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本文

円空袈裟山百首[えんくうけさざんひゃくしゅ]

分類 重要文化財
指定別
所在地 高山市丹生川町下保
所有者 千光寺
指定年月日 昭和47年12月13日

円空袈裟山百首

(この画像を使用される場合は、所有者の許可が必要になります。)

 円空自作自筆の和歌集、袈裟山百首である。貞享年中、千光寺滞在のとき、山号の2字を1首毎に読み込んだ歌である。巻頭に円空の達筆の梵字が書いてある。表紙は田中大秀が改装したもの「右百首者円空上人自筆袈裟山千光寺什物也、寛政九年丁巳林鐘、改表紙、高山田中紀文花押」と奥書がある。巻頭に「けさの二字に男童子歌百首作者円空」とある。
この歌集の文字は円空の書としては力を抜いた優美な書風といえよう。百首の和歌は袈裟山の3字を詠み込むために、苦心したことが伺われる。数首を以下に示す。
とぶ鳥の声もきこえぬけさの山ふかき心を人にかけぬる
春たてば消える氷のけさの山かかる心にわれはとけなん
けさの山しかもかくすか春霞かかる枝に花や咲くらん
造像と布教に全生命を打ち込んだ円空であるが、袈裟山百首をみると、生活の歌、自然にとけ込んだ歌、恋歌まで余裕を感じる。なお、武儀郡洞戸村高賀神社にも、袈裟山の歌が遺されている。