本文
大般若経附経櫃[だいはんにゃきょうつけたりきょうびつ]
分類 | 重要文化財 |
---|---|
指定別 | 県 |
所在地 | 郡上市八幡町那比 |
所有者 | 新宮神社 |
指定年月日 | 昭和38年3月12日 |
この大般若経は完本でなく、また写経と木版経と混合している。写経は第1〜161巻、第400〜600巻の合計362巻の内、亡失83巻と大破残欠5巻とを除いた274巻である。木版経は第162〜399巻の内、亡失33巻と大破残欠8巻とを除いた197巻であり、両者総計471巻である。いずれも紙地表装巻経で3個の経櫃に納められている。
この大般若経の書写人名、書写年代は奥書によると次の通りであるがなお不明の点が多い。
該当巻数書写人名年代
第1〜150巻寂真寛元3年(1245)〜建治2年(1276)
第162〜399巻木版経で補われている
第401〜572巻道源正安4年(1302)〜乾元2年(1303)
第577〜600巻円修・円秀嘉元3年(1305)〜享徳3年(1454)
経櫃は、いずれも杉柾板の1枚造りで、外側は渋引きで、周囲を黒漆でふちどり、内側は黒漆塗、前後面に各2本、左右面に各1本の黒漆塗の6本の脚がつけてある。3個とも蓋裏に朱塗で次の銘文がある。
高賀山巌新宮
東暦庚申二年仲冬日
奉修空叟浄覚