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サンショウモ

サンショウモ Salvinianatans(L.)All. 絶滅危惧I類
(環境省:絶滅危惧II類) シダ植物サンショウモ科
選定理由 既知のすべての生育地で生育条件が著しく悪化しており、個体数が危機的水準まで減少している。 写真を拡大表示します
形態の特徴 1年生または多年生の水生シダ植物。葉は対生し、長さ1〜2cmの楕円形。名前のようにサンショウの葉に似ている。
生育環境 丘陵帯の湿田、ハス田、水路などに生育。
生活史 ウキクサのように水面に浮いて生活し、夏から秋頃に水面に浮いているのが見られる。冬に葉は枯れるが暖地では枯れ残ることもある。胞子のうは秋頃にでき、胞子は水中で冬を越す。
分布状況 本州、四国、九州の低地に分布。国外では東アジア、インド・ヨーロッパに分布。県内では美濃地方の南濃町で確認記録があるのみ。近年では確認記録が全くない。 分布情報図を拡大表示します
減少要因 池沼、湿田の消失及び水質汚染。かつては水田の雑草となるほど広く見られたようであるが、本種の生育環境となる冬でも水が張っているような湿田は急激に減少している。また、水質汚濁に弱いとされ、昭和30〜40年代の農薬の大量使用により急激に減少したと考えられる。
保全対策 本種の生育する水域については生活排水や農薬などが流入することのないよう配慮したい。また、生育地の改変に際しては、生育個体を一時的に保護して改変後元に戻すような配慮が必要で、本種を含めた水辺の植生帯などの創出にも配慮が望まれる。
特記事項  
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