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銅造阿弥陀如来懸仏[どうぞうあみだにょらいかけぼとけ]
分類 | 重要文化財 |
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指定別 | 県 |
所在地 | 下呂市金山町祖師野萱野 |
所有者 | 祖師野八幡宮 |
指定年月日 | 昭和48年6月13日 |
懸仏は、円板に半肉の仏像を貼り付け、壁や梁などに吊り下げて礼拝の対象とされたものである。
八幡宮に伝来する懸仏は、鏡板径15.0cm、像高は8.0cmで、銀鍍金の鏡板に鋳銅鍍金の上品上生印[じょうぼんじょうしょういん]阿弥陀如来坐像と鋳造鍍金の華瓶[けびょう]一対をとりつけたものである。縁には金銅板の覆輪[ふくりん]をめぐらし、鐶座は、金銅板の獅噛形[しかみがた]となっている。
裏板は檜の一枚板で、鐶座のひとつが欠失している。銘文はない。制作は南北朝時代と推定される。