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イヨクジャク

イヨクジャク DiplaziumokudairaeMakino 絶滅危惧II類
  シダ植物メシダ科
選定理由 大部分の生育地で生育条件が明らかに悪化しつつあり、個体数が大幅に減少している。 写真を拡大表示します
形態の特徴 夏緑性シダ植物。葉は10対程度の小さな葉に分かれている。胞子のうは葉の裏側に線状につく。似た種類にノコギリシダがあるが、イヨクジャクは葉の主軸にひれのような翼がつくことで区別できる。
生育環境 丘陵帯下部の常緑広葉樹林に生育し、谷間の岩の間などに見られる。
生活史 冬は地上部は枯れる。葉は春早くから展開し始め秋の終わり頃まで見られる。
分布状況 伊豆半島以西の本州、四国、九州に分布。国外では中国に分布。県内では美濃地方の根尾村、美山町で確認記録がある。 分布情報図を拡大表示します
減少要因 現在、県内での生育地は根尾村と美山町でしか確認されていない。過去における生育状況は明らかではないが、生育環境からすると、本来は谷筋の常緑広葉樹林に生育する植物と考えられる。しかし、県内ではこうした常緑広葉樹林は少なく、生育場所も限定されるようである。
保全対策 自然性の高い常緑広葉樹林などは可能な限り保全することが望ましい。
特記事項  
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