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サンショウクイ_18688

サンショウクイ Pericrocotusdivaricatus(Raffles) 準絶滅危惧
(環境省:絶滅危惧II類) スズメ目サンショウクイ科
選定理由 分布域の一部において生息条件が悪化しており、種の存続への圧迫が強まっていると判断される。 写真を拡大表示します
形態の特徴 全長20cm前後のスズメよりひと回り大きい鳥。体の背面は灰色で腹は白色。尾が長く体全体がほっそりした感じに見える。
生息環境 丘陵帯〜山地帯下部の常緑広葉樹林、落葉広葉樹林に生息。低地から標高1,000m位までの樹林に見られる。里山にあるような広葉樹二次林を好むようである。
生態 繁殖のため東南アジアなどから渡来する夏鳥。4月頃に渡来し9月頃渡去する。繁殖期(産卵から巣立ちまで)は5〜6月頃。巣は高木上に樹皮や細枝などで造られる。餌は昆虫やクモ類。樹林に生息するが、春・秋の渡り時期には市街地でも確認される場合がある。
分布状況 本州、四国、九州、沖縄諸島、佐渡島で繁殖。国外ではシベリア東部から朝鮮半島にかけて繁殖。県内では丘陵帯から山地帯下部に点在して確認記録がある。 分布情報図を拡大表示します
減少要因 生息環境となる樹林の減少。本種の生息場は丘陵帯〜山地帯下部の常緑広葉樹林、落葉広葉樹林であるが、このような立地は人間の生産活動の活発な場所でもあり改変により減少傾向にある。特に低地では顕著で以前は社寺林などにも繁殖していたようであるが現在ではほとんど見られない。
保全対策 本種の生息環境となるような広葉樹林は可能な限り保全するよう配慮が望まれる。
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