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ツマグロキチョウ_20410

ツマグロキチョウ Euremalaetabetheseba(Janson) 絶滅危惧II類
(環境省:絶滅危惧II類) チョウ目シロチョウ科
選定理由 大部分の生息地で生息条件が明らかに悪化しつつあり、個体数が大幅に減少している。

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形態の特徴 翅を広げた大きさ35mm前後の蝶。翅の色は黄色で前翅の縁には帯状に黒色の斑紋がある。キチョウに似ているが、より小型で前翅の先が角張っている。
生息環境 丘陵帯の河川の堤防や河川敷、田畑のあぜ道や路傍など背丈の低い草地に生息。
生態 成虫は6月頃より出現し、メドハギなどの花で吸蜜する。湿地で吸水することもある。幼虫の食草はカワラケツメイ。成虫で越冬する。
分布状況 日本固有亜種。本州、四国、九州に分布。種としてはアジア南部、オセアニア北部に広く分布。県内では美濃地方の低地〜丘陵地に確認記録が多く見られる。

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減少要因 食草の消失。本種の幼虫はカワラケツメイしか食べないため、生息環境はカワラケツメイの生育に依存する。カワラケツメイは主に河川の冠水地に生育する高さ30cm程度の草で、他の植物が生えにくいような乾燥した貧栄養の礫(れき)地に生育する。生育場所は河川中流部の扇状地が主体であるが、河道の安定化による植生の樹林化や河川敷の多目的利用により立地が急激に減少している。
保全対策 カワラケツメイが生育できるような礫地の保全・創出に配慮が望まれる。
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