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イヌワシ_18650

イヌワシ AquilachrysaetosjaponicaSevertzov 絶滅危惧I類
(環境省:絶滅危惧IB類) タカ目タカ科
選定理由 既知のすべての生息地で生息条件が著しく悪化しており、個体数が危機的水準まで減少している。 写真を拡大表示します
形態の特徴 全長85cm前後で、翼を広げた大きさが2m位になる大きなタカ。体の色は全体的に黒褐色で頭の後ろが金褐色。
生息環境 丘陵帯から亜高山帯の山岳地に生息。
生態 留鳥。繁殖期(産卵から巣立ちまで)は2〜7月頃。主として岩棚に営巣するが、樹齢の経過したアカマツ、モミなど針葉樹の大木やミズナラなど落葉広葉樹を使用する場合もある。通常複数の巣を保有しており毎年決まった巣に営巣するとは限らない。秋に求愛飛翔が始まり2月頃産卵して約45日でふ化する。巣立ちまでの日数は70〜80日位。つがいは周年一緒に行動する。餌はノウサギなどの中型哺乳類やヤマドリなどの鳥類。
分布状況 北海道、本州、四国、九州などに分布。国外では北半球の極北部を除く地域内で局地的に分布。県内では飛騨地方の白川村、上宝村、丹生川村、美濃地方の坂内村、藤橋村、根尾村などに確認記録がある。 分布情報図を拡大表示します
減少要因 営巣環境の悪化。営巣地周辺での人為的活動により繁殖を放棄したり、繁殖自体を行わなくなるなどして種の持続的維持が困難な状況が生じている。
保全対策 生息環境が広域にわたる種であるため、本種の生息域で人為的行為を行う場合は、営巣環境などについて詳細な調査を行いその影響について十分把握した上で対策等を講ずることが望ましい。
特記事項 国内希少野生動植物種(種の保存法)、天然記念物。
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