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カラスシジミ_20479

カラスシジミ Strymonidiaw-albumfentoni(Butler) 準絶滅危惧
  チョウ目シジミチョウ科
選定理由 分布域の一部において生息条件が悪化しており、種の存続への圧迫が強まっていると判断される。

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形態の特徴 翅を広げた大きさ25mm前後の蝶。翅の表面は黒褐色。裏面は淡い茶褐色。後翅の端に橙色の斑紋があり、尾状の突起がある。ミヤマカラスシジミに似ているが後翅にある白帯が翅の先でW状になることで区別できる。
生息環境 丘陵帯上部〜山地帯の落葉広葉樹林に生息。林縁部を好み渓谷沿いのガレ場付近に多い。
生態 成虫は6月下旬〜7月に出現し、ヒメジョオン、アザミ類などの花で吸蜜する。日中は樹木の梢上で活動するが朝や曇った日には低い場所に静止していることが多い。幼虫はハルニレなどニレ類及びスモモなどバラ科樹木を食樹とする。卵で越冬。
分布状況 北海道、本州、九州に分布。国外では朝鮮半島、中国東北部、サハリン、ヨーロッパなどに分布。県内では飛騨地方の上宝村、高根村、丹生川村、河合村、美濃地方の根尾村などに確認記録がある。

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減少要因 食樹のハルニレは沢筋の湿潤で肥沃(ひよく)な場所に見られるが、道路開設などにより消失している。
保全対策 ハルニレの保全に配慮が望まれる。
特記事項 県内では集落周辺のスモモを食樹として生息していることが多い。
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