかがえる。表紙は薄青色小紋綾地裂で、見返しには金箔が押してある。

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