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タカネキマダラセセリ_20460

タカネキマダラセセリ CarterocephaluspalaemonPallas 準絶滅危惧
(環境省:準絶滅危惧) チョウ目セセリチョウ科
選定理由 分布域の一部において生息条件が悪化しており、種の存続への圧迫が強まっていると判断される。

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形態の特徴 翅を広げた大きさ30mm前後の蝶。翅の色は茶褐色で黄褐色の斑紋がある。裏面には黄褐色の斑紋が多い。
生息環境 亜高山帯の林縁草地に生息。
生態 成虫は6月下旬〜7月中旬に出現し、晴天時に草地上を活発に飛んでフウロソウ類、クガイソウなど草地の各種植物の花で吸蜜する。幼虫の食草はカヤツリグサ科のイワノガリヤス。卵から成虫にまでに3年を要するといわれている。幼虫で越冬する。
分布状況 本州中部の飛騨山脈及び赤石山脈に分布し、飛騨山脈では爺ヶ岳、三俣蓮華岳、常念岳、槍ヶ岳、穂高岳山麓の標高約1,500〜2,400mの地域、赤石山脈では仙丈ヶ岳周辺の標高約2,000〜2,700mの沢沿いの限定した地域に見られる。国外ではヨーロッパから中央アジアを経てシベリア東部、北アメリカまで広く分布。県内では上宝村の確認記録があるのみである。

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減少要因  
保全対策 厳しい環境に生息しておりもともと個体数は少ないと考えられる。
特記事項 県内に生息する個体群は北アルプス亜種(ssp.satakei)に区分される。1998年8月の北アルプス群発地震の崩落によって分布域の一部が生息地が消失した。
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