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東陽英朝書跡[とうようえいちょうしょせき]
分類 | 重要文化財 |
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指定別 | 県 |
所在地 | 加茂郡八百津町八百津 |
所有者 | 大仙寺 |
指定年月日 | 昭和62年3月10日 |
英朝は土岐市の一族で加茂郡八百津町和知の生まれで、5歳の時京都に出て天龍寺で得度、のち、、妙心寺の雪江宗深[せつこうそうしん]の門に入り、文明10年(1478)印可を得て同12年(1480)53歳で丹波の竜興寺の住職になった。翌年大徳寺に出世、同16年(1484)犬山瑞泉寺へ移り、延徳元年(1489)妙心寺13世となった。
雪江宗深[せつこうそうしん]の門下が妙心寺四派を形成したとき、英朝は聖沢[しょうたく]派の祖となった。英朝は博学詩文をよくし、妙心寺に住したとき多くの語録を講じ、五山の僧が来聴した。
英朝の文字はいわゆる落筆雄勁と称すべきもので、しかも枯淡の趣がある。指定された3幅の書跡は禅僧特有の書体であり、俗世世間の権力と接触が少なかった英朝の学徳をしのばせる。