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オオキイロアツバ

オオキイロアツバ PseudalelimmamiwaiInoue 準絶滅危惧
  チョウ目ヤガ科
選定理由 分布域の一部において生息条件が悪化しており、種の存続への圧迫が強まっていると判断される。 写真を拡大表示します
形態の特徴 翅を広げた長さ40〜48mm前後の蛾である。翅の色は全体黄色である。アツバ類の中で本種は大型である。
生息環境 急峻な石灰岩質のV字渓谷に生息する。人為が加えられていない落葉広葉樹林に針葉樹や常緑広葉樹を交えた環境を好む。
生態 成虫は年2回以上、夏から秋にかけて出現する。幼虫はツゲ(ツゲ科)を食草とする。
分布状況 本州に局地的に分布する。新潟、東京、当県、三重、愛知、奈良、広島、岡山などの各都県に産地が知られる。県内では美濃地方の山県市のみに分布する。 分布情報図を拡大表示します
減少要因 植林、崖の保全工事、自然崩落などで生息環境が失われ、減少してきたと考えられる。
保全対策 生息地は植林にするのが困難な急傾斜地や渓谷沿いに限定されているが、可能な限りその場所に人為を加えないよう保全することが望ましい。
特記事項  
参考文献
  • 船越進太郎(1998)岐阜県山県郡美山町石灰岩地帯の蛾、誘蛾燈152:49-75
  • 船越進太郎ほか(1983)ナマリキシタバ・オオキイロアツバの岐阜県における発見、誘蛾燈93:133

文責:宮野昭彦