ページの先頭です。 メニューを飛ばして本文へ

本文

コモウセンゴケ

コモウセンゴケ DroseraspathulataLabill. 絶滅危惧II類
  離弁花植物モウセンゴケ科
選定理由 大部分の生育地で生育条件が明らかに悪化しつつあり、個体数が大幅に減少している。 写真を拡大表示します
形態の特徴 高さ5〜15cm程度の多年草。食虫植物で、葉の表には粘り気のある腺毛が密生し、そこにとまって動けなくなった昆虫などを消化して栄養分とする。花は淡紅色で径1cm程度。茎の上部に2〜10個程度がつく。
生育環境 丘陵帯の丘陵山間部にある日当たりのよい酸性土壌の湿地に生育。
生活史 開花時期は6月頃である。花のついている部分ははじめ渦状に巻いており、開花するにしたがって立ち上がってくる。
分布状況 宮城県以南の本州、四国、九州、沖縄諸島に分布。国外では中国、台湾、東南アジア、オーストラリアに分布。県内では美濃地方の中・東部地域に確認記録が見られる。 分布情報図を拡大表示します
減少要因 生育環境となる湿地の減少。本種の生育環境である丘陵地は、人間の生産活動の活発な場所でもあり、改変により生育場が消失している。
保全対策 丘陵部山間湿地の保全・創出に配慮が望まれる。特に本種は未熟土壌のような貧栄養な場所で、山裾から水がにじみ出しているような特殊な湿地に生育するため、生育環境には十分配慮する必要がある。
特記事項  
<外部リンク>