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銅造懸仏[どうぞうかけぼとけ]
分類 | 重要文化財 |
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指定別 | 県 |
所在地 | 下呂市金山町祖師野萱野 |
所有者 | 祖師野八幡宮 |
指定年月日 | 昭和48年6月13日 |
上段:(1)弥陀三尊懸仏下段左:(2)十一面観音懸仏下段右:(3)聖観音懸仏
銅造懸仏は次の3面である。
(1)弥陀三尊懸仏
鏡板径21.0cm。
銅板に塗金を施した鏡板の中央に、光背を背にし上品上生品[じょうぼんじょうしょういん]を結び、蓮台に坐った鋳銅鍍金の阿弥陀如来半肉像、その向かって右に、光背を背にし蓮華を膝上にささげ蓮台に
坐った鋳銅鍍金の観世音菩薩像、向かって左に光背を背にし合掌して蓮台に坐った勢至菩薩像をとりつけている。三尊の頭上には鍍金の天蓋[てんがい]を置き、下に鋳造鍍金の華瓶[けびょう]一対を配している。
(2)十一面観音懸仏
径17.7cmの銅板上に、二重の円光光背を背にし蓮台に坐った十一面観音像を半肉で打ち出した鎚ちょう(槌出し)像である。縁、鐶座、裏板を欠失している。像高14.0cm。室町時代の作。
(3)聖観音懸仏
径19.0cm。銅の鏡板に、二重の円光光背を背にし蓮台に坐った聖観音像を大きく打ち出し、鍍金を施した鎚ちょう像である。像高13.0cm。室町時代の作。覆輪[ふくりん]、鐶座、裏板を欠く。