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ハヤシミドリシジミ_20414

ハヤシミドリシジミ Favoniusultramarinus(Fixsen) 絶滅危惧II類
  チョウ目シジミチョウ科
選定理由 大部分の生息地で生息条件が明らかに悪化しつつあり、個体数が大幅に減少している。

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形態の特徴 翅を広げた大きさ38mm前後の蝶。雄の翅の表面には青緑色の金属光沢がある。雌の翅の表面は茶褐色。裏は雌雄とも灰色。
生息環境 落葉広葉樹のカシワ林に生息。乾燥したカシワの疎林を好み、雨が多い地域には生息しないといわれる。
生態 成虫は7月上旬〜8月に出現し、クリなどの花で吸蜜する。幼虫の食草はカシワ。卵で越冬。
分布状況 北海道、本州、九州に分布。国外では朝鮮半島、中国東北部に分布。県内では美濃地方の串原村、上矢作町、明智町に確認記録がある。

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減少要因 生息環境となるカシワ林の消失。本種の幼虫はカシワしか食べないため、生息環境はカシワの生育に依存する。カシワの自生地は乾燥した立地に限られ、県内では美濃地方南東部、東濃地域の一部地域に限定されもともと生息地は少ない。
保全対策 県内に残された生息地は集落周辺にわずかに残されたカシワに依存しているため、カシワやカシワの自生する環境を残すことが急務である。
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